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2016.07.31

●失われた?ブッポウソウを求めて

 ブッポウソウという鳥がいる。体長がハトより少しだけ小さくて、体つきはスリムな、濃い青色系の美しい鳥だ。
 小鳥としては最大級である(いや、小鳥と言えるかどうかちょっと微妙な大きさかも)。

 好きな鳥の一つだ・・・と言いたいのだが、何しろ実際に見たことすらないので、好きと言えるかどうかわからない。

 自宅周辺では一切お目にかかれない珍しい鳥である。
 ただ、繁殖期に出向くと必ず見ることができる場所があると教えていただいたので、今年は思い切って出かけることにした。
 まあ、岡山県だから「思い切って」というほどのことはない。だが、鳥を求めて旅行をすること自体、私にとってはまずないことで、それだけ情熱が大きいことは間違いないだろう。

 珍しく、家人も息子も行きたいという。3人のスケジュールを合わせると7月末になってしまった。

 ちょっと遅くないかなと思ったものの、ウェブで調べると、「ヒナが巣立って個体数が一番多い時期」みたいに書いてあるので、ダメもとで出かけてみた。一泊ではあるが、家族で旅行するのも久しぶりだし。

 しかし、ダメもととはいえ、これほどダメだとは思っていなかった。個体数が多いかどうか知らないが、たとえ数十羽くらい?いるとしても、広大な山里で見つけるのは至難の業である。

 もともと、あちこちに繁殖用の巣箱がかけてあり、そこで育雛するからこそ確実に見ることができるのだ。ヒナに餌を与えるため、親は一日に150回ほども巣箱を往復するという。

 でも、ヒナが巣立った後は、もぬけの殻。
 ブッポウソウにとっての巣箱は、われわれにとっての家のようなものではなく、巣立ちまでの仮の宿りなので、ヒナが飛べるようになってしまうと、基本的には戻ってこない。

 最初に立ち寄った道の駅で、「もう10日ほど前からどんどん巣立って、今は「カメラマン」もいない」と言われたときには相当脱力した。
 ブッポウソウがいる場所を探したければ、「カメラマン」が集まっている場所を探すのが一番だからである。

 結局、この時期にブッポウソウを見に来た間抜けはわれわれだけだったらしく、次に立ち寄った「ブッポウソウ案内所」はまったくの無人だったし、「カメラマン」やバーダー(バードウォッチャー)にも一人として出会わなかった。

 それでも、つい先日、24日まではまだ巣立ち前のヒナもいたらしい。
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 諦めきれず・・・というわけでもないが、一番いいポイントだと言われている場所に車を駐めて、ブッポウソウを探す。
 人も!鳥も、やはりまったく気配すらない・・・と思っていると、家人が稜線上を飛んでいく2羽の鳥を見つけた。

 双眼鏡を向けるが、遠すぎて何かわからない。黒い鳥に見えるけれど、飛び方がカラスとは違う・・・と見るうち、紛うことなき翼の白斑が目を射た。

 ブッポウソウだ!

 山頂付近にある薄緑のアンテナにとまる。結局、3羽とまった。望遠鏡を向けてみても、黒っぽい鳥がいることしかわからない。

 だが、ともかくも、ブッポウソウ初認。まったくのボウズよりはよほどいい。
 家人と息子は白斑を見ていないので、見えたのは単なる黒っぽい鳥のシルエットだけなんだけれど。
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 それだけが目的ではなかったにせよ、高速道路を走ってホテルに泊まってこの結果。

 うーん。来年こそは、高速道路を使わずに日帰りとかキャンプとかで繁殖まっさかりの時期に来ようと思った。

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2016.07.27

●安くておいしい?ランチ

 このブログのメイン(いや、サブだな、「空と旅と風景と」がメインなんだから ^^;)テーマの一つは、「安くておいしいランチ」である。

 今も常に探している。

 「おいしい」の方をクリアするのは、特に贅沢を言わなければ比較的簡単だ。
 だが、そういうランチは、どうかすると2000円を超えてしまう。とても日常的に食せるものではなく、「安くて」をクリアできない。

 このブログを始めたころには、前菜にデザート・コーヒーまでついて1000円というパスタランチが職場の近くにあり、それがいわば基準になっていたのだが、そんなものはもはや望むべくもない。

 当初は上限1000円だった予算も、下手をすると千円台後半になってしまった。先日のように、時には2千円を超えるランチすら一人で食べる羽目になる。

 そんな中・・・

 今日のランチは378円!であった。

 もちろん、特においしいということはない。だが、日常の昼食として何の問題もない。値段を考えればおいしいと言ってしまってもいいくらいだ。

 「無添 くら寿司」の新製品、「シャリカレーうどん」である。あの北大路欣也が「新作にしてまさに名作」と、(おそらく)食べもせずに宣伝しているアレだ。
 (後記:CMでは、いちおう口にはしてますね。)

 昼時を外したのに、夏休みでもあるせいかやや混んでおり、でてきた料理にも若干の「やさぐれ感」はあるものの、許容範囲内である。

 提供されるまで10分近くかかったので、お腹がすいていたこともあり、目の前を流れるお寿司を一皿つまもうかという誘惑にかられたが、やめておいてよかった。
 「シャリカレーうどん」だけで十分なボリュームだ。

 くら寿司には、カレーやラーメンが各種揃っている。今度はラーメンを食べに行こうと思う。

 (後記:ラーメンは質・量ともに明らかにサイドメニューで、それだけではランチにならなかった。しかも、「旨辛とんこつ」のはずなのに、思いっきりカツオだしの効いた和風の味であった・・・)

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2016.07.23

● Pokémon GO よりバーディング ^^;

 子どもたち、外に出て遊ぶ、自然の中で昆虫を捕まえる──。私たちがつくりたいゲームは、みんなが家の外に出て、もっと歩き、新しい場所へ向かい、友達と楽しむゲームです。そんなゲームで遊ぶことは、人生をより豊かに、そして世界を良い方向へ変えると信じています。(John Hanke:Niantic, Inc. のCEOで Pokémon GO の開発者)(asahi.com)

 うーん、そんなきれい事を言うんだったら、やっぱりほんとに昆虫採集をしたりバーディング(バードウォッチング)をしたりした方が何百倍もいいと思うんだけれど・・・

 だれか、「探鳥 GO」とか作ってくれないかな(笑)

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● "Got it !" 考  ──Pokémon GO(ポケモン GO)を記念して

 Pokémon GO(ポケモン GO)が日本でも利用可能になった。

 これだけ騒ぎになっているものを、「いえ、知りません」というのもアレなので(そうか?)、ダウンロードして早速1匹捕まえたが、何が面白いのかわからない。

 今日は山の中で試してみたが、周囲に一匹もいなかった。
 (後記:夜のウォーキング中には3匹だけ捕まえた ^^;)
 ___

 さて、数日前のことだが、テレビのニュースでこの話題を扱っていて、海外の街の人が "Got it !" と喜んでいたのを、字幕で「ゲットしたわよ」と訳していた。

 なるほど。"got" は「ゲットした」なのだ・・・

 25年?前なら「ゲット」などという日本語はなかったと思うので、これでは訳したことにならなかったはずだ。それに、現在では「ゲット」は日本語になってしまっているが、「ゴット」は日本語になっていないのも面白い。

 もう一つ、「わよ」って何だ?
 "Got it !" をどうひねくり回しても「わよ」は出てこない。

 これはもちろん、女性に特有の(とされる)終助詞で、発話者が女性であることを示すための、いわゆる「役割語」として使われている。

 日本でも、今日は公園や街中で多くの女性たちが「ゲットした!」とか「ゲットォォォ!」とか言ったり思ったりしているかもしれないが、「(ゲットした)わよ」なんて言っている人はおそらく皆無であろう。
 にもかかわらず、英語はわざわざそう訳されるのである。画面を見ればわかることだから、別に発話者が女性であることを強調する必要もないのに。

 そもそも、「つかまえた!」ではダメなのだろうか。

 さらにもう一つ、"it" が訳されていないのも面白い。英語でこの "it" を省略することは不可能だが、日本語にはいらないのだ。あるとむしろ不自然になる。

 「英語は主語を省略できない」という言い方をされることも多いが、この例からもわかるように、主語が省略されることは稀ではない。むしろ、他動詞の目的語の方が省略されにくい(というか、省略される例が少なくともすぐには思い浮かばない)。
 日本語だと、他動詞の目的語はほぼ自由に省略できるのに。

 ・・・"Got it !"(「ゲットしたわよ」)だけで、すぐにこれくらいのことがずらずら出てくる。

 言語や文化の翻訳が困難なことに、あらためて思いを致さざるをえない。

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2016.07.13

●「想定外」その3 ──「天皇陛下、生前退位の意向」

 まさか「その3」を書こうとは思っていなかった。

 家族で外食していたとき、何か調べようと思って iPhone を見ると、前に開いていたニュースアプリの画面が見えて、「天皇陛下、生前退位の意向を示す」とあった。

 ええっ、まさか・・・と思ったが、NHKと共同通信が出したニュースをハフィントンポストが報じているもので、情報源は確かだ。

 びっくりするとともに、「そんなことが可能なのか」という思いがすぐによぎった。

 ハフィントンポストの記事はほんの数行で、「NHKによると、江戸時代後期の光格天皇を最後に約200年間、譲位は行われておらず、実現すれば憲政史上初めてのことになる」で終わっており、現行の皇室典範でそれが可能かどうかにはひと言も触れていない。

 あわてて(何の関係もない一国民が慌てる必要なんてもちろんないんだけれど、心情としてはまさにそんな感じだった)皇室典範を調べてみた(便利な時代だ)。

 それでわかったのは、やはりというか、皇室典範は生前退位や譲位などを想定していないということだ。
 「天皇が崩じたとき」以外に皇位継承は予定されていない。

 まあ、憲法九条の下で新しい安全保障法制なんかを作ってしまうような政府だし、テキトーに解釈を変更してできることにするのかなあとまず思った。

 が、引き続き皇室典範を読んでいると、ものすごいことに気づいてしまった。

 仮に、天皇が譲位すると、天皇は皇族ですらなくなるのだ! 条文を素直に読む限り。

 皇室典範の第五条で、「皇族」は、「皇后、太皇太后、皇太后、親王、親王妃、内親王、王、王妃及び女王」のみになっている。
 これでは、どう解釈しても、退位した天皇は皇族にはなれない。そしてもちろん、もはや天皇ではない。

 だとすると、「ただのおじいさん(元天皇)」とせざるを得なくなる。

 皇室典範を隅から隅まで検索しても、「太上天皇」や「上皇」や(衆議院・参議院以外の)「院」などという語は見つからない。
 もともと、生前譲位を想定していないのだから当然のことだ。

 となると、条文の趣旨や天皇の意向にはそぐわないけれど、やはり摂政を置くことになるのだろうか。

 そうではなく、本当に生前譲位を可能にするためには、皇室典範の改正しかないだろう。まあ、今上天皇の意向とあらば、そのくらいは大したことではないのかもしれないけれど。

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2016.07.10

●「想定外」その2

 午後から投票を済ませて六甲山へ。

 理論上は毎月8回以上の休みがあるはずの家人と一緒に遊びに行くのは、今年度に入ってからたぶん2回目だと思う。
 しかも今回は、昼食後に思いついた、ついで程度。

 でもまあ、ともかくも34℃の下界から24℃の山上へ。

 ただ、湿度が高く、双眼鏡を覗くと眼鏡が曇ってしまうようなコンディション。景色も白く霞んでいる。

 ウグイスとホトトギスがやかましいくらいに鳴いている中にホオジロの囀りが混じる。

 家人がまだ見たことのないソウシチョウも、声量豊かに鳴いている。
 エナガコガラの姿。それに、おそらくのサメビタキ。

 と、目の前を左から右に、オレンジ色の鳥が横切り、右前方の枝に止まる。大きさはハトを一回りスリムにした感じ。

 えっ !?

 こんな鳥、見たことない。そもそも日本にいる鳥か ?? すわっ、新種 !? そんなアホな・・・

 双眼鏡の視野に入れた数秒後、ホトトギスであることがわかった。「赤色型」という奴だ。

 望遠のカメラを持ってきていない。

 家を出る前、どうしようかなあ・・・と考えながら、いったんはレンズをつかんで持ち上げたのである。
 でも、だいたいは役立たずだし、別に今日の目的は鳥見じゃないし、家人も「荷物になるよ」というので置いてきたのだ。

 こんな時に、初めて見る赤色型のホトトギス!・・・

 そんなものが見られるなんて、想定していなかった ^^;

 Opportunities are only for the people who are prepared...
 チャンスというものは、きちんと準備している者にしか訪れない...

 まあ、見られただけでもラッキーなんだけど。

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2016.07.08

●「想定外」

 嫌いな言葉がある。

 「想定外」というのもその一つだ。

 いつのころからか、政府や自治体、企業などの言い訳として頻用されるようになった。

 もちろん、「想定はしていましたが予算の関係で対策できませんでした」と正直に言えない場合などもあるだろうから、そういうケースには同情の余地もある。
 だが、だれが考えても当然想定しておくべきだろうし、対策や予防にだってコストもかからない、という時にだって使われている。

 このブログでも、当然想定しておくべきことをしていなかったという人たちに苦言を呈したのは1度や2度ではない。

 今思い出した中でも傑作なのは、最上川の鉄橋上で突風により列車が脱線転覆した際(2005年12月)に、JR東日本の安全運行部長!が発言した「風は一定に吹くというのがわれわれの常識」だというものだ。
 「最大瞬間風速」とか「突風」とか、「つむじ風」や「竜巻」などという言葉を聞いたこともないのだろうか。

 信じられないくらいに愚かなのか、それとも嘘つきなのか。
 ___

 先日、鳥見仲間と金剛山に行った。大阪府の最高地点(といっても1053m)がある山だ。

 天気の心配をしていたのだが、前日までの悪天候がウソのような好天。雨男を自認する先達と一緒なのに、幸運なことだと喜んでいた。

 道中、パラグライダーの経験者で、風に敏感なもう一人の連れが、「今日は風が強いですね」という。言われるまで、私はぜんぜん気づいていなかった。
 なるほど、周囲を見回すと、エアコンの効いた車の中からでも、かなり強い風が吹いているのがわかる。
 しかも、それこそ「一定に吹」いていないような風だ。

 かつての飛行機仲間以外で空を飛ぶ話ができる知り合いは初めてなので、強風時の飛行の話題などを楽しく語り合いながら、順調に車を走らせていた。

 それにしてもいい天気だ・・・

 ところが、いよいよ金剛山にかかるころ、「強風のためロープウェイ運休中」という看板が目についた。

 まさに「想定外」である。

 ロープウェイが運休している可能性なんて、ちらっとも考えていなかった。「風が強いですね」という会話をした後でさえ。

 実際、日本各地はもちろん、ヨーロッパやシンガポールや韓国なんかで何度かロープウェイに乗ったことがあるが、「強風で運休」などということは一度もなかった。
 個人の経験としては。

 「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」という。

 いや、別に歴史なんて持ち出さなくても、風が強ければロープウェイが止まる可能性があることくらい、子どもでも想像できる。

 ああ、またしても、自身の想像力のなさを思い知らされた。
 まあ、危機管理とかそういう話じゃないので、別に深く考えたわけでもないし・・・と自分に言い訳をする。

 結局、その日ロープウェイは一日中運休し、自力で山上まで往復する羽目になった。

 途中で引き返すことになるかなあ・・・とも考えていたのだが、意外にも当初の目的地をきちんと回ることができ、鳥やその他の動植物を楽しむこともできた。

 ロープウェイに乗れなかったお蔭で出会えた鳥もいた。

 それはともかく・・・

 私は信じられないくらいに愚かだ。たぶん嘘つきではないけれど。

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