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2008.03.08

●デイズ・オブ・グローリー

 21世紀の戦争映画だ。舞台は第二次世界大戦だけど。

 フランス軍として「祖国」解放のために闘ったアルジェリア人部隊の物語。

 「デイズ・オブ・グローリー」(栄光の日々)なんて邦題がついているが、そんな馬鹿げたタイトルはどこにも出てこなかったと思う。もちろん、そんなものとは無縁の映画だ。
 ネットで調べてみると、英語国で公開された時のタイトルも「Days of Glory」らしいのだが、そんなアホな、としか言いようがない。

 原題はフランス語で「INDIGENES」。直訳すれば「原住民たち」という日本語が当たるだろう。辞書によると「現在では植民地時代の蔑称として避け」ている語だという。そういう言葉をあえて映画の題名にしているところに、この映画の意味がある。

 最初の戦闘後あたりが少し退屈で、「これは外したかな」と思ったのだが、その後ぐんぐん盛り上がっていく。もちろん、戦闘シーンを楽しむ映画ではないので、そういう意味ではないが、その戦闘自体も、後半に行くにしたがってより深い孤独と哀切を帯びていく。

 いくつか、よくわからないエピソードや、納得できないストーリー運びもあった。だが、そのことも含め、誰かと語り合いたくなる映画である。おそらくは意味のある展開なのだろう。

 でもまさか、サイードまでがあんなことになるとは・・・

 日本が植民地を持っていた時代や、世界大戦を闘っていた事実、そして、戦後の旧「植民地人」への処遇など、類似点や相違点を比べながらフランスと合わせ鏡に映してみたい気がする。

 お勧めです。

(INDIGENES, 2006 France, Belgique)

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