2019.10.19

◆ウーロン茶を注文するお客さん

 長年、飲食店でウーロン茶を注文するお客さんが理解できなかった。

 特に、鮨屋なんかでウーロン茶を頼んでいるのを見るとびっくりする。
 緑茶も水もいくらでも無料で提供されるのだ。ところが、ウーロン茶を注文すると1杯400円とかかかる。家族4人だと1600円(税込1760円)にもなってしまう。
 なのに、「ウーロン茶おかわり」なんていう人も。金持ちか。

 うちは家族3人ともお酒を飲まないので、イタリアンでも中華でも鮨屋でも、飲み物を注文することはほとんどない。
 店の方も、ソフトドリンクに力を入れているところはまずなく、注文したいと思うような飲み物がメニューに載っていることは稀だ。

 先日、魅力的に見えるソフトドリンクがメニューにあったので、フランス料理のランチで珍しく飲み物を頼んだのだが、2800円のランチに1杯600円で3400円になってしまった。税込3672円である(当時)。
 思い切ってやっとの思いで2800円のランチを食べに行った身には、3672円は痛すぎる。
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 いつのころからか、それなりに大人になって、飲食店の利益のかなりの部分が飲み物で賄われていることが理解できるようにはなってきていた。
 だから、お酒が注文できないことを申し訳なく思うのだが、それでも、魅力のないソフトドリンクメニューを前に、欲しくもない飲み物、ましてウーロン茶などを注文するなど考えられなかった。

 近年、個人的に応援したい店がいくつか出てきて、ひとつふたつは実際具体的に応援しているのだが、今日さっきふと、twitter への不用意な書き込みで炎上した飲食店のスレッドを読みながら、「ウーロン茶を注文するお客さん」を始めて理解できた気がした。

 彼(女)らは、欲しくもないウーロン茶を注文することで、お店に寄付をしているのだ!

 中にはそうでない人もいるかもしれない。
 ピンクレディーが広めたという、飲むと太りにくいという神話?を信じているとか、あるいは純粋にウーロン茶が好きだとかかもしれない。

 でも、けっこうな数の人が、店の売り上げへの貢献のためにウーロン茶を注文しているのではないかと、初めて気づいた。
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 え?、今ごろわかったの?? と言われそうで恥ずかしいのだが、それがわかっても、そしてその理解が正しいとしても、今後もウーロン茶を注文することはないと思う。

 魅力的なソフトドリンクを揃えてもらいたいと思わないでもないのだが、それで採算を取るのも難しいだろうし、こちらとしても600円とか出してまで頼みたいような飲み物はなかなか考えにくい(酒飲みは、よほど酒好きなのか金持ちなのかといつも思う)。
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 飲食店の経営者におかれましては、飲み物の売り上げに頼らなくてもやっていける値付けをしてくださるようにお願い致します。
 そして、飲み物を注文しなくても気兼ねすることなく気持ちよく食事できるようにしていただければありがたく存じます。

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2019.09.12

■セスナ172Pも軽かった

 昨日計算したボーイング787-9の軽さが衝撃だったので、自分が乗っていたセスナ172Pについても計算してみた。

 全長が8.2m、最大離陸重量(燃料満載・大人4人乗り程度)が1086kgらしい。

 全長を基準にして、この飛行機がスズメ(14cm)の大きさだったとすると・・・
 スケールは約1/58.57となる。
 したがって、重量は約1/20万0936である。

 すると重さは・・・やはり約5.4gということになった。
 787-9のほうが軽いのは、炭素繊維強化プラスティックなどの複合素材を使った最新鋭旅客機の軽量化がそれだけ進んでいるということだろう。

 スズメの大きさで5.4gというのは、おそらくはスズメの体重の1/4以下である。

 飛行機というのはそれくらい軽い。

 よく「鉄の塊が空を飛べるはずがない」などという言い方をするが、材質はジュラルミンやら複合素材やらだし(大昔は木枠に帆布だった)、内部は空洞だしで、実際には鳥よりはるかに軽いのだ。

 飛んで当たり前である。

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2019.09.11

■飛べるはずだ

 ディアゴスティーニが「隔週刊 JAL旅客機コレクション」の発売をはじめたのを知った。

 あの「だれが最後まで買うんだろう?」感 満載のシリーズの一環である。

 今、Webページを上から下までざっとぜんぶ見たけれど、結局何号まであるのか、ぜんぶ買うといくらかかるのかの情報はない。

 それでいて定期購読に誘い込もうと必死である。
 申し込んでしまうと、断るのが面倒でずるずると買ってしまう人がいるのを見越しているんだろう。
 それでも、この種の定期購読を最後まで続ける人は1割もいないだろうとか言われている。

 詳しく調べてみると、第1号が990円、第2号以降が3036円で第80号まで予定しているということなので、ぜんぶ購入すると、値上げがない前提でざっと24万円あまりということになる。

 それだけのお金を出すのも、1/400スケールの飛行機を80機もどこに置くのか(冊子もついてくる)も、かなりの問題だ。

 それはともかく、ネットで第1号のダイキャストモデル(Boeing 787-9)の評判を見ると、すこぶるよさそうだ。
 飛行機好きの端くれとして、990円なら・・・と、第1号だけ購入することにした。

 届いた機体は評判に違わずけっこう立派だ。
 右水平尾翼下の胴体下部にちょっと塗りムラのようなものがあるが、細部の作りも悪くなく、細かい文字のプリントもしっかりしている。
 主脚はちょっと単純すぎる感じがして、車輪も回らないが、このスケールでは仕方ないだろう。

 1/400のダイキャストモデルを手にするのは初めてだが、ちょうど手のひらに乗るくらいの大きさで、ずしりとくる重厚感も悪くない。
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 だが、そこで ふと考えた。

 「この重さではとても空は飛べないよなあ」

 このモデルプレーンが、仮に相当な出力のエンジンでジェット噴射できるとしても、絶対にと言っていいほど飛べないと思う。

 この重さで実機の大きさになると、どれくらいの重量になるんだろう?

 測ってみると、モデルは152.5gであった。スケールが1/400だから、重量は400の3乗倍、つまり6400万倍になる。
 計算すると、9760tだった。

 一方、実際の787-9の最大離陸重量(燃料や貨物・乗客満載)は、ボーイング・ジャパンの公式サイトによると、545,000 ポンド(247,208 kg)≒247.2tということなので、このモデルは実際の飛行機よりも40倍近く重いことになる。

 「これは飛べない」という私の直感は、当たり前だが正しかった。

 そこで、ちょっと気になった。
 787-9をこのスケールに落とし込んだ場合、本来のというか、正しい比率の重量はいくらになるんだろう?

 247,208 kg の 1/6400万だから、約3.86gということになる。

 この大きさ(156.6×153.5×42.3mm)で4g足らず!!!
 燃料・貨物・乗客を満載して・・・ですよ。

 スリムだが、長さでいえばちょっとした小鳥くらい(スズメより約1cm長い)なのである。
 うちの文鳥はスズメより小さいと思うが、それでも20g以上ある。
 日本でいちばん小さくて軽い鳥(キクイタダキ)が体長10cmで5gほどと言われている

 その1.5倍の長さで、それより軽いのだ。

 なんと、ボーイングの中型飛行機が鳥より軽かったとは・・・

 飛べるはずだ

 ※(もし計算間違い等あればご教示ください。)

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2019.09.07

■スリーレターコードは学名か

 Webを見ていると、右肩に「ベトナム行くならベトジェット」という、水着美女?が並んだ怪しい広告が出たので、興味本位でクリックしてみた。
 当面、ベトナムに行く気はないけれど、なにしろ100円とか書いてあるのだ。いくらLCC(Low Cost Carrier)の超限定価格だとしても、100円とかがありうるのだろうか。

 実際にはいくらなんだろうと、試しに路線を選ぼうとしたところで、Ho Chi Minh(SGN) と出たのにびっくりした。

 南の大都市、ホーチミンは、ベトナム建国の父である国民的英雄の名前がそのまま名称に使われている。
 そのホーチミンのスリーレターコード(空港を表す英字3字の略称:羽田=HND, 成田=NRT, 伊丹=ITM, 関空=KIX)が、SGNなのだ。

 これは明らかに、ホーチミンの旧称、サイゴンから作成されたものであろう。それが今も使われているのである。

 え!?、だったらサンクトペテルブルクはどうなのだと思って調べると、みごとにLED。
 照明に使われている LED(Light Emitting Diode)ではない。もちろん、旧称のレニングラード(LEningraD)であろう。

 サイゴン→ホーチミンの例とは逆になるが、レーニンがこんなところに生き残っていたとは。
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 鳥の世界で有名な間違い?として、コマドリの学名の最後が akahige、アカヒゲが komadori だというのがある。

 これが取り違えに起因することに触れていない図鑑も多く、コマドリの学名が akahige だと書いた本を前にすれば、ミスプリントだと考えるのがふつうだ。
 だが、いったん決めた学名を変更すると混乱することから、間違えたまま定着させているのが、コマドリは akahige、アカヒゲは komadori なのである。この場合、図鑑は正しい。

 空港のスリーレターコードも、混乱を招かないように最初に決められたものが使われているのだろうか。

 いま調べてみると、ヴォルゴグラード(旧スターリングラード)は、VOG であった。
 空港ができた時期によるのだろうか、それともスターリンがらみのスリーレターコードは排除されたのか。
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 後記:実際に検索してみたところ、関空〜ホーチミン往復運賃の最安値は、受託手荷物なしで2万2340円だった。
 ベトナムには行ったことがあるのであまり食指は動かないが、たとえばこれくらいでタイやラオスに行けるのなら、この秋に行ってみてもいいような気もする。

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■ラトヴィアの道路標識、練習問題

 この標識の意味はなんでしょう?
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2019.09.02

■Over Siberia vol. 5 ──バルトドライブ四方山話

 先述の通り、エストニアでは特に交通ルールがよく守られていたが、一般道をメーター読み90km/hくらいで走っていると、抜かされることもときどきあった。
 その割合は、ラトヴィア・リトアニアと南下するに連れて増えていった。

 さて、90km/hで走る車を抜かすときの速度はどのくらいになるか。速度差から見て、たぶん110km/hくらいは出ていると思われた。
 対向車線の車は、ふつうは90で近づいてくる。すなわち、互いの相対速度は200km/hに達することになる。

 にもかかわらず、追い越し禁止区間はほんとに必要最小限で、ほとんどの場所で追い越しが可能だ。
 危ない思いをしたことはなかったが、真正面から車が200km/hで近づいてくるのはあまり気持ちのいいものではない。

 追い越される車が右寄りを走行し、追い越す車が真ん中を、対向車線の車も少し右に避けて、3台が2車線を使う形ですれ違ったのを一度だけ見た。すぐ横を速度差200で車が通過するのを考えるとぞっとするが、互いに?譲り合って衝突を避けようとしているのかもしれない。
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 驚いたのは、高速道路的なエストニアの片側二車線道路(高速道路は存在しないそうである)でUターンが可能なことであった。
 というより、高速道路的な作りなのにインターチェンジがなかったりするので、左折するために、目的の場所を通り過ぎてからUターンして中央分離帯を越え、対向車線に入る方式が採られているのだ。その後右折することで、本来の左折の目的を達するわけである。

 左折できる交差点を設置するのと、対向側の追い越し車線へとUターンするのとではどちらがより危なくないのかはよくわからない。制限速度は90km/hである。もっとも、交通量がごく少ないので、Uターンで緊張するということはなかった。

 また、実際に見たのは2箇所だけだったと思うが、リトアニアの本物の高速道路(制限速度130km/h)でも、このUターン方式が採られているところがあるのにはびっくりした。交通量だって、エストニアとは比べものにならないくらい多かった。幸い、自分がそこでUターンする必要はなかった。

 びっくりしたといえば、高速道路的な道路はおろか、本物の高速道路ですら路側帯を走る自転車をときどき見かけたことである。一度だけだが、歩いている人も見た。
 確かに、自転車や人が通ってはいけないという標識を見た記憶はない。しかしながら、90km/h制限の一般道でも道の端を自転車が走っていると緊張するのに、路側帯がそれなりにあるとはいえ、130km/hの車の横に自転車がいるのは、やはりちょっと異様であった。
 これまでたぶん20を超える国で運転していると思うが、こんなことは初めてだった。
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 ヨーロッパでよく見かけるラウンドアバウト(ロータリー)についてはこちらをご覧ください。

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■Over Siberia vol. 4 ──バルトドライブの注意点(承前)

3.
C.駐車場について

 観光地や郊外の場合、無料ないしは安い料金で駐車場が整備されていることがほとんどなので問題ない。
 一度だけ、観光案内所でトークン(コインのようなもの)を買ってそれを投入することでバーが開くというシステムのところがあったが、それっぽい表示と英語による説明があった。

 街の場合は路上に駐めることになることも多いが、そのためには標識が読めた方がいいので、予習をしておくべきかもしれない。
 標識の単語自体は、ネット通信が可能であればGoogle翻訳のカメラ機能で理解できるが(Pマークの下にReserved的な単語をよく見かけたが、事前に登録している車のみ駐車可の場所なので注意したい)、ピクトグラムの方はけっこう理解に苦しむものもあった。

 おもしろいのは、日本と違って、禁止されていなければ駐めてもいいという発想が根本にあることだ。いや、日本だって本来はそうなのかもしれないが、現実に道路上に駐車することはほぼ不可能になっている。
 バルトに限らずヨーロッパの街は、たとえば夜間や土日なら街中にいくら駐めても無料だとか、そういう場所がたくさんある。道路自体、駐車することを見越した構造になっていることも多い。歩道に乗り上げて駐めろとピクトグラムで指示しているところもあった。

 月曜から金曜日の日中は2時間までタダというのをよく見かけた。その場合、レンタカーのダッシュボードに入っているオモチャの時計のようなもので駐車した時刻を示し、ダッシュボードに置いておく。それがなければ、紙に時刻を書いておいてもよい。そこから2時間なら2時間無料になるので、街の観光にはそれなりに十分だ。
 どうせ2時間も経つと疲れてくるので、いったん車に戻って駐車場所を変えれば、またそこから2時間無料になる。そうしている(であろう)車を実際に見た。

 「父」のようなマーク(ハンマーを交差させて労働日を表している)の下に10-16, 2 val とか書いてあれば、平日の10時から16時までは2時間無料、それ以外の時間は駐めてはいけないのではなく駐め放題である。ただし、前述のオモチャの時計は外から見えるように置いておく必要があるとのことだった。

 パーキングチケット方式もよくあるが、それもチケット販売機の案内や標識を見ると夜間や土日は無料だったりするので注意が必要だ。

 わからなければ地元の人に聞くのがいい。ラトヴィアやリトアニアでは、No English にけっこう悩まされたが、少しでも英語の話せる人は親切に教えてくれた。
(ちなみに、言語的に英語と遠いエストニアで、もっとも英語が通じた。ラトヴィア語とリトアニア語は英語と同じインドヨーロッパ語族なのだが、なぜか話せない人も多かった。)

 一度、「ここから駐車可」の看板の手前に車を駐めたときは、地元の人がそこはダメだとジェスチャーで教えてくれて事なきを得た。なるほど、その看板の裏は駐車禁止、つまり「ここからは駐車不可」だった。Pの看板がデンと立っているので安心して駐めたが、それがどこからどこまでなのかには注意する必要がある。

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2019.09.01

■At Vantaa Airport ──バルトドライブの注意点(承前)

3.
B.スピードに注意

 国境を越えると、その国における速度規制の概要などを表示した看板が設置されているが、一瞬で通り過ぎると把握できないことも多い。
 だが、一般道では90km/h、街を通過中は50km/h、街中は30km/hというのが基本である。

 もちろん、これらと異なる速度が標識によって指定されている場合はそれに従う。

 30の場合は表示されているので、ふだんは90・街は50と、とりあえず覚えておけばよい。
 これとは別に、リトアニアには高速道路があって、130か110が指定されている。

 問題は、標識の数が日本とは桁違いに少ないことだ。
 街に入るマークを見たら自動的に50まで減速しないといけないのだが、多くの場合、50の標識はないし、街マークを見落とすことも少なくない。
 それほど風景が変わらないこともふつうで、漫然と90で走っていると、なんと40km/hの速度違反ということになってしまう。
 街が終わるマークを見落とすと、50で走り続けて、「90まで出すべきなのに」と焦る、後ろの車から煽られることになる。

 やっかいなのは、90で走っている最中にしばしば現れる、「(交差点が近いから)70」という標識だ。わりと交差点の直近で出ることが多いのだが、そんなに一気に速度を落とせないので、70になるころにはもう通過しそうになっていたりする。

 もっとも困ったのが、この70規制の終わりがほとんど表示されていないことである。
 「要するにその交差点さえ終わればまた90に戻していいのだ」と確信するころには、旅行は終わりつつあった。それまでは、びくびくしながらしばらく80とかで走り、煽られて90まで速度を上げたりしていた。

 今回の旅行では、速度には特に慎重であった。それというのも、(結局は)6km/hの速度違反で検挙されたというブログを事前に読んでいたからである。
 あれを読まなければ、もっと大らかに走れたかとも思うのだが、私も検挙の憂き目に遭っていたかもしれない。痛し痒しである。

 そうそう、2度目のラトヴィアからリトアニアのカウナスまでの道のりを Google Maps に表示させたところ、速度監視のカメラが10箇所近く表示されて、走るのが怖くなった。
 日本の Google Maps でも表示すればいいと思うのだが、あると調べたくなって面倒だろうか。

 いずれにせよ、速度違反にはくれぐれもご注意を。

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■Over the Baltic States ──バルト三国ドライブ情報

 シートベルトサインが消えたので、とりあえずパソコンの蓋を開けてタイトルを書いたが、特に何を書くという目的があるわけではない(副題は後でつけた)。

 飛行機は南に向けて離陸し、180°右旋回して北に向かっている。ちょうど右下にヴィリニュスの街が見えるはずなのだが、与えられた席は左側で残念がっていると、湖上に浮かぶトゥラカイ城が見えてちょっと感激した。

 そうだ、せっかくバルト三国をドライブ旅行したのだから、今後同じことをやろうという方にとって役に立つ(かもしれない)情報をいくつか記そうと思う。

1.旅程は南から北にすべし。

 私たちは、いちばん北のタリン(エストニア)から入ってラトヴィアを経由して順次南下し、最後にヴィリニュス(リトアニア)に至るという計画を立てた。
 その問題点がおわかりだろうか。愚かな私にはわからなかった。

 もちろんまっすぐ南に向かうわけではなく、東西に進路を振るにしても、これは要するに、ずっと太陽に向かってドライブしていくということを意味する。夏とはいえ、緯度の高いバルトの太陽は低い。常に前方から光を浴びせられるのは、景色を逆光で見ることにもなるし、目だって疲れる。

 そんなこと想像もしなかったけれど、旅程は南から北にすべきである。

2.ドライブ事情全般

 「海外でドライブ旅行をしてみようかな」と考えるような人にとっては、楽勝だと言えるだろう。大都会を除いて交通量はごく少ないし、大都会などというのは数か所しかない。今回の旅行において、街中を車で走った都会は、リーガ(ラトヴィア)とカウナス(リトアニア)だけであった。

 初めての海外ドライブは、左側通行で英語国のオーストラリアやニュージーランド、それにイギリスなんかが推奨されるが、右側通行であることを除けば、道の狭いイギリスより運転しやすいんじゃないかと思う。

 エストニアに関しては、運転マナーもすこぶるよかった。ドイツの次くらいになるんじゃないだろうか。
 ただ、残念ながら、南へ下がるほどマナーは悪化し、リトアニアの都会に関しては、大阪なみというしかなかった。
 まあそれでも、道路事情が日本ほど混沌とはしていないので、名古屋や大阪あたりを運転するのにそれほどためらいがない人なら問題ないと思う。

 あ、そういう意味では、南から運転を始めるのはどうかなという面もある。ヴィリニュス・カウナス間の高速道路では「煽り運転」がふつうだったうえに、街中ではスキール音(キキキキキッ)を響かせる車も珍しくなかった。
 もっとも、高速では右側車線をおとなしく前の車について走っていれば問題ないし、街中の移動にはなるべく車を使わないようにすればいい。

 そうそう、飛行機に乗り降りする最初と最後の都会では車に乗らないのがコツである。空港から直接田舎に出ると楽だ。
 たとえばフランスを一周する場合、パリの空港から直接郊外に出て、最後にまたパリの空港に車を返してからパリ観光をする(いつぞやはパリの街中に返却してちょっと苦労した)。
 イギリスなら、ロンドンの空港から直接郊外へ出て北上し、エジンバラやインバネスあたりで車を返して飛行機でロンドンに戻り、街を観光する(これは成功した)のがお勧めだ。

3.ドライブの注意点

A.今さらながら右側通行。最初は常に「右側右側」と念仏のように唱えながら運転する。特に問題なのは右左折時。曲がり終わると本能的に左側に向かってしまうことも多い。
 まあそこまでは想定内で慣れてもいたのだが、Uターンが鬼門だった。転回し終えると左側を走ろうとすることが2〜3度あり、家人に注意してもらった。
 周囲に車がいなくなったからこそUターンするのだが、前後左右に車がいないので自然と左側を走りたくなってしまうようだ。
 あとは、駐車場内など、道路ではないところでどこを走るかにも注意したい。

B.スピードに注意
 ここまで書いたところで、左側にタリンの街を見下ろした後、飛行機がフィンランド湾に入って降下を始めた。今、すぐ前方にフィンランドが見える。着陸進入のアナウンスがあったので、とりあえず、ここまでにする。
 ___

 ヘルシンキの空港でこれを書いている。

 飛行機は着陸予定のバンター国際空港を左に見下ろしながらいったんかなり北上し(窓外を別の飛行機が着陸していった!)、おそらく教科書どおりにコの字型を描く形でダウンウィンド・クロスウィンド・ファイナルと進入した。
 ヴィリニュスでも離陸後180°旋回、着陸のヘルシンキでも180°旋回である。どちらも南風が吹いていたのだろうか。
 これが北風ならストレートアウト・ストレートインで楽なのに、無駄な行程だ。

 空港のWi-Fiがあるので、とりあえずここまででアップする。「B.スピードに注意」以降はまたのちほど。

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2019.08.28

★バルト三国旅行記?

 バルト三国旅行の3つ目の国、リトアニアに入りました。

 申し遅れましたが、断片的な旅行記?を twitter に上げております

 掲載が遅れるようですが、こちらでまとめて見ることもできます

 ご笑覧くだされば幸いです。

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2019.08.21

★Over Siberia vol. 3 ──ビジネスクラスって・・・

 水平飛行に移ってからしばらくして、昼食が供される。

 横!のテーブルの上にはメニューが置いてあるので、それをお預けにしてエコノミーの食事とは考えにくくなった。

 60がらみの女性アテンダントがごく自然に食事の選択を聞いてきた。
 前菜の前にアミューズ。フレンチのフルコースが始まりそうな勢いだ。
 割り箸は高級感に乏しかったが、本物のナイフとフォークもついてくる。

 アミューズを食べて、「これ、めっちゃ本格的」と身を乗り出して家人に言う。

 その後の前菜が素晴らしかった。私は和風を選んだのだが、料亭の懐石料理もかくや、という味であった。
 家人は洋風を選んだのだが、「サーモン」と書いてあったので私は何の期待もしていなかった。それが「えっ !?」と思うほどおいしかった。

 メインのビーフシチューはさすがに和牛ではなく、家人が選んだ穴子と帆立の蒸し寿司もあまり感心しなかったが、それでも、エコノミークラスの食事とは比べるべくもない。

 食後にアイスクリームを希望すると、ハーゲンダッツがカップごと、ただし、ちょうど食べごろの固さで運ばれてきた。
 新幹線のガチガチアイスとは雲泥の差である。

 これまで食べたハーゲンダッツの中で一番おいしかった。
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 食後しばらくして、仮眠を取ることにした。
 シートは電動である。

 そうではないかと思っていたとおり、座席がフルフラットになり、完全に横になって寝ることができるのだ!
 後ろの人に気を遣う必要もまったくない。すべては間仕切り内で完結している。
 身長180cmでも問題ない。
 いつもの毛布ではなく薄い布団が用意されていた。

 飛行機に乗るたびに、お題目のように「どうぞ快適な空の旅をお楽しみください」などと言われるが、空の長旅が快適なのはこれが初めてである。

 「でも」と家人に言う。「これがふつうの人間が受けるべき待遇だよね。エコノミーの方はあまりにもひどすぎる」
 これまでエコノミークラスでさんざんひどい目に遭ってきた者が言うのだから間違いない。

 さらに、これからもひどい目に遭い続けるのは必定である。
 「こんな贅沢をしてしまったら、次からエコノミーがよけいに苦しくなるね」と家人。

 だが、ヨーロッパに行けるだけでもありがたい庶民は、その苦しさを堪え忍ぶしかないのである。
 ___

 これを書き終わったころ、ちょうど飛行機は行程の半分ほどを過ぎて、シベリアのノリリスク近郊にさしかかっている。

 このパソコンより大きい画面で映画も見られるが、なんとなく見る気がしない。

 映画を見ていると、飛行機が目的地に到着してしまう。
 もっとずっと長く飛行機に乗っていたい。

 長時間の飛行でこんな気持ちになるのはもちろん初めてである。

 追記:その後映画も見た。ノイズキャンセリングではないと思うが、なかなかいいヘッドフォンで、いつもより何倍も楽しめた。

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2019.08.20

★Over Siberia vol. 2 ──望外の・・・

 面倒な荷物預けの列に並んだ後は、スムーズに出国して搭乗口まで進んだ。

 関西空港でまったく寄り道をせずにゲートまで行ったのは、もしかすると初めてかもしれない。
 去年中国に出張したときに見つけた秘密の?通路を家人に見せてやりたかったのだが、そんなことを思い出したころにはもうシャトルに乗っていた。

 Wi-Fi のあるうちにと、搭乗口でパソコンの用事を済ませたころ、乗客の金(キム)さんなどを呼び出すアナウンスがあった。
 「金様とか言われたって、韓国人の2割くらいは金ではないのか」とか思っていると、当然のことながら韓国語でもアナウンスが流れ、そちらはきちんとフルネームを呼んでいるようだった。

 「それにしても」と隣の家人に言う。「こういうふうに「ゲートで呼び出し」ってよくあるけれど、いったいどうして呼び出されたりするんだろう?」

 ところが、しばらくして、「ヘルシンキへお越しの氷室様、搭乗口までお越しください」と、自分が呼ばれることになって驚いた。
 「パスポートと搭乗券をお願いします」と言われ、何か問題でもあるのだろうかと心配しつつ、訝りながら手渡すと、「ビジネスクラスにアップグレードさせていただきました」と、新しい搭乗券とともにパスポートを返してくれた。

 「あ、ありがとうございます」と答えてから、喜びがわき上がってくるまでやや間があったが、それでよかったと思う。下手をすると、係員の前で飛び跳ねてしまうところであった。

 ややあって、家人が「これ、DとHだけど、離れてないよね?」と言うので、係員に確認する。確かに、隣が知らないおじさんだなどというのは避けたい。
 冷静を装いつつ、先ほどの係員に目配せして呼び、「これ、隣同士でしょうか」と聞くと、しばらく小首を傾げていたが、「ええ、大丈夫です。隣です」と答えてくれた。
 微妙に不安だが、まあいいだろう。

 「機内食なんかもビジネス用になるのかな?」と家人。聞きかじりの知識で「いや、こういうアップグレードの場合、食事はエコノミーだと聞いたことがある」と答える。

 それにしても、ヨーロッパ路線でビジネスクラス・・・

 マイレージですら経験はなく、自分でお金を出してなら一生ないような幸運に舞い上がる。
 これほどの幸福感を感じたのは、息子が生まれたとき以来、二十数年ぶりかもしれない ^^;
 ___

 望外のビジネスクラスは想像以上に快適だ。

 頭が通路と近いのは少し気になるけれど、背の高い間仕切りでちょっとした個室のようになっており、家人だと視線の高さが間仕切りより下になる。
 隣だとはいうものの、ふつうに座っているとお互いに姿も見えず、コミュニケーションに支障を来すほどだ。
 これだと、隣がおじさんでもぜんぜん問題ない。というより、隣にはだれもいないという感覚に近い。
 「前に乗り出したときが何かしゃべりたいとき」というルールが、暗黙裡にできた。

 窓際の席でなくなったのが唯一の欠点だが、文句は言うまい。
 3年前にヘルシンキを往復したときも機中からの景色は堪能しているし、窓際のエコノミーよりも中央のビジネスがいいに決まっている。

 長くなったので、続きはのちほど。

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2019.08.18

★Over Siberia vol. 1 ──官僚たちと人々の悲哀

 2011年8月、アメリカ出張の帰りに、Over the Pacific という一連の投稿をしたことがある。

 今回は、Over Siberia、シベリア上空の機中で書いたブログをアップしていく。まずは最初の到着地、フィンランドのヘルシンキから。
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 お盆に、血のつながっていない甥たちと久しぶりに会った。

 国家公務員の総合職試験(いわゆるキャリア官僚向け)を受ける可能性があるということで、弟の方が昔の電話帳のような巨大な問題集を持ってきていた。
 その本を見ただけで、大昔、受けようなんて気を起こさなくてよかったと思わされた。

 内容がまた、英語・国語・数的能力から統計資料解釈や時事問題に至るまで、実に幅広い。
 それだけではなく、まあ当たり前のことだが、かなり難易度の高い問題ばかりである。

 数的能力や統計資料解釈の問題なんかをやってみると、高度な数学の知識は必要ないものの、なかなかに骨の折れる難問だった。
 ただ、所詮は22歳とかの学生が受ける試験である。仕事柄、英語や国語ならまあなんとかなるかもしれないと考えたとき、ふと頭に浮かんだのは、政治家たち(特に、今のトップ2)のことであった。

 22歳でこんな問題をそれなりにさくさくと解いていく能力のある人(でなければ中央官庁に採用されない)の最上位に位置する上司(トップ2の政治家)が、2人とも外国語もできず、漢字すらまともに読めないというのはどうなんだろう。

 幸い、官僚である上司なら、同じ関門をくぐり抜け、仕事でも研鑽を積んできた人たちだろうから、まだいいかもしれない。
 だが、偉くなればなるほど、外国語も漢字もできない政治家の下命を拝し、その意を忖度して働かなければならなくなる。

 「下吏となって長く膝を俗悪な大官の前に屈するよりは、詩家としての名を死後百年に遺そうとしたのである」「彼が昔、鈍物として歯牙にもかけなかったその連中の下命を拝さねばならぬことが、往年の俊才李徴の自尊心を如何に傷つけたかは、想像に難くない」という『山月記』の記述が脳裏に甦った。

 もちろん、外国語も漢字もできなくても、尊敬すべき人物は多く存在する。
 心からそう思う。

 だから、より大きな問題は、彼らトップ2に、政治的・経済的大局観がなく、人々の生活を向上させようという情熱も見えないことであろうと思う。
 それに、どう見ても、偉大にも立派にも人格者にも見えない。

 あるのはただ、代々政治家で金持ちの家に生まれた上に、確かに立ち回りは上手だったという事実だけである。
 ___

 一流大学を出て高級官僚になれば、やりようによっては人々のために尽くすことも少しは可能かもしれない。
 しかし、最上位の上司があの体たらくでは、多くは期待できない。

 それに、事務次官まで務めた(おそらくは)良心的な官僚すら、面従腹背を座右の銘にしながらほとんど何もできなかったという苦い事実を、私たちはすでに知ってしまっている。

 たとえ間接的にではあれ、選んだのは有権者なのだから諦めざるをえないのかと思う一方、いくらでも選び直せる可能性を追求していかねばならないとも考える。

 もっとも、外国語も漢字もできず、人格的にも見るべきところのない人物が史上最長の総理を務めることになるような政府と、それを選んだ国民とに、大きな期待はできないと思ってしまうんだけれど。

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2019.08.12

★高圧洗浄機で風呂掃除

 昨秋に購入した高圧洗浄機

 その後ほとんど出番がなかったが(一度くらい洗車したろうか)、今日は初めて風呂掃除に使った。

 もともと、玄関先・洗車・風呂掃除の3つが目的で買ったのだが、風呂掃除に使うまで10か月ほどかかったことになる。

 今日、似合わぬ「休日自主出勤」をして、夏休み前の仕事があらかた片付いたことが背中を押したのだと思う。
 意識していたわけではないけれど、おそらく精神的に余裕ができたのだ(10か月ぶりに?)

 風呂のお湯を吸い出してコンプレッサーで圧力をかけ、水を噴射して洗浄に使うのだが、当初は吸い出しホースの接続方法がよくわからず、説明書を見ると、別売!のフィルターを買わなければ使えないらしいということがわかった。

 「付属の自吸用ホースと別売りのフィルターを利用して、バケツなどにためた水を利用できます。」
 「別売りのフィルターをご用意ください。」
 「1.自吸用ホースとフィルターを本体の給水口に接続します」

 吸い出し用のホースは同梱されているのに、別売フィルターを買わないと使えない???
 そんなバカなことがあるだろうか。

 どれを買えばいいのかを確かめるために「オプションアクセサリー」のリストを見ると、フィルターのところに「ため水に異物が混入している可能性がある場合にはフィルターを併用してください」と書いてある。
 この書き方だと、綺麗な水を使うならフィルターは必要ないことになる。風呂に張ったばかりのお湯を使うのだから「異物が混入している可能性」はない。

 この矛盾した説明に苦慮しながらも、「場合には」の方を信じてもう一度あれこれ挑戦すると、フィルターなしでも接続できることがわかった。

 が、この間に息子が一番風呂に入ってしまい、「異物が混入している可能性が」十分出てきたのだが、私はここでやめられるほどオトナではない。
 迷うことなくフィルターなしで使うことにした。

 前置きが長くなった。

 高圧洗浄機はぜひお買いになるべきである。頑固な風呂の汚れ(特に壁面下部や排水溝や床)が面白いように綺麗になる。

 いつぞや、カビキラーを丸々一本近く撒いて、塩素ガスで死にそうになりながら必死で掃除したときに勝るとも劣らない。
 環境にも優しいし健康にもよさそうだ。

 準備に手間取ってしまったが、掃除自体は20分ほどで終わった。これほど汚れておらず、操作に慣れていれば、十数分でできるだろう。

 ホースが長すぎて取り回しが面倒なことと機器が重いことを除けば、ものすごく重宝する。

 高圧洗浄機、お勧めです。

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2019.08.10

★「上級シューフィッター」

 途中、もうダメか・・・と観念しかかったこともあったが、今のところ、なんとか旅行に出られそうである。

 履いていく適当な靴がないので、この際、新調することにした。

 振り返れば、2012年にも同様の理由で靴を買った。
 あの時は、靴のために出かけるような余裕がなく、出張先の名古屋のデパートで間に合わせに見繕ったような形になってしまい、「在庫のサイズはこれこれしかないから」というような理由で、ぴったりフィットしているとは言いがたい靴を、それでも私としては大枚はたいて買うことになった。
 その靴が悪いわけではないけれど、今度はきちんと買ってみようと思い立った。

 私は、服装にはほとんど頓着しないが、靴だけはあんまり安物は履かない。服やズボンと違い、靴はそれなりのものを履かないと、健康に悪いような気がするからである。

 そうはいっても、きちんと選んで買うことは稀だし、比較的廉価なものを選ぶことも多かった。
 しかし、一年ほど前に、アルピニストである店員のアドバイスを得て、私としてはちょっとした価格の軽登山靴を買った。それで歩くと、以前より疲れが減るばかりか、腰も痛くならなくなったので、靴の機能を再認識させられたところだ。

 靴を買うのはそれ以来である。
 人生も間違いなく半ばを過ぎ、これからの足腰の健康を考えたとき、靴を適当に選ぶのは間違っていることにようやく気づき、今後はしっかり選択して購入しようと決心した(折しも、#KuToo 運動も盛んである)。

 そこで、ネットでいろいろ調べ、数少ない「上級シューフィッター」のいる靴店にわざわざ出向いた。

 とんでもなくいろいろ計測されたり質問されたりするかと思っていたのだが、あっさりとそれらを終え、店主が出してきたのはミズノのウォーキングシューズだった。

 聞いたこともないような、オランダやドイツのスニーカーの話をネットで読んでいたので、そういうのが出てきて、しかも自分にぴったり!というのを勝手に期待していたのだが、ミズノですか・・・

 ざっくばらんに「まさかミズノだとは思っていませんでした」というような話をさせていただき、シューフィッターの団体がオランダのメーカーに委託して作ってもらったという靴なども履いてみたのだが、結局のところ、最初に出していただいたミズノのウォーキングシューズを素直に買うことになった。

 まあ一応、歩き方なんかも見てもらい、インソールに加工を施してもらったし、もし具合が悪ければ再加工・再々加工も無料だということであった。
 もちろん定価で買ったのだが、帰宅してアマゾンで見ると、同じ靴が5千円ほど安く買える。なにしろミズノだから、型番とサイズさえわかれば、同じものが購入できるのである。

 これまでの私なら、5千円の差額にはちょっと耐えられない思いをしたかもしれない。
 しかし、上級シューフィッターがそのスキルを駆使して見繕ってくれたことや、今後ありうるかもしれない加工のことを考えると、後悔はなかった。
 世話になりながら、「ちょっと考えます」と買わずに帰って、アマゾンに注文するというような非道なこともしたくない。

 自分を納得させるためもあるのだが、特に考えたのは以下のようなことである。

 自分で靴を選んだら、たぶん間違いなくミズノの靴は買わない。
 その靴を、私の足と用途にぴったりだと出してきたのが「上級シューフィッター」である。

 これは、名医が診断して苦い薬を処方したというのと同等ではなかろうか。

 そう考えれば、5千円はむしろ、診察料・診断料ということになる。

 自分も知らない自分の必要なものに導いてくれた専門的知識の行使に、相応の報酬を支払うのは当然のことと言える。
 エキスパートのちょっとした(ことにみえる)アドバイスにも、きちんと敬意を払うべきだ。

 そう考えると、あっさりと「これ」といってピンポイントで出してきたミズノの靴は、上級シューフィッターならではの慧眼による選択かもしれない。

 どんな分野であれ、その道のプロは、複雑な課題にあっさりと回答を出したりする。
 素人が「そんな簡単なことだったらお金を払いたくない」などと考えるのは、expertise(専門家の知識や技術)を評価しない、愚か者の思考だ。
 ___

 まあもっとも、あの靴が私にとってあまりよくなかった・・・というようなことがあれば、また違う話になってしまうんだけれど。

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2019.08.07

★ものすごい金融アプリ

 個々に盤石だったはずの金融機関が合従連衡して、わけのわからないことになって久しい。

 特に困るのは、MUFGとSMBCである。
 それぞれにいろんな銀行や証券会社やクレジットカード会社を傘下に抱えていて、しばしば混乱する。

 私の持っているクレカで言えば、DCカードもNICOSカードもRecruitカードも、ぜんぶMUFGカードになってしまった。
 ここに、本来のMUFGカードも加わる。

 ネットでログインしようとすると、それぞれのカード別にIDとパスワードを求められ(同じサイトなので同じIDは使えない)、もはやどれがどれだかわからない。
 同じサイトにアクセス→カードブランドを選択→IDとパスワードを入力と進むのだが、どのカードがどのIDなのか怪しい。パスワードはセットでブラウザが覚えてくれているが、選択したブランドとIDが合わなくて弾かれるのに辟易していた。

 頭の悪い私が、IDを WindCalmDC, WindCalmNICOS, WindCalmRecruit, WindCalmMUFG・・・みたいにすればいいと気づいたのは、かなり後のことである。
 そうしてからですら、カードブランドを選び忘れていたりしてログインできないことがあった。
 ___

 今日、何をしようとしていたときだったかもう忘れてしまったが(あ、iPhone の Wallet に登録しているクレカの利用履歴を見られるんじゃないかと思って触っていたときだった)、三菱UFJニコスのアプリをダウンロードすることを促され、素直にダウンロードすると、これがものすごいアプリであることがわかった。

 なんだかよくわからないが、Moneytreeというシステムと連携させられ(MUFGの要請だから信用した)、そこにログイン情報を登録すると、すべてのクレカの利用状況が一覧できたのである。

 当初はMUFGに限るのかと思っていたが、ありとあらゆる銀行や証券会社や電子マネーの口座残高、クレカの利用履歴、アマゾンやヨドバシのポイントから航空会社のマイレージに至るまで、このアプリ一つで把握できるのだ。

 こんなすごいアプリがあることに今日まで気づかなかったなんて・・・

 パソコンのアプリケーションがないのは残念だけれど、これからは、Bookmarkを頼りにそれぞれのサイトでしこしことログインする必要がなくなり、iPhoneで指紋認証するだけですむ。

 つくづく、時代はパソコンからスマホへ・・・だなあと思う。
(パソコンでも Moneytree のサイトにログインすれば一覧できるが)

 でもこれ、セキュリティは大丈夫なんだろうか。セブンペイみたいなことにならなければいいんだけれど。

 追記:結局のところ、Moneytree がすごいようです。これを知らなかった私は情報弱者でしょうか。

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2019.07.22

●2日連続の内視鏡検査

 2日続けて、内視鏡検査を受けた。1日目は上部消化管、2日目は喉頭。

 ごく軽い逆流性食道炎と、無視していいポリープ(過形成性)が3つあったが、まあ異常なしということでほっとする。

 胃に関しては、ものすごく綺麗で理想的な状態だと褒めていただいた。
 が、それはストレスなくノーテンキに暮らしていることを意味するのかと、ちょっと恥ずかしいような気になるのは、怠け者の私もやはりエコノミックアニマル(死語?)であるということか。

 その消化器の医師が、「あまり見たことがない」異常が喉頭(声帯の出口を閉める披裂部というところ)にあるとおっしゃるので、耳鼻咽喉科の医師に紹介状を書いていただいた。
 「あまり」とは言うが、こういうときの通例として「今まで一度も見たことがない」ことを意味するような感じで、どうなることかと心配だった。
 なにしろ、毎日毎日内視鏡検査をやっているベテラン医師が、見たことがないような状態なのである。

 それで2日連続内視鏡検査となったのだが、結局、披裂部には異常がないということで安心した。

 耳鼻科の先生の見立てによると、見る角度によって見え方が変わるので勘違いなさったのではないか(とは言わなかったが)ということだったが、個人的には、鼻から入れた麻酔薬が喉の方に入って、たまたま披裂部の片側の筋肉が麻痺していたのではないかと思う。

 いずれにせよ、今までそういう人がいなかったのかと不思議だが、ともかく問題がなくてよかった。

 なんだかんだでかなりの時間と1万円近くを費やして鼻の穴から2度も内視鏡を突っ込まれ、「特に気にすることはありません」というのは無駄な気もするが、何か見つかるよりはよほどいいことは論を俟たない。

 あ、先日、大腸の内視鏡検査もした。これは手間暇もかかるしいちばん高額だったが、やはり異常なしだった。

 1年に3回も内視鏡検査をするというのは今年限りでありたい。

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2019.07.06

●スズキ車のリコールはお早めに

 「完成検査工程における」「保安基準に関する検査が適切に行われていなかった可能性があ」るため、家人の乗るスズキの車にリコールがかかった

 このリコールの対象車はなんと1,769,331台で、スズキが2018年1年間に国内で製造した1,013,916台の約1.75倍にあたる。

 この1件だけで年間生産台数以上の車をリコールしなければならないスズキ自動車・・・

 「いったいどうするつもりなんだろう?」と思っていたら、「リコール作業の内容は法定2年点検相当の作業と自動車検査員による確認作業のため」、リコールはすぐには行わず「車検または法定点検の到来時期にあらためてご案内させていただきます」との封書が届いた。

 私自身、このリコールの中味は、「車両はきちんと製造して検査もしたものの、資格のある完成検査員がチェックしなかっただけ」のテクニカルなというか、いわば形式上の不備だと思っていたので(調べてみると違うみたいですね)、まあそれでもいいかと暢気にかまえていた部分もあった。

 だが、ことはブレーキにかかわる。

 そもそも、購入前に試乗車に乗ったときから、この車のブレーキが気に入らなかったのだが、「スズキ車のブレーキはこういう味付けだ」という説明を受け、まあそういうこともあろうかと思って購入し、すでに自分の車のブレーキとのタッチの違いにも慣れてしまっていた。

 スズキは次回の点検まで待てというのだが、あの気に入らないブレーキが改善される可能性もあるのなら、早急にリコールに出した方がいいかと思って、遠慮がちに販売店に依頼してみた。

 非は先方にあるからだろう、あるいはクレーマー的な誰かがすでに相手を怒鳴り散らした後だったからかもしれない、先方は「リコールは次回点検の際に・・・」などという発言はおくびにも出さず、何の質問もせずにすぐにリコールを受け付けてくれた。

 そうはいってもこれだけの数のリコールをこなしている最中だから、整備工場に空きがあるのかなあとも思ったが、幸い、お互いに都合のつく日も見つかった。

 依頼する際、「以前から気になっていたブレーキをついでに改善してくれないか」と頼んだが、調整等は一切できない構造になっているという説明を受けた。
 購入時にも1か月・6か月点検時にも同じことを言われている。

 したがって、リコールを終えた車のブレーキのタッチも、変わらないはず・・・であった。

 それが劇的に変わっていたのだ!

 動き始めて最初にブレーキを踏んだときに、もうわかるくらい。足踏み式のパーキングブレーキの感触も、まったく異なるものになっている。

 今日は家人も運転したが、あれほど違いのわからない女であるはずの彼女が、すぐに「ぜんぜん違う」というほど変化していた。
 ___

 たった1台の経験から言うのもアレだけれど、今回のスズキのリコールは「完成検査工程における」「保安基準に関する検査が適切に行われていなかった可能性があ」るというような話ではない。ましてや、単なるテクニカリティや書類上の不備でもない。

 「調整できない」と言われていたブレーキのタッチが、誰にでもわかるほど変化するレベルの不具合である。

 深く踏み込まなければ効き始めず、気に入らなかったブレーキが、まあこれくらいなら通常の範囲だろうと思うくらいに変わった。
 パーキングブレーキの足ごたえもしっかりし、よく効いている感触がある。


 「
スズキ車のリコールは言われたとおり次回点検の際でいいや」とお考えの皆さま、早めにリコールにお出しになることをお勧めします。

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2019.06.23

◆「今月中」って・・・

 ↓ の記事の若い営業マン「今月中にご購入いただければ、かなりのお値引きができます!」と、何度も何度もプッシュしてくる。

 今月中ってあんた・・・と思いながら、失礼にはならないように気をつけながらも、必死で にべもなく断り続ける必要があって大変だった。

 もし将来購入を真剣に考え始めたとしても、あんなに急かされた状態では買いたくない。幸い、他にもディーラーはあるので、そっちにいくと思う。
 営業マンを変えてもらってもいいんだけど、そういうことをするには私は小心すぎる。

 それにしても、なりゆきで一度試乗に来て、「じゃあ今月中に買います」なんていう客がいるんだろうか。

 内田樹さんじゃあるまいし

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2019.06.22

◆「レーンキープ」して大丈夫なんだろうか?

 なりゆきで新しい車に試乗してみることになり、贅沢にも有料道路を抜けて快走路を走らせてもらった。

 なかなか素晴らしい車だったのだが、急に車が意図しない方向に動くことがあり、ちょっと驚いた。

 「えっ」と思った直後、レーンキープ(車線からはみ出さないため)の安全装置が働いたとわかったが、思い通りに動かせない要素があるのであれば、事前に言っておいてほしかった。

 それを知った後は、他に交通がないのを幸い、挙動を知りたくていろいろ試してみたのだが、これはむしろ危ないんじゃないかというのが当面の結論だった。

 ウィンカーを付けずにレーンを外れようとすると、戻る方向に自動的にステアリングを切るのだが、居眠り運転とかでもない限り、運転者は意図してそちらへノーズを向けていると思うのだ。

 すぐ思いつくのは、動物の死体や落石などの障害物があった場合である。
 それらを避けたり跨いだりするために、ウィンカーなしでちょっとした進路変更をすることはよくある。その進路を強制的に戻されてしまうと、踏んでしまうだけならまだしも、事故になったりしかねない。

 さらには、たとえば左側から膨らんできた自転車を避けようとして右へ切ったのを、システムが自動的に左へ戻したりしたら、その自転車と衝突してしまわないだろうか。
 万一そうなったら、いったい誰が責任を取るのか。

 カメラが3つついているということなので、後者の可能性はもしかすると低いのかもしれないが、路上のこぶし大の石に向かって突進していく可能性は十分あると思う。

 制御を車に任せるのは好きではないのだが、たとえば高速道路を走るとき、前車自動追従とレーンキープを使って走れば楽かもしれないとも考えていた。
 しかし、高速道路にだって動物の死体や落石などの障害物はあるのである。いつもいつも余裕を持ってウィンカーをつけてから進路変更できるとは限らない。

 もしこの車を買っても(買いません)、レーンキープの機能は一切使わないだろうなあと思った。

 高速道路で眠ってしまいそうなときに使えば、かなり安全になるかもしれないけれど ^^;

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2019.06.15

◆年金不足は「運用」や「投資」で補えるか

 金融審議会がまとめた 「市場ワーキング・グループ」報告書を6月3日、金融庁が公表した

 そこに、「老後の年金だけでは赤字なので2000万円ほどの貯蓄が必要だと書いてあった」という話が大きな話題を呼んでいる。この部分、正確には以下の通りだ。

夫 65 歳以上、妻 60 歳以上の夫婦のみの無職の世帯では毎月の不足額の平均は約5万円であり、まだ20~30 年の人生があるとすれば、不足額の総額は単純計算で1,300 万円~2,000 万円になる。

 担当の麻生大臣は、(本人の国会答弁によると)中味を読みもせずに「世間に著しい不安とか誤解とか」を与えているので「正式な報告書としては受け取らない」という。
 当初は、したり顔で「人生設計を考えるときに、100まで生きる前提で計算してみたことあるか」「年金プラスいろいろなことを考えにゃいかんという話だ」とニヒルに説教していたくせに、選挙が近くて影響がありそうだとわかると見事な手のひら返しである。

 だがまあ、自分が諮問した報告書を受け取らないというのは前代未聞だとしても、ぎりぎりのところで土俵に残っている感はあった。

 さらにどうしようもなかったのは、自民党の森山裕国会対策委員長の「この報告書はもうないわけですから。なくなっているわけですから」というとんでもない発言だ。

 今でも金融庁のWebサイトで全世界に向かって公表されている報告書が「もうない」のである。放っておくとほんとうになくしかねないので、私も急いでダウンロードしてざっと読んでみた。
 まあ、いずれにせよ、いったんネットに出たものは決してなくならない。愚かな「大本営発表」がむしろ「拡散」につながったのは皮肉なことだ。
 時代が違うのである。

 日本という、現在でもまだ人口で世界10位前後、経済規模で世界3位の大国を運営しているのがこういう連中だという事実には、ほんとうにげんなりする。
 こういう輩を政治に送り込んだのは決して自分ではないのだが、現実問題として「民主的」な選挙を繰り返して政権の中枢へと登っていったのだから、私もその一員である国民のせいだと言われればその通りなのだろう。情けない。
 ___

 これから老後を迎える人々の生活費が年金だけでは賄えないというのは、この報告書があろうがなかろうが、もはや周知の事実である。

 だから、少しでも貯蓄を増やしておこうと、多くの人が消費を抑えて貯蓄に励んでいる。それで市場にお金が回らないという悪循環を起こしているのが現在の日本経済だろう。
 もちろん、それ以前に、余分な消費に回すほどの収入がないという人の数も増えている。

 金融庁の報告書を読んでも、特に目新しいことは何も書いていないので、政府も恐れることはないと思うのだが、それでも担当大臣の麻生さんが、読んでいないのに!中味が気に入らないから受け取らないというのがこの国の政府のレベルなのだ(当初は気に入っていたくせに)。
 ___

 実際に読んでみると、金融業界にもっと手数料を落としてくれるように促すのが目的の報告書なのかという気がした。

 それぞれの委員にはその人なりのスタンスがあるだろうから、十把一絡げに申し上げるのは失礼だが、ワーキンググループを構成する委員のうち、金融業界の人々にはそういう思惑があったのではないか、そして、もっとも声が大きかったのはその人たちではなかったのかと邪推?してしまわざるをえない。

 報告書には、「運用」とか「投資」とかいう言葉が、これでもかというほどわんさか出てくるが、そういうことをしていくらかでもプラスになっている人は、私の周囲にはいない。
 だからこそ「金融リテラシーの向上」が、これも何度も強調されているのだが、いくらきれいごとを並べたところで、ほとんどの庶民は、ただでさえ少ない老後のための貯蓄を減らして終わるだけなのは目に見えている。

 そうとは知りながら、「もしかしたら自分だけは・・・」と考えるのが人間の愚かなところで、この報告書の罪はむしろ、国民が損をして金融業界が儲かる「運用」とか「投資」とかに人を駆り立てているところにあるのではないかと考える。

 だから受け取らないというのなら、それはもしかすると一つの見識かもしれないと思うんだけれど、「貯蓄から投資へ」を高らかに歌い上げているのが安倍政権だから、この報告書はその方向性とぴったり一致している。

 せっかくみごとに忖度したのに、別のところで足をすくわれたというところだろうか。
 ___

 これを書き始めた動機は別のところにあるのだが、ここで紙幅(そんなものないけど)が尽きた。続きはまたいずれ。

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2019.06.10

◆物入り

 バルト三国に行く費用でカード破産しそうだというのに、なんだか物入りが続く。こういうのってなぜか重なるような気がする。

 まずは給湯器。
 これはバルト云々以前からなのだが、お湯を出すときにちょっとした爆発音がするのだ。
 11年前にはそれが原因で結局交換し、確か34万円!ほどかかったと思う。

 調べると、数年前にも爆発音がして、その時は調整で直った記録が出てきたが、やっと重い腰を上げて点検に来てもらうと、今度は最低でもボイラーの交換(7万円くらい)、それで何年も延命できるとは限らないので、やはり買い替えとなると36万くらいという話になる。
 もともと、給湯器の寿命が10年くらいだというので、諦めて交換するしかないだろうか(それにしても36万・・・)。

 ただ、11年前の交換時には、7万円の修理の話は出なかったのが気になった。

 これは推測だが、ネットで業者を探すと36万ではなく26万になるので、そちらに客が流れるくらいなら修理を勧めるという商売に転換したのかもしれないと思う。

 2008年には、2〜3万ほどの違いはあったが、今ほど差はなかったので、結局、家を建てた時の地元業者に依頼した。
 しかし、10万違うとなると、もはや地元業者の目はない。「ネットだと安いですよね」と水を向けてみると、「どんなにがんばって値を下げてもまったく太刀打ちできない」と正直におっしゃる。
 申し訳ないが、地元業者育成(存続?)のために10万を寄付する気にはちょっとなれない。
 ・・・なんだか切ないけれど、10万は無理だ。

 となると、修理で応援するか・・・ 微妙だ。
 幸い、今は小康状態なので、しばらく様子を見ている。
 ___

 次に息子のiPhone 6s Plus。液晶パネルが本体から分離して浮いてきていた。

 調べると、どうもリチウムイオン電池の「妊娠」(膨張)が原因のようなので、電池交換で直るかと、息子が Apple の正規サービスプロバイダに出向いた。
 すると、一目で修理不能と判断され、にべもなく追い返されたという。まったくふつうに使えているというのに。
 そこで粘って何とか修理に持ち込むのがコミュニケーション能力ではないかと思うのだが、息子は打ちひしがれてすごすごと帰ってきただけであった。

 仕方ないので、もう一度私が交渉すべく正規業者にアポイントメントを取り、一方でその前にアングラ業者?にも見てもらうことにした。
 いろいろ調べると、正規ではなかなか難しそうなので、アングラでやってもらえるようならそこで頼んでしまおうと考えたのだ。

 結局、電池の膨張ではなく、何らかの外的要因で曲がった本体に引っ張られ、4層からなる液晶画面が剥離しているということで、最初は電池交換だけのつもりが、液晶パネルも交換することになった。
 そこそこ綺麗に直り、900円のケースも入れて1万2500円だった。

 正規業者だと、電池だけで9000円くらいかかるらしい。それはまあいいとしても、そもそも修理してくれないとなると、そのまま使い続けるか廃棄するかしかない。
 1時間待たされて、大枚1万円以上を支払い、それでも心から「助かりました。ありがとうございました。」と礼を言うような経験は、それほどあるものではない。

 どこかで読んだ、「インドで屋台を出している iPhone 修理名人」の話を思い出した。アメリカだかカナダだかでも、正規プロバイダに見捨てられた iPhone をさくっと直す出店の話を読んだことがある。
 ぜんぜん知らなかったのだが、日本にもこういう店があるんだなあ・・・ 今後ともがんばってほしい。
 ___

 さて、iPhone 修理のお店に電話するのに使っていた自宅の固定電話。以前から調子がおかしかったのだが、とうとうどうしようもなくなった。

 電話などかかっていないのに、断続的にではあるが、のべつ呼び出し音がなるのである。もはや怪奇現象だ。

 不思議と、電話としての機能は十分に果たせるのだが、外線がかかってきたときの音とは違うとはいえ、気にしなければいい・・・というレベルではない。
 たぶん、25年以上前の機械なので、さすがに寿命だろう。今見たら Made in Japan であった。

 これは昨夜、適当に見繕って一番よさそうなのを発注した。明日には届く(後記:届いた電話には「マレーシア製」と書いてあった)。
 ___

 もうこれ以上、出費が重なりませんように。

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2019.06.07

◆初めて旧ソ連へ

 昨年行きたかったバルト三国(エストニア・ラトビア・リトアニア)に、今年こそは行きたいと思いながら、なんとなく先延ばしになっていたのだが、家人に予定が入りそうなことに危機感を覚えて、あれよあれよという間に日程をおさえ、チケット・最初と最後の宿・レンタカーの手配を済ませた。

 何の準備も計画もしていなかったので、ああでもないこうでもないと考えながらの予約だったが、それでも3〜4時間ですべて完了し、とりあえず考えることはなくなった。
 あとは国際(国外)運転免許証だけ取れば、ほぼ準備完了である。
 あ、iPhoneの SIM をどうしよう?

 最後の仕上げに、夜中を過ぎてからアマゾンに「地球の歩き方」を注文すると、なんと当日に来るという(実際、夕方には来た)。

 長い間 うじうじしていたのは一体何だったのか、と思うほどあっという間に済んでしまった。
 いつものことだが、案ずるより産むが易しというか、とにかく行動が大事だというか、まあそんな感じである。いつまでも学習しないけれど。
 ___

 ただ、何となく気分が乗らなかった理由もいくつかあるのだが、その中で大きいのはやはり親のことだ。
 去年行けなかったのも、義父がいつ亡くなるかわからなかったからだし(結局12月に他界した)、今日明日どうこうということはないにせよ、まだ3人残っている。

 でも、そんなことを言っていては、何十年ということはないだろうが、十数年は身動きが取れなくなるかもしれない。
 「できるときにしておかなければ」という、日ごろの先達の教えも思い出した。
 ___

 旧ソ連の国に行くのは初めてなのだが、もはや2019年、ソ連だったのはもう30年も前である。
 どうやら、どこから見てもヨーロッパの国らしいし(シェンゲン(事実上国境なし)でユーロだ)、あまり新鮮味もないのかなと思う。

 それでも、これまでのたぶんすべての旅行がそうであったように、やはり行ってみなければわからない。

 足を運んでみるだけで、首都の名前さえあやふやな国が、とても身近な存在となる。

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2019.06.03

◆一泊二日の鳥見行

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 信州まで一泊二日の鳥見に行って来ました。

 なんとか見られる程度の写真はこれくらいですが、雑事を忘れ、腹蔵なくしゃべり、おいしい蕎麦やパスタを食べ、アルプスと森林と鳥を堪能できました。

 熊が見られなかったのは幸か不幸か。

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2019.05.24

■魔の茨城空港

 全47都道府県のうち、唯一これまで未踏の茨城県に向かっている。

 出張で筑波に行くのだが、知り合いが神戸から茨城まで飛ぶというので、「じゃあ私も」と軽い気持ちで飛行機のチケットを取った。

 いよいよ出発が明日に迫った昨夜遅く、念のため、空港から つくば市内のホテルまでの交通手段を確認しようと調べてみて、愕然とした。

 交通手段がない!のである。

 さすが、前人未踏、いや、私にとって最後のフロンティア、茨城である。

 ふつう、どこの空港でも、最寄りの大きな都市へはシャトルバスを運行している。
 先日函館に行った折りにも、空港に着いてからバス乗り場を探せば十分であった。
 茨城もそんなつもりでいたために、ほとんど気にしていなかったのだ。

 家人は「初めてのところに行くのにそんな暢気な・・・」とあきれるのだが、これまでの長い旅行経験からも、こんなことがあろうとは予想だにしていなかった。
 「想定外」と言い訳する甘さを認めないわけにはいかない。

 ホテルのWebサイトでアクセス手段を確認したとき、そこに茨城空港からの方法が書かれていないのを変だなと思ったのが最初だった。
 茨城空港のサイトを確認すると、バスはあるにはあるのだが、なんと1日に2便なのである。超過疎の村のバスもかくや・・・というひどさだ。

 乗り合いタクシーはあるが、「前日の17時までに予約」とある。時計の針は空しく23時過ぎを示していた。

 さらに調べると、なんと、東京駅までなら、たった500円で乗れるバスが日に最大10本出ていることを知った。自分のフライトで間に合うのもある。

 バカらしい話だが、こうなればもう、いったん東京まで戻って、つくばエクスプレスか何かで行くのが最善だと考えた。
 だがそれだと、東京に着くのが23時40分になり、最終電車に間に合わないことがわかった。

 万事休すか。

 こうなるともうタクシーしかないが、ホテルまで1万2千円ほどかかるらしい。飛行機代より高いのである。

 この時点で、知り合いに、「茨城空港からの足は考えているのか」とLINEを送った。
 のんびりしたもので、やはり私同様、考えていなかったという。

 ただ、その後アプリで調べ、空港で1時間ほど待てば、ローカルバスと鉄道とを乗り継いで、2時間以上かけて つくばに出られることを教えてくれた。
 ホテル到着は真夜中近くになってしまうが、それでも1万2千円を回避できてちょっとほっとした。
 ___

 それにしても、東京へのバスが500円というのはいったい何だ? しかも日に10本・・・

 これは要するに、おおよそ飛行機の到着時刻に合わせてバスを走らせているということだった。茨城空港の到着便は、国際線を含めて多い日で9本なのである。

 茨城空港に飛行機で到着すると、500円で東京駅に行ける・・・

 すなわち、羽田・成田に次ぐ第3の東京空港を狙っているということだろう(その割には本数が少なすぎるけれど)。
 つくばなど眼中にないのである。

 「茨城空港から東京へ!」をアピールして航空路線を誘致すれば、増便への道も明るいのではないかと思った。
 ___

 結局は、知り合いからの提案で、空港からレンタカーを使うことになった。

 私の脳裏にもちらっと過ぎった方法だが、2泊3日になるし、空港の往復だけに使うにはもったいない値段になるかと思って調べていなかった。

 だが何と、「借り出しから24時間1000円」というような信じられないキャンペーンをやっていて、かなり安く使えることがわかり、そうすることにした。
 幸い、ホテルは無料駐車場完備である。

 交通手段がない!の暗黒から、大逆転の楽勝だ。
 ___

 さて、神戸空港。

 バスとJRとポートライナーを乗り継いでやっと到着した空港に、おびただしい数の車が駐められているのに気づいて調べると、駐車場が格安なのであった。

 「こんなことなら車で来るんだった・・・」と後悔するのではなくて、「今度来るときは車で来よう」と前向きに考えられる人になりたいと、改めて思った。

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2019.05.23

■やっぱりひどい翻訳の話

 「マン・ダウン 戦士の約束」(アメリカ映画)を見た。

 妻子を国に残してアフガニスタンに赴任した海兵隊員が過酷な経験をして・・・という映画なのだが、終わってみればというべきか、意外にも?社会派ドラマであった。

 映画の最初のタイトルバックに描かれ、物語の途中でもときおり挟みこまれる荒廃した故郷の風景の意味をはかりかね、「主人公がアフガニスタンに行っている間にアメリカが最終戦争に巻き込まれた」というSFなのか・・・という思いも過ぎるが、まさかそんなはずはなく、終末ですべて回収されるようになっている。

 が、しかし、やはりちょっとやりすぎというか、わかりにくい構成だなあとは思う。
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 それはそれとして、久しぶりに映画のことを書こう(見るのはけっこう見ている)と思ったのは、映画の冒頭で字幕翻訳にがっかりし「これでは先が思いやられる」と感じたからだ。

 タイトルバックが終わり、場面転換して本編が始まって2つ目の字幕(一つ目は "Come in" に対する「入れ」)が、もう誤訳なのである。

 アフガンの戦場でトラウマティックな経験をした主人公のカウンセリングを担当するペイトン大佐をゲイリー・オールドマンが演じているのだが、それを「大尉」と訳しているのだ。

 原語は captain で、確かにこの語は海軍以外では大尉だから面倒なのだが、ペイトンはまさに海軍大佐なのである。
 制服には名前とともに U.S. NAVY と、そしてどの軍であっても大佐を表す鷲の階級章が刺繍されている。

 そもそも、映画撮影時に57歳だったゲイリー・オールドマン(しかも軍医?)を大尉だと訳そうとして、違和感を持たなかったのだろうか。もしほんの少しでも引っかかりがあれば、辞書を引くだけで(プロならば引かなくても)解決するのである。

 プロの翻訳者として戦争映画に字幕をつけようという人物が、こんな初歩的な間違いを犯すとは到底信じがたい。

 案の定というか、ウィキペディアにも「ペイトン大尉」と書いてある。こうして誤訳が既成事実となっていくのだろうか・・・
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 ここまで書いて、以前、似たような?誤訳をした翻訳者にあきれ果てて腹を立てたことを思い出した。

 読み返すと(今回よりひどい誤訳だ)、われながら腹立ち紛れに書いているのがよくわかる。
 今回はあれを繰り返すまい。

 ただ、救いがないのは・・・

 前回と今回とが違う翻訳者だということである。あ、以前書いたERの大誤訳も別人だ。
 (念のため、私は「ミス」をあげつらっているのではありません。)

 この3人とは別に、誤訳で有名な大御所もいる。

 ほんとにもう、「この業界の翻訳の質が向上することを願ってやまない。」

(Man Down, 2015 U.S.A.)

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2019.05.19

■飛行機がうるさい週末

 土曜日、朝起きて「なんか変な風が吹いているなあ」と思っていると、飛行機の音もうるさい。

 調べてみると、大阪空港の飛行機がいつもと違って南向きに発着していた。ときどきあるが、わりと珍しいことである。

 今日、日曜日の夜は「ちょっとこんなの初めてじゃないか」というくらい頻繁に、飛行機が自宅上空近くを高度を上げながら旋回していく。
 夜のラッシュ時は、それこそ4分おきだった。セパレーション(飛行機同士の距離)の関係で、最短の間隔だと思う。

 久しぶりに無線機を引っ張り出してきて、関西Departure(出域管制=離陸した飛行機の管制)の周波数を聞く。
 そこに、昔はなかったiPhoneのアプリ(Flightradar24)を組み合わせると、この空域をどれだけの飛行機が飛んでいて、どこに向かって今どこを飛んでいる飛行機(のパイロット)がしゃべっているのかが手に取るようにわかる。

 こういうのをもっと楽しめる航空マニアだったら幸せだろうなあ・・・と思うものの、楽しめるほどの情熱はない。
 たった10年程前だったら、望んでも得られなかった狂喜乱舞・垂涎の環境なんだけれど。
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 それはともかく、伊丹を南の方向へ離陸して西に向かう飛行機のほとんどが、わざわざ東に進路を向け、それから北→西へと、反時計回りにぐるっと270°ほど大きく旋回していくのを初めて知った。

 その旋回中、自宅のすぐ近くを通過する。だからうるさいのだ。
 まあ、すでにかなりの高度を稼いでいるので、それほどのことはないのだが、「落ちてきたら怖いな」と思うくらいの音ではある。

 幸いというか、門限の21時前に松山に向けて飛び立った(今まさに着陸しようとしている!)全日空機が飛び立つと(こいつは珍しく、南へ飛び立ってすぐ西に向かった)、もう離陸する飛行機はない。

 いつもどおり、夜は静かに過ごせそうだ。

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2019.05.02

■GW恒例東北旅行 手抜き tweet 集

 ふだんはあまり何もつぶやかない twitter ですが、いつからか旅行のたびにわりと頻繁に更新するようになって、またこれもいつからか、それを時系列に沿ってブログに再掲するようにしていました。

 その作業がちょっと面倒ながら、微妙な自己満足もあって続けていたのですが、twilog という便利なものがあるので、それで代用することにしました。手抜きで申し訳ありません。
 持続可能性には疑問符がつきますが、それを言えばココログも同じことですので。

 どちらかというと記録のためなのですが、もしご笑覧くだされば望外の喜びです。

 2019年4月26日(金)(  1 tweet)

 2019年4月27日(土)(24 tweet)

 2019年4月28日(日)(40 tweet)

 2019年4月29日(月)(44 tweet)

 2019年4月30日(火)(30 tweet)

 2019年5月1日(水)(  8 tweet)

 読み直すとお恥ずかしい誤字脱字等もありますが、そのままにしております。ご容赦ください。

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2019.04.21

★自然の不思議??

 自然の不思議??・・・ではないようです。

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2019.04.20

★全47都道府県踏破(予定)

 いつまでもトップに辛気くさい書き込みが残っているのも何なので、ちょっと前向き?な話題を。

 ふつうの人よりはたぶん旅行好きで車やバイクも好きなので、20歳のころからは日本全国あちこちに足を伸ばしていた。

 それまでも親や兄に連れられたりして特に信州などには出かけていたのだが、北海道や四国・九州にも、広島より向こうへも東京より向こうへも行ったことがなかった(厳密には四国の琴平や広島の宮島、山口の秋芳洞などを訪れているが、物心つく前で記憶がない)

 だが、オトナになった後はさっさと四国や九州を一周し、中国地方にも時々出かけたりしていた。20代前半で北海道にも行った。
 北関東や東北、沖縄は遅くなったが、それでも、30代のうちには東北全県も沖縄も訪れることができた。

 その時点で、残ったのは千葉と茨城だけであった。

 千葉の方は、20歳のときに初めて1人でヨーロッパに出かけた際、乗り継ぎで成田空港に立ち寄ったのだが、それはノーカウントということにしていた。
 しかし、また別の機会(たぶん、カナダに行ったときだったと思う)に羽田から成田までバスで移動したので、これならまあ、千葉県に行ったことがあると言ってもいい気がした。

 残るは茨城だけである。

 2011年以降、毎年のようにゴールデンウィークには東北を一周しているので、茨城に寄るのはとても簡単なことである。実際、県境の福島県いわき市などにも行ったことがある。

 でもむしろ、「茨城だけには行ったことがない」という状態を楽しんでいた。
 特に機会がなければこれからも行かないようにしようと思っていたし、もし機会があってもなるべく行くのを避けようと考えていた。
 最後に一つ残ったごちそう・・・というほどの魅力がある県だとも思えないのだが(すみません)、現実に残ってしまった以上、それをそっとしておきたい気持ちがあったのだ。

 それが、ひょんなことから来月行くことになった。どこにどんなきっかけが転がっているかわからない。これで、全47都道府県を踏破したことになる。
 嬉しいような寂しいような・・・

 ただ・・・

 クルマやバイクを自分で運転して走ったことのない都道府県としては、相変わらず千葉と茨城が残る。
 そういう残り方に意味があるのかどうかはわからないけれど、こうなったらいつかクルマで出かけて、全都道府県走破も達成したい。

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