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2006.10.12

◆10.11?

 大リーグ、ニューヨーク・ヤンキースの投手が所有する小型機が、マンハッタンにある高層ビルに突っ込んだ。何があったか知らないが、もしこれが事故なら、聞いたことのないタイプだ。

 第一報に接したときは、「小型機がビルに衝突」だった。これは例の 9.11 の時とまったく同じである。あの時も、私の接した第一報は「小型機」だったのだ。

 それだけの限られた情報だったら、誰しもテロの再来かと思っただろう。

 今回はもちろん、そうではないらしい。飛行機はシーラス・デザインの SR20。小型機乗りの憧れの機体だ。最近のハイテク旅客機のようなグラスコクピット。さまざまな情報がコンピュータのディスプレイ上に表示される。

 何よりユニークなのは、エンジンアウトになったときなどにパラシュートを開いて、飛行機ごと安全に着地させる!装置がついていることだ。もしかしたら、すべての飛行機の中でもシーラスの小型機だけに限られた装備かもしれない。
 アメリカの飛行機雑誌で初めてその写真を見たときは、「こんな飛行機は夢物語・・・ 現実にはこうはいきませんから真面目に緊急操作の練習をしましょうね」という趣旨の記事かと思ったほどだ。

 そうまでしていてもこういう事故が起こる。マンハッタンのビルに突っ込んだんではどうしようもないだろう。

 それにしても不思議だ。燃料系の不具合だとか、霧がかかっていたとかの報道もあるが、燃料がなくなろうがエンジンが止まろうが、操縦系さえ生きていればビルにぶつかるなどということはない。なにしろ、ハドソン川のすぐ横なのだ。セントラルパークも近い。
 仮に霧が出ていても、高度さえ保っていればこんな事故は起こらない。それに、衝突時を目撃した人がいることからも、それほど濃い霧ではなかったことがわかる。「ふらふらと飛んでいた」という証言を信じるならば、操縦系に(も)異常があったのだろうか。

 ヤンキースの投手以外に乗っていたのは、飛行教官だという。それでもこんなことになるのだ。おそらくは、悪いことが幾つも重なったのだろう。

 事故というのは往々にしてそういうものだ。1つの事故の裏には事故には至らなかった無数の幸せな偶然がある。逆に、不幸な偶然が重なったときに事故となるのだろう。

 世界は広いし、ごくたまにはこんな事故も起こるさ、と思ってみても、やっぱり心がざわついて落ち着かない。

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