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2007.03.01

●メール残業をめぐる冒険

 サービス残業、風呂敷残業に加えて、昨今ではメール残業が問題になっている。

 自宅に帰ってからもメールの返事に追われ、夜寝る前までずっと仕事をしている人も珍しくないだろう。

 私自身、寝る前までに届いたメールはとりあえず処理してからでないと気持ちよく寝られない。
 もちろん、メールを読んだためにかえって気持ちよく寝られなくなってしまうこともままある。それでも、片付けてしまわないと非常に気になる。

 翌朝また続きの仕事をするにもかかわらず、職場を後にするときに一通り片付けてからでないと気持ち悪いという人は多いと思うが、それが夜中のメールにまで及んでいるわけだ。

 仕事のスタートをメールの処理から始めるよりは、前夜に自宅でやってしまっていた方がいい。まあ、誰に強制されているわけでもないんだからいいんだけど。

 ところが・・・

 突然、自宅からメールが送れなくなってしまった。受信はできるのに送信ができない。しかも、「サーバが応答しません」とか言ってくる。受信もできるしWebだって正常に見られる。ping も通る。なのに「応答しません」ってどういうことなのだ。

 サーバの管理画面を呼び出していろいろ見てみても異常はない。念のため再起動しても変化はない。原因はメーラの方にあるのかと思い、違うメーラを試しても同じ。

 小一時間格闘してもまったく原因不明。これも自宅残業である。

 それにしても、受信したメールに返事が書けないというのがこれほどストレスになるとは思わなかった。この不具合も解消したいし、返事のメールも送りたい。

 ・・・結局のところ、やっとのことで、私が契約しているプロバイダが「25番ポートブロック」というのをやっているせいであることがわかった。メール送信に使うポートだ。
 それを閉じてしまうことで、契約しているプロバイダ以外のサーバからメールを送ることが不可能になる。つまり、自宅から職場のサーバを使ってメールを送ることができなくなったのだ。

 自宅のパソコンがウイルスに感染させられたり、だれかに乗っ取られたりして、自覚のないまま自分が大量の迷惑メールをばらまいてしまっている・・・ということにならないための親心らしい。だが、まったくもって大きなお世話である。
 外部の脅威からは守ってほしいが、私のパソコンが脅威をまき散らす可能性はまずない。第一、マックだし(笑)

 それにしても、しょっちゅう来るお知らせメール(だから真剣に読まない)のうちの一つとしてこの重大な変更が予告されているのには参った。他のにはついてる「重要」の文字すらない。
 しかも、お知らせが来たのはずっと前である。「「25番ポートブロック(OP25B:Outbound Port 25 Blocking)」を順次実施します」みたいなノリだ。「順次」って何だよ。

 「○月○日より」とでも書いてあればその日を手帳に書いておいて、そこを境に起こった不具合ならそれが原因だとわかるのだが、今ごろになって直前の予告もなく、急にメールが送信できなくなったりしたのでは、これが原因だと思い当たらない。

 まあでも、お知らせは一応来ていた。許してやろう。こんな目に遭うまではお知らせの意味するところすらよくわからなかったんだけれど。

 問題はここからだ。
 この現象を回避するためには、「メール送信サーバでのサブミッションポートの設定が必要」だというのだが、そんなことができるのか、できるとすればどうするのかについてはまったく記述がない。そして、問い合わせても答える気はないらしい。

 私を打ちのめしたのは次の台詞だ。

「サブミッションポートの利用可否、ならびに設定方法はご利用メールサーバの管理者様へお問い合わせください」

 この「管理者様」というのは、実は「オレ様」なのである。

 そんなこと、いくら私に問い合わせても、可否も方法もまったくわからない。

 けっこう巨大な組織なのに、いくら小さな部署のサーバとはいえ、そんなやつに管理をやらせている私の勤務先の愚かさが露呈されたわけだ。
 だいたい、今どき、組織としてきちんとしたサーバを立てずに(立ってるのかな?)部署ごとにちまちまと多数のサーバを立てていること自体が問題なのである。セキュリティだってその分甘くなる。

 まあ、私の無能さも露呈されたわけだが・・・

 ネットで検索しても方法はわからない。仮にわかったところで、Linux のコマンドをばしばし打ち込むような芸当はとてもできない。

 だが、まだこの時点では楽観していた。勤務先の他部署にはネットワークの専門家みたいな人も多いから、だれかに聞けばすぐ何とかなると思っていたのだ。

 ところが、あっちに聞いてもこっちに聞いても芳しい返答は得られない。あっちもこっちも心当たりに問い合わせてもらってもだめなのだ。「こっち」の人など、「あれだけ調べてわからなかったんですから」と、専門家らしからぬ無責任なことをのたまう。まあ、まだ専門家の卵なんだけど・・・

 解決策は(たぶん)ある。自宅から送るときだけプロバイダの送信サーバを使うようにすればいいのだ。でも、また別のセキュリティブロックに引っかかって送信できないような気もする。設定ファイルを2つ作って使い分けるのも面倒だ。

 というわけで、2〜3日、メール残業ができなかった。それはそれで精神的に良かった面もあるのだが、その間、上記のような問題で自宅残業していたのだから同じことである。

 本来の仕事も一段落して、落ち着いて調べてみると、サーバの設定方法自体は判明した(と思う)。なあんだ、私が調べてもわかることじゃないか。がんばれよ、専門家(の卵)たち。

 でもやっぱり、Linuxのコマンドを自分でばしばし打つ気にはならない。卵たちに助けてもらおう。

 それでやっと解決したら、めでたくメール残業復活・・・って、どっちに転んでもつらい人生ですよね・・・

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コメント

 やはり職場のアドレスを使うとプロバイダの送信サーバからはメールが送れませんでした。policy reasons だそうですが、要するにメールアドレスの偽装ができないようにしてるんですね。
 悪いことをするやつがいるために、ネットの世界もどんどん不便になっていきます。

 まあ、これは現実世界でも同じ。カギがその最たるもので、悪いやつさえいなければあらゆるカギが不要になるんですけどね。
 自転車をカギでがんじがらめにして駐めながら、その無駄な時間で人間不信が支配する世界を呪っています。

投稿: Wind Calm | 2007.03.01 21:42

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