2015.11.09

●「北海道は、○○○の大地だ。」

 プロ野球の北海道日本ハムファイターズが新千歳空港に

 「北海道は、開拓者の大地だ。」

と書いた巨大バナーを掲げていたそうだ。

 ご丁寧に、左肩には HOKKAIDO RRIDE とある。

 「掲げていた」と過去完了形になっているのは、現時点ではもう撤去されているだろうからである。「配慮に欠けたことはおわびすべきだとの理由から、速やかに取り下げる判断に至った」(asahi.com)という。

 フツーの日本人に、何が「配慮に欠け」ていたかわかるだろうか。

 おそらくは、ほとんどの人がわからないだろうと思う。

 長くなるが引用しよう。

北海道を中心に先住していたアイヌ民族は、明治以降に北海道開拓が本格化したことで、先住の土地を追われるなどした歴史がある。協会の阿部一司副理事長は「歴史や国際的な動きをもっと勉強してほしい。人権への配慮がなく、まだわかってもらえないのかと情けなくなった」と話した。(asahi.com)

 アイヌにとって、「北海道は、開拓者の大地だ」というのは、「侵略者の大地だ」というのに等しい。

 そんな当たり前のことにアイヌ以外の日本人がほとんど気づかないのは、ひとえに教育のせいである。上記阿部さんのお気持ちは切実だが、フツーの人々にとって「もっと勉強」するのはなかなかハードルが高いだろう。今回のような残念な事例を通して、少しでも意識する人が増えればと願う(だが一方で、多くの開拓者は侵略者として移民したのではないのも事実であろうし、難しい)。

 大人たちへの啓発は困難でも、学校へ通っている世代への教育は可能だ。

 たとえば日本がイギリスやフランスやオランダなどとも戦ったこと、オーストラリアのダーウィンを爆撃したりシドニー湾で魚雷攻撃をしたことなど、どれくらいの人が知っているだろう?
 それどころか、インドシナやマレーシアやフィリピンやインドネシアやニューギニアなんかで戦争していたことすら知らない人が多い。

 自国内のことに関しても、北海道や沖縄のことについてどれだけのことを知っているか。その無知が、現在のアイヌや沖縄の状況を作り出しているというのに。(自戒とともに)

 教育に携わる者は、横槍にめげずに大事な事実を伝え、そこから「歴史や国際的な動き」「人権」などについて考えさせる授業を行ってほしい(さすがに理科や数学の授業では難しいかもしれないけれど)。
 ___

 当事者たちはもちろん、

 「北海道は、アイヌの大地(アイヌモシリ)だ。」

と言いたいだろうと思う。その他の者はせめて

 「北海道は、アイヌの大地だった。」

という認識を持ちたい。

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2015.07.20

●バイク&ハイク(その2:石の宝殿と天狗岩)

 台風が去って3日目にやっと台風一過。

 2度目が危ぶまれた「バイク&ハイク」の2回目が敢行できた。自分を褒めてやりたい(笑)
 ほとんど歩かなかったけれど。

 今日は六甲山系の「石の宝殿」と「天狗岩」。山上はやはり22℃くらいで快適だ。

Dsc07784_169 天狗岩はやや風が強かったものの、そのお蔭もあって視程は抜群、関西空港から明石大橋の主塔まで一望できる。

 先客がいて、服装から見てそうかなとは思っていたのだが、なんと下から山道を走って登ってきたとのこと。問わず語りで知った年齢は私と同じ。
 ここはともかく、下界は暑いはずだ。途中一度も休憩しなかったというのだが、私だったら歩いてでも無理な所業である。

 とても同じ人間とは思えない。

 そうこうしているうちに、初老の女性数人のパーティ。
 毎週のように山に登っているというので、すごいなあと思っていると、夏山のトレーニングのためだという。「夏山」というのはたぶん日本アルプスとかのことを指すのだろう。
 メンバーのうちの1人もトレイルランをするということで、先客とその話で盛り上がっている。

Dsc07786_169 次に来たのはMTB(マウンテンバイク≒自転車)の男。タイヤの空気を抜きはじめたので、まさかこの急な階段の尾根を下っていくのかと思っていると、とりあえず担いで降りていった。
 山道を走ってきた男が、「ここは急だし、雨で階段が崩れたりしていて危ないですよ」と言うような道なのに。

 バイクで登ってくるような軟弱な奴は私だけである。

 先客も、7年前に運動を始めたときは、歩くのもやっとだったと言っていた。
 バイク&ハイクを始めた私も、7年後には山道を走れるようになっているのだろうか。

 ありえない・・・と思いつつも、せめてハイキング程度はふつうにできるようにならなければと、また同じようなことを考えるのだった。

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2015.06.29

◆阪神が首位!だけど・・・

 ふだん新聞のスポーツ欄はまったく見ないのだが、今朝は紙面をめくっている途中でセリーグの順位表が目に入った。
 表自体が右肩一番上で目立っていたし、阪神が一番上にあったので目に留まったのかもしれない。

 へぇぇぇ、阪神が首位なんだ・・・と思って表を見ると、何だかおかしい。

 阪神以外の5球団がすべて負け越しているのである。

 阪神が勝ちまくっていて、その分の負けを他球団が分け合っているとかいうのなら、ありえなくはない。
 だが、首位の阪神でも36勝33敗、2位巨人が36勝37敗なのである。最下位の中日が32勝41敗。

 こんなことは、数学的にありえないはずだ。

 何度見ても間違いないし、どう考えてもこんなことが起こるはずはない。
 2位以下の球団が負け越している分、どこかのチームが勝っていなければならないのに、唯一勝ち越している阪神の勝敗差はたった3つなのである。

 表が間違っているのか、私が学習してきた「数学」が間違っているのか、どちらなのだろうか。

 ふと思い立って、全チームの勝敗を合計してみると、204勝221敗となった。

 はあ?

 ゼロサムゲームというか、一方が勝てば他方が負けているはずなのに、リーグ全体で負け越しているじゃないか・・・

 ありえない。

 やっぱり表が間違いなのか。
 引き分けは関係ないはずだし、万一あるにしても、合計で5試合しかないから、どう考えても204勝221敗の説明はつかない。
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 ここまでお読みいただいた方は、とうにその理由がおわかりなんでしょうね。

 にぶい私もハタと気づきました。「リーグ全体で負け越しているじゃないか・・・」

 これ、いつのころからか始まった、「リーグ交流戦」とかいうのが影響してるんですね。
 要するに、セリーグの球団にもパリーグの球団と試合をする機会ができた、その際に、セリーグの球団はパリーグの球団相手に派手に負け越し、その負けはセリーグの順位表に反映されている・・・ということなのですね?

 それにしても、別リーグのチームとの勝敗数を自リーグの順位づけに使うというのはかなり妙な気がするのですが・・・
 ___

 試しにパリーグの勝敗数を計算してみると、217勝200敗。両リーグ合わせれば、めでたく421勝421敗になった。

 表は間違っておらず、私の「数学」も大丈夫なようで、ちょっとほっとした。

 それにしても、パリーグ首位のソフトバンクは43勝25敗!
 かろうじて勝ち越している阪神とは雲泥の差である。

 「人気のセ、実力のパ」というのは、今でも有効なのだろうか。

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2013.02.04

◆間抜けで無謀な超人

 スポーツ全般に対してほとんど興味はないし、ましてや、人がしているスポーツにはまったく興味がない。

 そんな私だが、埼玉県庁に勤める川内優輝さんのニュースにはさすがに興味を持つとともに、かなり驚嘆した。

 端的に事実関係を記す。

1.2013年1月18日
    エジプト国際マラソンで優勝(2時間12分24秒)
2.2013年1月20日
    埼玉県駅伝3区(11.9km)で区間2位
3.2013年2月3日
    別府大分毎日マラソンで優勝(2時間8分15秒:大会新)

 信じられますか?

 このレベルで走っている人は、2つのフルマラソンの間に少なくとも数か月のインターバルを取るのがふつうだろう。しかも、マラソン自体が「仕事」になっている人たちにしてそうだ。

 私ですら知っているので(家人は知らなかった)多くの方がご存じだと思うが、川内さんはごく普通の公務員としてフルタイムで働いているのである。

 おまけにというか、エジプトに出発するときにパスポートを忘れ、当初予定していた便で出発できずに80万円を自腹で払って渡航したのだという。
 マラソン前日にエジプトに到着、時差にも悩まされたであろう中、優勝している。

 2週間ほどの間に2回フルマラソンを走って両方優勝というのは、もしかすると世界でも初めてとかいうことはないのだろうか。

 パスポートを忘れるなんて(失礼ながら)かなりの間抜けだし、やることは無謀なのだが、その超人ぶりには素直に尊敬の念を抱いてしまった。

 でも、無駄な出費をしなくてすむように、また、自分の体を大事にするように願っている。

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2012.01.30

■軽すぎる体重

 新聞のスポーツ欄はほとんど見ないのだが、たまたま目にとまった。

 テニスの全豪オープン。
 例によってシャラポワが負けたのだが、それよりも、対戦相手のビクトリア・アザレンカという選手が勝ったということのほうが大きく取り上げられていた。
 まあ、当たり前なんだけれど。

 その優勝したアザレンカの写真の下に、180cm 60kg とあるのを見てびっくりした。私が 180cm 66kg だからである。

 どうみても、アザレンカの方が体格が立派だ。肩幅も二の腕も胸板も1.5倍ぐらいという感じがする。脚だって筋肉質で太く、ウェストだって細くない。
 私にはいくらか余分な脂肪がついているとしても、脂肪より筋肉の方が重いのである。

 身長180cmというのが正しいとすれば、あの体格で体重60kgというのは、どう考えてもありえない。

 そう思って調べると、シャラポワは 188cm 59kg なのだそうである。

 ここまでくると、もう、「おいおい、いくら何でもそれはちょっと・・・」というレベルだ。

 どうしてつまらないことで鯖を読むんだろう?
 第一、テニスの選手の体重なんか公表して意味があるのだろうか。ボクシングみたいな階級制でもないし、相撲みたいに体重がものをいうわけでもない。

 まして、公表された体重がこれほど眉唾物だと・・・

 もしあの体重がほんとうだったらごめんなさい。
 でも、その確率はいくら多く見積もっても5%未満だと思うけど。

(後記:大阪国際女子マラソンで優勝した重友梨佐選手は、168cm 50kg だそうだ(朝日新聞)。見た目にもほっそりしている。そのままの体型で身長が188cmだとすると、体重は70kgになる計算だ。シャラポワは、あの体格で59kgだという・・・)

(さらに後記20160131:2016年の全豪オープンで優勝したアンゲリク・ケルバーは173cmで68kgだそうだ。見た目も合わせ、なんとか納得できる数字である(それでも実は71kgとかなのかな)。シャラポワはたぶん、80kgくらいはあるだろう。)

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2011.12.24

★懲りずにまた・・・

 「女子ボクシング、スカート着用義務化を検討 選手は反発」(asahi.com)だそうで。

 春にはバドミントンで同じことをやってましたね・・・

 あほらしくて何を言う気もなくなります。

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2011.11.19

●取締役を解任?

 報道各社によると、渡辺恒雄球団会長を公然と批判した清武英利球団代表兼ゼネラルマネジャーを巨人が解任したという。
 取締役解任後は巨人軍の敷居もまたがせないそうだ。

 新聞にもネットにもさらっとそう書いてあるので疑問に思った。
 いくら取締役会が議決したところで、専務の職を解くことはできても、取締役を辞めさせることはできないはずだ。取締役の解任には株主総会での議決が必要である。

 その点に触れている報道が見当たらなかったので、なんだかすごく居心地が悪かった。

 調べてみると、どうやら、清武英利氏が所属する「株式会社読売巨人軍」は、読売新聞グループ本社の完全子会社らしい。
 すなわち、読売新聞グループ本社が100%の株を持っているため、読売巨人軍はグループ本社取締役会の決定でどうにでもできる存在だということのようだ(これって国民周知の常識なんですか?)

 であれば、子会社の専務が親会社の代表取締役会長・主筆(しかも名だたる独裁者)に楯突いたところでどうにもならないのは目に見えているではないか。
 ___

 告発をぶち上げれば世論も味方して内部の仲間も結集し、何とかなると思ったのかもしれない。

 実際、私自身もわけもわからず(半ばおもしろがって(すみません))喝采とエールを送っていた。

 だが、報道も世論も思いのほか冷たく、内部の面々に至っては、消極的支援すらまったく見えず、むしろ後ろから鉄砲を撃つような発言ばかりが目についた。

 まあ、わからないでもない。みんな自分の身が可愛いのだ。勝算もなく独裁者に刃向かえる人物がそうそういるわけもない。
 結局のところ、清武氏は憐れなドンキホーテだったということだろうか。
 ___

 ・・・と思っていると、実は清武氏自身もけっこう理不尽な独裁者なのだという報道を複数目にした。

 実際のところはわからないが、だとすれば、下剋上による世代交代をもくろんだ独裁者同士の争いなのかもしれない。
 解任された清武氏も、弁護団を結成して徹底抗戦するらしい。しかも、「隠し球」を持っているというのだ(zakzak.co.jp)。

 無責任な外野は、もうしばらく楽しめそうである。

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2011.04.22

★バドミントン、女子のスカート義務化「観客にアピール」

 さっき記事を読んだのだが、にわかには信じられなくて、何か落とし穴やトリックがあるのか、はたまた、エイプリルフールなのかとちょっと考え込んでしまった。

 タイトルは、asahi.com の見出しそのものを拝借した。記事は次のように始まる。

世界バドミントン連盟(BWF)は21日、世界選手権やスーパーシリーズなどのグランプリ以上の格付け大会で観客にアピールするため、6月からは女子選手のスカート着用を義務付けると発表した。
「女性差別にならないように」スカートの下に短パンを履くのを認めるとか書いてあるが、そういう問題なのだろうか。

 第一、「観客にアピールするため」って何だ? 女性は別にスカートを履いてほしいとは思ってないだろうから、これは要するに、いやらしい目で選手のスカートがめくれる様子を堪能してくださいと、男性にアピールしたいということなのだろう。

 一部の選手からは早速反発が広がっているという。「慣れていない」と言っている選手もいるが、確かに腰のあたりでひらひらされたのでは、慣れるまでにしばらくかかるだろうとも思う。

 しかし、世界レベルのスポーツの規則が、「観客にアピールするため女性はスカート着用すべし」とは・・・

 21世紀が始まってから10年以上も経っているというのに。

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2010.10.06

◆インビクタス/負けざる者たち

 何かでちらっと見て、ラグビーの映画だと思っていた。だとすれば見なかっただろうが、また何かでネルソン・マンデラ(南アフリカ共和国第9代大統領)を描いた映画だと知った。しかも、監督はクリント・イーストウッド。
 これは見ずばなるまい。

 『マンデラの看守』(邦題:マンデラの名もなき看守)も素晴らしい映画だったが、これもよかった。

 描かれたマンデラがあまりにも立派で、偶像化されてしまっている感もあるが、その発言のひとつひとつが涙を誘う。

 負けたってぜんぜんいいじゃないか、いや、それ以前に勝ち負けなんてそもそも・・・と思いながら毎日過ごしているが、こんな強さがもし望んで得られるのであれば、心底欲しいと思う。
 思っても詮ないことだけれど。

(Invictus, 2009)

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2010.09.27

■「シャラポワ敗北」記事に異変

 またシャラポワが負けた。

 いつもなら、

 「シャラポワ、全仏4強逃す」
 「シャラポワ逆転負け」
 「「チャンス手放した」とシャラポワ」
 「シャラポワ「凡ミス多く…」」
 「準決勝でシャラポワ敗退」

などと、「いったい誰が勝ったのか」と文句を言いたくなるような見出しばかりが並ぶのだが(いずれも過去に実在した見出しです)、今日は珍しく、勝った方にもスポットが当たっている。

 「クルム伊達、シャラポワ下す 東レ・テニス」(asahi.com)

 シャラポワが負けてこんな見出しを目にしたのは初めてだ。さすがのマスコミも、日本人>シャラポワ、なのかな?

 クルム伊達が負けていたらどうなってたんだろう。

 「シャラポワ、クルム伊達下す」かな? だとすれば、日本人=シャラポワなんだろうか。

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