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2018.09.04

■愚者は経験から学ぶ

 ものごころついてから台風はたぶん百回以上経験しているが、ほとんどは「この程度か」といったものであった。

 そのくらいでも、台風が過ぎると道の上にいろんなものが散乱していたりする。
 しかし、瓦屋根が飛ぶなどというのは画面の中だけのことで、台風が危険だとか怖いとかいうのを感じたことはほとんどなかった。

 ただ、今回近畿地方を直撃した台風21号は、これまで経験した台風とは違っていた。
 半世紀以上を生きてきて、これほどの暴風は初めてである。

 家が、震度2くらいのレベルで揺れる。
 6月の大阪府北部地震のために近所の屋根にかけられていたブルーシートが空を飛んでいく。
 木々は折れんばかりに暴れ、電線が縄跳びのように揺れる。
 鳥もなすすべなく、木の枝と同じように飛ばされている。

 「何か飛んできたら・・・」と思いながらも、どこかで たかをくくってそれらを眺めていると、突然、ガーンともバーンともつかない もの凄い音がして、家に何かがぶつかったのがわかった。

 見ると、すぐ横の雨戸が内側に凹んでる。いつも台風の時は、念のためにと雨戸のついている窓はぜんぶ閉めているが、それが役に立ったのは初めてだ。
 もし閉めていなかったら、別の窓から外を眺める家族3人に向かって、近所?の瓦がガラスを突き破って襲いかかってきていただろう。

 風が小やみになってから見ると、雨戸の外のベランダに黒いスレート瓦が数枚、砕けて散らばっていた。
 後記:フェンスも一部折れ曲がっていた。
    葡萄のための竹垣もとどめを刺された。

 家人の実家は、玄関引き戸のガラスが2枚とも割れたという(後記:1枚だった)。
 後記:先日の大地震には耐えた裏のブロック塀が倒壊していた。

 外を見ると、近所で少なくとも3軒の瓦が飛んでいる。
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 もちろん、そんな被害は軽微なものだ。いつものように、画面の中ではさまざまな被害が報道されている。特に関西空港がひどいようだ。

 以前と違って facebook や twitter なんかもあり、友人知人の被害や、報道されないもろもろも知ることができる。
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 「愚者は経験から学ぶ」というが、たとえ半世紀であっても、自分の経験則でものごとを判断するのは確かに愚かなことだ。

 しかし、歴史から学べば賢者だと言えるだろうか。

 今回くらいの台風なら、歴史から学んでいれば十分だったかもしれない。
 だが、知りうる限りの歴史にさえ現れていない事象が、これから起こらないとも限らない。

 いつもそれに怯え、怖れていては、まともに生活ができなくなってしまうだろう。
 それでも、想像力を鍛え、それを駆使して「想定外」を言い訳にしない姿勢がますます大切になりそうだ。
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 これから台風の影響を受ける地域のみなさまへ

 いくぶん弱くなったとはいえ、これまでの台風とは違います。避けられる被害は受けないよう、十分警戒なさってください。

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