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2016.08.30

★アイスランドの道路事情など

 (このエントリは随時更新していきます。)

 アイスランドの道路事情は悪くない。
 High Lands と呼ばれる内陸部に行かなければ、おそらく問題はないと思う。どのみち、一般的なレンタカーで High Lands を走ることは許されていない。
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 レイキャビク近郊にあるケプラビーク国際空港に着いたとき、「よくこんな立派な空港を維持できるなあ」と感心した。
 なにしろ、アイスランドの人口は33万人ほどなのである。そのうち、勤労者は20万人くらいだろうか。

 国外の旅行者がかなり寄与しているにしても、たった20万人ほどが納める税金で、(人口が計1千万人近い)北海道と四国を合わせた広さの国土のインフラを整備することが可能なのが、とても不思議な気がする。

 どんな田舎に行っても電気は通っているようだし(しかも電柱がない!)、水道水はおいしいし(一度だけ、山中のトイレで「飲めません」の表示があった)、ほとんどの水栓からお湯が出るし、水洗トイレ以外を見たことがない。
 そして、「いったいどこの惑星にいるんだ?」というような原野の真ん中にある宿でも、インターネットが通じる。
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 さて、道路の話。

 これまでに2000km以上を走ってきて、アイスランドをほぼ3/4周した。その経験をもとに、レンタカーでアイスランドを回る方々の参考になればと、簡単に(レイキャビク以外の)道路事情を記しておく。
 (その後の経験も踏まえて更新しています。)

1.ほとんどの道路は片側一車線。ケプラビーク国際空港からレイキャビクに向かう道と、アイスランド第2の街、アークレイリの海岸通りだけは片側二車線だった。
2.田舎へ行くと、橋があるたびに一車線になってしまう場合がある。交互通行になるが、交通量が少ないのでそれほど問題はない。
3.ほとんどの舗装道路の制限速度は90km/h。街(というよりほとんどは「集落」)が近づくと70, 50と規制標識が出て、街が終わるまでは50km/h。学校の近くなどは30km/h制限もある。
4.ほとんどの未舗装道路の制限速度は80km/h!
5.客観的に危険な場合(センターラインで表示される)以外はほとんどの箇所で追い越しOK。交通量も少ないので、遅い車の後に数珠つなぎになることはない。
6.有料道路は(たぶん)存在しない。(後記:レイキャビクの北に、フィヨルドに沿って大回りするのを避けるための海底トンネルが開通しており、そこは有料(ISK1000≒900円)だった。)
7.信号はまったく!ない。もしかしたらレイキャビクにはあるのかもしれない(アークレイリにはあった。赤信号はハートマーク。レイキャビクにはふつうに信号があった。)。交差点は基本的に、ロータリー(中の車が優先)か、一方が徐行(ときに一旦停止)。
8.ヘッドライトは昼間も常時点灯が法律で義務付けられている(よく忘れる)。
9.下手をすると、200km以上にわたってガソリンスタンドがないことがある(実際あった)。小まめな給油が必要。同様に、トイレもないことがある。こちらも見つけたら用を足しておいた方が無難。
10.名所の駐車場はほとんど無料。シンクヴェトリル国立公園のみ、あちこちの駐車場1日券でISK500(≒450円)だった。アークレイリの街も無料で1〜2時間のところが街の中心地にすぐ見つかる。ただし、銀行かガソリンスタンドで無料の時計盤を手に入れ、駐車(到着)した時間をダッシュボードの上に表示しておく必要がある。紙に時間を書いて(Arrived time is 11:40 a.m. Thank you.)置いている人もいた。
11.私の乏しい経験からは、アイスランドほどクルーズコントロールが役に立つ国はほかになかった。私はマニュアルを希望したのにレンタカー会社の都合でオートマチックになったが、むしろよかったと思っている。マニュアル派の方も、クルコン付のオートマチック車を検討してはいかがだろうか。
12.ナビは不要だが、GPSはあったほうがよい。スマホにグーグルマップをダウンロードしておけば通信なしでつかえる上に自分の位置がわかって、必要十分。ダウンロードは一度にはできないが、アイスランドなら10回以下でほぼ全土をカバーできる。
13.ガードレールはほとんどない(西部にはたまにある)ので道路脇に飛び出したりしないように注意が必要。実際に飛び出している車を見た。

 日本のドライバーが驚くのは、未舗装路が多いことだろう。

 アイスランドをぐるっと一周している天下の国道1号線ですら、東部では未舗装区間がけっこうあった。おそらく西部はもっとひどいのではないかと思う(後記:未舗装区間はむしろ少なかった)。
 あるいはまた、ヨーロッパ最大の水量を誇るという滝(デティフォス)を、観光ガイドはさらっと「幹線道路の864号線から近く」と表現しているのだが、国道1号から分かれるこの「幹線道路」は全線未舗装で、滝までは30kmの道のりがあった。しかも、滝に近づくにつれて路面状態が悪くなっていった。
 今泊まっている宿に来る道も、10km以上にわたって未舗装だった。

 ただ、多くの未舗装路はフラットダートで、ライン取りにさえ気をつければ実際に80km/hで巡航できた。それでも、日本のドライバーは未舗装路自体に慣れていない人が多いだろうから、路面状況には細心の注意が必要である。

 もう一つ注意すべきなのは、わき見と居眠りである。

 あまりにも見慣れない壮大な景色(というより「光景」)が広がるので、わき見運転などしないように気をつけなければならない。
 ほとんどの車は100km/hくらいで走っているため、センターラインを超えると相対速度200km/hで衝突しかねず、おそらくは即死する。

 私の場合、わき見は大丈夫だと思うのだが、居眠りの方は自信がない。
 これまで走った道は、たぶん例外なく、路側帯とか車道外側線とかそういうものは一切存在せず、文字通りの片側一車線のみであった(北西部には車道端に線を引いている道があったが文字通り端に線があるだけ)。したがって、車を停めるスペースが皆無の道が十数kmくらいは続いたりして、眠気を催したりしても、停めて休憩する場所がない。

 仕方なくだましだまし走り続け、万一意識が飛ぶと「200km/hで衝突」ということになりかねない。私自身、「どこかに停めて寝なければ」と思いながら、いつまでも場所が見つからず、一度ひやっとさせられた。
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 あ、ついでに。
 ガソリンは高い。リッター170円くらいか。軽油は160円くらい。でも、他の物価に比べればむしろ安いとも言える。今のところ、アイスランドへの大きな不満は、物価が高いことだけだ。

 アイスランドの名所の多くは、公共交通でのアクセスが事実上不可能に近い。レンタカーを利用して安全な旅を楽しみたい。

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