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2009.10.19

◆つぶれない理由

 昨日、テレビ番組の中で取り上げられていた和菓子屋が何かひっかかった。名前と所在地がテロップに出るに及んで、あそこに違いないとほぼ確信した。

 曰く、「松竹堂(吹田市)」。だいぶ調べてみたが、店自身のサイトすら持っていないらしい。

 私のような、ほぼ地元の人間でもまず通りかかることのない、旧街道沿いにある。
 狭い一方通行の道で、間違って迷い込んだりしない限り、ふつうは行かないようなところだ。実際、人通りも車通りもほとんどない。

 私が知っているのは、自転車で走るとき、車を避けるために裏通りを選ぶからである。前を通るたびに、「よくまあ、こんなところでつぶれずにやってるよなあ」と不思議に思っていた。

 特に和菓子が好きだというわけでもないので、一度買ってみようかとすら思っていなかった。

 それが、全国ネットの人気番組で放映され、絶賛されている。司会者が関西出身であるとはいえ、そんな取り上げられ方をするような店だとはとても思えなかった。

 調べてみると、創業は明治22年だという。当時は店の前が街道筋だったのかもしれないが、それから今まで、あんなところでひっそりと?つぶれもせずに営業を続けてきたのだろうか。
 大阪市内とかならともかく、吹田市の、しかも相当な郊外で、大阪万博が開かれるまでは山と畑と竹藪しかなかったようなところである。今だって、にぎわいとは無縁の場所だ。

 だが、ネットの情報なんかを見ていると、以前から、開店前に数人の行列ができるような店だったらしい。私が通りかかったときに客の姿を見ることは皆無だったけれど。
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 テレビなんかで取り上げられて、今日はどんな騒ぎになってるんだろうという好奇心もあり、昼食を食べに行くついでに、例によって自転車で前を走ってみた。

 予想に反していつもと同じようにひっそりしているので、どうしたのかな?と思って店先を見ると、入り口には「フルーツ大福、完売しました」という貼り紙。まだ開店から2〜3時間の昼過ぎである。テレビの力、恐るべし。
 今調べてみると、昨日の Google の急上昇ワード第一位も、「松竹堂」・・・

 初めて行ったイタリアン(Patria)での昼食後、また通りかかると、今度は車が3台、列をなして並んでいた。おそらくは、昨日テレビで知った一見客だろう。斜め前にある駐めやすい駐車場は2つとも空いたままである。

 お目当ての商品は売り切れのはず。やはり、ほどなく1台、2台といなくなる。
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 こんな辺鄙な場所でずっと営業を続け、つぶれなかった理由はやはり、そのおいしさにあるのだろう。テレビで取り上げられたことによって変な勘違いをしなければ、今後、創業200年に向けて細々と?店は続いていくに違いない。

 人の噂も七十五日、2〜3か月経ったら一度買って食べてみようと思う。

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