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2006.06.01

◆懲役8か月!?

 退職した都立高校の卒業式に来賓として参加した元教諭が、君が代斉唱の際に起立しないよう卒業式前に会場の人に呼びかけた行為(2004年3月)に対して、東京地裁は威力業務妨害で有罪と認め、罰金20万円の判決を下した。

 威力業務妨害・・・ ひどい裁判官もいたものだ。

 東京新聞(Web)によると、現場にいた保護者や卒業生の話として(以下、引用で個人名を「元教諭」に変えてあります)、

元教諭が卒業式を妨害しようとしている印象は全く受けなかった。なぜ、こんなことが警察に通報されなければいけないのかと不思議に思った
元教諭の方にツカツカと寄ってきた教頭は、はじめ先輩教師である元教諭に対し、「先生、困ります」と丁寧に対応していた。しかし(筆者注:教頭は)次第に興奮して「いいかげんにしろ」と声を荒らげ始めた
教頭に腕をつかまれた元教諭は「触るな」と言いながら、手を振り払おうとしたが、結局、元教諭の方がすぐに会場から出ていく感じで、外に連れ出されたと見えた
まだ卒業生は入場していない。保護者席も埋まらず、父母らは雑談したり、手持ちぶさたにしていた。元教諭は週刊誌のコピーを配って「国歌斉唱の際はできたら着席してほしい」と話し、開式の十五分ほど前には退出した
保護者席では、知り合い同士がおしゃべりしていて、この二人のやりとりは特に注目も引かず、場内がざわつくこともなかった

 などが載っている。極めつけはこうだ。

威力や妨害と聞いて、むしろ卒業式の最中に卒業生に向かって大声で「立ちなさい」とどなった教頭や来賓の都議のことかと思った

 以上はあくまでも目撃証言だが、この元教諭が一切暴力を振るわなかったことは判決も検察も認めている。卒業式の開式は2分遅れたというが、この出来事との因果関係は不明である。なにしろ、開式の15分前に退席しているという証言もあるのだ。いずれにせよ、遅れたのは2分。

 それで、「威力業務妨害」で罰金20万円・・・

 それにしても、狂気の沙汰としか言いようがないのが検察の求刑だ。いわく、懲役8か月!

 要するに「お上の気に食わないことを言うと牢屋にぶち込むぞ」である。

 もう一つ、特筆すべきことがある。なんとこの件で元教諭は警察に自宅を家宅捜索されているのだ。自宅に銃や爆弾やサリンでも隠し持っているかもしれないとでもいうのだろうか。
 「ものすごく悪質な嫌がらせ」以外の意味がこの家宅捜索にあるというなら、ぜひ教えて欲しい。

 なんという情けない国にわれわれは住んでいることか。こんな国だから、誰からも愛されなくなることを恐れて、必死で愛国心を強制しようとしているのだろうか。それとも、東京都だけがこれほどまでに異常なのだろうか(だとしてもあまり救いにならないけど)。

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