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2005.09.27

■アメリカという国

 急いで付け加えておかなければならない。イエローストーンは、アメリカ先住民(インディアン)の土地であった。白人が「発見」する遥か以前から、彼らが利用していた道があり、それらは今も、「トレイル」となって残っている(でも、だれの土地でもなかったというほうがいいかもしれない)。

 いうまでもなく、南北アメリカ全土がもともとは先住民の土地であり、後から来た征服者がそれを「契約」や懐柔や詐欺や侵略や虐殺・・・で略奪したのである。
 アメリカ合衆国の場合、建国時には東部海岸沿いのごく狭い範囲、13州だけしか存在しなかったし、その13州も、もちろん、「契約」や・・・で手に入れたものだ。
 その後、版図を広げる過程で侵略戦争を繰り返し、ウーンデッド・ニーの虐殺で国内におけるそれを終えた。1890年、なんと、南北戦争より後のことだ。
 もちろん、国土を広げる過程でスペインやメキシコとも戦争し、今の合衆国南部を得ている。

 その後、ハワイ、フィリピン、ベトナムなどを侵略したことも周知の通り。最近では、「大量破壊兵器」の幻に怯え(たフリをし)、国連さえ無視して敢行したイラク侵略が記憶に新しい。
 東京や大阪や広島や長崎やその他多くの日本の都市に無差別爆撃や原爆投下を行い、非戦闘員を十万単位で大虐殺したことも、この国に生きるものとして忘れてはならない。

 アメリカを考えるとき、その複雑さには目眩がしてしまう。
 これら侵略・虐殺を繰り返して来た国と、自由・人権・平等・民主主義を唱える国が同じ国なのだ(もっとも、タテマエとしての白人・黒人平等が成立するためにすら、1964年の公民権法成立を待たねばならなかったのだが)。

 世界に冠たる国立公園制度を維持している国と、京都議定書を拒否して圧倒的量の二酸化炭素を排出し続ける国とが同じ国なのだ。

 もちろん、「国」を単位としてモノを考えるのは避けねばならない。だとすると、無力なわれわれは、その良心的な部分に訴えかけ続けていくしかないのか。

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