2017.09.10

■スズメ激減??

 バイクに乗って兵庫県明石市の実家に行ってきた。往路は六甲山、復路は有馬経由。往復で4時間くらい。

 山の中以外はかなり暑かったのだが、季節は秋、沿道の田んぼの多くには稲穂がたわわに実り、たまに刈り入れの終わったのが混じっている。そういう風景を眺めながら走るうち、今まで考えていなかったことにふと気づいた。

 私が子どものころの田んぼというのは、この季節になると鳥よけの網が張られ、虹色のテープなんかできらきら光っていた。案山子もあるのがふつうだった。主にスズメの食害から守るためである。

 それが、今日見たたくさんの田んぼのどれ一つ、網もテープもなかったのだ。案山子だって、観光用みたいなのを除けばない。あれで食害は大丈夫なのだろうか。

 美しい田園風景が網やテープで台なしにならないのはいいのだが、あんなに無防備で大丈夫だというなら、スズメはほとんどいなくなったということなのか。
 実際、カラスやハトは目にしたが、スズメは見なかった。もちろん、バイクで走りながら・・・ということはあるのだが。

 2010年ごろだったか、スズメが(1/10に?)激減しているというような話がマスコミで取り沙汰されたりしたが、きちんとした調査があるわけではない(と思う)ので、誰も確かなことはわからない。バードウォッチングなんかをしている限りでは、それほど減ったという印象はない。

 でも、スズメの数を数えなくても、田んぼから案山子や網やテープがなくなったという事実から、その激減は容易に推測される。

 まさかとは思うが、網を張らなくなった理由が他にあるのだろうか。たとえそうだとしても、もしスズメが昔のようにたくさんいるなら、あの無防備な稲穂に群がっていなければおかしいのだが・・・

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2017.09.05

■蕎麦ツーリング?

 休暇も残り少なくなった。

 毎日うだうだしてるのも何なので、バイクでどこかへ出かけようと考える。

 そこら中走り回ってしまって新鮮味がないので、何か目的を作るために「蕎麦」を考えた。それほど蕎麦好きというわけでもないのだが、蕎麦屋というのは田舎に行ってもあるし、あんまり高くはないので目的地にしやすい。
 幸いというか、自宅から北北西に進路をとると、行ってみたいお蕎麦屋さんが少なくともまだ5軒くらいはある。だが、調べてみると、どれも「完全予約制」か「本日休業」。

 まあ、他にもどこかあるだろうと、重い腰を上げてバイクで篠山を目指す。別に蕎麦でなくてもいいし。
 午後3時ごろから雨が降るということだが、出たのは正午。幸い、雲は高く白く、空も明るい。

Img_7294_copy 篠山の「河原町妻入商家群」をトコトコと流していると、石臼挽き十割蕎麦のお店(丹波そば切り 花格子)を見つけたので、女将さん?のお勧めに従って「芝えびのかき揚げと かぼす蕎麦」をいただく。
 そのままバイクを置かせてもらい、商家群を散策。以前来たときに一番気に入った金工細工のお店(應需(おうじゅ)細工所)は土日祝しか開いていないようだ。

 バイクに戻って篠山市街を再びトコトコ。東西の通りを西へ走り、一本北へ上がって東へ走り、また北へ上がって西へ・・・と繰り返す。それで入り損ねた一方通行の道も入口を探して入るなど、主な通りを一通り走っても30分かからない。

 ちょっと山の方にある、前から気になっていたフランス料理の店と蕎麦懐石の店も見るだけ見ておこうと向かい始めたところで、シールドに雨がぽつぽつと当たり始める。ちょうど15時。降り始めの時刻まで当たる最近の天気予報は偉い。

 えっ、こんな雲で雨?と思う間もなく雨脚が強くなっていく感じなので、諦めて帰路につく。

 東へ、そして南に向かうので、すぐに雨は止むかと思いきや、かなりしつこく降る。能勢町に入ってようやくやんだ。
 ほっとしていると、自宅近くになってからまた降り出す。単純に西から雨というわけでもないところが難しい。

 それにしても、雲はあくまでも白く高く、空は明るい。これで雨なんか降るのか・・・と思うのだが、素人の観天望気に何の意味もないことを思い知らされた。

 防水の装備もなしに雨の中をバイク走行なんて何年ぶりだろう。

 茨木の山間部でも気温が21℃と、先日の信州と変わらず、ちょっと寒い。9月の初めって、毎年こんなに涼しかったっけ?

 幸い、首から上はヘルメットのお蔭で濡れず、上半身も風防があるためにそれほど濡れない。土砂降りでもなければ案外走れるかも・・・とわかったのが収穫。これまでは雨中走行なんて考えたくもなかった。

 あ、またオチがない。

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2017.09.03

■疾走するバキュームカー

 ワインディングロードを車で走るのは遅い方ではない。特に一人で乗っているときはそうだ。
 自分より速そうな車が後ろから来ると必ず譲るのだが、たとえば今回の信州旅行でそういう機会は一度しかなかった。
 (バイクの場合はぜんぜん違う。平均的バイク乗りより明らかに遅く、しょっちゅう道を譲っている。)

 その一度について。

 岐阜・長野県境の安房トンネルを抜け、上高地口を過ぎて松本へ向かっていた。交通量はほとんどない。どこから現れたのか、前をバキュームカーのような白い小型トラック(以下バキュームカー)が走っている。

 これが速い。

 がんばってついていこうとするのだが、かなり真剣にならないと無理だ。必死の一歩手前くらいで、なんとか付かず離れずついていく。
 バキュームカーは、カーブの続く山道を、ものすごく小刻みにピッチングしながら、時にはダダダダダダンッみたいな音をたてて疾走していく。よくもまあ、こんな速度であんなに揺れながら・・・

 そんな感じで十数分くらい走っただろうか、路肩が広くなっているところがあって、そのバキュームカーが道を譲ってくれた。
 振る舞いとしては正しいと思う。私だって、こういう道で付かず離れずついてくる車がいれば必ず道を譲る。前の車についていけるということは、ふつうはまだ余裕をもって走っているということを意味するからだ。

 だが、私にはもちろん、余裕などなかった。「かろうじてちょうどついていける」という速度だった。
 「うわあ、譲られても・・・」というのが正直な感想だ。どうしようかと迷ったが、相手はそこで休憩でもするつもりかもしれないし、とりあえずは厚意を受けることにした。

 私が前に出ると、バキュームカーはそのままついてくる。しかし、私はもうさっきまでの速度では走れない。前を切り開いていってくれる車がいるからついていけたのだ。先頭を安全に走ろうとすると、がくんとスピードが落ちてしまう。相手は「付かず離れず」ではなく、むしろ私を煽り気味だ。

 結局、ものの1〜2分で今度は私が譲ることにした。
 バキュームカーは、水を得たトドのようにあっさりと私を抜き去っていった。そして今度は、もう私が追いつけないスピードで徐々に遠ざかっていってしまった・・・

 FFとはいえ軽量のスポーツセダンに乗っている私が、バキュームカーについていくことすらできないのである。
 車の性能差には、ものすごいものがあるはずだ。それをひっくり返したのは何か。
 道、というか、(たぶん)すべてのカーブを熟知していることは大きいだろう。だがそれでも、あの車であのスピードで走れるものなのか・・・

 まあ、速いといっても「ほんとうに」速いわけではない。しょせんは、公道上の狭いワインディングのことである。あの程度の速度域でどれだけ速く走れるかを決めるのは、結局のところ「度胸」なのではないかと思った。私にはとてもあんな速度で走る度胸はない。

 そういえば去年だったか、家族で四国に行ったときに、びっくりするくらい速い軽トラックに道を譲ったことがあった。ついていく気なんか起きないくらいあっという間に遠ざかっていった。
 あの時も、「あんな車でよくもまあ、あの速度で走る度胸があるよなあ」と思ったものだ。

 いやでもまさか、度胸ではなくてウデなのか・・・ そう思いたくはないけれど。

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2017.08.01

★バイク&ハイク(承前)

 バイクに戻り、少し考えてからジャケットなしで昼食に向かうことにした。上半身を守るプロテクターもなくなったということで、なんだか不安である。転倒したことはないんだけれど。
 ヘルメットもなしにしたかったが、さすがにやめておいた。

 汗をかいた体で24℃の空気の中を走り抜けていくと、少し寒いくらいに感じる。

 ほどなく、旧六甲オリエンタルホテルのところに来た。様子が変わっていたので思わず止まる。
 2007年に閉鎖されてから長い間放置されていた(ただし、建物の素晴らしさが惜しまれて、2年前には一時的に「六甲ミーツ・アート」の会場の一つに選ばれたらしい)が、とうとう解体が始まってしまった。諸行無常である。

 手前にある案内看板はそのままで、まだ古びた感じもないことが、かえって哀感を催させる。

 道路沿いは青いアジサイがみごとだ。

 天覧カフェでカレーの昼食後、気紛れで六甲ケーブル山上駅に向かう。
 子どものころ、これに乗って下から上がってくるのは、ハレのお出かけだった。

 大人になって、いつでも自由に1時間あまりで来られるようになったことは、決して福音ではない。
 あのころと同じようなハレの気分を求めるならば、今は少なくとも海外に出る必要がある。

 そういえば・・・

 18の時はヘルメットもかぶらずにTシャツ姿で原付に乗って走り回り、何の不安も感じていなかった(念のため、当時の原付ノーヘルは合法です)。
 40になっても、プロテクターなんて使っていなかった。

 わくわくするハレの気分を味わえるのは、無知で無防備な者の特権なのかとふと思う(今も人よりは無知で無防備ですが)。

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2017.07.30

●バイク&ハイク(たぶんその5:西おたふく山)

 かねての予定が流れた休日、せっかくだからどこかへ行きたいなあと思ったものの、どこへ行っても暑いだろうと考え、久しぶりにバイク&ハイクのために六甲山へ向かった。

 出発は昼前で、逆瀬川までは酷暑だが、川沿いを遡上するころには涼しくなり、山に上がると24℃、温度としては快適である。
 ただ、曇り空で湿度は高く、さわやかというわけにはいかなかった。

 ライダー用ジャケットを脱いで、ときどき訪れる西おたふく山付近を散策。下はライダーズパンツにブーツなので、歩きやすくはない。
 うるさいほどのヒグラシの声に混じって、ホトトギスやソウシチョウやウグイスの囀りが聞こえる。

 いつものように突き当たりまで行って引き返すつもりでいた。
 が、奥の方に、明らかに今までなかった道ができている(と思った)。

 もしかしたら、幻の西おたふく山頂上に行けるかと思い、そちらへと歩を進めた。
 道はほどなく反対方向になり、やはり頂上は幻かと残念だったものの、先がどうなっているか気にかかり、歩き続けることにした。

 猛毒のテングタケを見つけたころだったと思う。人っ子ひとり見当たらないこんなところで、昼食はおろか、チョコレートやキャンディ、さらには一滴の水さえも持っていないということが、ちょっと不安になってきた。
 途中のコンビニで何か調達してから山に上がろうかと迷った挙げ句、最後のコンビニを見送り、「まあ山上でどこかお店に入ればいいや」と思っていたのである。こんな本格的?なハイクをするつもりもなかった。

 幸い、携帯は使えるようだが、「六甲山で遭難」というのは実際たまにあって、その危険性だけではなく、天下に恥をさらすという意味でももっとも避けたい事態である。

 こんなブーツで歩いていて足でもくじいたり、水筒すら持たずに熱中症になったりしたら・・・

 そう思いながらも、昔から「この先はどうなっているのか」が気になる性格なので、引き返すポイントを決められずにずるずると進んでいくうち、大きなカエルを見つけて写真を撮った。

 そろそろ引き返すのか進むのか決断した方がいいと思い、iPhoneのアプリで確認すると、そのうちの一つに今いる道が載っていて、どうも周回して元の場所に戻れるようだった。
 ならばと、ちょっと安心して先に進んでいく。

 ほどなく、古い案内看板が見つかり、やはりここが「周遊歩道」であることを知った。

 何年もの間、少なくとも夏の間はクマザサ?が生い茂って立ち入ることがほとんど不可能になっていたのだが、どうやら道自体は昔からあったようである。ササが刈られて道が現れているのは歩き始めた時にわかったし、そういえば入口に案内看板もあったような気がする。

 看板によると、下に降りて谷筋に入るのは危険だというのだが、バイクの所まで戻らなければならない身、もとより下山するつもりはない。
 遭難の杞憂もやわらぎ、東へと向きを変える。標高にして100m近く下ってきたようだ。ずっと湿気た森の中で今一つぱっとしない「周遊歩道」だったのだが、東側の尾根に出て急に展望が開けた。

 霞んでいてすらみごとな景色である。六甲山に展望ポイントはいくつもあるが、ここはことのほか素晴らしい。
 夜に来てみたいな、と一瞬思った。真っ暗な山道を歩いてきて突然この展望が夜景になって開けたら、きっと感動も大きいに違いない。

 最後はそれなりの急登を経て舗装路へと戻る。急登のところで初めて単独行の登山者を見つけた。

 バイクに戻るまで、歩行時間は1時間あまりか。運動不足の身にはそれなりにきつかったが、また秋になったら来ようかなとちょっと思った。

(つづく)

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2015.12.07

★12月のある晴れた午後に100パーセントの女の子と出会うことについて ──Barnshelf の妖精

 ──このエントリはフィクションです。
 タイトルは村上春樹の短編をもとにしていますが、内容は何の関係もありません。
 ___

 「12月のある晴れた午後に100パーセントの女の子と出会うことについて ──Barnshelf の妖精」

 長い間バイクに乗っていなかった。乗れそうな日は、天気が悪いとか何か用があるとかが続いた。たまに何の予定もない休日があっても、どんより曇っていたり寒風が吹きつけたりするようでは、なかなか走ろうかという気になれなかった。「たまにはエンジンをかけてやらないと」などと考えるのは、購入してから初めてのことかもしれない。

 そんなことを考えていた12月のある晴れた日、リビングでブランチをとっていると、いつになく心地よい暖かみに包まれる気がした。南に面した掃き出し窓から差し込む光が背中を温め、足もとにも日だまりを作っている。床暖房も入れていないのに、下から暖かくなってくるのがわかる。振り返って空を見上げると、最近目にしたことのないような青い冬晴れだった。窓を開けても「放射冷却で冷え込んでいる」というような気配はなく、いわば小春日和である。「よし、ちょっと走ってこよう」と思うまで、時間はかからなかった。

 ちょうど気になっていた雑貨屋が兵庫県の三田市にあったので、そこを一応の目的地にした。走ること自体を目的にするよりは、その方が少し満足感が高いことは経験からわかっている。バイクジャケットのインナーであるダウンの服をクローゼットから引っ張り出したが、少し考えてセーターですませることにした。
 外へ出ると快晴だった。バイク装備で玄関先をうろうろしていると、少し汗ばんでくるほどだ。それでも、走り出せばすぐ寒さが正面からぶつかってくる。隙あらば前に出ようとする車両の群れを後にし、「道の駅いながわ」を左折して、晩秋の色濃い「北摂里山街道」に入るころには、グリップヒーターのスイッチを入れた。
 まもなく冬だ。いや、今日だけが秋で、もう冬なのだ。

 目的地の Barnshelf(バーンシェルフ)までは、50km足らず、1時間15分ほどの道のりだった。丘の片隅を平地にして砂利を撒いたような駐車場を目にしたときには、すでに通り過ぎそうになっていたので、そのまま進んで次の狭い道に入り、店の東側に出た。バイクくらいならその辺に駐められるかとも思ったが、適当な場所も見当たらず、入口も西側のようだったので、あきらめて駐車場まで戻り、隅の方にバイクを駐めた。他に車は一台もいない。
 煉瓦敷きの歩道を歩いて店に向かう。牛舎を改装した建物だということだが、むしろ廃工場のような佇まいだった。積み上げたブロックに波打ったスレートの壁、無骨な窓。こんな田舎のこんな店に、いったい誰が来るというんだろう? 客もいないようだし、そもそも、営業しているんだろうか・・・

 どこから入るのかもわかりにくく、少し探して PULL と書かれたドアを開けると、外観からは想像しにくい、ちょっとおしゃれな空間が広がっていた。BGMが静かに流れ、コーヒーの香りが漂う。
 店の主人に軽く挨拶してから、店内をまわる。案に相違して、先客の女性が一人、窓際の席に座って何か飲み物を飲んでいるようだった。その近くには若い男性が立ち、私と同じように商品を眺めていた。

 雑貨屋というかセレクトショップというか・・・あとで見たウェブサイトの文言によれば、「古書を中心としたこだわりの本棚と衣食住にまつわるさまざまなアイテムを新旧和洋問わず集め」ている店とのことだが、その言葉通り、まことに「さまざまなアイテム」がとりとめもなく置かれていて、なぜこんなものがここにあるのか、こんなものがここで売れるのかと思わされた。
 靴下や服、台所用品や食器、かばんや文房具・・・なんかが、必然性なく並んでいるのである。極めつけは本で、少ない在庫の中に『フィールドガイド 日本の野鳥』はともかく、「日本野鳥の会」創設者である中西悟堂の本なんかが混じっているのには驚かされた。ちょっと大きな書店に行っても、中西悟堂の本なんて置いてやしない。かといって、この店がバードウォッチングの本を中心に集めているのかというと、そんなこともない。
 本に限らず、衣服にせよ食器にせよ文房具にせよ、どれもが店主の趣味によって選び抜かれたものであるだけに、とりとめなさの中にも奇妙な統一感があって、こんなふうに気に入ったものに囲まれて暮らせたら素敵だろうなと思わされる。「もし自分がこんな店をやるんだったら、どんなものを置くだろう?」などと考えながら、「こだわりの」アイテムを見て回る。
 それにしても、こんな店がやっていけるのか・・・と思っていると、3周年を記念して作ったというカップを見つけた。少なくとも3年以上は続いているわけだ。他にも収入の道があるのだろうか、それとも、まさかこれだけで食べているのだろうか。いずれにせよ、好きなことがあってそれを職業にできる人は幸いだ。

 いつ気づいただろう?

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2015.11.19

●バイクはバックができません

 先日バイクで出かけたときのこと。田舎道を快調に走っていると、前の車がいきなり停止した。

 ウィンカーを出すでもなく、左に寄るわけでもなく、車線の中央で突然に。
 もちろん、信号も標識もないし、交差点でもない。

 幸いというか、いつも車間距離はきちんと取っているので追突するとかいうことはなかったが、それでも停車がいきなりかつ急ブレーキ気味だったので、こちらもちょっと焦った。
 が、まあ、特に問題はなく、急停止を避けるため、相手の車の後ろ1m少しくらいのところまでブレーキをかけ続けてバイクを止めた。

 止まるのと前後して、ホーンを鳴らした。
 「危ないじゃないか」という気持ちもあったが、こちらの存在を把握していないのではないかという危惧があったからだ。

 二呼吸ほど待っても動こうとしないので、「車間が狭くてちょっと苦しいけど、右側に出るしかないか」と考え始めたその時、あろうことか、その車がバックしてきた。

 これ以上車間が詰まったら右へ出ることも不可能になる。それ以上に、バックされたらすぐにぶつかってしまう。

 今度は思いっきり、というか、必死でホーンを鳴らした。いくらがんばっても音量は変わらないのだが、鳴らしっぱなしにしたことでなんとか状況がわかってもらえたのだろう、バックをやめた後、ややあって、ようやく少し車を前に出してくれ、右側から抜くことができた。

 それにしても・・・

 ウィンカーも出さず、左にも寄らず、車線の真ん中で突然止まり、あまつさえ、後ろにバイクがいるのにバックしてくるとは・・・

 なんかもう、常人の域を超えた無茶苦茶な運転である。

 ・・・と思った後、もしかして、バイクがバックできないのを知らないのではないかと思いあたった。

 いや、仮にバックできるとしても、それを後ろの車両に強要するようなドライバーは言語道断なのだが、自分が下がれば後ろのバイクも下がってくれると思っていた可能性はある。

 声を大にして言いたい。「バイクはバックができません」 
(ごく稀に、バックギアのついてるバイクがないわけではありませんが)
 ___

 この話を運転歴2年半の息子にすると「えっ? バイクってバックできへんの?」という。

 「あたりまえや。自転車もバックできへんやろ」というと納得していたが、やっぱり乗ったことのない奴にはわからないのかもしれない。

 バイクも自転車と同じで、地面に足をつけて漕げばバックできないことはない。だが、例えば私のバイクは車両重量が二百キロ以上あるのである。平地でもけっこう大変だし、ちょっとでも下り坂ならぜんぜん不可能だ。

 ドライバーは「バイクはバックできない」ことをぜひ肝に銘じてほしい。

 それにしても・・・

 運転していたのは初老くらいのドライバーだった。おそらくはベテランのはずだ。

 どうすればあれほど自分勝手で無自覚な運転ができるようになるのだろうか。

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2015.09.27

■剣山登山断念



・・・と思ったら晴れてきたりして。

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2015.08.16

★バイク&ハイク(その4:三国岩など)

 過ぎてしまえば酷暑も一時。山に入るところはまた27℃に戻り、山上は25℃を切る。

 それはともかく、六甲なんて何度も何度も行っているのに、まだ行ったことがない場所であふれているのが不思議だ。
 いつもメイン通りを通過するだけ、そうでなくても道沿いに立ち寄る程度で、脇道があることにすらほとんど気づいていない。
 まあ、気づいて入ると悲惨な目に遭いそうな脇道が多いけれど。

 今回は、ダイヤモンドポイントと三国岩。
 前者は明らかに名前負けだが、絶景には違いない。
 後者は文字通り三つの旧国の境界が交わるところに位置しており、六甲の分水嶺でもあるという。すぐ近くに三角点もあるのだが、立入禁止で行けなかった。

 会社なんかの保養所が六甲に多いのは知っていたが(その昔、父の会社の保養所にも何度か泊まった)、個人の別荘もけっこうあるのはほとんど意識していなかった。
 湿気なんかが少ない分、軽井沢より過ごしやすそうである。もっとも、あの喧噪がない代償として、なんだかうら寂しさが漂う。

 いったい、こんなところでどんな人がひっそりと夏を過ごしているんだろう?

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2015.07.31

●バイク&バイク(番外:天狗岩)

 休日出勤の代休。バイク&ハイクというよりバイク&バイク。

 先日初めて車で走った県道82号で山口町船坂。芦有ドライブウェイで有馬から宝殿。3度目の天狗岩。

Dsc07855_169 3度目でやっと、なぜ天狗岩と呼ばれているかが分かり、東側に見えている小さなビルが今は使われていない六甲有馬ロープウェイの天狗岩駅だと認識した・・・

 六甲山牧場のところで西行き通行止め(表六甲も通行止め:いずれも台風11号のせい)。ガーデンテラス、裏六甲往復。宝殿から芦有ドライブウェイで初めての奥池。戻って有馬。また県道82号。逆瀬川経由で帰宅。
 走行約140km。

 カンカン照りではなく薄曇りだったのに、やはりもう明日は8月。山に入るところのいつもの電光掲示板は30℃、山上でも28℃よりは下がらない。
 山上でジャケットを脱いで走るとまあ涼しいには涼しいが、ほんの10日ほど前に感じた風の冷たさはない。

 帰りの宝塚から中央環状では、日の当たっていない温度計がずっと40℃を指していた。

 お盆を過ぎるまではもう無理かな・・・という感じだった。
 ___

 この夏、北海道に行こうかと思っている。最初はバイクで行くつもりで、だんだん気持ちが車に傾いてきていたのだが、帰宅して駐めたバイクを後ろから見た瞬間、きっぱりと車で行こうと思った。

Img_8894_sqr 北海道は涼しいはずなので、その理由はよくわからない。

 夜になってからはすっきり晴れた。ブルームーンが綺麗だ。

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