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2010.02.04

◆安心神話の崩壊

 昨夏、カナダに旅行した折り、待たされた挙げ句に出てきた車がトヨタのカムリで、

カナダにまで来てトヨタの車なんかに乗りたくない。  「さんざん待たされてこれかよ」という落胆と、「でもまあ安心といえば安心だよな」という気分とが交錯した。

と書き(★unimpressive)、その後、アクセルペダルが戻らず暴走するという欠陥が報じられて、「◆実は安心ではなかったカムリ」というエントリを書いた。

 当初、「不適切に敷かれたフロアマットがアクセルペダルに挟まるだけ」だったはずの暴走原因が、実はアクセル部品の欠陥で戻らなくなる場合もあるということが分かり、ちょうどGMやらが倒産した後である間の悪さもあって、アメリカでは政治問題化しそうな雲行きである。

 そこへ持ってきて、今度は新型プリウスのブレーキ問題。

 調べてみると、もう半年も前から、日本でもけっこう話題になっている。マスコミが報道して明るみに出たのは今月に入ってからのことだと思うが、昨年7月には、すでにこの問題に起因すると思われる事故が起こっていて、国土交通省にも報告されていたのは、報道の通りである。

 そして、今年1月からはブレーキ制御のソフトを改善して、新たに製造されているプリウスは対策済みだったことも明らかになった。

 にもかかわらず、トヨタは2月に入ってからも「事実関係を確認中」だとか「調査中」だとか言っている。副社長に至っては、「われわれがつかんでいるのはフィーリングの問題」などと、のんきなものだ。

 ネットにあふれる体験談を読めば、そんなものではないことは一目瞭然だ(ネット上の言説に対するリテラシーは人並み以上にはあるつもりである)し、原因についても理路整然と「推定」している専門家などもいる。

 ことはブレーキである。
 たとえ時速15キロであっても、コンマ5秒空走しただけで、2メートル以上進む。停止線で止まろうとしていて横断歩道上の人をはねるのには十分な距離だ。現に追突事故は起こっている。

 ことここに至ってまだ、「フィーリングの問題」などと言っている副社長をいただく会社は、もはや信用できない。
 ___

 カナダ旅行で1657kmをともにしたカムリについて、かつて

「でもまあ安心といえば安心だよな」
「逆にいえば、これほどよくできた車もない」
「なにもかもをそつなくこなす、ぱっとしないがそこそこ優秀な副委員長のような車」
「他社より(おそらくは)安い価格でこういう車を供給し、しかも(たぶん)トラブルや故障が少ないというのは、やはり大したものである」

と書いた。欲しい車ではないものの、以上のような意味で高く評価していたのは事実だ。

 だが、私の中ではトヨタ車に対する「安心神話」は完全に崩壊した。

 アクセルペダルやブレーキ制御の不具合自体のためではない。それを知ってからの対応のひどさに啞然としたのである。

 プリウスはどうせリコールすることになる。
 それがわかっていてなぜ、この期に及んでリコールを渋るのか。余計に問題を大きくしてさらに自分の首を絞めていることに、「この会社は大丈夫なのか」という危惧すら覚える。

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