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2009.03.31

●とほほな年度末

 昨日まではほとんど余裕がなかったのだが、年度末最終日になってやっと少し余裕ができた。

 それで、パソコンのことでお困りの方がいらっしゃったので、義務ではない仕事をこなすため、滅多に行かない部門へ出かけてお手伝いした。メインの職場からは車で15分程度の距離である。

 何とか解決して差し上げて、人に親切にするのも悪くはないなどと悦に入りながら職場へ戻ろうとしていると、速度違反の取り締まりに遭ってしまった。
 例によって愚かな取り締まりである。

 捕まった人のほとんどは、まったく反省などせず腹を立てるばかりである。

 それもそのはず、取り締まり地点は、対向車線と完全に分離された、歩行者も自転車もいない高架道路であり、50km/hの制限速度だというのだが、たとえ80km/hで走っていたとしても、ほとんど何の危険もないだろうと思われる(もちろん、速度違反はほめられたことではないにしても)。

 そんなところで取り締まりをして、もっと危ない場所におけるもっと悪質な違反者は放置されている。

 ネットで調べると、もはや交通取り締まりというのは、効率のいいところで大量に検挙して、納付される反則金を稼ぐ警察ビジネスになっているという、この分野では非常に有名な方の書いた文章が見つかった。
 もしかして、そんなことは常識なんですか?

 しかしそれでも、違反者は次々と反則切符にサインして、毒づいたりしながら現場を離れていく。

 私自身は、制限速度を漠然と60km/hだろうと思っていたので、55km/hで走っていた。
 今日の場所ではないが、その先でときどき取り締まりをやっているのを知っていたためでもある。

 それなのに、速度違反で捕まってしまった。止められた時、何のことかわからなかったが、機械によるともっと速い違反速度で走っていたという。

 それに対するあれこれはあるが割愛、これからどうなるのか不安である。
 ___

 速度違反をしたとして捕まったのは、実に四半世紀以上ぶりだ。

 前回も今回も、警察の取り締まり方法や事実認定への疑問、さらには、調べてみると違法らしい取り調べ方法や、法律に対するあきれるほどの無知ぶりに不満が募るばかりで、取り締まりの効果はゼロである。

 私が四半世紀以上もの長きにわたって速度違反の取り締まりを受けていないのは、けっして偶然ではない。駐車違反で検挙されたことすら一度もない。それ以外の違反だって、たった1度、渋滞中の高速道路の路側帯をバイクで走ったことがあるだけだ。

 事故といえるようなものを起こしたことも一度もない(バックで車を駐めようとしてバンパーを軽く当てたことはある)。

 安全運転には人一倍気を使っているという自負があるのだ。

 そんな人間を反省させることに失敗し、効果をまったく上げられない取り締まりというのは、やはり愚かだとしか言いようがない。

 とんだ年度末になってしまった。

 明日からの新年度が、幸い多きものとなるよう、祈るばかりである。

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2009.03.30

●滋味豊か

 夜は買い物がてら外食。

 久しぶりにいつものうどん屋に行く。
 私は多い時には毎週通っているのだが、仕事の都合でここ2か月近く行ってなかった気がする。
 家族は年単位で来ていないかも。夜に行くのは私も同様である。

 いかにおいしいとは言っても、下手をすれば毎週食べていたりするので、さすがに喜びは薄れてくる。

 だが、2か月ぶりに食べた天麩羅うどんは、もう何とも言えぬ絶品であった。
 いつぞやの海老と同じ生き物だとは思えない素晴らしい天麩羅に、味わい深い出汁。

 息子に「滋味」などという言葉を講釈しながらおいしくいただく。

 その息子も、あまりのうまさにうんうんうなりながら天ざるうどんを食べていた。
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 ここのうどん、ちょっと骨がありすぎて天ざるには不向きだと思っていたのだが、今日家人のをお相伴してみると、茹で方でも変わったのか、ちょうどいい感じに仕上がっていた。

 もしかして茹で方にムラがあるのかな。そうではなくて、さらにおいしくなったのだと思いたい。

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●ツバメ初見日

 昼食がてら所用で職場を出て車で少し北上していると、信号待ちの角の豆腐屋の軒先からツバメが飛び出した。

 今年初見である。

 あ、沖縄では見た。しかしそれはカウントしない。大阪北部で私が見たのは今日が初めてだ。

 この地方の平均的なツバメ初見日とぴたり一致する。

 軒先から出て、直径十メートルぐらいの円を描くように、ひらりひらりと飛んでいる。軒下には戻らない。
 虫なんかを捕まえたら戻るのだろうか。まだ巣もできていない時期だと思うんだけど。

 昔はそれほど気にならなかったのだが、他の鳥を観察するようになると、ツバメというのは実に変わった飛び方をする鳥だというのがわかってきた。

 あんな飛び方をする鳥は他にちょっと思いつかない。

 まあ、古人はとうに承知で、だからこそ佐々木小次郎の燕返しとかいう命名もあるわけなのだが。
 ___

 昼食は、新しくできたラーメン屋。とはいってもチェーン店である。

 まだ店が新しいからだろうか、店員が張り切っていて、ラーメン屋にありがちな場末感とか黄昏感、ものぐさ感・なげやり感などがない。

 ちょっと大声で元気すぎるが、悪くない。

 見ていると、駐車場に車が入ったのを伝えて、客が入り口に近づくと戸を開けて出迎えている。

 麺の固さやスープの濃さなどを細かく注文できるシステムなので、いろいろやってみると好みの味が見つかるかもしれない。

 麺が好みではなかったが、慣れるとおいしいかも。慣れるほど行かないとは思うけど、今度は硬めに茹でてもらおう。
 あ、ただでさえ軟らかかったのだが、逆にもっと軟らかくしてぐだぐだにしたら、面白い食感になる可能性もある。

 何度かは行きそうだ。

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2009.03.29

●グローリー

 デンゼル・ワシントン出演の映画を追いかけている。
 これで、いくらかでも興味のありそうなものはすべて見てしまったかもしれない。

 南北戦争で初めて組織された黒人連隊の物語。頼りない白人連隊長の成長とともに描かれる。実話を元にしているらしい。

 1度見ているかもしれないのだが、最後まで見ても確信は持てなかった。もし見ていたとしたら、いよいよ本格的に記憶力が怪しくなってきたか。

 思いがけず、モーガン・フリーマンまで出ていたのは儲けものだった。

 この種の映画には弱い。間違いなく名作。

(Glory, 1989 U.S.A.)

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●無視された死者たち

 沖縄に発つ朝、成田で貨物機が横転・炎上したというニュースをネットで見た。

 飛行機が横転??

 これが羽田とかだったら、機材繰りの関係で伊丹から沖縄へ飛ぶ便も影響を受けたのだろうが、国内線にはほとんど影響がなかったようで、大阪空港は完全に平静だった。
 ニュースを知らずに飛行機に乗った人も多かっただろうと思う。

 帰宅してから、YouTube で事故の様子を見ると、フライトスクールのテキストに載っているようなポーポイズを起こしていて驚いた。
 気をつけるように教えられ、イラストでは何度も見たことはあるが、実際の映像を見るのはおそらく初めてである。

 さて、今日(厳密には昨夜)になってから当日の朝日新聞の夕刊を読むと、

 成田空港での航空機事故で死者が出たのは、78年の開港以来初めて。国内では3人が死亡した96年の福岡空港でのガルーダ航空機事故以来。

 と書いてあった。最初の文はともかく、後の文の意味がわからなかった。

 同じ記事の中に、「三重県上空で97年6月、《中略》乗員1人が死亡した事故はMD11だったが」という記述もある。
 これだけ見ても「96年」「以来」ではないじゃないかと思ったが、空港での事故に限って書いてあるらしいということはまもなくわかった。

 しかし、空港での事故と言えば、すぐにロック岩崎(岩崎貴弘氏)の逝去が思い浮かぶ。2005年4月のことだ。

 これ以外にも、1998年5月には飛行機が、2002年7月にはヘリコプターが八尾空港で事故を起こし、死者が出ている。
 2003年9月には対馬空港で飛行機の死亡事故。
 2005年には、5月に久住滑空場で、7月に浜北滑空場で、8月に妻沼滑空場で、いずれもグライダーによる死者が出ている。
 さらに、2006年5月に但馬空港で、2007年7月に霞の目飛行場で・・・

 とても、「国内では」「96年以来」どころではない。

 もしかして旅客機に限ったのかもという考えも頭をよぎったが、今回の機体は貨物機である。

 そうすると、考えられるのは、「小型機の死亡事故は無視」しかない。

 要するに、「国内の空港内で起こった中大型機の死亡事故に限ると96年以来」ということらしい。
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 だが、この記事をふつうに読むと、そもそも航空機の死亡事故が96年以来だと思うだろう。
 もちろん、空港外の死亡事故まで入れると、とても上記ぐらいではすまなくなるし、その中には大型機も含まれる。

 そして、明示的には書かれていない「空港内に限って言えば」に気づいても、まさか小型機が無視されているとは思うまい。しかもそんなに多数の。

 悪意がないのはわかるが、こんなにも多くのパイロットや搭乗者の死亡がさらりと無視されているのは、気持ちのいいものではない。

 それに、今回の事故でも、死者が乗員だけだったことと、外国人であったこともあってだろう、私の知る限り、マスコミの報道に追悼の言葉はまったく聞かれなかった。
 日本人なら何としてでも無理して乗せる、顔写真の掲載もない。入手が困難だったというよりは、必要ないとの判断からではないか。もしかしたら、思いつきもしなかったのかもしれない。
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 こんなネットの片隅からで申し訳ないが、無視された死者たちに心からの哀悼の意を表したいと思う。

 安らかに。

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2009.03.26

●老舗専門店

 大阪を出る時、1輪2輪ほころんでいるという感じの桜が、帰ってくる時には満開だったりすると面白いだろうなあと思っていたのだが、実際に帰ってくると、まだ「ちらほら」という感じだった。

 でもまあ、木によっては五分咲きぐらいのもあって、一応は「しばらく留守にしていた感」を味わうことができた。

 向こうでも少しはニュースを聞いていたので知ってはいたのだが、最低気温が15℃を下回ることがない沖縄にいた間、それ以外の日本はほぼすべて寒波に見舞われていたらしい。

 桜の開花がそれほど進まなかったのは、気温が上がらなかったことが主因だろう。
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 最終日、飛行機が出るまでに少し時間があったので、某老舗専門店に気になるものを見繕いに出かけた。
 何の老舗かを書いた時点で完全に店まで特定されてしまうので、申し訳ないが伏せさせていただく。

 場所もほとんどわからないまま那覇の街をさまよい歩き、これでは見つかるとも思えないなあと考え始めたころ、まるで天啓に導かれたみたいに老舗専門店の看板を見つけた。

 これは何かの縁に違いないと思い、高価な品を買う気満々で店に入って行くと・・・

 老店主はパソコンのワンセグで高校野球を見ていた。
 そう、沖縄代表の興南高校が試合をしていて、ちょうど延長戦に入ったところだったらしい。

 二言三言挨拶のようなものを交わした後、老店主はかまわず野球を見続ける。「まあ、そこに座ってください」と言われて座るものの、実に手持ちぶさたである。

 立ったり座ったりして店の中にある商品なんかを見つつ、試合が終わるのを待つ。
 幸い、というべきだろう、ほどなく沖縄代表が負けてくれて、野球が終わった。

 「残念でしたね」と声はかけたが、肝腎の店主はそれほど残念そうでもない。まあ、残念には違いないのだろうし、事実そうおっしゃるのだが、にこやかな笑顔である。

 「すいませんね、延長戦でもうすぐ試合が終わるところだったので」

 人の良さそうな店主だし、もちろん腹は立たない。
 が、さすがにちょっとあきれた。こういう老舗専門店が他にあるだろうか。

 パソコンに差し込んだワンセグチューナーカードにつないでいた、室内を横断するケーブルやら窓の外に出したアンテナやらを片付けてから、やおら品物を巡る世間話が始まる。
 
 「どんな品をお探しですか」とか「ご予算は?」とかいった会話には一切ならない。
 おそらく、それは老舗専門店の老舗専門店たる所以なのだろう。品物の特性を語ることから始まって、会話をしながらうまく客の思いを汲み取っていこうとしているようだ。

 30分ぐらい、あるいはもしかしたら小一時間も話しただろうか。売る気があるのかないのかもよくわからない。けっこうな高級品が気に入った旨、水を向けても、売りたくないのか、商品を出して見せてくれようともしない。
 かといって、疎んじているとかそういう感じはぜんぜんしない。あくまでも客の気持ちに寄り添いながら、儲けようなどとは思わずに、何でも正直に話してくれているようだ。

 でも、この客にいいのを売っても宝の持ち腐れになりそうだから、品物のためにも客のためにも(後者に重点があることを祈る)、高価な商品は売らないと決めていらしたような気もする。
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 安くはしていただけないみたいだし、最初の野球問題もちょっと引っかかっていた上に、店内が雑然としていたことが決め手になって、ともかく今日のところは買わないで引き上げることにした。

 いつまで続けてもかまわないようなこの会話をどうやって友好的に終わらせようかと考えて、

 「今日はどうもありがとうございました。いろいろ勉強になりました。沖縄にはちょくちょく来るので、もっと勉強して出直してきます」

 と言って店を後にした。もちろん、沖縄に行くのは多くても2〜3年に1度である。
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 それにしても不思議な老舗専門店だった。「やっていけるのか?」という感じはしたが、持ちビルのようだったので、家賃収入だけでも食べていけるのだろうと思う。専門店自体はせいぜい10畳ほどの空間だった。

 電話も2〜3本かかってきたし、最初私を約束の客か何かと間違えていらしたので、本職の方も「上がったり」という感じではないようだ。

 だが、六十代後半と思しき店主に、後継者はおそらくいまい。

 沖縄唯一の老舗専門店は、残念ながら早晩、幕を下ろしてしまうのだろう。
 あの沖縄で、戦前から戦中、米軍占領時代から現在まで、営業を続けてきたというのに。

 激動を生き残った文化も、何でもない時代の文明にこうして滅ぼされていくのである。

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2009.03.22

●潜水服は蝶の夢を見る

 題名の最後に「か」がついていると勝手に思っていた。

 何となく、フィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を思わせる題である。

 実際は、脳卒中によって全身麻痺に陥った、女性誌 ELLE の編集長の実話を元にした物語。

 全身で動くのは左目だけ。その左目のまばたきを使って意思表示し、1冊の本を書き上げる。

 もちろん、「人生」がさまざまに描かれるのだが、もっと効率の良い意思表示の方法が、すぐにでも2〜3種ぐらいは思い浮かび、どうしてこんなに手間のかかる方法で言葉を伝えなければならないのかということが気になって、物語に集中できなかった。

 自分が同じ立場だったら発狂すると思う。

 しかし、最初はともかく、本を書き出した時点では、本人自らもっといい方法を提案できたはずなので、現実にはどうだったかというのが気になる。映画的な配慮で割愛したのかな?

 そんなことにとらわれずに、人生について考えるのが「正しい」見方なのだろう。

(La Scaphandre et le Papillon, 2007 France, U.S.A.)

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2009.03.19

●こだわり

 先日、その筋では高名な方としばらく歓談させていただく機会を得た。

 「ぼく、いろんなものにこだわりがあるんですよね」とおっしゃって、リンゴとかそのジャムとか紅茶とかお茶とかへのこだわりを伺った。
 はっきりと商品名を聞いたわけではないが、いかりスーパーでしか売っていない秋田県産のリンゴジャムがおいしいとおっしゃるので、今度探してみようと思っている。

 毎年わざわざ信州から取り寄せているというリンゴの品種を他の人から問われ、「そんなん知らんわ」とお答えになっていたのは、お人柄が出ていて面白かった。

 おおらかなこだわりなのである。

 私にも、「絶対いろんなこだわりがあるでしょう」とおっしゃるのだが、そんなものは思いつかない。
 しばし考えて、手元にあったノートパソコンに気がつき、「あ、そういえば、Windows が嫌いで Mac を使ってますね」というと、「ほらやっぱり」ということになった。

 Mac を使うというのはこだわりがないとできないことらしい ^^; そういえば、村上春樹も「意固地で偏屈だから Mac だ」というようなことを言ってましたね。

 後で考えると、有機野菜だとかフェアトレードだとか、自転車を3台もってるとか、そんなことがないわけではない(あ、双眼鏡は10個ぐらい持っている)。
 でもまあ、できるだけ安くて綺麗な農薬漬けの野菜をスーパーで選んで買うし、コーヒーなんかは先日までブルックスだった。それも一番安い「マイルドブレンド」である。

 いずれにせよ、どれも「こだわり」というほどのことはなく、実際にこだわっている人から見ると、児戯に等しい。
 ___

 そんなことが頭の隅にあった時、新聞の投書欄でおもしろい記述を発見した。

 それは、「私は食器にこだわる方です」で始まる。
 そして、「使う、洗う、拭くなどのときは気を使います。食器洗浄機や電子レンジに入れるのは、もってのほかです」と続く。

 なのに、近所に100円ショップがオープンして「食器が、すべて100円で売られているのを見」て「感動し」、「一目惚れした食器をいくつか買い求め」たという。

 この2件の事実が、筆者の中で矛盾していないということに、相互理解不可能の壁を感じる。
(念のため、この方のこだわりは「大切に使う」という点自体にはない。この後、投書は、やっぱり100円で買ったものは知らず知らずぞんざいに扱ってしまう、と続くのである)

 私は食器にはあまりこだわらない。食器洗い機を常用しているのはもちろんのこと、バチバチと火花が飛ぶようなことさえないタイプならば、当然電子レンジを使う。
 だがもちろん、100円ショップで食器に一目惚れすることはありえないし、買うこともない。

 ことばの意味もそれぞれの文化も、お互いに理解することはほんとに難しいと思う。
 職場や家庭の日々の生活で毎日感じていることだけれど。

 そうそう、今後、下着のシャツとパンツはすべてユニクロで買うことに決めた。こういうのは「こだわり」というのだろうか?

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●個人的に夏日

 いえ、まだ大阪におります。

 「最近どうしてるんだろう?」とご心配くださっている奇特な方々(いらっしゃるのか?)、ありがとうございます。何とかがんばっております。

 今日、例によって職場間移動をしていると、車外温度計が26℃まで上がりました。「夏日」ですね。大阪北部の正式な気温はどうだったんでしょう。

 京都では桜が開花したそうです。下手をすると、数年後には「卒業式は桜の花の下で」になってしまうかもしれませんね。

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2009.03.12

●航空運賃の怪

 今月下旬、沖縄に出張することになった。

 ところが、予算が足りないので不可能だと言われる。
 少なくとも往復の航空運賃を、そのための旅費として確保した予算でまかなえないと、出張できないというのだ。自腹を切ってもダメなのだそうである。

 担当者は「ぜんぜん足りませんね」とおっしゃるのだが、その時点ではまだなめていて、「なに、安いチケットを買えば何とでもなるさ」と思っていた。予算は4万円である。

 ところが、航空会社のウェブで料金を見てのけぞった。今から私が買える切符は、普通運賃しかなく、それはなんと、片道!3万6400円もするのだ。往復だと7万2800円。
 とてもじゃないが、4万円では足りない。

 大阪−沖縄って、こんなに高かったっけ?

 そう思って調べると、4月終わりごろなら、なんと1万7千円で正規チケットが買えるのだ。日本航空の「先得割引」である。
 ついでに全日空も調べてみると、うわお!1万3000円ではないか(旅割)。往復しても、4万円で1万4千円も余るのである。

 何なのだ、この無茶苦茶な割引率は・・・ 後者なら65%引きである。

 もちろん、28日以上前に予約した安いチケットにはさまざまな制約があることは承知している。それにしても、いくらなんでも、こんなに人を馬鹿にした話があるだろうか。

 「もっと早く計画していれば良かった。何でもギリギリにならないと取りかかれないダメな男なんだよなあ・・・」などと落ち込みながら、「いや、とてもそんなことを考える余裕はなかったのだ」と言い訳してみる。
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 ところが、諦める前にとネットで検索するうち、今からでも1万2000円で買えるチケットを発見した。旅割よりさらに安い。これなら余裕である。

 ネットだし、チケットは空港で渡すと書いてあるし、聞いたこともない旅行会社だったので、怪しさ全開かもと思ったのだが、いろいろ検索しても悪い評判は見あたらない。

 「まさか、詐欺のために短期間だけ立ち上げたサイトとかではないだろうな」という一抹の不安と闘いながらメールを送り、「銀行振込で先払いして万一詐欺に遭っても、被害は2万5000円(往復+手数料が2枚で1000円)だけだ、可能性は低いし・・・」などと考えつつ、結局は電話をかけてクレジットカードで支払った。

 空港に行くまでチケットは受け取れないので、まだどうなるかはわからないのだが、感触的にはまず大丈夫だと思っている。

 この値段で、伊丹発着の昼間便だ。まあ、大阪朝発とか沖縄夕方発とかだともう少し高いようだけれど、関空や神戸ではない。
 このチケットとは別に、違う旅行会社から出張パックみたいなのも販売されていて、ホテル3泊付きで4万円を切っていたりするのだが、伊丹だと片道数千円以上の追加料金が必要だというのである。

 しかしまあ、こんなでたらめな料金がまかり通っている航空運賃って何なのだろう? JRとかで、正規運賃の1/3以下のチケットが手に入るなんてあり得るだろうか?

 「出張パック」もすごかった。「2泊より3泊の方が安かったりするんですよね・・・」という担当者のつぶやきは、自分で売っていても納得できない風情であった。
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 人一倍?倹約家ではあるのだが、こういうことで消耗するのは大嫌いだ。

 何であっても、一切値引きとか割引とかなしで、どこでいつ買っても一物一価という住みやすい社会を夢見てしまう。
 結局のところ平均となる価格で全て売って、何か不都合でもあるのだろうか?(いえ、これは八つ当たりです。市場経済のわからない奴だと見下さないでください ^^;)

 割引券とか「おトクなクーポン」とかポイントカードとかを見るたびに、こんなくだらないことで人生を浪費する無駄に腹立たしくなってくる。
 そんなめんどくさいことをする暇があったら、初めから適正価格で売れよ、と思う。

 駆け引きの消耗戦に否応なく巻き込まれてしまう自分にも腹を立てながら。

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●太っ腹

 あらかじめ食券を買うという、信じられないような安い天ぷら屋で外食した。

 エビとキスは、もはやその名で呼ぶに値しない物体だった。大きさはそれなりにあるんだけれど。
 イカも相当どうかと思うような代物だった。タンパク質でそこそこだったのは鰆だけだ。あ、豚のロースもまあまあだった。

 息子はけっこうおいしそうに食べていて、その方が幸せなのは確かなのだが、しかし、いくら何でもあのエビはない。
 「エビ三昧」を注文した上に家人から1本もらい、都合5本も食べていた息子には、ぜひ違いのわかる男に成長してもらいたい。

 私がエビやキスについて遠慮がちにコメントすると、「野菜はけっこうおいしいやん」と家人と息子が言う。揚げたてを食べさせてもらえるのだし、私にも大きな異存はない。
 だが、エビやキスやイカから想像されるコストカット体質を考えると、良質の野菜である可能性はゼロである。要するに、天ぷらにした野菜の味を云々できるほどの舌が私たち家族にはないというだけのことだ。

 それにしてもエビは特にすごかった。どんなエビをどういう風に育てればあんなエビになるんだろうという気がするぐらいである。
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 わお! 書きたかったのはそんなことではない。外食の後、千里中央に寄り、帰りに駐車場の事前精算機に近づくと、私の前の人がちょうど機械に駐車券を入れるところであった。

 例の機械的な女性の声で「料金は、3450円です」というのが聞こえてきた。思わず「ええぇぇぇっっ!」と言いそうになり、かろうじて押さえた。ともかくも、他人が払う料金なのだから。

 サンゼンヨンヒャクゴジュウエン デス

 後ろで卒倒しそうになっている私にはおそらく気づかず、当の本人は涼しい顔で清算を済ませていた。私はあまりのことに気が動転してしまい、どうやって(サービス券とかなんとか)清算なさっているのか確認することができなかった。

 たぶん、私の短くはない人生の中で聞いた一時駐車の料金としては最高額である。

 いったい、何時間駐めたらそんな金額になるんだろうと思って計算すると、11時間30分。そのとき20時15分ぐらいだったので、朝の9時前から夜の8時過ぎまで駐めていたということになるんだろう。

 太っ腹である。もしかして経費で落とすとかするのかな? それにしてももったいない。

 そんなに長く駐めるんなら、隣のヤマダ電機(LABI千里)のタイムズ駐車場にすれば、確か平日は一日500円だったはずだ。
 知らなかったのかな、とも思ったが、もしかしたら朝はまだ開いていなかったのかもしれない。

 私たちの駐車料金は300円だった。しかし、買い物でサービス券をもらっていて、無料になった。千里中央で500円以上の駐車料金を払うことは稀である。

 3450円・・・ ドイツのマインツの駅前で、夕方から翌朝まで駐めてもいくらもしなかったのを今思い出した。

 私の性格からすると、一時駐車に3500円も払うことは一生ないだろう。他人の支払いとはいえ、いい経験をしたと思う。

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2009.03.08

●ラヴェンダーの咲く庭で

 私もこんな映画をおもしろく見ることができるようになったんだなあ・・・としみじみする。

 2004年の映画だというのもあって、最初、場所や時代の設定がぜんぜんわからなかった。まあ、見ているうちにだんだんわかってくるのだが、1930年代のイングランド、コーンウォール地方というぐらいは、あらかじめ知っていた方が、その探索に気を取られないで物語に集中できるかもしれない。

 ジュディ・デンチとマギー・スミス、ふたりの老女優の演技が秀逸。ジュディ・デンチって、こんな可愛いおばあさんの役もできるんだなあ。
 『あるスキャンダルの覚え書き』(Notes on a Scandal, 2006 U.K.)における気むずかしい老教師の役と通じる部分もあるのだが、もちろんというか、まったく違う人格を的確に演じ分けていた。

(Ladies in Lavender, 2004 U.K.)

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2009.03.07

●出前無常

 土曜日も仕事の家人が夕刻帰ってきて、「外食に出かけるのもしんどい」というので、さて夕食はどうしようかということになった。
 麻婆豆腐はどうかと提案してみたのだが、豆腐はないしもちろん作る元気もないという。そもそも、ご飯がない。

 今日の事態はあらかじめわかっていたのだが、私が作れるのはスパゲティぐらいである。そのスパゲティは同じような事情で昨日食べた。
 しかも、私が作る予定だったのに、思いの外仕事がはかどらなくて帰宅が遅くなり、結局家人がほとんど作ってくれた。

 仕方ないので、久しぶりに出前でも取ろうかということになった。

 まず、2回ほど注文したことのあるサンドウィッチの宅配に電話する。これは半ば以上予想していたことだが、「おかけになった電話は現在使われておりません」だった。
 店はつぶれいてるが、そのまま家の電話として使っていたりしたらどうしようか、「サンドウィッチの宅配、まだやってますか?」って聞こうか、いや、それだと、もしまだやっていたら失礼だろうとか、いろいろ心配したのだが、取り越し苦労だった。

 次に、以前はときどき取っていた中華料理屋に電話した。そこはまだ営業しているという妙な確信があったのだが(最近も店の前を通ったはずだ)、その電話も「使われておりません」。

 どうしようかと、出前のチラシを繰っていると、これもつぶれている、これは店が変わった、ここはもうやってない・・・と、そういうのがぞろぞろ出てくる。中には、「21世紀新メニュー」と麗々しく書かれた分厚くて豪華なパンフレットもあって、余計に虚しさを誘う。
 思えば、21世紀が始まってからもう9年目に入っているのだ。

 みんな、その後どうしてるんだろう?

 結局、家人は自分で野菜炒めと目玉焼きを作って、食パンで夕食とした。
 私は、その野菜炒めとインスタントラーメンを食べ、何だか物足りなかったので、お餅を一個焼いて食べた後、さらに食パンを1枚、蜂蜜を塗って食べた。
 結果として、まともな夕食より高カロリーだったような気がする。

 息子は一昨日からスキー実習だとかで信州に出かけている。

 それにしても、つぶれた店々のパンフレットにかけた「思い」なんかを読み取っていると(そこには「夢」が語られていたりするのだ)、人ごとながら目が潤んでくる気さえする。

 今後出番のなくなったパンフレットは懐古の情を喚び起こし、捨てるにはしのびないのだが、やはり置いておくわけにもいかず、まとめて写真に納まってもらってチラシの山の中へとお引き取り願った。

 無事、成仏・リサイクルしてほしい。

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2009.03.01

●連雀制覇!

 恥ずかしくも畏くもその謦咳に接することを許された、さるやんごとなき御方がお住まいの京都府宇治方面に、生涯に1度見られるか見られないかという珍鳥が飛来しているという情報は手に入れていた。

 しかしながら、私は珍鳥チェイサーではない。ほとんど見に行きたいとも思わないまま、冬が終わろうとしていた。冬が終わると北へ帰ってしまうので、本当に生涯見ることはできないだろう。

 ところが、ひょんなことからその珍鳥を見に行くことになった。

 私より情熱のある方々がそちらに向かわれるというので、少し迷ってお供させていただくことにしたのだ。
 その珍鳥だけだったら、あるいは行かなかったかもしれない。近くにヒレンジャクキレンジャク!もいると伺って、それなら行ってみようと思ったのだ。

 珍鳥は、畏き御方の御在所のすぐお膝元に棲息しているらしい。電車の中で携帯を取りだして、お電話差し上げようかとも思ったのだが(実際、画面のご尊名だけは確認した)、わけのわからない小鳥がどうこうというお話を突然告げるのも申し訳なく、結局は連絡しなかった。

 結果はいつもの通り、「来ない野鳥を待ちながら」を再演してしまった。

 踏ん切りがつかないので、30分だけ待つことにしたのだが、後で偶然、樟葉の駅で再会した方によると、私が去ってほどなく姿を見せ、心ゆくまで観察できたとのことであった。
 いつぞやのサンコウチョウと同じである。

 野鳥は根気のある者にしか微笑まないのだ。

 それにしても、この1羽の小鳥のために関東や九州からもウォッチャーが来ていると聞くと、根性や根気のあるのもほどほどがいいような気がする。
 ___

 さて、表題。

 宇治の平等院鳳凰堂あたりに、ヒレンジャクとキレンジャクが出ているというのは、今日初めて伺った。木曜日には数十の群れが観察できたと、写真まで見せていただいたので、こちらは見られるかもと期待していた。

 宇治橋を渡って、平等院の表参道へ入っていく。なんと、宇治川の土手はヤドリギだらけだ。これならレンジャクもいるだろう(ヤドリギはレンジャクのフンから親木に着生することが多い)。
 実際、観察していた方に伺うと、毎年のように来ているということだ。知らなかった。

 ヒレンジャクの方が圧倒的に分布範囲が狭いのだが、その狭い範囲に日本がほぼすっぽり入っているため、それほどには珍しくない。
 キレンジャクはユーラシア大陸にかなり広く分布するが、日本ではかなり珍しい。

 そのキレンジャクを、たった1羽だったが、間近で見ることができ、枝かぶりながら写真に収めることもできたので、まあ満足した。

 レンジャク類は、世界に3種しかいないそうだ。残る1つはヒメレンジャクで、北アメリカにしか分布していないという。
 だが、私が最初に見たレンジャクはヒメレンジャクだった。イエローストーン国立公園のマンモスホットスプリングスで、川の中にある温泉に入ろうと川沿いを歩いているときに偶然見つけた。
 レンジャク類らしいことはわかったのだが、当時の私の知識では同定できず、後で先達に教えていただいた。

 その後ヒレンジャクを見、今日、キレンジャクを見た。これで世界のレンジャク類を制覇したことになる。

 「緋」も「黄」も「姫」も、美しくて大好きな鳥なので、バードウォッチャーの端くれとしてちょっと幸せになれた(ただし花粉症が大爆発してしまった)。

 群れない鳥だともっと好きになるんだけど、群れていると壮観であり、悩ましい。

 こんな素晴らしい鳥がすぐ近くにいることを知らないで平等院を観光しているなんてもったいない。その辺の方々に教えて差し上げたい誘惑に駆られたが、お教えしても迷惑なだけだろう。

 私自身、平等院に出かけて鳥しか見ていない、縁なき衆生である。

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