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2009.08.30

★変な日

 投票を済ませてから同窓会へ。
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 いつもと時間が違うからなのか、混雑していた記憶のない投票所に列ができている。小選挙区の候補者を記名し終えた場所には、比例の投票箱。どこに入れるのかしばし戸惑った。
 ぐっとバックして、比例の投票用紙と最高裁判事国民審査の用紙を受け取る。そこで、「まちごうて入れてもた」という声。
 一方通行になっていないことや、一度に紙を2枚受け取ってそれぞれの箱に入れねばならないことなど、明らかにやり方が間違っている。まあ、大勢に影響はないのだろうが。
___

 同窓会に出席した皆さま、お疲れ様でした。また、予想以上に同級生の参加があり、楽しく過ごさせていただきました。ありがとうございました。

 同窓会がはねてから実家へ。石川遼が3位になるのを見届けて(生だと思っていた放送が時差録画だったらしく、18ホールをプレー中に、ネットのニュースではプレーオフが終わっていた)、カナダで撮ったビデオを両親と見る。

 10月に海外旅行に出るという両親が使うプラグ変換器を買いにケーズデンキに寄り、いつもの寿司屋へ。
 相変わらず、いいネタである。

 家に戻って朝日放送を見ると、いきなり民主315議席の予想。投票締め切りの8時ジャストだ。まだ1票も開いていないというのに・・・

 のんびりしたような慌ただしいような変な日。

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2009.08.29

★高校の同窓会へ

 急遽というか、明日日曜日、高校の同窓会総会に出ることにしました。

 無駄だとは思いますが、これをお読みになったどなたかに会えることを期待しております。

 では明日。

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★unimpressive

 カナダのカルガリー国際空港で車を借りた。

 「Webチェックイン」を日本で済ませているから「5分とお待たせしません」という約束は反故にされ、いつともわからぬ貸し出しを待たされた話は書いた。

 結局は、予約していたスペックにこだわらないということで、1時間あまり待っただけですみ、カーナビがないことを除けば、予定通りの車になった。

 車種は指定できないので、ウェブサイトにある Ford Taurus とかを漠然と予想していた。

 実際の車は、トヨタのカムリ。

 カナダにまで来てトヨタの車なんかに乗りたくない。
 「さんざん待たされてこれかよ」という落胆と、「でもまあ安心といえば安心だよな」という気分とが交錯した。

 地下の狭い駐車場からトランスカナダハイウェイまで、1600kmあまりを走った感想は、やはり、unimpressive の一言に尽きた。
 同じように北米でトヨタの車を借りた村上春樹氏が抱いた感想だ。

 しかしながら、そういうくくり方はやはり失礼だろう。逆にいえば、これほどよくできた車もない。なにもかもをそつなくこなす、ぱっとしないがそこそこ優秀な副委員長のような車だ。

 室内は広いが、取り回しは楽。エンジンは静かで極めてスムーズ。乗り心地もすこぶるよい。踏めばそれなりに律儀に加速するし、ブレーキもじんわりしっかりと効く。
 さすがにハンドリングやコーナリングには不満もあるものの、それらは乗り心地とのトレードオフであろうから仕方がない。

 他社より(おそらくは)安い価格でこういう車を供給し、しかも(たぶん)トラブルや故障が少ないというのは、やはり大したものである。

 Fun to Drive はないし、デザインにも感心しないが、ヒトとモノを快適に運ぶ道具としてはこれでいいのだろうとも思う(でも、Fun to Drive ってトヨタのキャッチコピーじゃなかったっけ?)。

 そうそう、燃費もよかった。きちんと計算できないのだが、14km/l ぐらいだったのではないか。
 ___

 ちょっと大袈裟に言えば、カナディアンロッキーはどこの駐車場もトヨタカムリで溢れていた。おそらくは、そのほとんどがレンタカーだと思う。他社の太刀打ちできない安い価格で、大量に大手レンタカー会社に供給されたからだろう。

 お蔭で、自分の車がどれだったか、戸惑うこともしょっちゅうだった。
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 帰国して自分の車に乗ると、狭い。サイズはかなり小さいが、取り回しは同じぐらい。乗り心地は比べるべくもなく悪い。価格も高い。

 でも、次にカムリのような車を買うかというと、絶対買わないと思う。以前のようには車に興味を持たなくなった今でも、それは変わらない。

 車は ——少なくとも体に馴染むまでは—— impressive なものでなければならない。それがたとえ、欠点が目立つということであっても。

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★全員当選???

 小選挙区制とポピュリズムの合作で、えらいことになっている。

 民主党の当選者数が320だとかいう予想が出ているのだが、この勢いでは340とかになるのではないかと思っていた。

 ところが、さっき調べてみると、候補者数が総計330しかいないのだ。それで320通るって???

 これがもし330とかいうことになったら、全員当選するというのか?

 現に、比例区では票が集まりすぎて候補者数が不足するという予想まであるぐらいだから、民主が比例にもっと多くの候補を立てていればさらに上をいくかも、ということらしいのだ。

 自民が負けるところを見たい、という雪崩のような風潮が、理念とか政策とか関係なしにわき起こっているように思う。

(念のため、私は民主も自民も応援しておりません。何ごとにも是々非々の典型的な?無党派です。
 よいことには賛成し、悪いことにはきっぱりと反対します・・・って、なんだか共産党の志位委員長みたいになってしまいますね(笑))

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2009.08.26

★アニメは秀逸

 自民党が民主党をこき下ろすために作っているのはパンフレットだけではないらしい。

 今朝新聞で報道されていたので、早速ネットで鑑賞してみた(多くの方はすでにご存知なんでしょうね)。

 鳩山代表らしきアニメキャラクターの男性が登場して、

1.空手形を連発して女性にプロポーズする
2.その女性にラーメンを出す

アニメがあるが、こちらの方はパンフと違ってけっこう秀逸なデキである。

 リンクは張りませんが、自民党のサイトから簡単に見つけられるので、ぜひご鑑賞ください。

 いずれにしても、阿漕なネガティブキャンペーンであることに違いはないんだけれど。

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2009.08.25

★ラウンドアバウト礼讃

 交差する交通を信号なしでスムーズに捌いていく魔法のような方法がある。

 例の絶妙なベトナム方式ではない。

 英語で roundabout というのがそれだ。

 一方通行のロータリーで、常に左折して入っていき、環状道路をぐるっと時計回りに回って、常に左折で出て行く(左側通行の場合)。
 小さいものでは直径10mぐらいか。

 南から北に向かっている場合、6時の方向から入って半周し、12時の方向に出ていく。
 南から東なら、3/4周して3時の方向に出ていくという具合だ。

 ロータリーの中にいる車が常に優先。
 だから、混んでいる場合、入るときには速度を調節しながらうまく滑り込む必要があるが、出るときには障害は何もない(横断歩道があって人がいる場合などはもちろん止まらなければならないが)。

 どちらの方向に行きたい場合でも、対向してくる車というのは存在しない。常に全方向が黄色点滅の信号のようなものだ。
 ふつうの交差点にそんな信号があると、衝突事故が続出するだろう。

 どの方向から来た車も止まる必要がないので、それほど交通量が多くなければ非常に便利である。

 また、不慣れな旅行者にとっては、出口の行き先看板をしっかり確認して進行方向が決まるまで、ゆっくり何周でもできるというメリットもある。
 道を間違えて行き過ぎたときには、次のラウンドアバウトで簡単にUターンもできる。

 ヨーロッパではかなり普及していて、特にイギリスやフランスではよく見かける。郊外から田舎にかけては、信号を見ることすらないのがふつうだ。フランスでは rond-point(ロンポワン)と呼んでいる。

 三叉路や四叉路に限る必要はなく、たくさんの道路が交われる点でも便利だ。
 パリの凱旋門があるエトワール広場のロンポワンは、実に12叉路!になっている。ここだけは、さすがに旅行者は近づかない方がいい。
 ___

 前置きが長くなった。

 カナディアンロッキーあたりをドライブしていると、このラウンドアバウトがほとんどなかった。
 唯一経験したのはキャンモアの街外れのみ。ちょうどタイ料理店を探していて行き過ぎたと思ったところだったので、気持ちよくUターンさせてもらった。

 それ以外はどうなっているのかというと、ふつうの交差点で全方向「止まれ」というのが多かった。この場合、信号はない。
 最初戸惑ったのだが、どうも、先に止まった者から次々と発進していっていいらしい。直進・右左折の問題よりも、誰が先に止まったかが優先ルールのようだ。First-Come, First-Served Basis である(たぶん)。

 どこへ行っても英仏2言語の看板がある国なのに、どうして英仏を見習ってラウンドアバウトをもっと作らないのかなと不思議に思った。
 愚考する範囲では障害は何もないし、何度も出てくる「全方向止まれ」よりはよほどいいと思うんだけど。

 何か深遠な理由があるのだろうか。今度誰かに聞いてみよう。

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2009.08.24

★オウンゴール ——「金がねえなら結婚しない方が」と首相が発言

 時系列に引用する

「いよいよ天下分け目の戦い。オウンゴールだけは避けてもらいたい」。河村官房長官は29日、東京都内で開かれた自らの支持者向けの会合でのあいさつで、麻生首相が総選挙の演説や論戦で失言をしないようにくぎを刺した。(asahi.com 2009.7.29)
麻生首相は23日夜、東京都内で開かれた学生との対話集会で、参加者から「若者に結婚するだけのお金がないから結婚が進まず少子化になるのではないか」と聞かれたのに対し、「金がねえなら結婚しない方がいい、おれもそう思う。うかつにそんなことしないほうがいい。おれは金はない方じゃなかった。だけど結婚は遅かった。稼ぎが全然なくて尊敬の対象になるかというと、なかなか難しい」と話した。 (asahi.com 2009.8.24)

 自民党の壊滅的敗北が予想されている中、官房長官の心配を顧みない、みごとなオウンゴールである。

 本音はともかくとして、時と場合を考えて言うべきことと言ってはいけないことを区別できないのはどうしてなんだろう?
 ___

 別件だが、今日ポストに自民党のパンフレットが入っていた。

 これがまたひどい代物で、自民党のパンフレットであるにもかかわらず、表紙に書いてあるのは

   知ってドッキリ
   民主党
   これが本性だ!!

   民主党には
   秘密の計画がある!!
   民主党にだまされるな!

 のみ。これ以外の文字は1文字もない(写真も絵もない)。

 中味にしても、例の政党のチラシかと見まごうばかりの品のなさである。いわく、

   第1章 民主党と労働組合の革命計画
   第2章 日教組 教育偏向計画
   第3章 日本人尊厳喪失進行中

 これが政権与党の配る「政党の自由な政治活動であって、選挙期間中でも自由に配布でき」(以上裏表紙より)る「パンフレット」かと思うと、暗澹たる気持ちになってしまう。
 やけくそになった泡沫政党ではないはずなのだ。

 いったい誰が作ってるんだろう? 誰か途中で止めなかったのだろうか?

 これもたぶん、オウンゴールになってしまうんじゃないかと思うのだが。

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2009.08.23

★プライバシーなき医院

 息子の耳の件で通っている医院が移転して広くなった。

 個人医院としてはこれまでだって特に狭くはなかったのだが、控えめに見ても5倍ぐらいの面積になったのではないかと思う。

 診療開始の午前9時前に行くと、待合室はガランとしていたのだが、それで実に7〜8人が待っていたのである。
 診察室も同様に広い。どちらも、一般的な学校の教室ぐらいはあるんじゃないかと思う。

 それとは別に、カルテ保管室だの聴力検査室だのももちろん完備している。駐車場も広い。

 診察の順番になる前に、次の患者として診察室へ入るのだが、設備の量は旧医院と変わらないように見え、広いスペースを持て余しているようにすら感じられる。

 それでいて・・・

 旧医院と同じように、目の前で他人の診療をなさっている。違うのは距離が遠くなったことぐらいだ。

 その気になれば、患者の名前や病状や生活までわかる。医師とのやりとりが丸聞こえなのだ。

 以前は、モニタに映った患者の耳や鼻の穴の中の映像まで見ることができた。今回はどうかわからないが、同様である可能性も高い。

 これだけのスペースがありながら、診察室のプライバシーを守るとか、そのために必要なら中待合を作るとか、一切お考えにならなかったらしい。

 医師としては信頼しているし、一般的に評判もいいからだろう、患者は引きも切らない。

 しかし、せっかくこれだけの広さを確保して真新しい医院を作ったのなら、もう少しプライバシーに配慮してもよかったのではないかと思う。

 おそらくは、そういうことをまったく思いつきもなさらなかったか、なにか深遠な理由があって従来の構造を踏襲なさったのかだろうと思うのだが、おそらくは前者だろう。

 よく学会等にも出かけていらっしゃるようだが、そこではもちろん、医院の間取り?などは話題にも上らないに違いない。
 だが、たとえば、医師と患者のコミュニケーションに焦点を当てた研究等も近年は出始めている。

 第一線の開業医が、2009年に作る医院の構造がこれでは、「病院設計学会」でも真面目に作って、きちんと研究・議論した方がいいのではないかと思う。

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2009.08.22

★異常な耳と正常な?脳

 息子の右耳が悪くなって、音のことをちょっとだけ調べる機会ができた。病気も悪いことばかりではない(悪いことがほとんどすべてだけれど)。

 ピアノの鍵盤を叩いて出る一番高い音がおよそ4000Hz。もっと高音の聴力に障碍は残っているが、その高さなら聞き取れるようになっているので、耳鳴りを別にすれば、これ以上よくならなくても特に支障はないんじゃないかという気もしていた。

 ところが、驚くべきことに、チッチッという鳥の鳴き声は、その音より高いのだ。バードウォッチャーの間で有名な、高齢になると聞こえない代表としてヤブサメの声があるが、そんな鳥を持ち出すまでもなく、そこいらにいる鳥の普通の地泣きや囀りが、息子の右耳には聞こえない。

 カナディアンロッキーでは、トレイルを歩きながらのバードウォッチングが、メイン行事の一つであった。

 耳は異常だが脳は正常なので(逆じゃなくてよかったかもしれない)、入ってきた音の信号は正しいものとして情報がきちんと処理される。
 つまり、鳥が右側で鳴いた場合、本来なら左よりも右の方に音が大きく、かつ、早く入るので、音源が右側にあるということがわかるはずなのに、右が聞こえないために左だけに音が入るものだから、脳は当然、音が左から聞こえていると判断するのだ。

 結果、鳥は右にいるのにその鳥を見るために左を向くことになり、そうすると今度は背後にいる鳥の声がまた左にだけ聞こえてくるものだから、さらに左を向くことになる。そうしても、相変わらず声は左からだけ聞こえてくるわけで、また左を向く。
 この調子では、永久にぐるぐる回らざるをえない。

 賢明な?息子は、さすがにぐるぐる回ったりはしなかった。正常な脳の別の部分を使って、すぐに「鳥がどっちにいるかわからへん」という結論に達し、「どっちで鳴いているか教えて」と言うようになった。

 ピアノの鍵盤の一番高い音が聞こえるなら、クラシック音楽だって鑑賞できるじゃないか、などと考えたのは甘かった(実際には倍音やらなんやら、正常な耳でも聞こえないような高周波音まで混じっての音楽なのだろうが)。

 ごく日常的な、バードウォッチング程度の趣味にも大きな支障が出るのだ。他にどんな不都合が出るか、想像もできない。

 今のところ、バードウォッチングは息子の最大の趣味である。その楽しみがスポイルされたりすることがないためにも、完治してくれることを祈りたい。

 発病からおよそ一か月半。残念ながら、そろそろ望みは薄くなってきたような気もするが、まだ諦めたくはない。

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★知覚と想像力

 今さらカナディアンロッキーでもないだろう、と思っていた。

 いや、もちろん、かつては見果てぬ夢であったし、その後も憧れは持ち続けてきた。
 それでも、20年以上にわたって毎週のように「憧れのカナディアンロッキーとバンフ7日間」みたいな旅行会社の広告を目にし続けていると、憧れだって摩滅する。
 昔好きだった女の子に、いつまでも情熱を持続できるわけではないのだ。

 いや、もともとそれほど憧れていたのではないかもしれない。バンフを唯一の例外として、レイク・ルイーズだってジャスパーだって、アイスフィールドパークウェイだってボウバレーパークウェイだって、見たことも聞いたこともなかった。つまりは、憧れも情熱もその程度のものだったということだ。

 だから、レイク・ルイーズやモレーン・レイクが、エメラルドの湖面の奥に氷河を抱いた山容が望める場所だとも知らなかったし、こんな素晴らしい場所がそれほど有名ではない(=自分が知らなかった)ことに驚きもした。
 あいにくの天気だったが、現地に立つと晴天時の素晴らしさは想像できる。

 中でもすごかったのが、アイスフィールドパークウェイだ。氷河や雪をかぶった3000m級の山々が、永遠に続くのかと思うぐらい連なっている。
 北アルプスから富士山ぐらいの高さの山が、日本にはない氷河を抱いて、走っても走っても、両側に、正面に、背後にもそそり立っているのだ。
 どれ一つとして名前は知らないが、ユングフラウやモンブランやアイガーと比べても遜色はない。

 こんな景色は想像すらしていなかった。

 旅行ガイドには、「スイスを50ばかり一箇所に集めたよう」という先人の感慨が記されていた。しかし、スイスびいきの私には、その言葉が到底信じられず、「白髪三千丈」の類かとたかをくくっていたのだ。
 今ではそれが途方もない表現ではないことはわかる。「でもやっぱり、5つくらいじゃないかな」と考えるにしても。

 たぶん、道路から見えるだけでも3000メートルを超えるピークが200やそこらはあるんじゃないかと思う。これだけあると、(おそらくは)そのすべてにだれかが登頂しているという事実が信じられない。現在観光客が押し寄せている温泉だって滝だって、「発見」されたのはたった100年ほど前だとかいう土地なのだ。
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 出かけてみると想像していたほどではなかった、という場所が世の中には多い。典型的にはナイアガラやグランドキャニオンがそれで、与えられた映像と奔放な想像力が、実物を実際以上に矮小化するんじゃないかと思っている。
 もっとも、特に後者は、あまりにも広大・巨大すぎて、われわれの知覚がその広さを実感できないのではないかという気もしている。

 幸い、というべきか、カナディアンロッキーは、実物が想像を遥かに超えていた。同じ道を往復したアイスフィールドパークウェイでは、当初の驚きが消えた帰り道でも、まだ山の写真を撮り続けていたくらいだ。

 私の乏しい想像力が及ばなかったその山々も、たかだか片道二百数十キロの範囲に過ぎない。「長さ約4500kmにもおよぶ」というその全体は、今回はなかった「4000m以上の高峰」が多いという事実と相まって、いったいどんなところなんだろうと改めて考え込んでしまう。

 実際にその4500kmを見て回ったとしても、果たしてその全体像をイメージすることができるようになるのだろうか。まして、今回の経験から、何となくでも残りの全体像を想像することはできるのだろうか。
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 18年前、初めてアメリカに行ったとき、自分は今まで「広い」という言葉の意味を知らなかった、と思った。われわれの知覚は、生まれ育った風景と等身大の自分を基準にしてしか、まっとうに働かないのかもしれない。

 昨日(これを書いているのはアラスカ沖の太平洋上である)、大平原を貫いて東へまっすぐ地平線まで延びる道を驀進しながら、不思議な感覚にとらわれた。
 パースペクティブというか距離感というか、何だかとにかく、周囲の空間を知覚している自分の感覚が、ぐらっと揺れてわけがわからなくなるような気分になったのだ。
 パイロットが飛行中に上下の区別がつかなくなるバーティゴに少しだけ似ているが、ぜんぜん違うものだった。

 われわれはみんなそれぞれ、空間や時間を違った風に把握してるんだろうな、ということが、改めて少しわかった。能力と環境とが個人個人に異なる知覚を与えているのだが、日常とは違うところに置かれると、それが少し歪んだり修正されたりするのだ。

 大平原を驀進したのは初めてではない。だが、過去の経験は、私の知覚に決定的な変化を起こしはしなかった。
 18年前に抱いた「広い」という感覚を思い出すとともに、同じアメリカで飛行機の免許を取ったときに感じた、「平面的な空が果てしなく広がっている」という感想を、カナダのカルガリー郊外でも改めて抱いただけだ。
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 おそらくは、私とはまったく違うパースペクティブに生きている人も多いのだと思う。
 そして、想像力の幅も奥行きも、異なる世界に住んでいるに違いないと「想像」してみる。

 だが、カナディアンロッキーすら思い描けなかった乏しい想像力は、他人を想像するにはやはり非力に過ぎるのだった。

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2009.08.21

★不憫なリス

 Icefields Parkway を北上中、リスを轢いてしまった。

 左側から飛び出したと思ったときにはもう、なぜだかリスの運命を確信していた。
 何の操作をする余裕もなく、コンマ何秒か後には、左側のタイヤの下を、ごく小さなギャップを乗り越えたときに感じるような、コンッコンッという軽い音を残して、不憫なリスは通り過ぎて行ってしまった。
 バックミラーで見ると、つい2~3秒前には軽やかに躍動していた体が、まったく動かずに道路に横たわっているのが確認できた。
 はかない命だ。

 しばらくしてから広くなったところで車を停めて子細に確認すると、左後輪の前側の泥よけに、ほんの少し、肉片と毛がついているのがわかった。
 自分の命を奪った巨大な機械に、それ以上の痕跡すら残せない哀れな死である。

 申し訳ないと思うがどうしようもない。家族3人で詫びて祈った。その間も、別のリスが回りをちょろちょろと走り回っていた。

 道路には、リスと思しき小動物の死体がときどき見受けられる。中には鳥もいる。数えてはいないが、Icefields Parkway 全体では、20を超える遺骸を目にした。
 その一つの犯人になってしまって忸怩たる思いだ。

 が、一方で、可能性は少ないけれど、大型の動物とぶつからなくてよかったとも思う。年間で数百頭の動物が交通事故で命を落としているというのだ。もちろんその数にリスは含まれていない(可哀相なリス)。
 車は時には100km/hを超える速度で走っているのだから、飛び出してきたらひとたまりもないし、相手が大きな動物だったら車の方だって無事ではすまない。

 Caution ! Caribou crossing. とか Don't feed wildlife. とかいう看板をしょっちゅう見かけたが、幸か不幸かリス以外に道を渡る動物はなく(後記:モレーン湖からレイクルイーズに戻る途中、イタチのようなのが横切ったのを思い出した)、仮に望んでも、エサをやれる機会もほとんどなかった。
 ぶつからなかったことを思えば、もしかすると「幸」だったのかもしれない。

 Icefields Parkway を南に向かって引き返していたときには、思いがけず、マウンテンゴートを見た。ガイドブックにはなかなか見られないと書いてあったので、望外の喜びであった。
 一方、ずっとふつうに見かけるはずの、ビッグホーンシープは見なかったし、比較的見ることもあるというブラックベアやグリズリーベアもまったく見られなかった。

 マウンテンゴートを見た人も、リスを轢いた人もそう多くはあるまい。

 ごく小さな幸不幸を織り交ぜて、日々過ごしていた。

 私にとってのごく小さな不幸が、リスにとってはこの世の終わりだったことは、とても申し訳なく思う。

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★広い部屋

 ホテルは寝られるだけで十分だと思っていた。

 家族と旅行するようになってからは、学生時代のような安宿にはあまり泊まらなくなったが、それでも、たとえばヨーロッパでの1泊の平均実績は、3人朝食付きで1万円程度だと思う。6千円ぐらいでも、小綺麗なB&Bなどに泊まることはそれほど難しくなかった。夕刻から夜にかけて適当に見つけた宿に飛び込むのが常だが、がっかりしたことはほとんどない。スペインの田舎では、15ユーロ(2千数百円)で3人泊まったこともある(さすがに朝食はついていなかった)。

 昔、夫婦2人でアメリカを回ったときは、一泊27ドルとかのモーテルに泊まるのが普通だった。機材故障で帰りの飛行機が飛ばず、航空会社持ちでホリデーインのクラウンプラザに泊まったのが、その旅行でもっとも豪華な宿になった。
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 今回は国立公園内で宿が少ないこともあって、4年前のイエローストーン同様、ホテルをすべて予約してから出かけた。自由に動けなくなるが、選択肢も日程も限られていることだし、仕方がない。

 昔と違ってネットで探してそのまま予約もできる。たまたま見つけた tripadvisor というサイトで評判を調べ、あまり高くなくて評価の高い宿を選んだ。結果として、3人1泊あたり1万5千円から3万円弱の宿になり、いつもよりもかなり高くついてしまった。

 だが、どの宿も素晴らしかった。

 特に驚いたのは、空港近くで寝るためだけに取った最後のホテルだ。ホリデーインのグループだし、名前だけ立派な安めのビジネスホテルかとあまり期待していなかったのだが、部屋の広さに感動した。
 独立したバスルームとは別に洗面所も備えた寝室が2つ。つまり、バスも洗面所も寝室も2つずつある。その2室を挟んで10畳以上はあるだろうリビング・ダイニング・キッチン。こんなに広い部屋に泊まったのは多分初めてだと思う。
 ベッドの1つは、真ん中に横になって両腕を伸ばしても端まで届かない。幅2メートル近くあることになる。その上に1人で寝た。自宅でだって、こんな贅沢はできない。
 それで3人あわせて1万5千円ぐらい。

 ジャスパーのツーリストホームも広かったし、羽根布団に羽根枕だった。レイク・ルイーズ近くにあるベイカークリークのキャビンも広くて快適だった。おそらくは、結婚して最初に住んだマンションよりどちらも広いのではないか。
 案外狭くてちょっとがっかりしたキャンモアのツーリストホームは、朝食が殊の外素晴らしく、小さな落胆も帳消しになった。

 なるほど、少し余分に支払えば、こういう宿に泊まれるのか。大人になっても、どちらかといえば貧乏な旅行ばかりしてきた身には、ちょっと新鮮な発見だった。
 いつも泊まっているような宿と高級ホテルとの間には、こういうリーズナブルな選択肢もあるのだ。

 とはいえ、いつもの宿に不満はない。欠けているのは驚きの広さだけだ。

 ただ、「特にどこにも行かなくていいから、高級ホテルでゆっくりしたい」などと言う家人も、少しは納得したのではないかと思う。
 相変わらず、慌ただしいような暇なような、妙な旅行だったけれど。

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★旅の効用

 旅行前から旅行後のことを想像して憂鬱になっていたのだが、旅行を終えようとしている今、仕事のことを想像しても、出かける前ほどには苦痛でなくなってきたように思う。これが世に聞く「リフレッシュできた」ということなのだろうか。

 またすぐ元に戻ると思うけど。

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2009.08.20

★旅の終わりに

 比較的長期の旅行に出ると、一週間から10日ぐらいで、名所旧跡巡りにそれほど情熱をもてなくなり、何となく手持ちぶさたになってくる。ほんとうの旅はそこから始まると思うのだが、今回は(これまでのほとんどの旅行と同じように)そのステージが始まる前に終わってしまった。

 昨日は特に予定を立てていなかったのだが、はるばる Drumheller というところまで出かけ、恐竜が大量に出土したという、小さなグランドキャニオンのような渓谷ドライブを楽しんだ。結局、最後の最後まで名所巡りをしていたことになる。

 今日はもともと昼過ぎの飛行機だったので何もできないと思っていたが、予想以上に何もできず、朝食を食べて荷造りをして空港へ来ただけでまもなく搭乗時間だ。
 今、カルガリーの空港でこれを書いている。この後バンクーバーから成田へ飛び、羽田を経由して伊丹へ帰る(成田−伊丹便が少なすぎるからだ。そもそも、直接関西空港に飛んで欲しい)。

 エアカナダ213便は予定時刻にゲートを離れ、今はロッキー山脈上空だ。窓側に座っている息子に慌ててカメラを渡し、地上からさんざん見た山々を上空から撮影してもらっている。

 カルガリー空港のネット接続は、お話にならないくらい遅かったので、おそらくこの文章はバンクーバーからアップすることになるだろう。
 ___

 まもなく、エアカナダ3便に乗って成田へ向かう。搭乗が始まってしまった・・・

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★空いている駐車スペース

 どこへ行っても、駐車スペースに苦労することはほとんどない。

 だが、世界に冠たる観光地だ。しかもハイシーズンだから、たまには空きを見つけるのに1〜2周することもある。

 そんなとき、「あ、あそこが空いている」と思うと、それはだいたいにおいて身障者用のスペースであった。どこの駐車場でも、ほぼ常に空いていて、たまに止まっている車を見かけると、必ず車椅子のマークが表示してあった。

 カナダ人のマナーがいいということではない。文字通り、世界中から集まっている観光客であふれているのだ。それなのに、こういうルールがこれほどきっちり守られているのはどうしてなんだろう?

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2009.08.19

★8月18日の記録

・Left Canmore(Best breakfast ever had in Canada)
・Route 1A, 22, 567, 2, 72, 9
・Beiseker(Gasoline, Lunch)
・Drumheller
  Dinosaur Trail
  Royal Tyrrell Museum of Palaeontology
・Calgary(Hotel, airport)

(本日の走行距離:453km 総走行距離:1657km)

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2009.08.18

★8月17日の記録

・Icefields Park Way
  Angel Glacier/Mt. Edith Cavell
  Athabasca Falls(Picnic Lunch)
  MOUNTAIN GOATS !!
  Tangle Creek
  Weeping Wall
  Crossing
・Bow Valley Park Way
  Johnston Canyon
・Canmore(Dinner)

(本日の走行距離:348km 累計走行距離:1204km)

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2009.08.17

★暇な旅人

 朝10時ごろ、宿を出る。

 年配の女性がオーナーだ。二組しか泊まれない、Tourist Home と呼ばれている普通の民家である。敷地の面積も決して広くはない。もしかすると100坪もないのではなかろうか。
 その狭い敷地を、実にみごとに花で飾っている。門扉には Welcome to the Garden の文字。

 いよいよネット接続はないかと思ったが、昨夜にはあることがわかり、今朝、パスワードを教えてもらった。

 どこに行くという予定もなかったので、宿の女性が教えてくれたエリアを順次回ることにする。

 Patricia Lake と Pyramid Lake は、車で10分ほど行って戻ってくるだけにしようと思っていたが、地図の Pyramid Overlook の文字に騙されて、景色がいいのだろうかとちょっと歩いてみることにする。

 トレイルにはひとっこひとりいない。そのうち、太い道を逸れて、細い枝道に入る。

 一応、リスや鳥を見、大型の哺乳類を探してはいるのだが、何だかもう、ここがどこなんだか、自分が何をしているのかがわからなくなってくる。

 いいや、もう、どこでも。

 頭の中にグーグルアースを作り、自分のいる場所を思い浮かべ、くるっと回して自宅付近を想像する。

 だが、距離感はつかめない。遠い異国にいても、なんだか近所の山でバードウォッチングをしているような気分だ。

 違う点は、見かけた鳥の名前がどれ一つとしてわからないこと。Gray(Grey) Jay だとか  Black-Billed Magpie だとか、Clark's Nutcracker だとかはかろうじてわかるのだが、今日はどれも見なかった。

 頭黄色ウッドペッカーとか、黄色ウグイスとか、例の地味鳥とか、勝手な名前をつけながら観察する。

 やはり、遥か遠くに来ているのだ。鳥でも飛んでこれないほどの。

 こんなところまで来て誰もいないトレイルを歩いているなんて、ほんとに暇だなあと思う。

 Jasper の街に戻ると、ちょうど正午になっていた。

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★8月16日の記録

Jasper
  Patricia Lake
  Pyramid Lake
  Maligne Canyon(Picnic Lunch)
  Maligne Lake
  Moose Lake
  Lake Annette
  Something Else(Dinner)

(本日の走行距離:127km 累計走行距離:856km)

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★8月15日の記録

 8月15日というと、反射的に「終戦記念日」という言葉が思い浮かぶが、そういう世代はどのぐらいまでなんだろう?

 今、右隣にいる息子に「8月15日といえば、何が思い浮かぶ?」と聞くと、即座に、「何も思い浮かべへん」と言った。
 「8月15日っていつ? 今日?」というので、「昨日」と答えると、「氷河?」という答。

 「いや、そうじゃなくて一般的に」「ないよ、そんなん」

 氷河湖や戦後は遠くなりにけり
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・Baker Creek
・Lake Louise Village(Gasoline)
・Icefields Parkway
  Crowfoot Glacier
  Crossing(Picnic Lunch)
  Athabasca Glacier
・Jasper
  広東食館(夕食)

(本日の走行距離:248km 累計走行距離:729km)

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2009.08.15

★8月14日の記録

・Moraine Lake
・Lake Louise
・Lake Louise Village(Lunch)
・Yoho National Park
  Spiral Tunnel
  Takakkaw Falls
  Natural Bridge
  Emerald Lake
  Town of Field(Canadian Geese)
・Baker Creek Bistro(Dinner)

(本日の走行距離:165km 累計走行距離:481km)

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★8月13日の記録

・Kootenay National Park
  Marble Canyon
  Paint Pots
・Johnson Canyon Resort(Lunch)
・Baker Creek
・Lake Louise(Village)

(本日の走行距離:128km 累計走行距離:316km)

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★氷点下 !?

 8月14日の朝。

 昨日の15時ごろからずっと雨。

 今朝の最低気温はなんと氷点下1℃だったらしい。現在4℃。最高気温も8℃までしか上がらないという。

 ヒーター(スチームか?)は入れていないのに、室温は21℃。
 昨夜21時には消えていた暖炉のお蔭なのだろうか。

 ログハウスは、丸太自体が熱を吸収・発散して優れた断熱・保温効果を発揮するのかもしれない。

 息子が「トレイル巡り、トレイル巡り」と連呼しているが、この雨ではどうしようもない。

 とりあえず、ズボン下をはいて、セーターを着ることにする。

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2009.08.14

★Due Process

 駐車違反通告への異議申し立ては認められ、penalty を支払う必要はなくなった。ヽ(^-^)/

 「こんなことをしても無駄だろうなあ・・・ 形だけ異議を受け入れたことにしておいて、結局は却下されるに決まっている」という思いと、
 「もしかすると状況を考えて認めてもらえるかもしれない」という思いとが交錯していた。

 実際には、within 5 business days どころか、次の日である今日の夕刻には、「慎重に調査した結果、申し立てを認め、これ以上手続きを進めない」旨の返事をもらった。

 ネットで手軽に申し立てた異議がきちんと吟味され、即座に対応されることには驚きすら覚える。

 こういうのを、due process というのだろう。
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 日本における昨年度末のスピード違反冤罪?とはえらい違いだ。あの時、取り締まりに当たっていた警官は、「いくら不起訴なんかになっても、点数は自動的(!)に引かれるからね」と言い放った。「結局は、金を払うか払わへんかの違いだけや」とも。

 異議申し立ての制度もあるらしいのだが、認められることなんかありえないという口ぶりだった。
 そもそも、自分の点数が引かれているかどうかすら、料金を払って証明書を取らないとわからないというのだ。

 検察から音沙汰はない。おそらくは不起訴ということで片がついたのだろう。
 したがって、やったかどうかわからない「速度違反」について、行政的には違反事実が記録され、「自動的に」引かれているだろう点数のせいで、次回免許更新時にはゴールド免許ではなくなる可能性が高い。

 そうすると、自動車保険料も高くなり、それが5年続くことになる・・・
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 異邦人のつたない訴えをまともに取り上げて対応してくれたバンフの町当局者には敬意を表したい。文章はやや杓子定規ではあったが、それでも、単なる「お役所仕事」でなかったことは、結果が物語っている。

 支払う必要のなくなった penalty で、「祝杯」をあげようと思う。こういうときにお酒が飲めないというのは、ちょっと情けないけれど。

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★暖炉のぬくもり

 Lake Louise 近くの Baker Creek に宿を取る。

 広い敷地にキャビン形式の独立した小屋が並んでいる。
 広々としたログハウスの室内にかなり感動。
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 こんな Wilderness の中に点在する小屋でも、ワイヤレスLANが使える。
 まさか光ファイバーは来ていまいと思ったら、なんと衛星通信だという。
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 小屋には暖炉がしつらえてあり、新聞紙にマッチで火をつけるだけで上手に燃やせるようにセットしてある。

 生まれて初めて、自分で暖炉に火を入れる。

 暖炉の火はなぜか暖かい。

 いや、火なんだから暖かいのは当然なのだが、なぜか、石油ストーブやガスストーブとは違ったぬくもりがあるのだ。

 遠赤外線がどうだとか、輻射熱が何とかとか、たぶん科学的に説明のつくことなのではないかと思う。

 でも、それとは関係なく、とにかく体がほこほこする。

 16時ごろに火を入れ、19時ごろに買い物に出るころには熾火になっていた。

 21時を過ぎた今でも小屋の中は半袖のTシャツで快適なぐらい暖かい。

 外は雨。気温6℃。

 暖炉の中は真っ暗だが、手を前に持って行くとまだぬくもりがある。

 埋み火が消え残っているのだろうか。

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★8月12日の記録

Dsc06026_vga・Marsh Trail/Loop
・Bow Falls
・Banff Springs Hotel
・Pad Thai(Lunch)
・Cascade Gardens
・Parking Violation Ticket
・Surprise Corner Viewpoint
・Town Hall
・Back to the Hotel
・Downtown
・Fake Japanese Cuisine

 Marsh Trail/Loop は、どちらかというと乗馬を楽しむためのコースのようだった。いくつかのグループが馬に乗って通っていった。中には、大荷物を抱えて山奥でキャンプするらしき人たちもいた。
 鳥を数種と、小型のヌートリアのような動物(もちろん、ヌートリアではないだろう)など。
 リスはけっこう多い。

(本日の走行距離:15km 累計走行距離:188km)

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2009.08.13

★初めての駐車違反

 バンフの町にはあちこちに無料の駐車場があり、車を駐めるのにほとんど苦労はない。

 駐車場が満車でも、多くの道路が2時間以内とか30分以内とか駐車可能であり、しかも無料である。

 それでもバカンス最盛期、ちょっと苦労して中心部からワンブロックだけ離れた道路に車を駐めた。

 歩道に黄色いペイントがないことを何度も確認して駐めたのだ。

 それなのに・・・

 タイ料理の昼食を食べ、おとぎの国のようなカスケードガーデンから戻ってみると、ワイパーにはみごとにチケットが挟まれていた。

 わが生涯、初めての駐車違反である。

 駐車違反の取り締まりにうるさい日本で、二十何年も車に乗り続けていて1度もなかったのに、ほんのちょっと車を駐めた外国の街角で検挙されるとは。

 確かに、後でよく見ると、黄色いペイントはされていないのだが、「ここまではOK、ここから先はダメ」の看板が車の後ろにある。ペイントはあくまでも補助だろうから、法的には駐車違反が構成されるのだろう。
 しかし、私の車の手前で明らかに途切れたペイントを見れば、不運を嘆かないわけにはいかない。

 落ち着かない気持ちで、フェアマウント・バンフ・スプリング・ホテルをボウ川対岸から眺めた後、チケットの裏に書いてある Town Hall へ出向いた。

 これこれこういう事情でと説明して、駐車している車の写真を示したところ、同情はしてくれたが、「この窓口ではどうにもできないので、文書かネットで異議申し立てをしてくれ」ということであった。

 ネットで?

 いずれにせよ、そんなことをしても、明日ここを発つのだ。「もし認められなかったらどうなるんですか?」

 「電話でクレジットカードの番号を伝えれば、後で支払えます」!
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 ホテルに帰って早速ネットでの異議申し立てをやってみると、なるほど、簡単にできる。後で気づいたポールの標識には触れずに(笑)、駐車違反しないように細心の注意を払って駐めたということをアピールする(これはほんとうだ)。

 結果は 5 business days 以内にメールで返ってくる予定である。

 さて、バンフの町当局(警察による取り締まりではないらしい)は、可哀想で善良な運の悪い旅行者に果たして微笑んでくれるだろうか?

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2009.08.12

★初冬(8月11日の記録)

Img_9051_32・Lake Minewanka
・Bankhead
・Whyte Museum
・Banff Park Museum
・Athena Pizza
・昼寝
・Cave and Basin
・Fenland Trail

 昼寝から覚めるまでは雨だった。

 夕刻、6時過ぎからフェンランドトレイルを歩く。ハイウェイの音が聞こえてこなければ理想的な散歩道。
 エルク・リス・Grey Jay・シギ!など。

 景色は初夏、気温は初冬。ハイキング用のジャケットを着ていても、セーターなしでは寒い。家人は途中から手袋を着用する。

 夕食時、ホテルのレストランでは、暖炉の火が赤々と燃えていた。

(本日の走行距離:32km 累計走行距離:173km)

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2009.08.11

★バンフのホテルより(8月10日夕刻以降の記録)

 ハーツでレンタカーを予約していた。「Webチェックイン」まで済ませており、私の車はスタンバイされているはずだった。
 なにしろ、ウェブサイトによると「5分もお待たせしません」ということなのだ。

 ところが、最初からつまずき気味で、結局のところ、「車が払底しているので、返却されるのを待ってくれ」という話になった・・・
 後から来た客など、キーのかかるボードを示されながら、「見ての通り車がないのだ。みんな順番を待っているじゃないか」と係員に逆ギレされる始末だ。
 となりのエイビスで聞いても車はないという。

 私の担当者は初老の男性で、真剣に apologize してくれたし、Thank you very much for your patience. だったので結果的にはよかったのだが、1時間も待たされたころにはどうなることかと思った。

 飛行機のことでは色々気をもんだが、レンタカーは伏兵だった。

 飛行機も小一時間遅れていたせいで、予定より3時間ぐらい遅くなったが、ともあれ、22時半ごろにはバンフのホテルに着くことができた。

 パソコンの時計(日本時間)は現在、14時30分になっている。

 ということは、およそ34時間にわたって、短い仮眠を取りながら起き続けていたことになる。

 カルガリーからバンフへ向かう途中、もちろん酒は一滴も飲んでいないのだが、息子への返事の呂律が怪しくなり、いつぞやの中川財務大臣(当時)のような感じになるのが自分でもわかった。

 ナルコレプシーというのだろうか、コンマ何秒かの間、意識を失う感じもあった。通常の「居眠り運転」の時の感覚とはかなり異なる。

 目的地を目前にして、「もうすぐだから行ってしまえ」という気もしたのだが、さすがに危ないので仮眠を取った。

 今は、シャワーを浴びてベッドに腰掛けてこれを書いている。このホテルのネットも一発でつながった。えらい時代である(カルガリーの空港のは、存在はするのだが不調であった)。

 ともかく、すべては明日から、今日はもう寝よう。

(本日の走行距離:141km)

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★No Tears at Narita(8月10日昼の記録)

 今、カナダのバンクーバーの空港にいて、カルガリーへの接続便を待っている。

 伊丹から成田へのフライトが少し遅れたせいもあって、ここまでほとんど休みなく、ばたばたと進んできた感じだ。

 腕時計は13時40分ごろを指しているが、これはローカルタイムであり、パソコンの時計は朝の5時40分だ。

 今朝?起きたのが5時前だから、24時間以上、ほとんど寝ていないことになる(機内では30分も寝られなかった)。
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 大昔、No Tears at Narita というキャッチコピーの広告を、機内誌か何かで読んで未だに覚えている。

 おそらく、鉄道か何かが便利になって、アクセスがましになったという趣旨の広告だったと思う。

 成田でネットに接続し、「ともかくここまで来られたからひとまず安心」というエントリを書こうと思ったが、時間がなかったこととネットアクセスが面倒そうだったのでお預けになった。

 ここバンクーバー空港では、1発でフリーインターネットアクセスがつながる。

 26年ぶりの成田は何とも不便で時代遅れの印象があったが、18年ぶりのカナダ(バンクーバーは初めて)はこじゃれた空港である。

 まもなく搭乗が始まりそうだ。とりあえずこれでアップする。

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2009.08.10

★5時起床(8月10日朝の記録)

 期待と不安で?朝5時前に目が覚める。3時間ちょっとしか寝ていない。

 持ち物チェックの他、時間があるので、洗い物をすませ、冷蔵庫の野菜室や、玄関階段廊下寝室などを掃除する。

 ふだんからこんな時間に起床して、仕事関係でこれぐらい働けば、何かいいことがあるかもしれないんだけど・・・

 息子も、帰国前!に学校が始まるというので、夏休みの宿題はぜんぶ片付けたという。どんなやり方をしたのかはしらないけれど、えらいと褒めてやった。

 台風は何とか大丈夫そうで、とりあえずほっとしている。
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 これ以降、ネットアクセスのあるところで(あるのか?)、心覚えの日記を書いていこうと思う。使ったことはないが、twitter みたいになるかもしれない。

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2009.08.09

★突如! 台風出現?

 言わんこっちゃない。

 台風8号が大陸の方に行ってくれてほっとしたのも束の間(被害に遭われた方々、すみません)、なんと、四国沖の太平洋上で熱帯低気圧が発達中で、明日には台風に変わって関西を襲うという。

 出発は明日なのだ・・・

 伊丹から成田への飛行機が飛ばなかったり、大幅に遅れたりしたら、一体どうなるんだろう? 行けなかったりしたら立ち直れそうもない。

 旅行会社も航空会社も要領を得ぬ対応で、結局のところ、「どうするのがよいかわからない」ということである(まあ、予想したことだが)。

 いっそのこと、新幹線を使って早めに成田に行っておいた方が確実か、5万円以上の余分な出費になるけど・・・などと考えていた。

 が、改めて旅行会社に確認すると、最初の伊丹→成田に乗らないと、チケットが全行程無効になってしまうという。
 そんなこともあろうかと思って念のために問い合わせたからいいようなものの、「よくぞお問い合わせくださいました!」と感動?されてしまって戸惑った。
 その前に電話したとき、「新幹線で行く方法も考えているんですが・・・」などと言ったのに、その時は何も言われなかったのだ。

 鉄路、成田に着いて、「これで憧れのバカンスに出発できる」とほっとしたところで、「伊丹→成田にお乗りにならなかったので、チケットは無効です。ご愁傷様」などということになっていたら、いくら大人しい私でも、猛烈なクレーマーに変身する確信がある。
 これまでに、同様の事例もあって、泣いて怒った顧客も多いのではなかろうか。

 ともあれ、自力で成田まで行くというオプションは取れないことになり、後は文字通り、運を天に任せて、航空会社の指示に従うしかないことがわかって、半ばあきらめもついた。

 自分の努力の範囲外なのだ。

 それにしても、この時期に台風が二つ、しかも一つは日本の間近で急に発生するなんて聞いたことがない。

 台風なんて、少なくとも数日前から、いろんなことがわかっているはずなのだ。

 とんでもない異常気象にやきもきさせられる海外バカンス。

 実に4年ぶりだというのに・・・

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2009.08.07

★2℃

 さっき、バカンス目的地の情報をネットでちらちらと見ていたら、現在の気温が2℃となっていた・・・
 南半球ではない。

 いくら何でも信じられなくて、あちこちで確認してしまった。

 やっぱり、最初の宿泊地でも3℃。

 いや、涼しいのは好きなんですけど・・・

(さすがに日中は20℃前後までは上がるらしいのだが)

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★損な性格

 まもなくバカンスに出る。

 フランス人なら、出発前にはどこに寝そべって何を読もうかと思いを巡らせているだろうし、
 イタリア人なら、もう何週間も前から心は遥かバカンス先へ飛んでいることだろう。

 私はどうか。

 心はバカンス先を遥かに飛び越え、ここに帰ってきてからの仕事のことを考えて、出発前からうんざりしている。

 それ以前に、実際に行けるかどうか、飛行機を予約する前からひやひやしている。

 そもそも、日程が確保できるだろうか、チケットが取れるだろうか、ホテルは取れるだろうか、病気にならないだろうか・・・

 それぞれまあクリアしたものの、苦心の末の日程確保、成田から羽田へのバス移動、まだ完治しない子どもの耳など、何らかの問題を抱えている。

 特に、インフルエンザ騒動のせいで、息子の授業がある日にまだ旅行している・・・という日程になってしまった。「学校を休むのは嫌や」というのを無理に休ませて行かざるをえない。「旅行より学校に来たいなんて変わってるねぇ」と言ってくださった担任が救いである。

 それでも、息子はまあ、授業を休めばすむが、仕事の方はそうはいかない。私も家人も、最後の最後までひやひやどきどきであった(家人の方は、この土日もまだ仕事である)。

 台風も来ている。飛行機が飛ばないなんていわれたら立ち直れない。

 伊丹→成田を含め、目的地まで3つの飛行機を乗り継ぐ。その3機が正常に運行する確率がそれぞれ95%だとしても、無事目的地につける確率は86%しかない。
 着いてしまえばいいようなものの、ちゃんと行って帰ってくる確率となると、バスもあるから、70%しかなくなる。

 向こうで病気になる、事故に遭う、犯罪に巻き込まれる・・・ 心配の種は尽きない。

 そして何より、帰ってきたら積み残した仕事だ。仕事に取りかかる以前に、メールが数百通は溜まっているだろう。
 かといって、仮に可能だとしても、旅先でメールボックスを開けたりしたら、バカンスが壊滅してしまう。

 まったく、もう。
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 Thank God, it's Friday !

という言葉があるが、金曜日どころではない、今こそ1年で一番幸せな時間のはずである。

 それなのに・・・

 取り越し苦労ばかりする損な性格を治す方法、どなたかご存じないだろうか。

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2009.08.04

★チェンジリング

 『ワルキューレ』のついでに借りたような映画だったのだが・・・

 チェンジリング(changeling)とは、辞書によると

取替え子 《こっそり他の赤ん坊に取り替えられた子供》; 《神隠しの》 取替え子 (=elf child) 《さらった子の代わりに妖精たちが残す醜い子》

のことである。

 まったく予備知識なしに見た。

 9歳の息子が行方不明になって数か月後、見つかったと聞いて母親(父親はいない)が歓喜したのも束の間、警察が連れてきた子はまったくの別人だった・・・

 から「始まる」話である。実話だ。

 最近、これほど素晴らしい映画を見た記憶がない。これほど引き込まれ、先が気になった映画もない。

 一気に『ワルキューレ』がどこかへ行ってしまった。
 アンジェリーナ・ジョリーの魅力ではない。許せ、トム・クルーズ。

(Changeling, 2008 U.S.A.)

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2009.08.03

★やっと梅雨明け、蟬時雨

 やっと近畿地方で梅雨が明けた。観測史上、最も遅いという。

 過ごしやすい日が続いていたが、さすがに今日は暑かった。

 と思うと、まもなく日付が変わろうというのに、今も蟬時雨が響いている。
 このブログで何度か書いた「夜中に蟬時雨」である。

 昨日までなかったことを思うと、やはり蟬は、気温で鳴くか鳴かないかを決めるのだろうか。

 昔は夜中に蟬時雨などなかったこと(なかったよな?)と考え合わせると、やはり「温暖化」してるんだろうと思わざるをえない。

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★ワルキューレ

 描かれるのは、最後のヒトラー暗殺計画。もちろん、失敗に終わっている。

 成り行きや結末が、少なくとも結末が知られている歴史的事件を扱い、鑑賞者の集中力を切らさずに物語に没入させるのは難しい。

 『ワルキューレ』においては、細部に宿る小さな緊迫感をつなげていくことで、その困難を達成している。

 久しぶりに「大作」を見た気がするのは、トム・クルーズの魅力からではない。

(Walküre(Valkyrie), 2008 U.S.A., Germany)

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2009.08.02

★敏捷性テストで29問

 敏捷性テストで空白だった29問が出た。30問の日本タイ記録(笑)が出てからたった3日。それまでは、どうしても28問を超えることができなかったのに。

 けっして水着のせいではありません。

 体重もとりあえず目標の65kgに到達。

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