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2010.02.21

◆「今年は冬のコートも買っていません」

 経営破綻して会社更生法の適用を受け、再建中の日本航空(JAL)の客室乗務員(CA)たちにインタビューした記事が朝日新聞に載っていた。
 記事のリードには、「待遇よりも再生に集中」とか「下を向いていてはダメ」などとあり、いかにも職員たちが苦境にあるかのような書きぶりだ。

 ところが、「夢だったCAになれただけで幸せで、給料は関係ありません」と語るCAの台詞が、このエントリのタイトル。

 「今年は冬のコートも買っていません」

 「おいおい、これまでは毎年買ってたんかいっ」、と突っ込みたくなる。実際、毎年買っていたのだろう。
 しかも、「今年は」冬のコートを買わないことが、世間に対して自身の経済状況の厳しさを表現する手段たり得ると考えているのだ。

 何だか、記者が意地悪で、↑のような世間の反応を引き出すために、わざとこんな台詞を取り出して掲載したのかとすら思う。

 だが、素直に記事を読むと、今年冬のコートを買わないことが異常事態で、それを聞けば世間も自分の苦しさをわかってくれると考える世界に、このCAは住んでいることになる。

 やっかみの激しい世間は、それでは納得しない。
 ___

 わたしがこの25年間に買ったコートはたぶん3着だ。それは異常に少ないし、男と女で違うかもしれないので、念のため家人に聞くと4着だという(他に隠してないよな?)。仮にもう少し多いにしても、まあ4〜5年に1着といったところだ。

 そういえば、日航の来年度の給与は5%カットが予定されているとかいう記事もあったが、私の年収は昨年3%ほど下がった(特別昇給!したのに)。

 うちの夫婦は2人とも安定した職に就いており、現在のところ、経済的には何の不安もない(年を重ねても給与が減っていく不満があるだけだ)。

 それでも「今年は冬のコートも買っていません」に反応してしまうのだから、平均的な世間はいかばかりかと想像する。

 JALを応援することが「毎年冬のコートが買えるCA」に戻してあげることだと思うと、搭乗意欲も失せてしまうのではないだろうか。

(そうそう、心配していた知り合いは、内定取り消しにも遭わず、4月から晴れてJALの正社員となります。それはいいのですが、伝え聞くところによると、本人のみならず友人と一緒に旅行できる国際線無料チケットが支給されているそうで、ほんとにこのご時世にそんなことをしているのだろうかとちょっと信じられない気がします。)

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