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2016.03.10

●さらぬ別れのなくもがな

 昨夜7時ごろ母親から電話があり、のんびりした声でいきなり

 「お母さんなあ、肝臓ガンやねん」

といった。

 一瞬、「お母さん」ってだれのことなのか、「肝臓ガン」って何のことなのかがわからなかった。

 祖母は2人とも他界しているので、「お母さん」が母親本人であることは一呼吸置いて思いあたったが、「肝臓ガン」の理解にはさらに数秒を要した。

 知る限り、血縁者でガンにかかった者は一人もいない。

 血のつながりのない親戚には何人か(も?)いるが、申し訳ないことに、血縁者にいないことで、やはりガンはどこか「ひとごと」であったのだ。

 「母親が肝臓ガン」という事実を理解した後は、自分の体まで蝕まれはじめているような、不吉でリアルな感触を持てあました。
 ___

 敗血症で死の淵から甦り、脳梗塞による半身不随から立ち直りつつある母親が、今度は肝臓ガン・・・
 糖尿病もインシュリンの自己注射をするくらいの状態なので、もはやこれまでかとも思う。

 やっと自分の足で歩いて、好物の寿司を食べにいけるようになったばかりなのに。

 去年の11月、このブログに

万一元に戻ったとしても所詮は後期高齢者。糖尿病は治らないし、今後待っているのは、また新たな病気とか怪我とか寝たきりとか死とかであって、明るい未来の展望などない
と書いたのだが、こんなに早く「新たな病気」、しかも致命的なそれが襲ってくるとはやはり思っていなかった。

 だがおそらく、現代医療は死期を遅らせる。もしかすると、だれにとってもつらい闘病生活を長引かせるだけかもしれない(というか、その確率は相当高い)にもかかわらず。

 それでもまあ、本人も家族も「できるだけのことはする」というスタンスでことに当たらざるをえない。
 ___

 これが100歳、せめて90歳なら、「もうそろそろ・・・」と思えるのだろうか。

 危ないからやめろというのに、ポケットに両手を突っ込んで階段をスタスタと降りていく父親が85歳、母親はヨチヨチとしか歩けなくなったが、まだ80歳だ。

 この時代、寿命というにはまだ早い気がする。

 本人は、どれくらい覚悟ができているんだろう? そして私は

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