2017.04.13

★「母になる」または 間違った敬語

 なぜか勝手に録画されていたのでとりあえず再生してみたら、沢尻エリカの名前を見てちょっと見る気になった。
 藤木直人も好きな俳優だし、話も悪くないと思う。

 ただ、警察官が「ご確認してください」、産科医が「ご安心してください」と発言する台詞にはげんなりした。
 言うまでもなく、正しくは「ご確認ください」「ご安心ください」である。

 脚本家が敬語の使い方を知らないとしても、だれか気づいて止めなかったのだろうか。

 台本や原稿などをもとに、こうも堂々と明らかな間違いを放送されると、ますますこういう言い方が定着してしまうのではないかと危惧する。

 いや、言葉は移りゆくものだとわかってはいるつもりなのだが、それにしても。
 ___

 後記:調べたら、脚本家は水橋文美江という、私と同年代のベテラン(かつ一流?)の人らしい。それでもあんな台詞を書くのだろうか。まさかそのほうがリアルだから?
 いずれにせよ、もう一度言いたい。だれか気づいて止めなかったのだろうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.03.25

●配偶者の呼称(その3)

 配偶者の呼称 配偶者の呼称(その2)の続き。

 以前書いた内容を含むが、標題をつけて改めて。

 2017年新春ドラマで、先日終了した「カルテット」(脚本:坂元裕二)では、年上の女性(松たか子)の配偶者のことを、年下の連中(満島ひかり・松田龍平・高橋一生)が「夫さん」と呼んでいた。

 からあげにレモンをかけるかどうか、かけるならどういう作法で、などについて侃々諤々の議論をする登場人物たちが、この呼称についてはだれもひと言の違和感も表明せず、ごくふつうに使っていた。

 こういうのをきっかけに、この奇妙な日本語も定着するのかもしれない。

 でもまだ「妻さん」は聞いたことがない。

 「ご主人」や「旦那さん」は使いにくいが「奥さん(奥様)」はまだ使えるからだろうか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.03.23

●レヴェナント:蘇えりし者

 単純なストーリーではあるものの、その壮絶さ・凄絶さは見ている者を引き込むのに十分だ。

 サイドストーリーとしてのネイティブ・アメリカンの描き方も、21世紀らしい視点から彩りと深みを添えている。

 「残酷さ」に耐えられる人はぜひ。
 ___

 以下、どうでもいいようなことで恐縮だが、欠点という意味でもっとも気になったことを記す。

 レンズに水滴や血がついているのが写ったり、果てはディカプリオの息で曇ったりしたのには興ざめした。(モデルが存在するとはいえ)ノンフィクションやドキュメンタリーではないのに、こういうのはどうなんだろう。
 ヒグマとの格闘シーンなんかのことを考えれば、CGなりなんなりで処理することはそう難しくないと思うのだが。

 アカデミー賞の撮影賞も取っているんだけれど、そういう「細工」が少ないことが逆に評価されたりしたのだろうか。

(The Revenant, 2015 U.S.A.)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2017.01.24

■ドローン・オブ・ウォー

 まだ途中までしか見ていないのにこういうことを言うのもなんだが、現代に生きるだれもが見るべき映画である。

 これが未来のことではなく、むしろ過去のことだというのがまた・・・

 しかも、あのオバマ政権下ですら、こんな戦争が行われていたのだ。
(物語の細部はもちろん創作だろうが、ドローンを利用したこの種の作戦が日常的に行われていた(る)のは周知の事実である)。

 未来はいったいどうなるんだろう?

(Good Kill, 2014 U.S.A.)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017.01.18

■カルテット

 今クールのドラマで、2回目(以降?)を見たいのが出てきた。

 「カルテット」
 (出演:松たか子・満島ひかり・松田龍平・高橋一生 脚本:坂元裕二)。

 前クールは「逃げるは恥だが役に立つ」。2クール連続で見たいドラマがあるのは滅多にないことで、ちょっとうれしい。
 ___

 ドラマの中で、年上の女性(松たか子)の配偶者のことを、年下の連中(あとの3人)が「夫さん」と呼んでいた。
 こういうのをきっかけに、この奇妙な日本語も定着するのかもしれない。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2016.11.19

●顔のないヒトラーたち

 アウシュビッツを訪れたときのことは、以前ここに書いた

 今や、知らぬ者のいないその場所も、フランクフルト・アウシュビッツ裁判(1963-65)がなければ、今とはまったく違った様相を呈していたかもしれない。

 1950年代初頭には独仏英語に訳されていた『アンネの日記』も、ドイツや世界におけるアウシュビッツの認知にはまだ効果を発揮していなかったのだろうか。

 大袈裟ではなく、まさに全人類が見るべき映画だと思う。

 困難な捜査を遂行し、自国の罪を裁き、それを映画にする・・・ それらすべてがドイツ人自身の手によってなされたことは、救いようのないできごとにも、微かな希望の光を与えてくれる。

(Im Labyrinth des Schweigens(沈黙の迷宮の中で), 2014 Deutschland)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.08.17

★The Walk

 いやあ・・・ こんなすごい人(Philippe Petit(フィリップ・プティ))が存在した(といってもまだ存命中らしい)なんて、まったく知らなかった。

 必見の映画。

 見終わってから、ロバート・ゼメキスの作品だと知った。それもやっぱりすごい。

(The Walk, 2015 U.S.A.)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2016.02.18

◆びっくりの「スナイパー」

 たぶん、みなさんは「スナイパー」の意味をご存知でしょう。

 そう、「狙撃手・狙撃兵」(わお、『広辞苑』の第四版には載っていない。第六版には載っていた)ですね。

 最近では、『アメリカン・スナイパー』(2014 U.S.A.)という実話をもとにした名作映画もありました。

 でも、Sniper の語源をご存知でしょうか。

 英語の辞書を引けばすぐわかるのですが、私たちはふつう、意味がわかる(と思っている)言葉を辞書で引く習慣はありません。

 これは日本語でも同じで、わかりきった言葉を引くと、びっくりするような発見があったりします。
 ___

 今日たまたま、タシギ(鳥です)の英語名を知ってびっくりしました。
 シンプルに Snipe。

 タマシギは Greater Painted Snipe、チュウシャクシギは Swinhoe's Snipe(Swinhoeは人名です)。

 そう、スナイパーとは、「シギを撃つ人」だったのです。

 いかがでしょう? ご存知でしたか。

 私は知らなかったので、かなり驚くとともに、発見の喜びに震えました・・・というのはウソですが、へぇ、いやあ、そうだったのか、というのは、かなり心地のいい感覚ですね。

 でも、どうしてシギなんだろう?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015.12.25

★才能(ふたたび

 新しいテレビがコンピュータそのものであることは以前書いた

 すぐに自宅の無線ネットワークに繋がり、昔で言うところのビデオ・オン・デマンド(今はなんて言うんだろう・・・ストリーミング配信?)で映画なんかが見られる。

 Netflix, Hulu, U-NEXT, dTV などさまざまある(どうしてぜんぶ横文字なんだろう)。

 もちろん有料(といっても、500円〜2000円/月 程度)なのだが、1か月無料というのが多いので、半年くらいは無料で楽しめそうだ。

 ただ、無料だからといってどんどん映画が見られるわけではない。
 ブルーレイやDVD化されている映画でも、新しいものはほとんどないし(自分の見たいような古い映画はほぼ見尽くしている)、期待していたテレビシリーズ(複数)もなかった。以前パソコンで見ていたものまでなくなっているのは意外だった。

 それに、見るのには時間も必要だ。時間だけではなく、肉体的・精神的な余裕も。

 というわけで、それほど多くの映画を見たわけではないのだが、それでも2度目3度目のを含め、この1か月弱で10本近く見たかもしれない。
 貧乏性なのだ。


 ふぅ、やっと標題。

 昨日、「ワールド・オブ・ライズ」(レオナルド・ディカプリオ、ラッセル・クロウ)を見た。初めてだ。
 なぜ今まで存在に気づかなかったんだろう。

 貸しビデオが普及しだしてから、相当な数の映画を見ているはずだが、制作者や監督や脚本家やカメラマンなどの名前をいっこうに覚えない。覚えない以前に、知ろうともしない。
 俳優ですら、顔はわかっても名前さえ知らない人だらけだ。

 批評家的興味がほとんどなく、要するに面白いかどうかという次元の低い鑑賞の仕方をしているせいだと思う。

 そんな私でも、「ワールド・オブ・ライズ」を見終わって、「これはよかった」とちょっと感動しているところへ流れはじめたエンドクレジットの名前はよく知っていた。

 監督:リドリー・スコット

 「エイリアン」「ブレードランナー」「グラディエーター」「ハンニバル」「ブラックホーク・ダウン」の、あのリドリー・スコットである(調べました)。

 もう亡くなってしまったが、弟は

 「トップ・ガン」「クリムゾン・タイド」「エネミー・オブ・アメリカ」「スパイ・ゲーム」の、あのトニー・スコットだ(同上)。

 「ああ、やっぱり、なるほど、リドリー・スコット・・・」

 才能のない男は、才能ある男の名前を画面に見て、軽くため息をつくだけであった。

(Body of Lies, 2008 U.S.A.)


 追記:

 この際、リドリー・スコット作品で見逃しているものを冬休み中にすべて見ようと思って Netflix で検索すると、彼の作品は上記の「ワールド・オブ・ライズ」だけであった。これでは契約を見送らざるをえない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2015.12.22

★シークレットロード

 これが遺作になってしまったこと自体はかえすがえすも残念だけれど、遺作たるにふさわしい、ロビン・ウィリアムズの傑作。
 「名演技」というのはこういうのをいうのだろう。

 原題は Boulevard(大通り)。

 12歳の夏からずっと人生の boulevard を歩けなかった主人公が、あるときふと、大通りで車をUターンさせたことから、本来の自分に戻る新しい道をたどり始め・・・
 ___

 人の書いた感想を探したが、奥さんのことを理解しているものが見つからなかった。奥さんのほうは最後まで自分の生き方を貫くことが暗示されていたけれど、はたしてそれでいいのだろうか?

(Boulevard, 2014 U.S.A.)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧