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2005.09.02

■LPG車の普及

 今回韓国へ行ってもっとも驚いたことの一つは、LPG(Liquefied Petroleum Gas=液化石油ガス)を燃料とした自動車の普及である。日本ではタクシー専用の感すらあるLPG車だが、あちらでは、LPGのスタンドが随所に見られるほど一般的であった。

 出会いはかなり衝撃的だった。空港まで迎えに来てくださった韓国人が借りていたレンタカーがLGP車で、ごく常識的なセダンであるにもかかわらず、たった1つのスーツケースがトランクに入らなかったのだ。他に何も荷物を入れなくても、である。
 見ると、奥には大きな円筒形のガスタンクが鎮座している。トランクが狭くなるはずだ。

 だが、日本のタクシーには、スーツケースが入る。どうしてだろう?
 想像だが、もともとはガソリン車であったものを、LPG仕様に改造したものではないかと思った。つまり、ガソリンタンクはそのまま残っており、LPGタンクは「荷物」のようにトランクに積んでいるため、スペース効率が悪くなっているのだ。

 ・・・と考えていると、9月2日の朝日新聞朝刊に、「上海 交通「エコ」化」と題した記事が載った。
 タクシーの話ではあるが、「ガソリン車からLPG車への改造作業がフル操業で続き、納車は1カ月待ちだ」というのである。
 添えられた写真が、まさに韓国で目にしたLPG車と同様。トランクを開けると、すぐ奥に円筒形のガスタンクが目に入る。しかし、タクシーがこれでは、上海へ行った旅行者のスーツケースはどこに載せるのだろう(笑)

 われわれの場合、助手席に乗る者が正座してその前のスペースに縦に載せようとしたが、どう入れてもドアが閉まらなかった。
 結局、後部座席に乗った者の膝の上に横に置くことにした。貴重な経験で楽しかったが、あのまま長距離を走りたいとはもちろん思わない。

 LPG車の普及を後押ししているのが原油の高騰だ。アメリカで1ガロンあたりの小売価格が3ドルになろうかという記事もあった。8月の国立公園(田舎かつ高い)ですら2ドル台前半だったから、半月も経たないうちに3割近い上昇ということになるのか。

 帰国して、それなりの距離を愛車で走ると(久しぶりだ)、例の「小確幸」(村上春樹)を感じた。
 ガソリンを焚くことの背徳感に陶酔できる感性があればもっと楽しめるのだが、燃費の悪い(=環境にも悪い)車を走らせるのが後ろめたいだけであるのは、ちょっとつらい。

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