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2015.11.30

●「F1カー」もバックができません

 先日、「バイクはバックができません」というエントリを書きましたが、「F1カー」もバックができません。

 昨日、「御堂筋オータムパーティー2015」というイベントがあって、「F1カー」やらフェラーリやらが通行止めにした御堂筋を走ったらしいのですが、フェラーリはともかく、F1のレーシングマシンはバックができないため、Uターンするときは、スタッフ数人が手で押してバックさせたそうです。

 さすがレースカー、バックギアさえついていないんですね(後記:すみません、ついているそうです)。

 でも、あれだけ広いんだから、アクセルターンでも何でも、かっこよくUターンできたはずだと思うのですが、まあ、もちろんというか、安全第一だったのでしょう。

 手押しバックで切り返しているF1マシンというのも、何だか情けないような気がしますが・・・

 もっとも、単なる打ち上げ花火的なイベントで、スピードも出さないんだからそんなものかもしれません。

 「時速100キロ近いスピードで駆け抜けた」(yomiuri.co.jp)なんて、さもすごいことのように書いていますが、私ですら昨日、御堂筋の半分の幅しかない高速道路を100km/hで「駆け抜け」ました。

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2015.11.27

●何か買うと未来(10年ひと昔 改題)

 新しいテレビを買った。

 今ブログで調べてみると、ちょうど10年で買い換えたことになるようだ。うちとしては例外的に短い寿命だった。

 せっかくテレビが搬入されたというのに、朝から夜中まで缶詰の仕事でほとんど見られなかった。
 今日あらためて見ると、10年の進歩に驚く。価格は半分、性能は数倍?

 テレビ自体がコンピュータそのものだし、画面の美しさはたとえようもない(4Kでもない一番安い生産完了・販売終了のモデルだけど)。
 カラーももちろん鮮やかだが、黒がくっきりと黒なのにも驚く。

 何だかよくわからないまま、テレビの中にあるコンテンツを再生すると、信じられないほどの解像度で華麗な写真が表示される。
 Mac みたいな Retina Display とかではなく、単なるフルハイビジョンなのだが、どうしてこれほどの表示性能があるのだろう?

 動物やら鳥やらが次々と映し出される。それを見た家人が「実物を目で見るよりはるかに綺麗やん。なんで?」と聞く。
 一言でいうと、望遠鏡や双眼鏡を覗いているのと同じだからである。実際より拡大されているし、私たちの視力では合わないピントもばっちり合っている。

 うーん、しかしまあ、これほど違うとは思わなかった。もう2年か3年早く買っておけば、その分早く幸せになれたのにと思う。

 放送されている番組は、さすがにデモ映像?ほど美しくは映らない。
 それでも、いつも見ているアメリカのテレビシリーズを再生すると、あまりに明るくて綺麗すぎ、作品の持つ重さや暗さまでが減殺されてしまうように感じるほどだった。

 作り手はどちらの画面で見てほしいんだろう?

 まだブルーレイを再生していない。
 これまでブルーレイもDVDもそれほど画質が違うとは思えなかったのだが、その蒙も啓かれるにちがいない。
 
 
 まあすぐに慣れて飽きるんだけど・・・ ^^;

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2015.11.22

●冬が来る前に(その2) ──京北・美山のカフェや工房

 土日祝日関係なく、職場か家で常に仕事をしている家人が、珍しく昨夜「明日はどこかに気晴らしに行きたい」というので、2人で出かけてきた。
 いつ以来だろう?

 冗談で「ららぽーと エキスポシティ(EXPOCITY)」を口にすると、その提案のありえなさにあきれつつ、一言の下に否定された。

 だから冗談だってば。

 2人とも、人ごみとか混雑とか渋滞とかが大嫌いである。とはいえ三連休なかび、有名どころはどこへ行っても車も人も多いだろう。

 というわけで、ほんとうに、♪冬が来る前にもう一度あの♪場所をめぐってきた。

 今日は結局、

 ◆らふ工房 Cafe & Gallery 360
   ランチ・カフェ・草木染め・木工・陶器など
   京都市右京区京北 西町下迫田5−1

 ◆カフェギャラリー YU Café gallery YU
   カフェ・ステンドグラス・トンボ玉・ガラス小物・竹細工・木工(釣り師にお勧め)・陶器など
   京都市右京区京北下熊田町妙見谷1−1

 ◆生活アートギャラリー 栖(すみか)
   石・木・糸・布の手仕事作品と昭和の白い器
   右京区京北下町藤原1−4

 ◆美山おもしろ農民倶楽部
   カフェ・軽食・無添加ハム/ソーセージ
   南丹市美山町内久保池ノ谷 33
   (工房風舎 Galleryと駐車場共用)

 ◆工房風舎 Gallery
   吹きガラス製品(食器・花器・ランプ・オイルランプ等)
   南丹市美山町内久保池ノ谷 33
   (美山おもしろ農民倶楽部と駐車場共用)

 ◆ふらいぱん ← New !
   季節の野菜や自家栽培のお米を使った手作り天然酵母ぱん
   京都府南丹市美山町長尾上 20-2

 ◆はーばりすとくらぶ美山
   カフェ・ギャラリー・ハーブ・木工・草木染
   南丹市美山町野添 49-3

にお邪魔した。

Img_2553_85 「らふ工房」は2回目だが、ありがたいことに私のことを覚えていてくださって、なぜだかこのブログもご覧になったということで、ちょっと感激した。

 180kg もあるという鉄の鋳物の薪ストーブが入っており、お邪魔するとすぐ、木を燃やしたときのいい香りと、やわらかな暖かみに包まれる。

 「これを入れてから初めてのお客さんです」というのも嬉しかった。

 食事していると、ときおりパチパチと木のはぜる音がする。相変わらず、違う時間が流れていた。

 らふ工房でコーヒーをいただいたので、「カフェギャラリー YU」へお邪魔しても完全な冷やかしになってしまうのを危惧した。
 でも、家人にあの佇まいを見せたくて、すぐ横を車で通ることにした。

 すると、車一台で幅いっぱいの道を YU のご主人が歩いていらっしゃって、脇へ寄って止まっていただいた横をゆっくり通過する羽目になってしまった。目礼して頭を下げる。
 YU に行く以外で通ることはありえない道なのに、YU を素通りした大阪ナンバーの車を、ご主人はどう見ただろうか。もしかしたら以前伺ったことを覚えてらしたかもしれないし・・・

 「生活アートギャラリー 栖」は Google Map が間違えているとしか思えない場所にあり、少し迷ってから近くの駐車場に車を置いて(半信半疑だったが、実際、栖の駐車場だった)歩いて出向いた(Google は正しかった)。
 ご主人に不思議そうに出迎えられて不安になったが(5月の連休にあるイベント時以外、訪れる人は稀らしい)、快くギャラリーを見せていただいた。
 フクロウの香炉やビンテージのカップ&ソーサーなどいくつか気になるものがあったが、次回以降にまた考えることにして、ジャンボジェットの箸置き(磁器)を1つだけ購入する。

 「美山おもしろ農民倶楽部」では、ケーキを食べ、牛乳を飲み、ベーコンを買う。
 隣の「工房風舎 Gallery」は申し訳ないが冷やかしのみ。素朴な美しさと味わいをもつ吹き硝子製品。
 この2軒は他と比べればメジャーであり、ほどよくにぎわっていた。

 「ふらいぱん」のパンは売り切れ。
 午前中の早いうちになくなるような雰囲気だった。ナビの縮尺をいくら細かくしても表示されない道を進んでいかなければたどり着けない場所なのだが。

 「はーばりすとくらぶ美山」も見学のみ。素敵なハーブガーデン、木工・雑貨、カフェ。
 ___

 自宅近くに戻ってくると、日常の買い物で、もとの時間の流れが戻る。

 極めつけは、今日の終わりにもっともふさわしくない、大阪府知事選挙の投票。
 朝の時間を使いたくなかったのだが、やっぱり先に済ませておくんだった・・・

 知事選は開票と同時に結果が出ている。

 俗世の懊悩で締めくくられてしまう、魂の休日。

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2015.11.20

●Google Map 恐るべし

 うちの近所に「日本最大級の大型複合施設「EXPOCITY(エキスポシティ)」」なるものが開業した(こんなことを書くと、居住地がばれるなあ)。

 グランドオープンには徹夜組まで出たそうだが、そんなものができようができまいがわりとどうでもいい。

 だが問題なのは、周辺の渋滞である。

 現在でも、サッカーの試合なんかがあったりすると万博周回道路とその周辺が大渋滞して大変なことになることがある。
 そのサッカースタジアムも移転・新築され、なんと現在の倍近い4万人収容になるそうだ。

 2つとも、迷惑施設以外の何ものでもない。

 今でも、サッカーの大歓声がすぐ近所で騒いでいるように聞こえてきたりして、夏場なんかはゆっくり映画も見られないくらいなのに。

 さて、エキスポシティ。

 グランドオープンの3日前からプレオープンで、そのころから渋滞を気にしていた。何しろ、遠い方の職場へは車で行くので、勤務にも差し支えかねない。

 手近なところで iPhone 6 Plus の Google Map を使い、何度も渋滞を確認していた。

 幸いというか、グランドオープンの昨日も大した渋滞にはならなかったようだし、今日も大丈夫だった。この土日が初めての修羅場になるだろう。

 驚いたのは、Google Map の渋滞情報の詳しさ精確さである。

 「どうしてこんなところの渋滞がわかるのか」というような、近所のローカルな道までオレンジや赤で渋滞が表示されている。それも、500mとか1kmとかではなく、ごく短い区間でも車の流れが悪くなっているとそれがわかるのだ(ちょっと表示されすぎだけど)。

 こんな情報をリアルタイムで得るのは不可能なはずである。

 渋滞監視のセンサーはこんなに細かく設置されていないし、されていたところでその情報が Google に渡っているとも思えない。

 自分でその仕組みを考えればよかったのだが、悪い癖ですぐ調べてしまった。

 なんと!(というか当たり前のことに)、Google は私たち自身の位置情報で渋滞を把握していたのだ!

 スマートフォンなんかで Google Map を使うほとんどの人が、位置情報をオンにしている。そうしないと、現在地が地図に表示されないので、当然のことだ。
 ところが、その位置情報は自動的に Google に送られ、たとえば渋滞の把握に利用されているのである。要するに、車に乗っている(と判断された)私たちの位置の動きが鈍くなれば、それはすなわち、渋滞しているということになるのだ。

 おそらく、他のさまざまなことにも位置情報が利用されているに違いない。
 「そんなことに利用していいと Google に伝えた覚えはない」などと言ってみても、私たちはおそらくどこかの段階で、内容も読まない書類に、わけもわからず「同意」とか「Agree」とかをクリックしたりタップしたりしているのである。

 昨今はやりの「ビッグ・データ」が、こういう形で利用されているんだなあと、ちょっとした感慨を覚えた。

 自宅の居間にいる今この瞬間にも、Apple も Google もその他もろもろのアプリの会社も、私の位置を把握しているのだ。あ、au も。

 まあ、au 以外、位置情報は個人情報と結びつかず、匿名化されて処理されるとかなんとか、そういうことになっているとは思うのだが、いずれにせよ、あんまり気持ちのいいものではない。

 しかし実際、Google の渋滞情報は、日本道路交通情報センターなんかのそれよりよほど役に立つ。

 マイナンバーや監視カメラなんかもそうだが、私たちはプライバシーを捨てることでしかその恩恵には与れない。

 現状はまだいいのかもしれないが(ほんとにいいのか?)、どこかに引かなければならない一線がずるずると移動してしまわないよう、私たちはある程度敏感になっておく必要がある。

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2015.11.19

●バイクはバックができません

 先日バイクで出かけたときのこと。田舎道を快調に走っていると、前の車がいきなり停止した。

 ウィンカーを出すでもなく、左に寄るわけでもなく、車線の中央で突然に。
 もちろん、信号も標識もないし、交差点でもない。

 幸いというか、いつも車間距離はきちんと取っているので追突するとかいうことはなかったが、それでも停車がいきなりかつ急ブレーキ気味だったので、こちらもちょっと焦った。
 が、まあ、特に問題はなく、急停止を避けるため、相手の車の後ろ1m少しくらいのところまでブレーキをかけ続けてバイクを止めた。

 止まるのと前後して、ホーンを鳴らした。
 「危ないじゃないか」という気持ちもあったが、こちらの存在を把握していないのではないかという危惧があったからだ。

 二呼吸ほど待っても動こうとしないので、「車間が狭くてちょっと苦しいけど、右側に出るしかないか」と考え始めたその時、あろうことか、その車がバックしてきた。

 これ以上車間が詰まったら右へ出ることも不可能になる。それ以上に、バックされたらすぐにぶつかってしまう。

 今度は思いっきり、というか、必死でホーンを鳴らした。いくらがんばっても音量は変わらないのだが、鳴らしっぱなしにしたことでなんとか状況がわかってもらえたのだろう、バックをやめた後、ややあって、ようやく少し車を前に出してくれ、右側から抜くことができた。

 それにしても・・・

 ウィンカーも出さず、左にも寄らず、車線の真ん中で突然止まり、あまつさえ、後ろにバイクがいるのにバックしてくるとは・・・

 なんかもう、常人の域を超えた無茶苦茶な運転である。

 ・・・と思った後、もしかして、バイクがバックできないのを知らないのではないかと思いあたった。

 いや、仮にバックできるとしても、それを後ろの車両に強要するようなドライバーは言語道断なのだが、自分が下がれば後ろのバイクも下がってくれると思っていた可能性はある。

 声を大にして言いたい。「バイクはバックができません」 
(ごく稀に、バックギアのついてるバイクがないわけではありませんが)
 ___

 この話を運転歴2年半の息子にすると「えっ? バイクってバックできへんの?」という。

 「あたりまえや。自転車もバックできへんやろ」というと納得していたが、やっぱり乗ったことのない奴にはわからないのかもしれない。

 バイクも自転車と同じで、地面に足をつけて漕げばバックできないことはない。だが、例えば私のバイクは車両重量が二百キロ以上あるのである。平地でもけっこう大変だし、ちょっとでも下り坂ならぜんぜん不可能だ。

 ドライバーは「バイクはバックできない」ことをぜひ肝に銘じてほしい。

 それにしても・・・

 運転していたのは初老くらいのドライバーだった。おそらくはベテランのはずだ。

 どうすればあれほど自分勝手で無自覚な運転ができるようになるのだろうか。

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2015.11.14

●なんの予定もない雨の休日の朝

 なんの予定もない雨の休日の朝、最初に目にしたのはパリで起きたテロ事件に関するニュースだった。

 目が覚めたとき、寝床の中で横になったまま、ネットニュースを見ることが多いせいだ。

 ネットを遮断すれば、平和な日である。朝刊にはまだひとことも出ていない。

 夕方に仕事から帰ってきた家人も、何も知らなかった。
 ___

 フランスは国境を封鎖しているとのネット報道。

 そこまでの大ごとなのかと思うと同時に、あの、パスポートコントロールさえなくなった無数の道に、すべて入国管理官やら警察官やら軍隊やらを配置しているのだろうかと、その様子を想像してみる。
 ___

 テレビをつけてみたが、すべての!局で通常の(多くはばかげた)放送をしている。

 なんの予定もない雨の休日の夕べ、ここでは何ごとも起こらず、雨は上がり、薄暗くなって、やがて夕刊が届く・・・
 
 
 
 後記:夕刊とは別に届いた「スマートレター」で、
    知り合いが春に亡くなっていたことを知った。
    情緒あふれる文章は、涙なしに読むことができない。
    死ぬべきでない人が若くして死ぬ。不条理。

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2015.11.13

●空に浮かんだことのない飛行機の免許

 実に半世紀以上ぶりに開発された「国産」(部品の7割は輸入らしいが)旅客機、MRJ(Mitsubishi Regional Jet)が4年遅れの初飛行に成功した。

 まずはめでたい。

 だが、パイロットの名前が出ていたのでどんな人なんだろうと調べるうち、疑問が湧いてきた。

 最大離陸重量が 5700kg を超える飛行機を操縦するためには、機種ごとの免許が必要である。MRJももちろん該当する。

 現実に、パイロットはMRJを飛ばした。まさか無免許ではあるまい。

 しかしながら、MRJが飛んだのは、今回が初めてなのである。これまでただの一度も、主脚が地面を離れたことはなかった。

 ということはつまり、パイロットは一度も空に浮かんだことのない飛行機(MRJ)の免許を既に持っていた・・・ということになる。

 そんなことがありうるのだろうか。
 ___

 もちろんありうるのだろう。

 すべての飛行機には、初めて地面を離れる時が来る。その時にだれも免許を持っていないようでは、その機種は永久に飛ぶことができない(合法的には)。
 今まで気にしたこともなかったが、少なくとも、例えばアメリカやヨーロッパやブラジルやカナダなど、日常的に飛行機を開発している国々には、そのことに備えた法律が整備されているはずだ。

 日本はどうなんだろう。
 飛んだことのない旅客機を飛ばすなんてそれこそ半世紀以上ぶりなのだが、きちんと法整備できているんだろうか。
 シミュレータだけで免許を出すのか、特別な免許を用意するのか、仮の免許のようなものを与えるのか・・・ いずれにせよ、テストパイロットにだけ特別な許可を与える合法的な仕組みを作っているのだと思われる。

 マスコミ報道なんかをいくら探しても、その辺がどうなっているのか解説したものはない(と思う)。

 みんな気にならないのかな(なるほうがおかしいんでしょうね ^^;)。

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2015.11.09

●「北海道は、○○○の大地だ。」

 プロ野球の北海道日本ハムファイターズが新千歳空港に

 「北海道は、開拓者の大地だ。」

と書いた巨大バナーを掲げていたそうだ。

 ご丁寧に、左肩には HOKKAIDO RRIDE とある。

 「掲げていた」と過去完了形になっているのは、現時点ではもう撤去されているだろうからである。「配慮に欠けたことはおわびすべきだとの理由から、速やかに取り下げる判断に至った」(asahi.com)という。

 フツーの日本人に、何が「配慮に欠け」ていたかわかるだろうか。

 おそらくは、ほとんどの人がわからないだろうと思う。

 長くなるが引用しよう。

北海道を中心に先住していたアイヌ民族は、明治以降に北海道開拓が本格化したことで、先住の土地を追われるなどした歴史がある。協会の阿部一司副理事長は「歴史や国際的な動きをもっと勉強してほしい。人権への配慮がなく、まだわかってもらえないのかと情けなくなった」と話した。(asahi.com)

 アイヌにとって、「北海道は、開拓者の大地だ」というのは、「侵略者の大地だ」というのに等しい。

 そんな当たり前のことにアイヌ以外の日本人がほとんど気づかないのは、ひとえに教育のせいである。上記阿部さんのお気持ちは切実だが、フツーの人々にとって「もっと勉強」するのはなかなかハードルが高いだろう。今回のような残念な事例を通して、少しでも意識する人が増えればと願う(だが一方で、多くの開拓者は侵略者として移民したのではないのも事実であろうし、難しい)。

 大人たちへの啓発は困難でも、学校へ通っている世代への教育は可能だ。

 たとえば日本がイギリスやフランスやオランダなどとも戦ったこと、オーストラリアのダーウィンを爆撃したりシドニー湾で魚雷攻撃をしたことなど、どれくらいの人が知っているだろう?
 それどころか、インドシナやマレーシアやフィリピンやインドネシアやニューギニアなんかで戦争していたことすら知らない人が多い。

 自国内のことに関しても、北海道や沖縄のことについてどれだけのことを知っているか。その無知が、現在のアイヌや沖縄の状況を作り出しているというのに。(自戒とともに)

 教育に携わる者は、横槍にめげずに大事な事実を伝え、そこから「歴史や国際的な動き」「人権」などについて考えさせる授業を行ってほしい(さすがに理科や数学の授業では難しいかもしれないけれど)。
 ___

 当事者たちはもちろん、

 「北海道は、アイヌの大地(アイヌモシリ)だ。」

と言いたいだろうと思う。その他の者はせめて

 「北海道は、アイヌの大地だった。」

という認識を持ちたい。

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2015.11.07

●冬が来る前に ──京北・美山のカフェや工房

 久しぶりにバイクで出かけられると思っていたのだが、昨日までの連日の快晴が嘘のような曇り空。しかも朝食中にはぱらぱらと降り出すに及び、諦めてクルマで出ることにする。
 考えてみれば、クルマで出かけられるのも久しぶりだ。

 まず、以前から行ってみたかった「らふ工房 Cafe & Gallery 360」

 お昼をいただいていると、「なんかちょっと、いろいろ信じられない」という気分になった。

Dsc00034_crop ふつうならだれも通らないような道から脇道にそれ、さらに脇道にそれたところにある。1/10万の道路地図でも道すら載っていない。
 そんなところに別の空間があって、違う時間が流れ、それでもそこに、リアルな(高島屋に出展したり IKEA で買い物したりする)木工作家・染織家夫妻が30年も暮らしているのだ。
 au の iPhone 6 Plus もまさかの圏外。世間の喧噪も煩悩も、ここまでは届かない。

Dsc00048_crop ギャラリーをゆっくり拝見した後、 "Café gallery YU" という別のお店が車で5分くらいのところにあると教えていただき、向かう。
 これまた脇道にあり、わかるかなあと思っていたら、「もうあれに決まってるでしょ」というような佇まいの建物が見えた。
 遠くから眺めると、オーストリア・アルプスの麓を髣髴とさせる(ちょっと大げさ)。

 ステンドグラス作家の奥様が気さくに話しかけてくださり、この地域にさまざまな作家さんたちがいらっしゃるのを知る。

 冬になると、寒くなって雪も降る。バイクどころかクルマでも厳しくなるだろう。
 冬が来る前に、もう一度訪れたい。

 皆さまもぜひ。
 ___

 「点在する作家さんたちをまとめて紹介する Web サイトはないんですか」と聞くと、「まだないので、来年の宿題にする」とおっしゃる。
 リンク集だけなら私にも作れるので、備忘をかねて以下に記しておく。他にもいろいろありそうなので、見つけたら追加する予定。
(はるばる訪ねていっても開いていないということがままあると思います。お出かけ前には事前に確認なさることをお勧めします。)

 ◆らふ工房 Cafe & Gallery 360
   ランチ・カフェ・草木染め・木工・陶器など
   京都市右京区京北 西町下迫田5−1

 ◆カフェギャラリー YU Café gallery YU
   カフェ・ステンドグラス・トンボ玉・ガラス小物・竹細工・木工(釣り師にお勧め)・陶器など
   京都市右京区京北下熊田町妙見谷1−1

Img_2540_crop ◆木の香アート『まどころ』
   木工(サイトにはないようですが、私は菓子皿としても使える木の葉のオブジェを上記 YU で買いました)
   亀岡市余部町上条 23

 ◆山匠
   銘木木工
   南丹市美山町静原8

 ◆器ギャラリーあんどう
   カフェ・陶器
   京都市右京区京北下黒田町鶴野2

 ◆生活アートギャラリー 栖(すみか)
   石・木・糸・布の手仕事作品と昭和の白い器
   右京区京北下町藤原1−4

 ◆工房風舎 Gallery
   吹きガラス製品(食器・花器・ランプ・オイルランプ等)
   南丹市美山町内久保池ノ谷 33
   (美山おもしろ農民倶楽部と駐車場共用)

 ◆美山おもしろ農民倶楽部
   カフェ・軽食・無添加ハム/ソーセージ
   南丹市美山町内久保池ノ谷 33
   (工房風舎 Galleryと駐車場共用)

 ◆ステンドグラス工房「卑弥呼」
   ステンドグラス(パネル・ランプ等)
   京都市右京区梅ケ畑畑ノ下町1−29

 ◆はーばりすとくらぶ美山
   カフェ・ギャラリー・ハーブ・木工・草木染
   南丹市美山町野添 49-3

 ◆風とんも舎
   竹工芸・竹細工
   カフェギャラリー YU で作品が購入できます。

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2015.11.01

●気がつけば11月

 いつの間にか、鬱々たる気分の中でドタバタし続けた10月が終わった。

 自分にも他人にも、いくつかいいことがあったのだが、全体としての通奏低音というかトーンというかBGMというか・・・が非常に沈んだものであったため、そのありがたみにも鈍感になっていた(考えてみれば、いいことがあるなんて珍しいのに!)。

 特に後半は、ここに何かを書く気力も失せていた。

 そんな中、たぶん確実な「いいこと」が私にもいくつかあったので、その一つをここに記しておきたい。

 半身不随だった(もはや「だった」と言ってもいいと思う)母親が、目に見えて回復しているのだ。数メートルなら杖をついて歩くことができるし、歩行器を使えばいくらでも(というのは大袈裟だが疲れるまで)歩き続けることができそうなくらいだ。
 年が明けてもまだ入院が続く・・・みたいなことを医者は言っているらしいけれど、この回復ぶりはたぶん、手放しで喜んでもいいことなんだろうと思う。

 一方で、そういういいことを目にしても、沈んだ気分の中で受け止めると、たとえば、

・いくら回復しても元に戻るだけ、別にいいことがあったわけではない
・実際には元にまでは戻らない。実家の大改修も必要になりそうだし、今後の生活も思いやられる
・万一元に戻ったとしても所詮は後期高齢者。糖尿病は治らないし、今後待っているのは、また新たな病気とか怪我とか寝たきりとか死とかであって、明るい未来の展望などない
というふうにネガティブな解釈になってしまう。

 その他のいいことに関しても、似たようなものだ。

 まあ、もうしばらく我慢すれば、とりあえずこの鬱々とした状況からは脱出できると思う。
 その後もまた、ぱっとしない日常の中、いろいろとストレスのたまることが重なり続けることに変わりはないだろうが、先月のような(というか今も続いている)「嫌な感じ」からは少しは逃れられるはずだ。

 良いこと悪いことにかかわらず、つねにダウナー気味なのは性格のせいだと思い定めてたぶん二十年以上になるが、たとえば学生のころや最初の職場にいたころもこうだったろうかと最近思う。

 「だから言ったじゃない」と呪いをかける奥さんではなく、「ものごとのいい面を見ようよ」という村上春樹になりたいのだが、なかなか難しい。

 たとえば「認知行動療法」とか言うけれど、そんなもので考え方や性格が実際に変わったりするのだろうか?

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