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2010.10.10

◆偉いぞ「日本の古本屋」

 「探偵!ナイトスクープ」(朝日放送)を見ていると、実際に人を乗せて走れる鉄の戦車(1/2.4スケール)を一人で作ってしまったという男性が登場した。

 何でも、キャタピラの鋳型から自分で製作したということで、とてもにわかには信じられないほどだ。

 男性自身も、とても戦車オタクには見えない、「ハンサムでさわやかなナイスガイ」であった。確か、44歳ということだったが、30代に見える。

 世の中にはほんとにすごい人がいるものだ。

 それに触発されてドイツの戦車なんかをちらちらと調べているうち、かつて(たぶん一部を)読んだ松本零士のマンガを思い出した。
 確か、「戦場まんがシリーズ」という短編の連作集で、コミック本が数巻出ていたと思う。

 読みたくなっていろいろ調べてみると、ものすごくいろいろなバリエーションがあり、それぞれで収録している作品の数や種類が違うらしい。
 しかももちろん、ほとんど絶版である。

 結局、すべての話を網羅している版が2つあることが分かり、そのうち判型の大きい方を手に入れることにした。

 だが、個人的不買運動をしているアマゾンを始め、紀伊國屋書店BookWeb、楽天ブックス、BK1,古本市場、ブックオフ、ツタヤ・・・と、いくら探してみても、欲しいものは見つからない。オークションにもない。
 最近はネットを通じた貸しコミックみたいなのもあるようだが、そこにもなかった。

 そこで、ふと思いついて、以前会員になっていたこともほとんど忘れていた「日本の古本屋」で検索してみることにした。
 上に挙げたような大手資本ではなく、「戦前からの組織を再興するかたちで1947年に創立された全国古書店の統合組織で」ある「全国古書籍商組合連合会」の「古書店すべての参加を目指しつつ」運営されている、いわば弱小古書店の連合体がやっているインターネット通販だ。

 江戸や明治や戦前の古本でも探すなら真っ先に思い浮かべるかもしれないが、21世紀になってから発行された漫画本など、たとえ絶版であってもアマゾンや楽天で手軽に買えるだろうと思っていたのだ。

 しかしながら、「日本の古本屋」で調べると、大手では影も形もなかった目当ての本が、なんと7巻揃いで500円!で見つかった。

 私が買うとなくなってしまったので、運もよかったのだろう。

 古書店めぐりを繰り返し、目当ての本が廉価で見つかった時の喜びというのを文人墨客が記しているのをよく目にするが、その気分の一端を味わえたのは初めてかもしれない。
 (昨日のエントリにした村上春樹も、レコードにおけるそれをよく書いている。)

 それにしても、諦めかけた本がこんなに簡単に検索できて安く手に入るとは・・・

 喜びが労力に比例するとすれば、今回は小さいとも言えるが、無駄に大手で検索し続けて見つからなかったのは、その意味では良かったかもしれない。

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» 「新刊書の後ろに広がる古書の海」 [緑の森を楽しく歩いた]
 Wind Calmさんの《偉いぞ「日本の古本屋」》を読ませていただいて、少し前の京都新聞に掲載されていたコラムを思い出しました。 《若者と古書》[京都新聞 2010年10月01日掲載]欲しい本がことごとく絶版になっている現状に驚いた。「新刊書の後ろには古書の海が広がっている」 最近、古い着物をドレスやカジュアルなシャツにリメイクした作品を、見せてもらう機会が何度かありました。厳しいことを言うと、新品の友禅染のシルクを使ったアロハシャツが、同じか、まだ、もう少し安い価格で売られている現実を考えると、... [続きを読む]

受信: 2010.10.11 11:43

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