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2011.09.25

■追いかけてきた鷹

 ↓のエントリを書いてからふと当たり前の事実に気づいた。

 5000を超えるタカは、私のあとを追いかけるように、こちらへ向かって飛んできているはずなのだ。

 ということは、関西のタカポイントに出かければ、それなりの数を見ることができるかもしれない。

 思い切って、鳥の師匠に「明日いかがですか」と電話してみた。

 あいにく、仕事のご都合でご一緒できなかったが、「あした一緒に遊びませんか」なんて人を誘うのは何十年ぶりだろう? 携帯をそういう本来の?使い方で使ったのも、初めてだと思う。
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 結局、一人で滋賀県東近江市の猪子山へ行った。これも初めてである。

 電車に乗ってからふと不思議な気がしたのだが、在来線で京都を過ぎて湖東に向かうこと自体、生まれて初めてかもしれない。
 40年も前から、米原行きやら野洲行きやらの快速電車に乗っていたのに、野洲駅を初めて見た。おそらく当時とはまったく違う駅になっているとは思うが。

 いや、湖東にはときどき出かける。しかし、いつも車なのだ。
 今回、案外早くて安いことを知ったが、駅を降りてからの足がないのはやはり困る。猪子山のように駅から歩けるところに行くんならいいけれど。
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 山頂には2時間ほどしかいなかったのだが、多いときには80羽近い鷹柱ができ、この場所としては最高の日になったのではないかと思う。
 日本野鳥の会滋賀によるカウントは1日で3214。昨日白樺峠を通過したタカの半数以上がここを通ったということになろうか。

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2011.09.24

■まさかの5000超え

 今日は多いとは思っていた。

 それでも、2000台とかではないかと侮っていた。あんまり多いと残念さも増すので、ブログには控えめに「1500とかになるのではないか」と書いた。

 それが、まさかの5136!

 今日一日で、今シーズンの累計の倍近くが飛んだことになる。

 もしかして、新記録とかではないのだろうか。

 いくら何でも、それぐらい飛ぶんだったら、がんばってもう1泊ぐらいしましたとも。

 考えてみれば、飛ぶべきときにずっと飛べない天気が続いていたのだから、今日一気に飛ぶのは当たり前なのである。
 昨日も周囲とそんな会話をしていたし、いくら素人の私だって、予想はついたのだ。

 それにしても5000超え・・・

 連休の中日の快晴の日に、なんという大サービス。今日白樺峠にいた良識人たちは欣喜雀躍したに違いない。

 「連休なんかに動くものか。雨が降ろうが台風が来ようが旅行は平日」などというひねくれ者には、タカの神様は微笑んでくれないのであった。

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■タカより天そば

 隣の方がおっしゃっていたとおり、8時ごろになると、まずアマツバメを皮切りに、タカもぽつりぽつりと飛び始めた。
 その後、10羽弱ぐらいの鷹柱は何度か出たが、まあその程度だ。適当な間隔でこちらにも飛んでくるので、退屈はしない(その辺の詳細は後ほど)。

 ところが、昼近くになると上昇気流が盛んになり、タカは向かいの山のところでどんどん高度を上げて高みへとのぼってしまう。
 私の矯正視力では存在すらわからず、双眼鏡で見てもカラスだかタカだがすらわからない小さなシルエットだ。フィールドスコープで見ても同じ(もっとも、カラスは飛んでいなかったが)。
 それがはるか上空やら右手の谷やらを渡っていくので、そろそろ潮時かなと思って正午過ぎに引き上げた。

 いったん上がった気温が正午前からまた下がってきていて、隣の方に「これから低いところをタカがバンバン飛びますよ」とからかわれたが、それより蕎麦屋の店じまいが気になって、間に合ううちにと正午過ぎに辞去する。

 20日の昼に食べておいしかった蕎麦で、昨夕は閉まっていて食べそびれたのだ。

 13時ごろ、蕎麦屋着。天そばを注文したところ、驚いたことにマツタケの天麩羅がついていた。たぶん、初めて食べるのではないか。
 その他にも、山菜らしき葉っぱなどが新鮮だった。建物も、築211年を数える合掌造りで、趣がある。
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 帰宅してネットで調べると、今シーズン最高の 821 羽を記録したそうだ。おそらく今日24日は、1500とかになるのではないか。
 それがわかっていても、さすがにもう一泊しようとは思わなかった。

 所詮、タカより天蕎麦の、即物的な男である。

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■ヒトとタカと、どちらが多いか

 9月23日、朝5時半過ぎに宿を出る。やっと晴れ渡って、乗鞍岳が綺麗だ。

 6時に白樺峠の駐車場に着く。
 一昨日、人っ子ひとり、車一台いなかった駐車場がすでに満車。今後どうなるのかと思ったが、奈川側の広い駐車場にはまだ一台しか車がおらず、私で2台目。出発の準備をするうちに3台目となるプリウスが入ってきた。

 タカ見の広場までの上りで、息があがって何度も休憩する。私よりもっと苦しそうな男性と、その奧さんらしきカップルがいた。
 山岳救助マンガ『岳』を読んだところだし、ちゃんと歩けるようにならなければと思う。奧さんに置いていかれるあの男性も、同じ気持ちだったのではないか。

 3台目のプリウスの人とも一緒になり、前の方がいいと教えてもらって場所を探す。そういいながら、ご本人はどこかへ消えてしまった(が、あとで3度ほど、わざわざ私のところまで話しかけに来てくれた)。
 前の方はもう埋まりかけていたが、幸い、ひとり分だけ特等席が空いているのを見つけ、そこに決める。ベンチはない場所だが、丸太が椅子代わりに立てて置いてあった。

 早朝から人が多いのに驚いた。隣の方に聞くと、タカが飛び出すのは早くても8時だという。「ではなぜみなさん、5時半とかに来るんですか」と聞くと、主に場所取りが目的だとのこと。
 もっとも、あとで別の人に聞いたところによれば、暗くて写真の撮れない払暁あたりから飛び始めることもあるという。

 とにかく驚いたのは、見物人の装備。俗に大砲レンズと呼ばれている、大口径の600ミリとか800ミリとかのレンズを構えている人がほとんど。レンズだけで100万円とかするアレだが、ほんとに「ほとんど」なのである。

 フィールドスコープや EOS Kiss の250ミリなど、恥ずかしくてリュックから取り出せないような雰囲気である。

 一番驚いたのは、コーワの双眼望遠鏡の横にライカの双眼鏡をつけた二刀流の三脚を見たこと。双眼鏡の方を照準器として使っているのだろうか。双眼望遠鏡だけで6kgを超える重さだ。
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 正午過ぎ、観察を終えて下に降りると、道の両側まで車でいっぱいだった。もちろん、奈川側の駐車場にもぎっしり。

 ざっと数えてみると、250台ほど。少なくとも300人ぐらいがタカ見物をしていることになる。こんなところにこれだけの車が駐まっていると、何も知らずに(私だって数年前まで知らなかった)通りがかった人は、いったい何ごとかと驚くのではないだろうか。

 雨の平日と晴れの3連休初日を比べても意味はないが、それにしても、あまりといえばあまりの違いである。

 たぶん、今日はもっとすごいことになっているだろう。

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■ふつうに寒い

 最寄りのインターチェンジを降りて、いつもの(といっても年に2〜3回しか使わない)洗車場で車を洗車機にかけた。

 後で気づいたのだが、降りたときに違和感を感じず、たった3分足らずの洗車を待つ間に、寒くなってしまった。

 これじゃあ、乗鞍と同じじゃないか。避暑に行ったはずなのに・・・

 違和感を感じなかったのは、車を降りたときの気温が、乗鞍の蕎麦屋や安房峠や道の駅パスカル清見(白樺峠を後にしてから、その3箇所でしか車を降りなかった)とほとんど同じだったためだ。

 本来?なら、車を降りたとたんにもわっとする熱気を感じて、「ああ、帰ってきたなあ」と実感するはずだったのに。

 ネットで調べると、今夜の自宅周辺の気温は10℃台後半のようである。

 たった3〜4日の間に、信州の高原の寒さがふつうになっていて、今夜の気温もそのふつうなのだ。

 こういうのを、「ふつうに寒い」というのだろうか。

 (後記:今、自分のツイッターを見て驚いた。1週間前には「真夜中過ぎても室温30.5℃」と書いている。今見ると23.5℃だった。)

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2011.09.23

■飛びたちかねつ鳥にしあらねば

 車に乗り込むと、外気温計は4℃を示していた。

 白樺峠に向かう途中、とうとう1℃に。

 アメリカのイエローストーンやカナダのロッキー山脈に行ったとき、真夏なのにこんなに寒いなんてと驚いていたのだが、身近にこんなところがあるとは考えていなかった。
 もっとも、彼の地は8月だったので、1か月違うのだが。

 こんなに寒ければ、そりゃタカだって暖かいところに向けて飛び立ちたくなるだろう。「世の中を憂しとやさしと思」っているかどうは知らないけれど。

 鳥ならぬ身はどこへも飛び立てない。無事帰ってきたことをよしとするしかない。

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■夜明けとともに探鳥開始

 午前4時5分、起床。

 星を見ようと窓を開けると冷気が流れ込んでくる。10℃を切っている感じだ。室温が14℃。

 残念ながら、まもなく有り明けの月になる細い月が出ていて、星は数を減じていた。

 露天風呂からは月が見えず、眼鏡を外しても木星やすばるやその他の星が見える。もっとも、満月以上の大きさにぼやけているけれど。

 なぜか賞味期限が3か月以上も先の「信州りんごマフィン」と、リプトンの「贅沢ロイヤルミルクティー ディンブラ Extra」(ただの缶紅茶)で朝食。

 長い?鳥見歴だが、夜明けとともに探鳥を始めるのは、もしかしたら初めてではないだろうか。

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2011.09.22

■携帯は圏外 または 業務連絡

 もう一泊余分に泊まると家に電話しようとしたら、携帯は圏外だった。

 場所は違うが、レストランでの夕食時にはおじさんが声高にしゃべっていたところをみると、ソフトバンクだから圏外なのだろう。

 折しも、この10月から au by KDDI で iPhone 5 が使えるようになるというニュース。

 ぼやぼやしてると、ソフトバンクも危ういかもしれない。

 というわけで、業務連絡。

 もう一泊余分に泊まるので、よろしく。> 愛しの家人様

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■天の川?

 露天風呂から空を眺めると、高い塀に囲まれた狭い視界ながら、見える範囲に雲はなく、たくさんの星が瞬いていた。

 目が慣れてくると、天の川らしきものもうっすら見える。

 この天気が続き、明日も晴れてほしい。

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■目的達成?

 一番の目的は「避暑」、そしてできれば温泉にでも入って・・・ということなのだから、それは達成されたとも言える。こちらへ来てから、気温はずっと10℃台だし、温泉は毎日2〜3回入った。

 ただ、避暑と温泉だけのために出かけるのは贅沢すぎるような気がしたので、白樺峠のタカ渡りがくっついただけだ。
 西日本の近場で涼しそうなところ(高野山・比叡山・六甲山・・・いずれも食指が動かない)は思い浮かばなかったし、一番近い高原が乗鞍なのである。

 しかし・・・

 あの修行のように暑かった鳥見の日を最後にして、たぶん大阪でも涼しい日が続いてるんでしょうね。温泉はないけど。

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■あゝ野麦峠 その2

 朝7時過ぎに目が覚める。

 久しぶりに見る太陽と青空。柄にもなく少し心が弾む。

 7時半の朝食に間に合わせるべく、最後の温泉に入る。

 朝食の席では、奥さんが「やっと天気がよくなって」とわがことのように喜んでくださった。

 が・・・

 そのころからすでに雲行きも怪しくなり、チェックアウトの準備をしていると、派手な雨音。

 しかたなく、雨宿りのつもりで、宿に備え付けの『岳』(山岳救助マンガ)を2冊読む。昨夜から読み始めていたのだが、お蔭で、本棚にあった1〜9巻(なぜか8巻のみ欠)ぜんぶ読了した。

 10時にチェックアウト。

 雨はやみそうにないので、結局、昨日行くはずだった「野麦峠の館」に行くことにする。ペンションの奥さんがおっしゃっていたとおり、館長さん?の説明がありがたかった。
 その後、岐阜県側の野麦集落を往復して、午後2時40分ごろ乗鞍に帰ってきた。

 今日の活動はそれだけ・・・

 ときおり青空も顔を見せるのだが、ずっと降ったりやんだりだった。
 ニュースといえば、白樺峠付近で猿の群れを見たぐらい。大阪・箕面の連中と違って、車が近づくと谷に消えた。

 このまま帰るのはあんまりなので、もう一日予定を延ばすことにする。

 30年近く前に泊まった民宿が気になっていたので、そこを訪問。玄関で声をかけてもなかなかどなたも現れなかったのだが、出てきた若女将?は「お休みをいただいてます」という。明日から三連休なのに、今日は誰も予約が入らなかったのか・・・
 「楽天トラベル」なんかに登録していないのが原因の一つではないかと思った。

 仕方ないので、近くの別の民宿へ。もともと、車中泊にでもしようかと思っていたし、明日は晴れるという予報なので、思い切って朝早くに出ることにし、素泊まりを申し出る。

 お湯のポットも布団を敷くのもセルフサービスだということだが、露天風呂もあるというし、車中泊に比べれば天国である。
 ちょっと傾きかけているような古い民宿で、床も畳もところどころ浮いたりしているのだが、ネットは無線であっさりつながった。「時代」だなあ。
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 明日ももし雨だったら、もうぐれてやろうと思っている。

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2011.09.21

■風はほとんど吹かない

 首都圏は交通網がストップしてけっこう大変なことになっているようだが、通行止めだらけのここ長野県の山奥には風はほとんど吹かず、雨もとうとう上がったようだ。
 気象レーダー画像を見ると、北海道以外を覆い尽くしていた雨雲も、今は北関東以北になっている。

 奈川渡ダムのあの風は、やはりいつもの風だったのかもしれない。

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■あゝ野麦峠 または そこもかしこも通行止め

 晴るるかたなくつれづれなれば、ペンションの奥さんに教えていただいた「野麦峠の館」というのに行ってみることにする。

 上高地乗鞍林道を通って奈川に抜けようと思っていたら、ちょっと奥のゲートのところでちょうど係の人と鉢合わせして、通行止めにされてしまった。
 Uターンしようとしているとゲートを閉めているのが見えたので、もう30分ほど早ければ通り抜けられたものと思われる。どうせ今日は何もできないんだし・・・と、朝のんびりしてたのをちょっとだけ後悔した。

 仕方がないので、いったん前川渡まで降りて、国道158号経由、奈川渡ダムから野麦街道へのコースを取る。
 しかし、当然のことながら、野麦峠もまた、通行止めなのであった。

 月夜沢林道への分岐までは行けたので、帰りに寄るつもりだった清水牧場チーズ工房へ向かう。3年前に来たときは未舗装だった道がきれいに舗装されており、いまや、フェラーリでも行けるようになっている。
 ただ、到着寸前、ちょっとした段差があるのと、駐車場はまだ未舗装なので、フェラーリオーナーは注意されたい。

 ウェブサイトで、チーズがほとんど売り切れなのは承知していたが、どうせチーズは食べられないので関係ない。
 奥さんに話を伺うと、日本経済新聞が選んだ国産チーズのランキングでバッカスが第一位を取ってしまったということで、それ以来以前にも増して注文が殺到しているのだそうである。

 以前、このブログで「日本で1〜2を争うというおいしいチーズを真剣に追究していらっしゃる」と紹介したのだが、ほんとうに日本一になってしまったのだ。
 ただ者ではないとは思っていたものの、まさか現実にそうなるとは・・・

 残念ながら、今回はご主人にお会いできなかった。連絡もせずに伺って、「いらっしゃいますか」とも聞かないのだから当然なのだが、やや心残りであった。
 奥様も、電話での顧客対応やら台風への備えやらでお忙しそうで、そうだろうなとは思っていたものの、申し訳ないことをした。

 牛乳をご馳走になり、ドリンクヨーグルトだけ買っての帰り際、扉の看板が Ouvert(開店)になっているのに気づいた。ということは、外から見れば Fermé(閉店)だろうと思ったら、案の定そうだった。
 定休日でないのは確認してきたのだが、台風なのでお休みにしたのだろう。気持ちよく応対していただいたが、恐縮してしまった。
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 その後、色気を出して月夜沢林道方面に向かうが、ものの1kmも行かないうちに通行止め。
 諦めて戻り、中山道の奈良井や藪原の宿でも見学しようかと思ったが、そっち方面すら通行止めだった。

 仕方ないので、「道の駅 風穴の里」を訪れ、近くにある風穴(というか、岩から吹き出す冷気を利用した倉庫)を見物し、安曇資料館と「みどの工房」(草木染め織物)を見学した。
 食べられるホオズキというのを売っていたので試しに買ってみると、買った量の倍ほどのおまけをつけてくれた。

 新島々駅のバスターミナルで折り返す。梓川方面にもちょっと向かってみたが、そこもまた通行止めであった。
 月夜沢も梓川も、今回の大雨による通行止めではない。もともと、あちこちで通行止めの多い地域なのである。

 宿に戻ろうと158号線を西進していると、上高地への入り口となる沢渡と新島々を往復するバスがやたらに走っているのが不思議だった。数台は見たと思う。うち2〜3台は中が見られたが、見える範囲に乗客はいなかった。
 こんな天気で、しかも上高地から沢渡は通行止めのはずなのに、律儀に時刻表どおり運行しているのだろうか・・・

 雨はともかく、風はほとんどなかったのだが、奈川渡ダムで車を降りると、ちょっと台風っぽい風が吹いていた。もっとも、ここはいつ来ても強い風が吹いているような気がする。
 同定できないツバメがたくさん飛び交い、(たぶん)キセキレイがいた。
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 ともかく帰ってきた。昼寝して温泉につかったら、また一人フレンチである。

 朝も、イングリッシュブレックファスト風で、イギリスよりも洗練された朝食に、焼きたてのパンまでいただいた(なので、昼食は抜いてヨーグルトだけにした)

 たった一人の宿泊客のためにご面倒をおかけしてすみません。

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■小やみ?

 朝起きると、雨も小やみになっていた。きのうは聞こえなかった小鳥の声も耳に入る。

 さすがの雨も、いつまでも降り続けることはできないのだ。もしかしたら、大気中の水分の在庫だってもう切れたのかもしれない。

 雨が降り出すまで、タカ見物でもしようか。

 ・・・と思っていると、風呂から出てきたらまたざあざあと降っている。

 台風が来るのもこれからが本番。

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2011.09.20

■そこら中、通行止め

 ネットでニュースを見ていると、安房峠道路が大雨のために通行止めになっていると書いてあった。越すに越されぬ飛騨と信濃を5分で結ぶ、画期的なトンネルである。20世紀も末になってやっと開通した。

 それに触発され、「安房峠道路、通行止め」と題してこれを書こうと思っていたのだが、調べてみると、もう、そこら中が通行止めである。

 私が走ってきた往年の難所・秘境「国道158号(旧道)安房峠」も通行止め。もし雨の降り出しが早ければここに辿り着くことができず、平湯あたりで途方に暮れていたかもしれない。

 極めつけは、「国道158号(本線)沢渡ゲート~岐阜県平湯ゲート」だ。これって要するに、上高地が完全に孤立しているということではないのか。
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 確かに、旧安房峠を走りながら、「時間雨量○○ミリ、積算雨量○○ミリで通行止」とか書いてあったので、よくこの雨でまだ通行止めになっていないものだとは思っていた。
 案の定というか、数時間後には通行止めになったようだが、その時点ではまだ安房峠道路(トンネル)は通行できたらしい。だが、それも午後6時には通れなくなっている。
 (しかし、「国道158号(本線)沢渡ゲート~岐阜県平湯ゲート」は午後1時35分ですでに通行止めになっているのだ。これでは、その後6時までに安房峠道路(トンネル)を抜けてもどこにも行けない。この間にトンネルを通った車は、無駄に往復の通行料を払ってUターンしたのだろうか? いくら道路の管轄が違うといっても・・・)

 宿のご主人に「明日の過ごし方のいいアイディアは?」と相談すると、「飛騨高山観光」や「平湯温泉巡り」が有力候補として提案されたのだが、そもそも行くことすらできなくなった。仮に通行止めが一時的に解除されたとしても、今度は帰ってこられなくなる可能性もある。

 あ、それは、どこへ移動しても同じことかもしれない・・・

 やはりここ乗鞍に「沈澱」か。

 せめて、ここが孤立しないことを祈ろう。

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■ひとりフレンチ

 ペンションの夕食はフレンチのフルコースだ。脱サラしたご主人の奥様の手料理ゆえ、街場のフレンチの華はないものの、十分においしくいただけた。
 ひとつだけ、舌平目のムニエルの素材は?だったが、ソースはおいしかったし、それ以外の料理はすべて水準以上である。

 ちょっと高級なフレンチディナーと同じ値段で一泊二食温泉付きなのだから、いい舌平目をといっても無理がある。そう考えれば、信州牛の赤ワイン煮込みはできすぎといってもいいぐらいおいしかった。
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 問題なのは、客が私一人だけだったこと。台風の襲来で、キャンセルが相次いだのだという。

 良識のある人なら確かにそうするだろう。台風が来ることが確定してから予約するなど、愚かの極みである。
 一人のために手間暇かけた料理をお作りいただいて、何だか申し訳なかった。

 明日も丸一日雨だそうだ。さて、どうやって過ごそうか。

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■長雨、例の年よりもいたくして・・・

 例年より激しいのかどうかは知らないけれど、とにかくもう、ずっと雨である。

 それも、概ね「激しい雨」が続いている。小雨になったり小やみになったりは、けっしてしない。これほどの雨がこんなに続くのは、経験がないような気さえする。

 家を出るのが21時半ぐらいになってしまったので、夜半を過ぎてから飛騨高山近くの道の駅で車中泊した。これまで、車の屋根を叩く雨の音を聞いた覚えはないので、雨中の仮寝は初めてなのだろうと思う(あ、30年近く前にバイクで阿蘇に行ったとき、林道の上にテントを張ったときは雨だった)

 今回の乗鞍行きの目的は、噂に高いタカ渡りの名所、白樺峠で何百羽というタカ柱を観賞することである。いや、行く前からたぶん無理だとは思っていたのだが・・・

 今日偵察に行ってみると、案の定というか、車一台止まっておらず、人っ子ひとりいない。9月6日以来ずっと続いている「白樺峠のタカの渡り・2011年度速報」も、今日は2週間ぶりに「調査なし」となっている。
 私が代わりにちゃんと調査しましたとも(ウソ)。タカどころか小鳥一羽すら見なかったけど。

 ペンションのチェックインまで時間があるので、白樺峠の駐車場に車を駐めて、ナショナルジオグラフィック誌や向田邦子のエッセイなどを読む。

 上高地乗鞍林道は、行きも帰りも一部が川になっていた。自分の車の前輪が跳ね上げるしぶきで前が見えないことも。

 雨中のドライブは好きだけれど、夕べは夜で恐かったし、今日だってこんなところにいると、崖崩れでも起こしそうでちょっとどきどきする。
 実際、坂巻温泉の手前ぐらいだったと思うのだが、国道158号線の南西側の斜面から、小さめの岩やら石やらがすごい勢いでいくつも転げ落ちてきていて、これはちょっと危ないんじゃないかという気がした。

 ほとんど、「何の修行?」パート2である。

 明日明後日、もしこんな雨が続いたら(続きそうだ)、何のためにこんなところまで来たのだろうと思う。短い旅で、いつぞやの斑尾高原のように「今日は沈澱」としゃれこむわけにもいかない。

 それにしても、よくこれだけの雨が降って、空中から水分がなくなってしまわないものである。
 名古屋では100万人に避難勧告が出ているそうだ(asahi.com)。100万人って・・・

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2011.09.19

■また乗鞍

 遅い夏休みを取っている。今週は連休に挟まれているので、明日から3日だけ休めば、ずっと休みだ。

 連休は避け、平日の3日間でどこかに行こうかと前から漠然と考えていた。
 ところが、あいにくの台風襲来に雨の予報。

 そうは言っても昨日は一日晴れたし、今日の天気もまずまず。台風は南海上で一周(初めて見た)するなどしてほとんど進んでおらず、明日の午後になっても紀伊半島沖とか。

 ならば・・・ とは思ったものの、やっぱり迷いに迷い、夕方5時を過ぎてから、明日と明後日の2泊の宿を乗鞍高原に取る。
 30年ぐらい前に(たぶん)初めて行って以来、もう何度目になるだろう。道や景色が思い浮かぶほどの馴染みになってしまった。

 その後、夕食を食べているころから大雨・・・ もうすぐ出発しようと思っているのに。

 さて、どうなることやら。

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2011.09.18

■何の修行?

 2か月ぶりの鳥見行。

 真夏を思わせる暑さで汗だくになる。
 昼食時までにちゃんと見た鳥はホオジロとトビのみ。
 帰り、あまりの暑さに、服のまま川で水浴びをしようかと半ば本気で考えた。

 いったいこれは何の修行なんだろうと思うぐらいの暑さ。よく誰も熱中症とかにならなかったと思う。

 それでもまあ、昼食時にはヤマガラの水浴びも見られた。
 仮に鳥がいなくても、自然の中を歩くのも悪くない。チョウやらキノコやらヘビやらも観察できるし。

 何より、つかず離れずの鳥見仲間との語らいがある。

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2011.09.16

■氏名か名氏か

 ふだん、平日の午後2時ごろに車に乗っていることがある。何だか営業マンみたいだ。

 車の中ではラジオを聞くことが多いのだが、2時からはめぼしい番組がないので仕方なくNHK第2放送で Radio Japan を聞いている。英語で放送しているニュース番組だ。

 その中で、日本人に言及するときは、ヨシヒコ・ノダ(佳彦野田)のように、名氏の順で呼んでいる。ところが、韓国人だと、イ・ミョンバク(李明博)とかパン・ギムン(潘基文)のように、本来の氏名の順になっている。
 中国の要人も同じで、フー・チンタオ(胡錦濤)とかウェン・チアパオ(温家宝)だ。ベトナム人だって、おそらくはホー・チミン(胡志明)式だと思う。

 近年は、日本の中学校の英語教育でも、たとえば I am NODA Yoshihiko. と、氏名の順に話すよう指導しているらしいが、ここで問題にしたいのはどちらが適切かということではなく、同じ英語ニュースの中で日本は逆順に、韓国や中国は正順に呼んでいるという点だ。

 やっぱりそれは妙なので、どちらかに統一した方がいいんじゃないかと思う。

 まあ、そういうことをNHKに言っても(説明や反論以前に)そもそも真面目に聞いてくれなかった経験があるので、ここに書くだけにしておく。

 でも、日本だけ氏名がひっくり返されてしまうのはどうしてなんだろう? 日本人がとりわけ「自主的に」ひっくり返して英語話者におもねった歴史があるからだろうか(あるのかどうか知らない)。

 今回の訪韓でいただいた韓国人の名刺8枚を見ると、ローマ字表記のほうは6人がイ ミョンバク方式、2人がミョンバク イ方式であった(日本人にも1人だけいただいたが、それは、NODA, Yoshihiko 方式だった)。ハングル表記のほうはもちろん全員がイ ミョンバク方式である。
 偏った少ないサンプルなので、それで何が言えるわけでもないけれど。

 みなさんの名刺はどうなってますか?

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2011.09.13

■Welcome back to United

 いや、もう当面海外に行く予定はない。

 かなり以前にやっとのことで手に入れた「カップヌードルごはん」だが、食べる機会がなくてそのままになっていた。

 今朝見ると、賞味期限も22日に迫っていたので、食べてみることにした。

 水を入れてから半調理された?米と具を入れ、電子レンジで5分半。2〜3分むらすとおいしいというのでその通りにしてみた。最後に調味オイルをかけてできあがり。

 ま、まずい。

 瞬間、ユナイテッド航空の最悪の機内食、Sukiyaki Vegetables with Jaded Rice を思い出してしまった。しかも、今回は Jaded Rice だけだ(もっとも、Sukiyaki Vegetables はない方がマシだけれど)。

 機内食は、「とてもまずい」と「まずくて食べられない」の中間ぐらいだったが、「カップヌードルごはん」は、「まずい」と「とてもまずい」の中間ぐらい。

 こんなものが品切れになるほどの人気商品になったというのはなぜなんだろう。物珍しさだけからかな。

 よくこの味で発売したよなあとも思うが、おそらくはカップヌードルのようなロングセラーにはなるまい。
 キャンプとかに出かけてすごくお腹が空いているときならあるいは・・・とは思うけれど、電子レンジ調理前提だからアウトドア食ではないし。

 ところが・・・

 今、検索してみると、「おいしい」と書いてあるブログが複数あって仰天した。

 まあ、味覚は人それぞれだからそれでいいのかもしれない。それとも、朝の寝ぼけているときに食べたからまずかったのかな?

 じゃあ、今度はお腹を空かせて昼に食べてみよう・・・と思えるような味ではなかった。残念ながら。

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2011.09.09

■超学歴社会

 現代の韓国は超学歴社会だとよく言われる。今回の訪韓でも何度も耳にした。

 日本だって十分学歴社会だと思うのだが、その比ではない(らしい)。とにかく、子どもたち「全員が」より高い学歴を目指して日夜研鑽に励んでいるという。お弁当を3つ(昼食・夕食・夜食)持って学校へ行くのも珍しくないのだ。

 その帰結として、大学進学率が90%を超えている。おそらくは世界一ではないかと思う。

 しかしながら、当然の疑問が湧く。90%を超えるような進学率の大学ってどれほど意味があるんだろうかと。日本と同じく中学までが義務教育だが、そんなことなら高校まで、さらには大学まで義務教育にしてもいいんじゃないかと思うほどだ。男子には2年近い兵役もあり、これは実際に義務「教育」である。

 多くが大学在学中に兵役に行くため、男子の場合、大学を出るのは若くても24歳ということになってしまう。
 だが、おそらく世界中探しても、何千万という人口を抱えた国で、90%以上がホワイトカラーの職業に就けるという社会はない。彼らのうち、少なくない割合の人たちは仕方なくそれ以外の職業に就くことになるわけだが、たとえば何らかの技術者や職人になるとして、24歳以上というのはスタートが遅すぎはしないだろうか。さらにまた、職人が尊敬されない社会なので、修行のモーティベーションもあがらないのではないか。

 小学校で「将来なりたい職業は?」と聞かれ、「美容師」「パティシエ」「大工さん」と答えるわが子に目を細める日本人の母親を見て、韓国人の母親は信じられないとばかりに目を剝くのだそうである。
 「全員が」より高い学歴以外は眼中にないという(ほんまかいな)。
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 外国人へ門戸を開くのが日本より遅かった韓国だが、現在は既に先をいっている。
 国際結婚率は日本の倍以上だし、単純労働者を短期(5年未満)で外国から受け入れる政策も始まっている。学歴志向の韓国人が嫌う仕事は、低賃金の出稼ぎ外国人に担わせようという方向に動きつつあるようだ(もっとも、高度な専門的知識をもった外国人にこそ来韓してほしいとも、政府は考えている)

 日本だってちょっと行きすぎた学歴社会だと考えている目からは、韓国の状況はあまりにも異常に見える。
 自分自身が途方もない苦労をして育ってきて、子どもを産み育てることが親にとって莫大な負担になることを知っている韓国の若者の中には、「子どもはいらない」という声が圧倒的に多い。現に、少子化も日本以上に進んでいる。

 まあ、他国のことより日本のことを心配した方がいいのかもしれないが、ちょっと見ていられないという感を新たにした。

 まあ、日本だってやっぱり「見ていられない」んだけれど。いろいろと・・・

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2011.09.07

■「少女時代」のその後

 ソウルを歩いているとき、仕事仲間(女)が「若い娘(こ)は日本人より韓国人の方が総じて美人でスタイルもよい気がする」「脚がきれいなのは小さいときから椅子の生活をしているからかとも考えたが、それは日本も同じだし」などと話していた。

 去年もここに書いたと思うのだが、確かにそういう傾向がありそうに思える。韓国の年配の女性と若い女性との間には、顔にもスタイルにもファッションにも、時代の差がくっきりと刻印されているのだ。

 そんなことを思いながら街行く女性たちを眺めていると、当時はもちろんそんな存在を思いつきもしなかったが、今思えば「少女時代」のような昔の知り合いを思い出した。
 やや苦労したがメールで連絡が取れ、彼女の近況を教えてもらった。たった4年半のうちに「少女」は結婚し、母親にまでなっているという。一方で仕事もし、研鑽も続けている。

 ・・・こちらはその年月分、年を取っただけだというのに。

 「ソウルにいらっしゃるならお会いしたい」「金曜日は一日空いている」と言ってはくれるのだが、連絡が取れたのが遅すぎてもう帰国の日であり、午前も午後も仕事でふさがっている。昨日の午後は余裕があったのだが。
 場合によっては午後の仕事をスキップしてもいいかなと思ったけれど、朝ホテルで返事をしてからは、もうメールできる環境もない。彼女だって忙しいだろうし。

 空港でお茶か食事ぐらいはできるかとも考えたが、縁がなかったのだと思ってすっぱり諦めることにした。彼女だって社交辞令で言ってくれているのかもしれない・・・
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 仕事先に向かう地下鉄のホームで仲間(女)にこの話をすると、連絡を取ってみろと熱心に勧められる。
 メールで番号を教えてもらっていたので携帯を借りて電話してみたが、呼び出し音が鳴る前に地下鉄が来てしまったので取りやめた。「韓国は地下鉄の中で電話してもいいのに」とか言われても、やはり縁がなかったのだと思った。

 目的の駅に着き、タクシーに乗るまでの間に再度電話してみる。長い間呼び出し音が鳴るがつながらない。留守電にも切り替わらないのでもう切ろうと思ったころ、彼女が出た。
 「ヨボセヨ」「ヨボセヨ」「○さんですか」
 そういいながらタクシーの後席に乗り込む。3人の真ん中だ。

 電話のせいでお互い変な声だったみたいだけれど、とにかく話ができてよかったと思っていると、隣の仕事仲間(女)が「「空港で会える」と言え」としきりにそそのかす。別に艶っぽい関係でも何でもないことは知っているはずなのに、何を考えているのか。
 勧められるまま遠慮がちに伝えると、今日はもうベビーシッターの都合がつかないので無理だという。子どもはまだ乳児なのだ。

 「うん、残念だけど、ともかくお元気で」

 かつて彼女(に限らず)が母国へ帰るときに思ったように、そして、これまで出会ったほとんどの人が実際そうであるように、たぶんもう一生会わないかもしれないな、と考えた。
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 仕事が終わって空港に着き、仲間に荷物を託してトイレに行って戻ってくると、例の仲間(女)が「待ち人が来てるで」と冷やかす。まったくもう。
 しかしほぼ同時に、見慣れぬ若い女性が目に入った。

 うわお。まさかこんなサプライズがあるとは。ほんとうにびっくりした。

 子どもを産んだはずなのに幾分やせているように見えたが、紛れもなく「少女時代」のその後である。
 彼女も、「少しお痩せになったんじゃないですか」というのだが、それは「年を取って貧相になった」の婉曲表現かもしれない。何しろ、体に故障が出たりする年齢なのだ

 ゆっくりお茶でも飲みながら積もる話でもと思ったが、子どもを預けてきていて時間がないという。

 お茶の時間すら?

 じゃあ何しにここまで来てくれたのかと訝ったが、お会いできただけでよかったと言う。そんな嬉しいことを言ってもらえるのは何十年に一度ぐらいかもしれない。

 ちょっと中途半端な形で音信が途絶えていたのだが、私がときおり彼女のことを思い出すように、彼女も私のことを思い出すことがあるのだとしたら、それで十分である。

 ルイヴィトンのバッグに加え、デパートの紙袋のようなものを2つ持っている。「買い物のついででもあったのかな」と思ったのは、たとえ思っただけにせよ大失敗だった。
 その2つは2つとも、私のためにわざわざ買ったお土産だったのである。まったく予想もしていなかった。
 (仲間(別の女)にあとで聞いたところによると、大量のお土産を渡すのが韓国の文化なのだという。)

 咄嗟に何かお返しできるものはないかと無意味に自分の体を探り、カバンの中味を思い浮かべるが、もちろん何も思い当たらない。日本に持ち帰る土産すら、いつものように何一つ買っていないのだ。

 そして、ものの3分もしゃべっただろうかというころ、彼女は帰っていった。

 「社交辞令」なんてとんでもない。いや、そうではないと思いつつも、そう仮定しなければならないのがこちらの文化なんだけれど。

 なんだか、二重三重に彼女に申し訳ない気がした。
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 夕方には手の届く距離にいたのに、夜にはもう、国境が互いを隔てている。

 何にせよ、ありがとう、ごめんなさい、おめでとう、お幸せに、そして

당신을 다시 만나세요
or
당신을 다시 보게
(これで合ってるのかどうかわからないけれど)

 けっして社交辞令ではなく。

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2011.09.06

■人に頼ると成長しない

 仕事の合間でほっとひと息。

 ホテル(というか、作りは完全にマンション)のリビングでひとりネットをチェックしていたら、ハウスキーピングの女性がやってきた。

 今、脚を持ち上げて床を掃除してもらった。広いので掃除も大変である。

 3LDKで150㎡ぐらいありそうなマンションに4人で泊まっている。ここに泊まるのも3年間で3回目。一応仕事に一区切りつきそうなので、来年はないかもしれない。

 個人的な旅行や先日のアメリカなんかと違い、通訳がついてくれているので何かと頼ってしまい、ほとんど成長しない。

 今、ハウスキーピングが終わった。

 「アンニョンヒケセヨ」(さようなら)
 「カンサハムニダ」(ありがとうございます)
 「ネー」(はい(意味としては「いえ」だろう))

 会話もいつもその程度だ。

 ただ、今回、通訳の方が方向音痴で、かつ、韓国料理についても不案内だということにようやく気づいた。韓国ネイティブなのに。
 通訳も3年目3回目のつきあいで、もっと早く気づけよと当の本人からも仕事仲間からも言われたが、そういえばそうだったけというぐらいの認識しかない。来年もしまた来たら覚えているだろうか。

 飛び入りを含めて総勢9人いるが、地理感覚はもしかすると私が一番マシかもしれない。明日は遠慮せずに「こっち」と引っ張っていこうか。それで少しは成長できるかもしれない。

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2011.09.03

■台風の中、大阪縦断

 韓国へ行くのが朝のフライトなので、関西空港近くのホテルに前泊することにした。

 折からの台風12号を少し心配していたのだが、飛行機は飛びそうな様子である。

 夜7時半に大阪北部の家を出るときには雨はぽつりぽつり程度だったのだが、大阪市内に入るあたりから本降りになり、その後はもう、完全な土砂降りになった。その中をずっと阪神高速を使って「大阪縦断」していく。

 ワイパーを高速で動かしたのはいつ以来だろう?

 ホテルに着くと、見覚えのある駐車場も、これでもかというほどの雨の中。途中で思いついたので、駐車場でカーナビを使って海抜を測定すると「約0m」とのご託宣。
 まあ大丈夫だとは思うのだが、車が水没する危険も考え、思案したあげく2階に駐めることにする。ここに数日駐めっぱなしにするので、天井なしの炎天下は避けたいのだが、明日の朝雨が上がっていたら下へおろすという名案(笑)を思いつく。

 あまりの雨で、キャリーオンのカバン(アメリカでロストされたもの)をトランクからおろす気になれない。こんなことなら1日分の着替えだけショルダーに入れてきておけばよかったと思うものの、後の祭り。

 幸い日本のホテルなので、歯ブラシぐらいは置いているだろう(今見ると、ちゃんと安全カミソリもあった)。

 こんなに近くまで来ていても、明日は6時起き。あ、目覚まし時計がトランクの中だ。
 まあ、モーニングコールとベッドサイドの目覚ましを両方かけておけば大丈夫だろう・・・

 今日は早めに寝よう。

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2011.09.02

■シルビアのいる街で

 冒頭、ほとんど動かぬ主人公が写ったところで、もう「15秒送り」のボタンを押したい誘惑にかられる。

 が、その後はまあ、その衝動は起こらなかった。

 これまで見たあらゆる映画の中で、もっともわけのわからない芸術作品。
 さりげなさを装った過剰な演出もちょっと鼻につく。

 不思議と最後まで見られたのは、ストラスブールの街と女性たちの映像、そして「シルビア」の美しさ故か。

(En la Ciudad de Sylvia/Dans la Ville de Sylvia, 2007 Spain, France)

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■国境を越えるということ

 アメリカに行って戻ってきた。今度は韓国に行く。
 何の障害もない。機内で退屈だとか機内食がまずいとかそれぐらいのことだ。

 だが、命がけでも国境を越えられない人たちもまたいる。

 たとえ越えたとしても、出迎えてくれるのは楽園ではない。
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 最近見た映画の中で一番よかったかも。
 まったく何の予備知識もなく見た。邦題(『君を想って・・・』)すら意識にのぼっていなかった。例によって、どうして借りたのかわからない。

(WELCOME, 2009 France)

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