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2008.04.14

★ビョーキ

 マイケル・ムーア監督のドキュメンタリー新作、SICKO を見た。邦題は完全に「尿」にしか聞こえないので、何か違うものにしてほしかった。ここでは「ビョーキ」と訳しておこう。

 この、「ビョーキ」という題名は、人間のかかる「病気」というよりはむしろ、アメリカの医療制度・医療保険、ひいてはアメリカ社会を覆う「病理」を意味していると思われた。

 ボウリング・フォー・コロンバイン も華氏911も素晴らしかったが、この SICKO こそ、最高傑作ではないだろうか。

 もちろん、作中に出てきたカナダやイギリスやフランスやキューバの医療制度がバラ色ばかりというわけではない。背後にはもちろん、高負担もあろう。
 だが、アメリカの医療制度が先進国で最低なのは確かである。

 日本はどうだろうか。

 子どものころ、父も母も、医療費は無料だったのを鮮明に覚えている。扶養家族が医者にかかると負担はあったものの、労働者に関しては現在のカナダやイギリスやフランスやキューバなみだったのだ。

 折しも始まった「後期高齢者」医療制度。かつて無料で医者にかかっていた父親はその対象者になってしまった。
 今後どんどん、「先進国最低」を目指して進んでいくのだろうか。
 ___

 庶民から政治家まで、すべての人に見てほしいドキュメンタリーである。

(SICKO, 2007 U.S.A.)

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