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2005.03.17

●遥かなるイエローストーン(その1)

 今年の夏は長く休めないなあ・・・と話していると、じゃあどこか1箇所に絞って滞在しようか、ということになった。なぜかいつも流浪の旅となってきたこれまでとは少し趣が違う。

 つい先日のことなのに、もはやどうして決めたのか思い出せないのだが、あっさりとイエローストーンに行くことになった。アメリカにある世界最初の(ほんとかよ)国立公園である。間欠泉で有名だ。

 十数年前に買ったガイドブックがあったのでちょっと調べてみると、公園内の宿は半年前でも予約でいっぱいとか書いてある。まさかと思いながらネットで見ると、一番泊まりたい宿は残り2部屋!。しかも、ベッドが一つで風呂もない。
 しかし、これを逃すと、二十年来憧れているイエローストーンに行くチャンスを逃してしまいそうで、その場で予約を入れてしまった。

 新しくガイドブックを買い直し、事前に旅程を考えて、結局、到着日と帰国日を「除く」すべての宿を取ることになった。いつもとはまったく様相が違う。いつもは、航空券を押さえ、到着日と帰国日の宿だけ、先に取るのだ。今回は、そのいずれもまだ取っていない。

 圧倒的に供給が不足しているらしいイエローストーン内の宿だから、今からでも(確かに半年を切って5か月前だ。しかし、まだ年度も変わってないのに、誰が夏休みの旅行の計画なんか立てようと思うだろうか)押さえておかざるを得ない。それにしても・・・

 海外旅行がどんどん、計画的になってきた気がして寂しいような気がする。だんだんと予約する宿の泊数が増えてきて、ついに全泊予約で出かけることになりそうだ。こんなことは初めてである。まあ、今回は上記の特殊事情があるとはいえ、なぜか毎回、徐々に事前予約する泊数が増えてきているのだ。

 放浪とか流浪とか、足の向くまま気の向くままとか、実際には概ね予定のルートをたどりながらでも、そんなロマンの一端を味わいたいセンチメンタリズムが、徐々に失われてしまっている。
 青春が終わりつつあるとも、大人の旅になってきたとも言えるのかもしれない。仕事の都合で、トップシーズンのお盆にしか出かけられないという制約もある。

 まあ、宿探しの苦労がないのはいいことだ。それに、時期も場所も、事情が事情なのだ・・・

 だが、これ以上にフィックスされた旅はもうない(あ、パック旅行は除く)。だとすれば、今度は徐々に、もとの「流浪」に戻っていくことも可能かもしれない。たとえそれが、安っぽい感傷を満たすための方策だとしても。

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