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2014.09.04

■輪島塗礼讃

 旅行に行っても、あんまり・・・というよりほとんどお土産とかは買わないのだが(たとえば6月のイタリア旅行では一切何も買わなかった)、先日輪島に行った際にはカップと箸とを買ってしまった。

 輪島塗というか漆塗り、英語でずばり japan というものにはほとんど興味がなかった。いや、今もとてもあるとは言えない。
 塗り物というと、重箱と汁椀、あとはせいぜいお箸くらいしかイメージしないが、重箱は不要だし漆の汁椀は昔買ったのがあるし・・・となると、購入の可能性があるのは箸くらいだ。
 実際、輪島の朝市における観光客向けのメインアイテムは完全に箸であった。それも、200円と500円が主流である。そんな値段の箸、輪島で買う意味があるとはとても思えない。下手をすると、プラスティックにエナメル塗装の外国製とかではないだろうか。

 だが、1500円も出すと、まともな「本乾漆」「輪島本塗り」と書いたお箸が買える。「思ったより安いな」というのが印象だった。

 もうひとつ、8千円くらいでかなり気に入ったカップが見つかり、私にとっては高価なのでいったん見送ったのだが、やはり気になって再度店を訪れ、縁があれば買おうと思っていた。しかしながら、仕上げに一部不満の残る現品しかなく、背中を押すものもなくて結局買わなかった。

 あちこち覗くが、気に入ったデザインのものがない。「別に買わなくてもいいや」と思ったころ、最後に入った店で、「まあこれなら」というのが見つかった。外側の色目に若干の不満はあるものの、まあいい感じだ。値段も先ほどの半額の4千円。これなら・・・と眺めていても、特に欠点が見当たらなかったので、購入した。

 これがいい。いや、箸もいいのだが、このカップはなかなかのものだ。
 まず軽い。それに、熱いものを入れても冷たいものを入れても外側の温度がそれほど変わらないし、したがって結露もしにくい。以前、真空二重チタンの高価なカップを買ったが、性能は落ちるにしても、それらと似たような効用がある。
 そしてなにより、口当たりが優しくていい。微妙なカーブと表面の漆が醸し出す唇への感覚は、どこか官能的でさえある。

 飲み物を入れるのは、どうしてグラスか陶器か磁器なんだろう? 漆器はどうして重箱と汁椀だけなんだろう? お茶碗ですら、漆器のものを使っている人はまずいない。

 実際、「漆器」でイメージ検索すると、出てくるのはほとんど重箱と汁椀とお盆である。だが、「カップとかがあれば買うのに」と思って「漆器 カップ」で検索すると、気に入ったのが見つかった。
 「おお、これなら買ってもいい」と思って見ると、15万円・・・

 その後いろいろ調べてみると、コーヒーカップで数万というのが、いい漆器の相場らしい。磁器なら数千円でけっこういいのがあるから、この価格差が致命的なのだと思われる。

 だがそうすると・・・

 私の買った4千円のカップは、果たして本当の輪島塗なのだろうか。店の人は欅(けやき)だと言っていたが、まさか「プラスティックにエナメル塗装の外国製」とかじゃないだろうな・・・

 「まあいいや、気に入ってるんだから・・・」と思っても、鑑識眼に自信のない者には不安が残る。「これ、本物の輪島塗ですか」とか聞かなかったし。

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