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2010.02.22

◆ミルク

 もう書いたと思ってたのに書いていなかったらしい。

 大学を卒業して十数年も経ってから、当時の同級生の一人がゲイだったことがわかった。

 それも、彼が働くフィールドでゲイに対する理解を広めようとする活動家の一人になっていて、その記事が新聞に大きく載ったので知ったのである。

 それまで、自分にはゲイの知り合いは一人もいないと思っていた。
 だから、さまざまな性的自己認識や性的志向があるのは理屈ではわかるような気がするものの、実際には性的マイノリティが人口の数%以上?いるとかいう言説はどうも信じがたかった。

 だがもちろん、私の知り合いにいないのではなく、カミングアウトしている人がいなかったというに過ぎない。現に、その同級生がゲイかもしれないと思ったことはただの一度もなかった。であれば、他にいてもおかしくない。

 実は、性別とは

・生殖器的性(卵巣があるかとか精巣があるかとか)
・性的自認(自分を男だと思っているか女だと思っているかどちらとも思わないかとか)
・性的志向(男が好きか女が好きか両方好きか両方無関心かとか)

のマトリックスの組み合わせであるという。
 そして、それぞれが2者択一ではないため、ざっと数十種類ぐらいは「性別」があると考えるべきかもしれなくて、それも頭では理解できる。
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 表題は、アメリカで初めて、ゲイであることを公表して選挙による公職についたハーヴィ・ミルクを主人公にした映画の題名である。
 先日、テキサス州ヒューストンで女性の同性愛者が市長になり(2010年1月4日就任)、保守的なアメリカ南部もここまで来たかと騒がれていたが、それでもハーヴィ・ミルクの当選から30年以上を要している。

 関心のある人もない人も、「理解」のある人もない人も、親近感を持つ人も嫌悪感を持つ人も、ぜひ見ておくべき映画だと思う。

(Milk, 2008 U.S.A.)

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