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2004.10.16

◆今ごろになって・・・

 例によって、ふとんの中でうとうとしながらニュースを聞いていた。水俣病の患者(「元患者」ではない)がしゃべっている。特集のようだ。別のチャンネルでも、また別のチャンネルでも。
 今ごろになって、水俣病? いや、当事者にとってはいつまでも終わりのない問題だということは理解している。でも、そんなことを忘れ去っていたかに見えるマスコミによるこの報道の多さはなんだ?

 半分眠ったまま聞き続けていると、理由が分かってきた。その次の日(今からいえばもう昨日だが)、いわゆる「水俣病関西訴訟」の判決言い渡しが最高裁であるらしい。現に起こされている水俣病関係の裁判としては最後の判決になるそうだ。なんでも、提訴からでさえ22年、水俣病が「公式に」認定されてからだと「48年余り」になるそうだ。原告の1/3!が既にお亡くなりになっている・・・

 その時のニュースでは、最高裁が法廷を開いたので、患者側勝訴を言い渡した高裁の判決が何らかの形で見直される可能性が高いという話だった(判決をひっくり返さない場合は、最高裁は口頭弁論さえ開かずに書類審査で門前払いするのが通例だ)。またかよ。
 「最後の砦」の最高裁が、国側逆転勝訴の判決を出すのか・・・ その時はそういうニュアンスの報道だった。

 で、今日(正確に言えば昨日)注目の判決が下りた。高裁の決定を支持する患者側勝訴の判決である。悪い期待は裏切られた。たとえ内容に満足できない点があるとしても、まずはめでたい。

 だが、いうまでもなく、事ここに至るまでの道のりの長さを思う。水俣病は、当初から、行政によって徹底的に救済されずに来た。いや、それでは言葉が足りない。特に初期の頃は、原因を究明した研究を意図的に?無視してまで、放置された。逃れようもない行政責任が明白になった後も、決してそれを認めようとしなかった。そして決着まで半世紀・・・
 裁判所といえども国の機関だと思うと、たとえ患者側勝訴判決を出しても、国が2重3重に罪を重ねているといわざるをえない。

 相対的に、非常に恵まれていて豊かで、すばらしい面も多いこの国が、患者たちに強いてきた苦難の深さと長さを思う。それがこれからも変わらず続くことも。

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