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2010.09.21

■ハート・ロッカー

 幼いころ、「戦争映画」といえばすなわち、第二次世界大戦のヨーロッパ戦線ものを指すと決まっていた。

 その後、太平洋戦争、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦争を描いた映画なんかがどんどん増えてきて、もはや、私にとっても「戦争映画」がどの戦争を指すのか曖昧になった。
 ルワンダやソマリアの内戦なんかも映画化された。

 それでも、イラク戦争を描いた映画を見るのは、初めてかもしれない(後記:『リダクテッド 真実の価値』(ブライアン・デ・パルマ)がありました。もう一つ、題材として使った映画『告発のとき』も見ています)。
 同じイラクを舞台にした湾岸戦争なら、『戦火の勇気』(デンゼル・ワシントン、メグ・ライアン)や『ジャーヘッド』などを見たことはある。

 戦争が映画になることで歴史になっていくとすれば、映画化されることは喜ぶべきかもしれない。折しも、先月にはアメリカ戦闘部隊のイラクからの撤退が完了している(駐留米軍全体の完全撤退は2011年末が目標)。

 だがもちろん、イラクの悲劇は終わっていないし、映画の題材に事欠かないように起きているかにすら見える、戦争に継ぐ戦争には、ほんとにやりきれなくなる。

 誤解を恐れずにいえば戦争映画は大好きだが、描くべき戦争がなくなって戦争映画なんてものがジャンルごと消え去ってくれれば、それがもちろんいちばん素晴らしいことに違いない。

(The Hurt Locker, 2008 U.S.A.)

(映画自体にまったく触れませんでしたね。有名な映画なので説明は不要かとも思いますが、イラク戦争で活躍する爆弾処理班、とくにその班長の物語です。もちろん、今どきの戦争映画らしく、いろいろ考えさせられるように作られています。)

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