2019.09.11

■飛べるはずだ

 ディアゴスティーニが「隔週刊 JAL旅客機コレクション」の発売をはじめたのを知った。

 あの「だれが最後まで買うんだろう?」感 満載のシリーズの一環である。

 今、Webページを上から下までざっとぜんぶ見たけれど、結局何号まであるのか、ぜんぶ買うといくらかかるのかの情報はない。

 それでいて定期購読に誘い込もうと必死である。
 申し込んでしまうと、断るのが面倒でずるずると買ってしまう人がいるのを見越しているんだろう。
 それでも、この種の定期購読を最後まで続ける人は1割もいないだろうとか言われている。

 詳しく調べてみると、第1号が990円、第2号以降が3036円で第80号まで予定しているということなので、ぜんぶ購入すると、値上げがない前提でざっと24万円あまりということになる。

 それだけのお金を出すのも、1/400スケールの飛行機を80機もどこに置くのか(冊子もついてくる)も、かなりの問題だ。

 それはともかく、ネットで第1号のダイキャストモデル(Boeing 787-9)の評判を見ると、すこぶるよさそうだ。
 飛行機好きの端くれとして、990円なら・・・と、第1号だけ購入することにした。

 届いた機体は評判に違わずけっこう立派だ。
 右水平尾翼下の胴体下部にちょっと塗りムラのようなものがあるが、細部の作りも悪くなく、細かい文字のプリントもしっかりしている。
 主脚はちょっと単純すぎる感じがして、車輪も回らないが、このスケールでは仕方ないだろう。

 1/400のダイキャストモデルを手にするのは初めてだが、ちょうど手のひらに乗るくらいの大きさで、ずしりとくる重厚感も悪くない。
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 だが、そこで ふと考えた。

 「この重さではとても空は飛べないよなあ」

 このモデルプレーンが、仮に相当な出力のエンジンでジェット噴射できるとしても、絶対にと言っていいほど飛べないと思う。

 この重さで実機の大きさになると、どれくらいの重量になるんだろう?

 測ってみると、モデルは152.5gであった。スケールが1/400だから、重量は400の3乗倍、つまり6400万倍になる。
 計算すると、9760tだった。

 一方、実際の787-9の最大離陸重量(燃料や貨物・乗客満載)は、ボーイング・ジャパンの公式サイトによると、545,000 ポンド(247,208 kg)≒247.2tということなので、このモデルは実際の飛行機よりも40倍近く重いことになる。

 「これは飛べない」という私の直感は、当たり前だが正しかった。

 そこで、ちょっと気になった。
 787-9をこのスケールに落とし込んだ場合、本来のというか、正しい比率の重量はいくらになるんだろう?

 247,208 kg の 1/6400万だから、約3.86gということになる。

 この大きさ(156.6×153.5×42.3mm)で4g足らず!!!
 燃料・貨物・乗客を満載して・・・ですよ。

 スリムだが、長さでいえばちょっとした小鳥くらい(スズメより約1cm長い)なのである。
 うちの文鳥はスズメより小さいと思うが、それでも20g以上ある。
 日本でいちばん小さくて軽い鳥(キクイタダキ)が体長10cmで5gほどと言われている

 その1.5倍の長さで、それより軽いのだ。

 なんと、ボーイングの中型飛行機が鳥より軽かったとは・・・

 飛べるはずだ

 ※(もし計算間違い等あればご教示ください。)

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2019.01.16

■とうとう産卵

 今朝、飼っている文鳥が産卵しているのが見つかった。

 いかにも時季外れだが、人工的な環境にいるので仕方がない。
 一歳半を超えているので、もう成鳥だということなのだろう。雌であることも確定した。

 が、一羽で飼っている鳥なので、産卵することには害しかない。体力は消耗するし、産卵がらみの病気にかかる可能性もある。

 卵の重さを量ると1.7gあった。体重が23gくらいなので、7.4%のものを産み落としたことになる。これが私だとしたら5kgだ。恐ろしい数字である。
 体重50kgの女性だとすると3.7kg。大きめの赤ん坊を産んだのと同じだ。

 これ以上産卵しないように、巣みたいにして閉じこもっている水浴びの容器は取り外した。息子が体を撫でるのもやめさせた。

 申し訳ないけれど、今後、卵は産まないで元気に過ごしてほしい。

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2019.01.03

■本能?

 飼っている文鳥が、カゴの下に敷いた新聞紙を熱心に引きちぎって、巣作りらしき行動をしている。

 問題は、その場所が飲み水(兼 水浴び)容器の中だということだ。

 水に新聞紙を浮かべ、その中に籠もるという珍妙な生態を数か月前から披露している。

 先月には、巣作りに適した巣を入れてやったのだが、居心地が良くなかったのか、そちらには1〜2度入っただけ(中に少しだけフンがあるのでわかった)で、その後放置したままだ。

 新聞も水も毎日替えるので、いつまで経っても巣らしきものにはならないが、愚かで可哀相な鳥は、今も一生懸命新聞紙を引っ張っている。

 それにしても、巣作り?が始まったのは秋ごろからだと思うのだが、それまでは幼すぎてそういうことはしなかったにしても、季節感を誤っているのは、人工的な環境だからだろうか。

 ともかく、誰からも教えられていないのに、賽の河原を積むように巣を作ろうとしているかに見える。
 仮に巣が完成しても、子孫を残す望みはないのに。

 これが本能だとしたらやっぱりすごい。エサをついばむのはともかくとして、飛ぶのだって水浴びだって、まったく誰からも習っていない。

 先代とまったく同じ行動をする当代だが、先代は巣作りしなかったと記憶している。雌雄とかに関係があるのだろうか。どちらも雌だと思っているんだけれど。

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2018.12.10

★生まれ変わり?

 2代目の文鳥を飼っている。前の文鳥と名前も同じで、たまに同じ鳥のような気がすることもある。

 だが、ヒナの時から給餌していた前のと違って、今のは自分でエサを食べられるようになっていた売れ残りを手に入れたので、かなり「慣れ度」が違う。一番可愛がっている息子にはよくなついているようだが、私には今一つだ。

 その文鳥が、前のとまったく同じ動作をする。

 寝る前にカゴにダンボールをかぶせようとすると、中に引っかけてあるハシゴの縦棒に斜めに取り付くのである。

 誰に習ったわけでもない。前のも今のも幼いころからひとりぼっちだし、何かを教えられるほど我々も鳥も賢くない。

 初代は2012年の3月に死んでいるし、2代目は2017年春の生まれだから、おそらくまったくの「他人」だろう。

 同じ種類の小鳥の本能として、同じタイミングで同じ行動を取るのだろうか。

 理由はともあれ、惜しまれて死んでいった初代の生まれ変わりのような気が(ほんの少しだけ)して、不思議な安堵を覚える。

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2013.10.31

◆いるもんですね

 先週の火曜日、遠い方の職場で、見慣れてるような見慣れないような大型の蝶を見つけて写真に撮った。
 やはりというか、アサギマダラだった。渡り鳥のように長距離を飛翔することで有名な蝶だ。

 今日は、国道171号線の交通量の多い交差点で信号待ちしていると、上空を右から左へタカが飛来してきて左上のビルにとまった。
 まちがいなくチョウゲンボウである(万一、アカアシチョウゲンボウとかコチョウゲンボウとか、そんなのだったら知らないけど)。

 いるもんなんですね。

Dsc00644 今日はもう一つ、飼っていたアオスジアゲハの蛹が羽化した。
 昨夜、家人が「このまま冬を越しちゃうんじゃない?」と言ったばかりだった。

 ちょっと和む。

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2013.10.11

◆アゲハはバリバリ葉を食べる

 庭に勝手に生えてきた柑橘系に見える木(違うんだろうけど)についていた(おそらく)アオスジアゲハの幼虫を飼っている。

 庭には3匹いた。

 息子が飼いたいというので、「すぐそこの木から離れへんねんから、飼ってんのと一緒やん」とか言っていたのだが、外に置いておくと鳥に食べられてしまうから、屋内で飼うべきだと主張する。

 だが、エサが確保できないと飼えない。まあ、庭に置いておいても同じようなものなのだが、問題の柑橘系の木というのはひょろっとした1mもない木なので、どんどん葉っぱをちぎると3匹も養えないのではないかと思った。
 以前、アゲハの餌にするためだけに、山椒の木を次々とホームセンターで購入したことがある。お金もかかるし、結構面倒だ。

 ところが、調べてみると、アオスジアゲハの幼虫が好んで食べるのはクスノキだということがわかった。クスノキなら職場に腐るくらい生えているので(しかも大木だ)、幼虫のエサになる程度の葉を確保するのは容易だろうと考え、飼ってみることにした。剪定のボランティアをしていると思えばいい。

 息子の心配は当たり、飼うときにはもう2匹に減っていた。ケースに入れ、柑橘系とクスノキの小枝を生けておく形でリビングに置いている。
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 深夜にアメリカのドラマを見ていると、なにやらバリバリと音がする。かなり大きな音がスピーカーから出ているのに、それとは違う方向からはっきりと聞こえてくるのだ。

 音の正体は比較的すぐわかったが、にわかには信じられなかった。アオスジアゲハの幼虫が葉っぱを食べる音が「バリバリ」なのである。
 あんなにぷにぷにのかわいい青虫が、こんな音を立てて葉っぱを食べるなんて、この年になるまで知らなかった。というか、80を超えたうちの父親だって知らないに違いない。

 こういうのって虫好きな人にとっては常識なのだろうか。もしかして大発見とかいうことは・・・ないよね。

※後記:聞きようによっては、「パリパリ」とか「プチプチ」とかにも聞こえる。

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2012.03.06

●不在の感覚

 喪失感とか不在の感覚とかいうことについてつらつら書こうと思ったけれど、いくら何でもいい大人がたかが小鳥のことでどうこう言うのもあれだなと思い直した。

 思い直しつつも、やっぱり簡単には書いておきたくなった。

 たとえば・・・

 夜、風呂に行くとか寝るとかで、リビングの電気を消すことがある。消す前に必ず、文鳥にとって問題ないかを確認するのが癖になっていた。食事中だったり金網につかまっていたりするときに電気を消すと、真っ暗な中で困らないかと思っていたのだ。
 小鳥の方も心得たもので、真っ暗になる雰囲気を察知すると、止まり木やらブランコやらにさっと飛び移って、電気を消せる状態にしてくれる。
 こう書くと複雑なようだが、夜、一人でいるリビングを後にして電気を消すということは、無意識的かつ自動的に、そういう儀式が繰り返されることを意味していた。

 そんな儀式が必要なくなり、何のためらいもなく電気を消せるようになっても、やっぱり消す前には自動的に立ち止まり、視線をカゴに向け、そして初めて、あ、もうあいつはいないんだと思う。
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 朝起きたとき、仕事から帰ったとき、妙にリビングが静かだなあと感じるのも、チュンチュンうるさく出迎える小鳥がいなくなったからだ。

 カゴはまだそこにある。冬場だけかぶせるダンボールの蓋も。
 あわせても1平米にも満たないが、かたづけた後は、狭いリビングががらんとして見えるだろうと思う。

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2012.03.05

●天寿

 珍しく、朝、雨音で起こされた。こんなことはいつ以来だろう?

 リビングへ上がると、小鳥はやはり固くなっていた。息子も朝食のパンに手をつけずに固まっている。
 考えてみれば、彼は人生のほとんど半分をこの鳥と付き合ってきたのだ。

 羽毛のせいか、冷たくはなかった。が、もちろん、あの暖かさも、毎分500回の鼓動も失せていた。

 もしかしたら、朝にはまた元気にチュンチュンバタバタしているのではないかという期待もほんの少しはあったのだが、やはり無理だった。

 家人によると、スリッパの先端に開いた穴からクチバシを出して、穏やかに横たわる感じでこときれていたという。

 一生のほとんどをカゴの中で暮らしたわけだし、家の外へ出たのは数回ぐらいしかないだろう。幸せだったかどうかはわからないけれど、それなりに愛されて天寿を全うしたとは思う。
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 仕事から帰ってから、ちょうど日暮れごろ、3人揃って埋葬した。

 先日、庭の掃除をした際に動かした石がちょうどおあつらえ向きの位置にあったので、それを墓石とすることに決めた。
 私が石を動かし、家人と息子が穴を掘り、北枕に寝かせて花を添えて埋め、石を戻す。

 22g の小鳥にとっては、分不相応なぐらいの立派なお墓になった。

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●最後の飛翔

 9年近く飼っている文鳥が、どうやら最後の時を迎えつつあるようだ。

 3月2日の夜は、カゴに保温のためのダンボールをかぶせようとすると、いつもどおり睡眠の定位置であるブランコに飛び乗ったのだが、3日の夜は、何度そぶりを見せても餌箱の中から動こうとしなかった。
 餌箱から飛び出している止まり木のような部分に乗って餌が食べられなくなってから、餌箱の中に入って食べるようになっていたのだ。そうなってから、半年ぐらい経つだろうか。

 それでもずっと元気で、カゴに手を入れるとすぐ飛び乗ってきていたのだが、4日の夜には、餌箱の下と床に敷いた新聞紙の間にうずくまって動こうとしなかった。

 カゴから出して手の上にくるんでやると、気持ちよさそうにじっとしている。心臓は相変わらず、速い鼓動を続けている
 カゴから出したら手の上でじっとするようになってからも数か月だろうか・・・

 だが、4日夜はもう、足もとがおぼつかず、止まり木に止まると前後左右に揺れて落ちそうになっていたし、掌の上でも立っていられない。

 家人の掌の上にいるとき、私が手を出すと必ずこちらへ移ってきていたのに、動こうとしない。
 掌から掌へ、厚みの分だけ落とすような形で受け渡し、交替で1時間ほど手の中にくるんでいてやると、少し元気を取り戻した。

 そして、なぜか不意に、私の掌を離れ、家人の方へ、たぶん最後になるだろう飛翔をした。

 といっても、ソファから左後ろのテーブルへ、ほんの2メートル足らずの距離である。
 まともに着地できず、よろける。
 その後は家人と息子が手に乗せたまま、心配そうに見守る。

 カゴの中からブランコやハシゴや高い方の止まり木を取り外し、床に置いた皿の上にエサと水を入れる。
 がんばってどこかにつかまったあげく、落ちたりしないための用心だ。

 暖かいところでじっとさせてやるのがいいのではないかといろいろ知恵を絞ったが、結局は、中に潜るのが好きだったふわふわのスリッパの中に入れてやることにした。

 入れてやると喜んで、だが力なく奥の方でうずくまる。つま先に開いた穴から桜色のクチバシがなんとか確認できるが、手前から見ると、もはや脚が地に着いていない。横たわって寝ているようである。

 体はまだ規則正しく動いている。生きてはいるのだが、横になって脚を宙に浮かせて寝転がっているのだ。

 小鳥の姿ではない。

 そのスリッパをカゴの中に入れて小一時間が経ち、日付が変わって5日になった。

 今この瞬間、生きているかどうかはもうわからない。

 たぶん、朝までもつまいと思う。この鳥の1日は人間の10日だ。
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 この鳥に対する思い入れは、おそらく息子が一番深い。

 中学3年の高校入試の時、去年の大学入試の時、そして再度の大学入試の今年、私たちが半ば真面目に心配していたのは、ちょうど受験前に文鳥が死んで、そのショックで息子が失敗することだった。
 幸か不幸か、死ななくても息子は失敗を重ねた(笑)

 幸い、死ぬ前に大学が決まったのは、あるいは、大学が決まってからさほど時をおかずに死にそうなのは・・・ 間違いなく単なる偶然だろう。
 だが、明朝には入学手続き書類の受付が始まるのも、紛れもない事実だ。

 もし死んだら、どうやって弔ってやればいいのだろう? こういう小動物の死に、我々は特定の葬送儀礼をもっていない。

 床に敷いた新聞を替えてやったとき、黒い風切り羽が一本落ちていた。

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2010.03.02

●ものすごい心拍数

 病の徒然に、飼っている桜文鳥と戯れていた。

 今まで気にしたことがなかったのだが、自分の熱やら心拍やらが気になり、ふと思いついて文鳥を耳元に持っていくと、尋常ではない速さで脈を打っている。

 数えることなんてとてもできないぐらいだ。でも、よく聞いてみると、高速8ビートが繰り返されているようにも聞こえる。
 そこで、8ビートの数を数えてみることにした。

 時計を見ながら数えると、5秒間ですでに5回である。つまり、1秒間に8回、脈を打っているということになる。

 1分間では480回・・・

 もちろん、いい加減な数字だが、まあざっと500回。400〜600回の間ぐらいと見てもいいだろう。

 そんなすごい回数だったなんて、今日まで知らなかった。

 昔生物の授業で習ったように、鳥類の心臓はわれわれ哺乳類と同じく、2心房2心室のはずである。なぜ8ビートになるのかはわからないが(もしかすると大発見だったりして(笑))、同じ仕組みで人間の7〜8倍もの心拍数をこなしているということだ。

 すごい。
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 以前、『ゾウの時間ネズミの時間』(中公新書)という本を読んだことがある。それによると、どの生物の心拍数もその一生涯では一定で、約20億回ぐらいだそうだ(記憶で書いてます)。
 だとすれば、この文鳥の寿命は、われわれの7〜8分の1となる。まあ10年といったところか。

(もしかすると、哺乳類だけで鳥類は入ってなかったかもしれない。それに、今計算してみると、人間は25億回ぐらいにはなるんだけど、まあいいや)

 ぜんぜん死にそうにないうちの文鳥も、生まれてからもうすぐ7年になるかと思う。高齢者なのだ。

 こんな小鳥にでも、先立たれたらそれなりのショックがあるだろうか。
 息子の大学受験のころ、ちょうど寿命に近づくのだが、直前になって死なれ、落ち込んで試験に失敗して浪人・・・みたいなことが今から心配だ(笑)
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 それにしても、本のことは知っていたのに、今日まで鳥の心拍数を数えることを思いつかなかったも不思議である。
 鳥見だって一応趣味なのに、一体何をしてるんだろう?

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