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2017.10.23

◆ご近所の主婦力(しゅふぢから)

 「主婦力」なんて言うとジェンダーバイアスがかかっているみたいだけれど、実際ほとんどそうなのだろうから許してほしい。
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 台風一過で、玄関のドアを開けると落ち葉がてんこ盛りだった。家の前の道路にも木の葉が散乱している。

 ところが、隣家の家の前からちょっとした幹線道路に出るまでの1kmあまりの間、ほとんど台風を感じさせる場所がなかった。
 一人だけ、やや高齢の女性が掃き掃除をしていたが、それ以外はまるで台風なんか来なかったように、各戸の玄関先も道路も綺麗なのである。

 幹線道路に出ると、まだ行政の清掃が追いついていないために、路肩にはうずたかく葉が積もっている。

 ご近所が綺麗なのは、ほとんどの家ですでに清掃を終えているからであろう。

 もちろん、出勤前に急いでやった可能性は否定できない。だがおそらくは違う。現に家人も私も、そんなものはほっぽらかして出かけてしまった。
 うちの前以外が綺麗なのは、たぶんご近所の奥様方による迅速な清掃の賜なのだ。

 いやあ、ご近所の底力(みたいなテレビ番組があったような気がする)、特に主婦力には恐れ入った。

 うちの前だけ葉っぱだらけというわけにはいかないので、帰宅してから急いで掃除したけれど、うちの場合は主力であるというのが情けない。

 日ごろジェンダージェンダーとうるさい息子は、先に帰ってきているのに玄関はそのままで、こういうときにまったく役立たずだ。うちの前以外は片付いていることに気づきすらしていないかもしれない。
 そのことを指摘すると、ちょっと後ろめたかったのか、あとで家の中を掃除していた(笑)。かわいい奴である。

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2017.10.21

◆映像は想像を超えない ──『ダンケルク』

 映画『ダンケルク』を見た。映画館で映画を見るのは10年ぶりである。

 なぜ見ようと思ったかというと、ばんばひろふみ さんがその映像のすごさをラジオで絶讃していたからだ。ダンケルクを見たあとで他の映画をふつうのスクリーンで見ると、もうアホらしくて見る気がしないとまで言っていた。

 私も、多い年には100本以上の映画を見ていたが、どれも DVD やら Blu-ray やらである。映画館で見ても家で見ても、それほど変わらず楽しめるからだ(デメリットは封切りから日が経たないと見られないことだが、その間にも見るべき映画は他にある)。
 しかし、バンバンがそこまで言う映像は、どうしても映画館でしか見られないのは自明である。

 調べると、その素晴らしい映像を見られるのは、なんと日本で唯一、109シネマズ大阪エキスポシティだけだという(ほんとなのかな?)。
 その「日本で唯一」が自宅からほど近いのだから、これで行かなければもう一生映画なんか行かないかもしれない。そう思っても、ちょっと精神的に余裕がないのもあってぐずぐずしていたのだが、そうこうしているうちに公開が終わってしまうかもしれないので、思い切って出かけてみた。

 「IMAX®の巨大スクリーンいっぱいに広がる圧倒的な映像」
 「<日本で唯一>のIMAX®次世代レーザー」
 「日本最大級のビル6階分に相当する〝タテ18m、ヨコ26m〟の超巨大スクリーン」

という宣伝文句もさることながら、大昔にフロリダだったかロサンゼルスだったかで体験した IMAX のイメージと、バンバンの「頭の上を飛行機がばーんって、飛んでいくねんで」みたいな発言から、ものすごい映像体験を想像して出かけた。

 が、ガラガラの劇場のほとんど最善の席に座ってスクリーンを見たところで、これは期待できそうにないという気がした。確かにスクリーンは大きいのかもしれない。でも、それは単に目の前に平面的に広がっているだけで、これで飛行機が頭の上を飛んでいくとはとても思えない。
 何か仕掛けがあってそのうちスクリーンが半球状に拡がるとか、そういう期待も持てそうになかった。

 映画が始まると、確かに、眼鏡を通した視野一杯くらいに映像が広がり、周囲の椅子や観客の存在を忘れることができるくらいではあった。
 音が大きすぎるのには辟易するが、確かに臨場感はあり、銃撃や爆撃のシーンでは思わず身を竦ませたりはした。

 だがまあそれだけである。結局、映像は想像を超えられなかった。

 「日本初の4Kツインレーザープロジェクターによ」る「高解像度映像」を標榜しているのだが、フレームレート(秒間コマ数)が低いのか、プロジェクタの性能の問題か、動きのスムーズさには欠けていた。また、顔のアップがやたらに多い映画だったが、そんなものを「ビル6階分」の大きさの「高解像度映像」で見ても仕方がない。
 Blu-ray が発売されたら借りて家で見てみようと思うが、むしろその方が楽しめる場面もけっこうあるのではないだろうか。

 しょっちゅう映画館に通っているらしいバンバンが「ダンケルクを見たあとで他の映画をふつうのスクリーンで見ると、もうアホらしくて見る気がせーへん」「それやったら家で DVD 見てもいっしょやん」と言うんだから、10年も映画館に行っていない私は、今後もたぶん行かないだろう。

 うーん、でも・・・

 逆に、これを機会にたまには映画館に行ってもいいような気もする。たとえ一人で見ても、そこにはやはり小さな祝祭感はあるし、間もなく公開される『バリー・シール/アメリカをはめた男』はちょっと待ち遠しいのだ(あ、今日から公開されてる・・・)。

(Dunkirk, 2017 U.K., U.S.A., France, Netherlands)

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2017.10.20

◆年7.0%の高金利な貯蓄手段?

 ネットを見ていると、ときおり「年7.0%の高金利な貯蓄手段」をうたう広告が表示されるようになった。
 おそらく、「投資信託」を検索語に使ったからだと思う。

 今どき、年7%の運用なんてまずありえない。それ以外にも「年6回の分配《安心の元本保全型》」とか「 過去、元本割れ無しの確かな運用実績」とかをうたっている。
 さすがに「元本保証」とは書いていない。

 好奇心からクリックしてみると、要するに REIT (リート:「多くの投資家から集めた資金で、オフィスビルや商業施設、マンションなど複数の不動産などを購入し、その賃貸収入や売買益を投資家に分配する商品」(toushin.or.jp))の一種だった。

 それにしても7%・・・

 それで本当に「安心」「元本割れ無し」なんだったら、やらない理由がない。

 しかしながら、当然というか、検索するといろいろ問題があるのがすぐに明らかになる。
 「問題があるといわれているが、子細に検討してみると非常に有利な投資」というような、客観的な分析を装う手の込んだアフィリエイトサイト?も複数あって、ナイーブな人なら引っかかってしまうかもしれない。
 いや、そもそも、そういう人はネットで検索したりしないのだろうか。

 驚くのは、もう6年も前からずっと、「第二の安愚楽牧場」とか「手数料集めて倒産か」とか「自転車操業」とか「詐欺」とかいろいろ言われているのに(私が言っているわけではありません)、いまだに広告を出して出資者を集めていることである。
 4年前に「年内一杯で」「なくなる」という書き込みもされているが、これは明らかに誤りだったということになろう。

 問題は、私の知る限り、この投資話の危険性がまったくマスコミ等で報じられていないことである。

 いつだったか、「食の祭典」を騙った大規模な詐欺事件があったようだが、それを報じるマスコミの腰の引け方がすごかった。だれがどう見ても明らかに詐欺なのに、たとえば捜査機関が誰かを逮捕するまでは、そういうふうには一切言えないのだということがよくわかった。

 今回の件は、もしかすると詐欺ではないかもしれないので、なおさらなのだろう。私にしても、ここで固有名詞をあげるのはちょっとはばかられる(検索すればすぐわかるけど)。これを取り上げたマスコミがあったらぜひ教えてほしい。
 これでもし、運営が破綻したとしたら(たぶんする)、山のように被害者が現れて大々的な報道になるのだと思う。その多くは、もっと早く報道していれば被害に遭わずにすんだかもしれない。

 しかしながら・・・

 ネットの無責任な書き込みだが、「ここで騙されたやつは、どうせ別のところで詐欺にあうな・・・ 」「悪いこといわない。 ここで騙されたのは、もう投資とかやめな」というのは、確かにその通りなんだろうなとも思ってしまう。

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2017.10.16

◆運転免許証更新時講習による収穫

 運転免許の更新など、貴重な時間とお金を奪われるだけだと思っていらっしゃる方も多いのではないだろうか。
 実際、明確に意味のあることと言えば、視力を測定されることくらいである。
 フランスやドイツなど、免許更新が不要な国も多い。

 まあそれでも、はなはだ不十分ではあるが、高齢ドライバーには認知機能検査を課したり、運転に適さない病歴があることを自己申告させたり、安全意識を講習で喚起したりと、意味がないわけではない。
 写真をアップデートしておく必要もあるかもしれないし、道路交通法改正のポイントをおさらいするのも悪くはない。

 いずれにせよ、やらないですませるという選択肢はないので、仕方なく更新に行ってきた。

 誤算だったのは、前回までと違って、講師がきちんと授業のようなものを行うことである。そのせいで開始時刻が決められており、ずいぶん待たされることになった。
 以前なら、任意の時間に入ってエンドレス上映中のビデオを見、見始めたところまで来たら終了という感じだったので、特に時間を考えずに更新に出かけて失敗した。
 結局最悪のタイミングになって2時間20分も待たされたし、全部で4時間近くかかってしまった。

 帰宅してから「運転免許更新連絡書」のハガキを見ると、最後のところに小さな字で「講習開始時刻は、受講を希望される警察署にお問い合わせください」とあった。わかっていれば問い合わせたのだが、そんなものを電話で問い合わせたり答えたりするのも双方にとって面倒である。Webにでも一覧できるようにしておけばいいのに。

 それはともかく、これを書き始めた動機は、更新時講習で意外にも改めて発見/学びがあったことだ。

 いや、申し訳ないけれど、講師の話から学ぶことはほとんど何もなかった。たいていは「おっしゃるとおりですね」、いくつかは「その説明の仕方や統計の扱い方には疑問があります」という程度。
 まあ、安全意識について思いを新たにするという意味では、もちろん有意義であった。

 発見/学びは、意外なところから訪れた。

 典型的な右直事故について、わかりやすいイラストを添えて講師が説明する。直進は二輪車のオートバイ、右折は四輪の車。
 「さて、この事故の主な原因は何でしょうか?」

 指名された受講者はなんと、「わかりません」と言うのである。やる気がないとか反発しているとかそういうのではない。重ねて問われても首をひねっている。
 「では質問を変えましょう。直進と右折とではどちらの車両が優先ですか?」
 「えっと、直進ですか?」
 もちろん正解だが、もっと自信を持って答えてほしい。
 さすがは講師、ここでちょっと疑問を持ったのかもしれない。
 「では、直進右折等が関係ないとしたら、二輪車と四輪車ではどちらが優先ですか?」
 「四輪車です」
 イラストでは二輪車が直進なので、イラスト由来の勘違いではない。
 「あ、あ、いや、いや、いや・・・」と講師。
 私も思わず、「えええっ !?」とかなんとか、声を漏らしたかもしれない。
 気を取り直した講師はさらに、
 「そうですか、では、ダンプカーと軽自動車ではどちらが優先でしょうか?」
 「ダンプカーです」
 うわお。
 「あの・・・ 衝突した場合にどちらの被害が小さいかというふうに勘違いなさっているのかもしれませんね」と講師は苦しいフォローを入れるのだが、その発言への反応からも、明らかにそうではないことが見てとれた。
 (免許をお持ちでない方のために:二輪も四輪もダンプも軽も優先度に違いはありません。また、車種によらず、直進と右折とでは直進が優先します。)

 もう一人。
 今度は典型的な左巻き込み事故。左折する車とその左後方を直進する二輪車。例によってわかりやすいイラスト付。
 「この事故の主な原因は何ですか?」
 「えっ、私ですか? うーん、えっと・・・」(間)「車が左をよく見てなかったからですか?」
 「そうですね。左折するときは左側をよく確認することが必要です。では、どうやって確認しますか?」
 「ミラーで」
 「そうですね、ミラーできちんと確認してください。まずはドアミラーとバックミラーと両方の確認が重要です。他にはどうやって確認しますか?」
 「えっ?」
 「他に確認の方法はありませんか?」
 「他ですか・・・?」
 「他の方法で確認はしませんか?」
 かなり待ったが、答えられない。
 講師は、
 「車には死角がありますから、ミラーだけではなく、首を動かして直接目で見て確認しなければなりません」と、当たり前のことをいう。「なるほど、そうなんですか」と言いたげな受講者・・・
 ___

 今回の講習の最大の収穫は、これほど愚かで無自覚な人たちにも自動車免許が与えられ、公道上を当たり前のように走行することが許されているという事実を、改めて思い知らされたことだった。

 特に二輪車にとっては、こういう人たちは自分の命をおびやかす存在となる。
 よく言われることだが、オートバイに乗るときには、周囲の車両が何もわからない愚か者だと思って、さらには、無自覚に自分を殺しにきている暗殺者だと思って運転しなければならないのだ。

 この話にはちょっとしたオチがある。

 講師の質問にまともに答えられなかった2人は、5年間無事故無違反の優良運転者講習の受講者だということで、開始30分で帰っていった。受け取る免許はゴールドである。
 「あんな人たちをたったこれだけの講習で野放しにしていいんですか」と言いたかったが、もちろん言っても詮のないことなので何も言わない。何とかしたいと思っても、講師だって制度上何もできないのだ。
 あの2人が、ペーパードライバーであってくれることを祈る。そして、もしそうなら、願わくは、再度の十分な教育なしに運転しようなどという気を起こさないことを。

 右直事故や左巻き込み事故などについて、やろうと思えば5分でも10分でも、双方の優先関係や注意義務や過失、さらには運転者の認知特性や車両の特性まで理路整然と説明できる私(自信過剰のようで申し訳ありませんが、ドライバーやライダーなら本来だれもが説明できるべきです)は、一度「軽微な違反」で検挙された前歴があるので、居残り講習となった。免許はブルーとなる。

 自業自得とはいえ、理不尽なことである。

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2017.10.13

◆「選挙に行くのがあほらしく」ても

 朝日新聞の選挙特集の中に、各地を訪れて有権者の声を聞くというのがあり、今日は公園を回って・・・ということだった。

 インタビューを受けた女性が
「子育て支援って言葉が選挙の道具にされている気がする」
「これまで実行しないで、選挙の材料にするのが腹立つ」
と答える。なるほど、おっしゃるとおり。

 だが、それを受けてもう一人が
「選挙に行くのがあほらしくなった。今回はもう行かへん」
と言う。

 選挙に行かないという選択は、「子育て支援」を「これまで実行しないで、選挙の材料にする」者たちを肯定し、利することにしかならないのがわからないのだろうか。
 これだから民主主義は難しい。

 いい大人なんだから自分で考えてほしいとも思うが、政治教育を学校でほとんどやってきていないのも問題だ。
 ほとんどの日本人は、投票が義務である国が相当数あることも知らないだろう。

 私だって、選挙に行くのはハタチの時からずっと「あほらし」い。
 それでも行かなければならないのだ。

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2017.10.11

◆世論調査

 衆議院議員選挙に関する某全国紙の世論調査の電話が家にかかってきた。無作為抽出に当たったのだろう。

 でも、アンケートを騙った思想調査やイタズラかもしれず、ほんとうに世論調査だと知る術がない。
 丁寧に率直に「この電話がちゃんとした世論調査だと判断できる根拠はなんですか」とか聞いてみるのだが、相手はぜんぜんそういう質問に答える準備ができていない。単なるアルバイトなのだろう。
 いろいろやり取りをして、2回目の「お待ちください」の時に、もう待つのは面倒なので切り上げたが、どう返事すべきなのかくらいはマニュアルなどで指導しておいてほしいと思った。

 もろもろやり取りしているうちに、たぶん間違いないだろうと判断し、いよいよアンケートに答える気まんまんの私。何にせよ、害のない経験であれば初めてのことは楽しい。

 ところが、有権者が家に3人いると答えさせられただけで、「では、回答は年齢順で上から3番目の方にお願い致します」と言う。
 これで間違いなく世論調査だと確信できたものの、回答は息子の役割になってしまった。残念。
 ___

 でもやっぱり、こういうのを使ってブラック企業の社長なんかが社員の思想調査とかをするのは容易だ。
 電話の向こうの反応からすると、私みたいにごちゃごちゃとややこしいことを言う人はほとんどいないようなのだが、みんなそんなに素直で、詐欺とか大丈夫なのだろうか?

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