2019.03.26

●想定外の蛍光灯

 家人が「実家の電球が切れているので交換してほしい」と言ってきた。

 感心なことに「電球」の型番を控えてきていたので、それなら簡単だと思ったら蛍光管だった。

 今思えば、その時点で家人の怪しさに気づき(というか、何十年の付き合いで怪しさは十分承知しているのだから)、自ら器具を確認してからにしたほうがよかったのだが、まあ単なる言い間違いだろうということで話を進めてしまった。

 インバータ式かどうか確認するために、グロー球がついていたかどうかを聞くと、「ついていなかった」と断言する。
 ならば、家人の言うとおり蛍光管が切れているんだろうと、よさそうなのを見繕って購入した。

 ところが、いざ家人の実家にいってみると、ばっちりグロー球のついた、ペンダント型の蛍光灯だった。
 嫌な予感を感じながら蛍光管を新品に交換するが、まったく反応しない。

 この時点で考えられるのは、グロー球の不具合だ。「その可能性があるなら家にあるのを持ってきたのに」と言いながら、別の部屋の電灯で機能しているグロー球に交換するが、やはりまったくつかない。

 不思議に思いながら天井から器具を外してみると、なんと、引っかけシーリングプラグの中の配線が外れていた。

 さすがにそこまでは予想していなかったが、やはり「点灯しない」→「電球/蛍光管の不具合」と短絡するのはよくないと再確認した。

 配線を付け直し、天井に設置すると・・・

 あろうことか、コードがちぎれて、蛍光灯の器具ごと落下した。まさか、そんなことがあるとは想像もしていなかった。

 今思っても不思議なのだが、おそらく咄嗟に左手でコードをつかんだのだろう、大惨事は免れることができた。
 まだまだ反射神経は衰えていない(笑)

 聞けば、「もしかしたら高校生の時に買ったやつかもしれない」という。「それって、40年以上前やん」
 インバータ式であるはずがない。
 それくらい日が経つとこれほど劣化するのかと、天井の方の引っかけシーリングや配線も心配になった。

 結局、LEDのペンダント電灯を新しく購入して付け替えた。もはや蛍光灯は手にはいらない
 天井の方は途中で交換したのかわりと新しい型で、見たところプラスティックも劣化しておらず、しっかり取り付けられているようだったのでちょっと安心した。
 ___

 残ったのは、使い道のない30W型蛍光管4本!である。2本セットでしか売っていなかった上に、もとの2本もたぶんまだ使えるのだ。

 うちにもまだ蛍光灯はあるが、この古いタイプの太い30W型を使うのがあったかどうか。

 この4本を使い切るのはいつのことになるんだろう。それまで蛍光灯本体がもつのかな?

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2019.02.06

◆畳表 裏返し(備忘録)

Img_5283 7年ほど前に表替えした2階の和室の畳表を裏返してもらった。

 前回は「息子が大学に合格したら」という感じで、今度は「息子の就職が決まったら」という感じだったのだが、結局決まらなかったので、どちらにしてもやることにした。

 その息子が、「畳って裏返して使えるん?」と常識のないことをいう。
 頭の中では畳が丸ごと裏返っているらしい。

 仕方なく、畳が傷んだときの三段方式?について説明してやった。

 1.まずは畳表を裏返して使う。
 2.次に畳表を取り替えて使う。
 3.最後に畳そのものをまるごと取り替える。

 私自身、親元を離れて三十数年になるのだが、畳をどうこうする時期が来る前に引っ越した(2回)こともあって、今回でやっと1と2を一回ずつ経験したに過ぎない。
 息子が知らないのも無理はないとも思う。

 畳床はまだしっかりしているので、次回は3には進まず、2になるだろう。

 前回と同じ零細業者(失礼)に来ていただいたのだが、7年前の親方は、まだ仕事はしているものの半隠居だということで、今回来たのはその甥であった。搬入と搬出にはもう一人も。
 親戚中で建具だの畳だの網戸だのをやっていて、中には宮大工もいるという。

 業者は「日当たりもいいし、7年経っているので、裏返していけるかどうか・・・」と言っていたのだが、実際にやってもらうと、まるで新品のように青青としていて驚いた。想像以上に素晴らしい。

 ただ、残念&当然のことながら、イ草の香りはしない。

 そうそう、悲惨に破れていた障子も張り替えてもらうが、こちらはまだ納品されていない。
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 例によって重い腰がなかなか上がらず、延び延びになっていたのだが、新品同然の畳を前に「(まだ畳表を裏返して使えるような)ええ時に電話くれはったわ」と言われると悪い気はしない。

 こういうちょっとした行動をたくさん、さくさくっとできるようになれば、日々もう少しだけ生き生きと過ごしていけそうな気がするんだけれど。

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2018.11.04

●高圧洗浄機

 ケルヒャーの高圧洗浄機を買った。

 旅行に行く数日前に届いていたのだが、時間がなくて箱を開けないまま放置していた。
 すぐにでも使いたい性分なのに、今日まで待てたのはわれながら成長したと思う。

 午前中、早速玄関先を掃除してみる。
 20年以上、掃き掃除しかしていなかったので、ゴミだかコケだかがタイルに黒く入り込んでいたが、気持ちよく綺麗になった。

20181104img_425420181104img_4260

 午後は洗車をする予定。

 実行できれば2月末以来、8か月以上ぶりということになる。そのわりにはそれほど汚れていないような気がするのは私だけか。

 高圧洗浄機も来たことだし、これからはせめて3か月に1回くらいは洗車したい(が、やっぱり無理だろうなあ)。
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 (後記)

 面倒くさいからやめようかなあと思いながら、せっかくだからやることにした。

 水洗い、洗剤吹きつけ、再度水洗い、拭き上げ。

 結局は拭かないと綺麗にならないので、あんまり時短にはならない。ホイールを拭かず、ワックスはかけないで1時間半。次回は最初の水洗いを省略しようと思う。

 望外の喜びが一つ。

 ふと思いついて、ガレージのシャッターも高圧洗浄すると、かなり綺麗になった。水だけなのに。
 それだけではなく、これまでは、特に閉めるときにキーコーキーコーキーと派手な音を立てていたのが、ほとんどなくなった。「油切れか」くらいに思っていたのだが、折れ目に溜まった土埃などのゴミのせいだったらしい。掃除しようのない隙間のゴミも取れるのはありがたい。

 「どうせすぐ使わなくなってモノが増えただけに終わる」と白い目で見ていた家人も、綺麗になった玄関先と静音化したシャッターには喜んでいた。

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2018.09.21

■お掃除革命

 何ごとによらず、きれいにするのは嫌いではないので、家では私が掃除係になっている。
 特に、リビングダイニングのある2階の掃除機がけは、100%私の仕事だ。

 以前にも書いたような気がするが、大昔、腰痛でほとんど立てなくなっていたとき、「ちょっと悪いけど、掃除してくれへん?」と家人に頼んだところ、?快く引き受けてくれた気立てのいい彼女?が発した第一声は、「スイッチどこ?」だった。
 その掃除機を買ってからその日まで、触ったことすらなかったのである。

 そんなわけでというか、まともそうなコードレス スティック掃除機が発売されるようになってから何年間も、買おうか買うまいか迷っていた。
 今あるものが故障でもしなければ次を買わないのが、うちの流儀でもある。

 幸か不幸か、掃除機はいっこうに故障する気配がない。
 でもとうとう、思いきって買ってしまった。モデル末期で値段が極端に下がっていたことが最後に背中を押した。

 結論を書こう。

 スティック掃除機は買うべきである。今からもう一本買い足そうかと思うくらいだ。

 大手家電量販店に行くと実物がずらりと展示してあり、実際に使ってみることもできるので、いろいろ試してみればいい。

 ただ、この際、私がお勧めするのをご紹介するので、よろしければそれをお買いになるのが、面倒がなくていいと思う。

 パナソニックの iT。MC-SBU510J。サイクロン式。

 容器からゴミを捨てたりするのが面倒な方は、紙パック式の MC-PBU510J もある。

 何といってもデザインが素晴らしい。そして、バランスに優れているので、取り回しがものすごく楽である。
 掃除するためにあげる重い腰が、数分の一に軽くなる。掃除し始めてからも、コードのついた重い掃除機を引っ張り回すストレスがない。

 スティック掃除機を買ってから掃除する回数が倍くらいに増えたし、以前の重い掃除機を使うことはほとんどなくなった。
 125ccのスクーターと大型バイクを両方持っている人が、スクーターにばかり乗るようになるのと同じである(一部の人にしかピンとこない比喩ですみません)。

 今のところ唯一の大きな欠点は、1回の充電で掃除できる時間(すなわち面積)が限られていること。
 広くもないわが家のワンフロアをぜんぶ掃除し終わる前に充電が切れてしまう。そしてなんと、充電には3時間もかかる。

 まあしかしこれは、「そんなに掃除ばっかりしないで休憩してね」というメーカーの配慮だと思うことにしている。
 実際、ものの15分ほどだが、真面目に掃除をするとけっこう疲れるものだ。

 あ、もう一つ欠点があった。吸込み口のパワーブラシ?が回ると、ちょっと耳障りな高周波音が大きめだ。ただ、気になるようなら回さない選択肢もある。

 ほとんどまったく同じ新型機(MC-SBU520J/PBU520J)が発売されているので、在庫があるうちに旧型機(MC-SBU510J/MC-PBU510J)を購入なさることをお勧めする。
 いくら子細に調べても違いはただ一つ、吸い取るべきゴミがなくなったときにゴミセンサーの明かりが「消灯する」(旧型)か「青色に変わる」(新型)かの違いだけだ(万一間違っていたらすみません)。

 それで価格は、新型(SBU520J)が60100円、旧型(SBU510J)が32700円(いずれも、今夜のkakaku.comの最安値)。
 ほとんど同じ機械に2倍近く支払う理由はまったくない。

 さあ、在庫がなくならないうちに、MC-SBU510J(もしくはPBU510J)をどうぞ。

(言うまでもなく、私はパナソニックと何の関係もありません。株すら持っていません。)

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2018.06.22

◆震源地(震央)の近くから

 6月18日(月)朝8時前。惰眠をむさぼった後、ちょうど目が覚めて起きだそうとしていたところで激しい揺れに襲われた。

 阪神淡路大震災のときには地震だと思わず、ミサイルがマンションを直撃したと感じたものだが、今回はすぐに地震だとわかった。
 しかしながら、あれ以来経験したことのない凄まじい衝撃で、咄嗟に、家が倒壊するのではないかという恐怖を感じた。

 すぐに、「うちでこれほどの揺れなら、震源地はどんなひどいことになっているんだろう?」との思いが過ぎった。阪神淡路や東北の大震災を思い出したのだ。
 だが、何のことはない、10分後には、うちこそがほとんど震源地(震央)であったことを知ることになる。まさか、日本中で!このあたりの被害が一番ひどいとは・・・
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 うちの家は震災後に設計・建築しているので、今回の地震くらいで倒壊することは(たぶん)ありえない。実際、後日、素人目に見て回った範囲では、家の内外ともにひび割れすら見つからなかった(職場の壁はひび割れていた・・・)

 それでも、内部はちょっと悲惨だった。

 揺れがおさまるとすぐに冷静になった。のんびりと2階に上がると(うちは2階にリビングなどがあります)、テーブルの下に家人と息子がもぐり込んでいて、2つの尻がこちらを向いていた。
 その間抜けな姿に笑いがこみ上げてきて少し和んだのだが、そこら中にモノが転がっているのには閉口した。
 そんな中、お気に入りの急須もフローリングの床に転がっていた。高さ1m強のカウンターから落下したにもかかわらず、まったく無傷だったのには驚いた。注ぎ口や取っ手にも、カケすら見られない。

 リビングでいろんなものが転倒・落下する中で、唯一地震対策を施していたテレビが、倒れずに移動していただけですんでいたのは幸いだった。

 台所はひどいことになっていた。

 巨大な古い電子レンジが落下していたのには驚いたし、何よりも食器の破片だらけで文字通り足の踏み場もなかった。
 後でわかるのだが、戸棚という戸棚、引き出しという引き出しがガラスや陶器の破片まみれになっており、結局はすべて取り出してカケラを取り除き、洗い流す必要があった。

 買ったばかりでぴかぴかのステンレスの大きなゴミ箱が電子レンジの直撃を受け、無様に凹んでいたのは、安いものとはいえ地味にショックだった。

 明石の実家とはSMSで連絡がついて互いの無事を確認できたが、近くに住む義母とは連絡が取れない。愛知に住む兄や熊本に住む義弟とLINEで情報交換しつつ、職場に連絡を入れてから義母宅に向かうことにした。

 阪神淡路の時も同じように義母宅に向かったことを思い出しながら車を走らせた。
 あの時と違って、道路から見た被害はほとんど確認できなかった。義母宅を後にして義父が入院している病院へ向かう道すがら、瓦の落ちている家を何軒かと、垂れ下がった電線に邪魔されたバスが立ち往生しているのを見たくらいだった。

 義母宅は、玄関の引き戸が開かなくなっていたり、納戸の荷物がぐちゃぐちゃになっていたりパソコンが倒れたりはしていたが、うちと比べると被害は軽微だった。食器棚に地震対策をしていたことも奏功したのだろう。
 ただ、古い日本家屋なので、後で壁にひび割れが見つかったりしている。

 パソコンを立てて何とか引き戸を直し、今度は義父が入院している病院へ向かう。
 この時点で9時ごろで、エレベーターは止まっていたが、院内はすでに落ち着いていた。
 非常階段の場所を教えてもらって6階に上がり、義父の様子を覗くと、大きくお腹を上下させて元気に呼吸していた。相変わらず意思疎通はまったくできないが、少しの間視線を合わせることはできた。

 階段を降りていると、「準備のできた診療科から診察を開始します」というアナウンスが流れていた。
 家族に「おじいちゃん、大丈夫でした」というLINEを送ってから、「ぜんぜん大丈夫じゃないよなあ」と思い直し、義弟には「変わりありませんでした」と送っておいた。
  ___

 家も職場も片付けが大変だった。どこを開けても何かが落ちてくることになかなか慣れなかった。ガスが使えないのにもちょっと困った(1週間と言われていたが、3日目の夜には戻り、もちろんありがたいものの、ちょっと拍子抜けした。供給停止した地域の中ではもっとも早い復旧だったようだが、こういうときのこの国の人の底力は、やはり敬服に値する)

 片付けは火曜日の夜にはヤマを越え、水曜日には通常通りの仕事を終えて帰宅すると、今度は家人の職場がひどいことになっているということで、木曜日は応援に駆り出されることになった。
 木曜の夜には自宅の片付けもほとんど終え、ドア2枚の調整を残すだけにして寝た。
 今日、金曜の夕食後にドアを直して、やっと旧に復することができた。もちろん、ハンプティ・ダンプティ、壊れてしまったものは元には戻らないけれど。

 そんな中、日曜日の夜に霞がかかったようになっていた右目は、後部硝子体剥離による眼球内の出血に伴うものだとわかった。月曜日に病院に行くつもりだったのに、地震でそれどころではなくなって忘れていたのだが、火曜日の夕方には行くことができ、診断を受けた。

 「この目はいったいどうなるんだろう?」という不安の中で迎えた地震に、年老いてさまざまな病を得ている計4人の親のことなども考え、なんだか無常観みたいなものを感じていた。
 しかし、硝子体剥離(「網膜剥離とは違うんですよね?」)とかいう大袈裟な病名にもかかわらず、老化に伴う自然な現象であり、出血や霞も放っておけばそのうち改善するというので、少しはほっとした。

 月曜朝の地震で始まり、金曜夜に片付けが完了するという一週間だった。
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 個人的にはもう大丈夫だけれど、近辺にはそうではない人たちも多い。

 関西以外ではほとんど報道もなくなったと思うが、たとえばいつも行くスーパーはまだ閉まったままだし、この辺の大学のうち少なくとも3つ(つまりほどんど)は今週いっぱい休講である。病院にも再開できていないところがある。モノレールはまだ一部運休中だ。同僚の中にもガスがまだ復旧していない人もいるし、それなりの数の民家の屋根がブルーシートで覆われている(後記:土曜日になって義母宅も雨漏りしていることがわかった。日曜の朝に連絡が来たが、すぐにブルーシートを張れる業者が見つからない)。
 亡くなった方にはお気の毒としか言いようがないし、怪我をした方もおそらくは1000人近くはいらっしゃるだろう。

 一刻も早い回復・復旧を祈る。
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 ご心配くださったみなさま、ありがとうございました。

 読み返すとなかなか大変なようですが、実際はやすみやすみ、のんびりと片付けていたために長引いたのが実情です。

 地震当日の夜には、寿司を食べに出かけたくらいです。
 予約していたのに何の連絡もないので、おそるおそる「今日は無理ですよね・・・」とメールすると、ごく当たり前のように「やります」と言うので、ちょうどガスが使えないこともあり、急遽、義母も誘って喜んで出かけました。

 車で少し走ると、すぐに、ほとんど被害のない地域になります。お寿司屋さんや職場の人間でも「写真立てが倒れたくらい」「食器が2〜3枚割れたかな?」という程度の方々とは、相当な感覚の隔たりを感じました。

 うちの家族などはまあ、そうは言っても気楽なものでしたが、たとえば高槻に住むある人は、水曜日になっても、「とても外出できるような精神状態ではない」という理由で出てこないくらいでした。

 今回程度の「被災」でこれだとすると・・・

 阪神や東北や熊本を始め、本格的な被害に遭われた方々への自分の思いを、今一度点検したくなりました。

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2018.01.10

■1万回という数字

 1万という回数が多いか少ないか、ということを考えさせられるできごとがあった。
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 年末、洗面化粧台の上についている蛍光灯がつかないと家人が言う。だから蛍光灯を替えてくれという趣旨の発言なのだが、それは蛍光灯の問題ではなくてスイッチの問題であることを私は知っていた。
 かなり前から調子がおかしかったのだ。

 どういうふうに取り付けられているのかすら外見からは判断しにくい組み込みスイッチで、上からAC100Vのコンセント・蛍光灯のスイッチ・鏡の曇り止めヒーターのスイッチの3つがセットで並んでいる。ネジやら溝やらという分解のとっかかりになりそうなものが何もない。

 面倒なことになったなあと思いながら、見よう見まねでバラそうと試みると、案外素直に外れた。ずらずらと出てきたコードと、それにぶら下がった部品は、生き物から引き出された内蔵さながらであった。
 それはともかく、真ん中のスイッチ部品だけを交換すればいいことは簡単にわかった。

 こんなものでも電器屋さんに頼めば5千円ではすまないと思うので、部品だけを購入して自分で交換することにした。
 その交換部品を見つけるのにもちょっと苦労したし、実際の取り替えにもかなり難儀したのだが、それはこの際関係ないので割愛する。

 見つかってしまえば、カタログはもちろん、商品仕様書からCAD図面に至るまで掲載されているのだからすごい時代である。

 結局、「ホタルスイッチ」は必要ないので、緑のインジケーターのないふつうのスイッチにした。単なる丸いボタンを押せばスイッチが入り、もう一度押すと切れるタイプである。

 現行品はうちの家を建てたあとに発売されているが、規格としては同じものだと思う。

 さて本題。

 「商品仕様書」を見ると、どういう試験なのかよくはわからないが、要するに連続1万回の開閉試験を行ったと書いてある。「連続」とはいっても、2秒間点灯させて20秒間消灯し・・・なので、そんなにバチバチやってるわけではない。その試験で1万回は支障なく作動したということだろう。

 だが、「1万回」は妥当なのか。

 洗面化粧台の蛍光灯のスイッチを、朝と夜に家族がそれぞれ一回、入/切するとする。
 仮に4人家族だとすると、1日に16回、1年で5840回に達する。
 これでも最小限に近い見積もりだと思うのだが、なんと、2年で1万回を軽く超えてしまうのである。

 どう考えても、10万回の開閉試験くらいはやっておいてもらわないと困る。

 うちは3人家族で20年近く故障しなかったのだが、朝夜各自1回+αで10万回くらいだ。実際に何回スイッチを入/切したか知る由もないが、やはり耐用10万回くらいが妥当ではなかろうか。

 正月に実家に帰った折りに簡単に見て回ってみたが、50年間そのままのスイッチがいくつもあった。
 私もそうだが、両親も、ああいうスイッチを予防的に替えようなどとは考えもしないだろう。

 蛍光灯がつかなくなるくらいなら問題ないが、漏電とか火事とか、そういうのに結びつかないことを切に願うと同時に、日本の電機部品って性能も耐久性もいいんだなあと改めて感じ入った(今回替えたパナソニックのスイッチは東南アジアのどこかの国の生産になっていたけれど)。
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 もちろんいい加減な概数だが、1年間の呼吸数が800万回・心臓の拍動が3800万回くらいである。
 あまり歩かない私でも、1年間の歩数は100万くらいに達するだろう。

 ああ、生まれてから、俺の心臓はどうかすると20億回くらい動いていることになる・・・

 今から1万回何かをしろと言われれば途方もなく大きな数字だが、見方を変えれば、1万回なんて、ほんとに取るに足りない数字でもあるのだ。

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2017.11.27

●夏炉冬扇

 これから書くこととタイトルとがずれているような気もするのだが、こういうときにでも使わないと、まったく無駄に言葉を覚えているだけのような気がするので使ってみた。
 もしかしたら現実にこんな言葉を使うのは初めてかもしれない。それはともかく・・・

 リビングに、まだ扇風機が鎮座している。

 片付けなければと思いつつ、どんどん冬が近づいてくる。もしかするともう冬かもしれないし、このままだと12月に突入するのは間違いなさそうだ。

 冬扇である(「とうせん」だけだと変換できなかった)。

 何年前かの秋に、「まだ扇風機を片付けていない」という話をすると(毎年の恒例なのかも)、鳥見仲間のお姉様が「うちはもうストーブ出したわ」とおっしゃるので、「ええ? もう出されたんですか? さすがにストーブはまだ要らないでしょう」と申し上げたところ、「何言うてんのん。ストーブ[を]出さな[いと]、扇風機[を]片付けるとこ[ろ]がないねやんか」と言われて妙に納得したのだが、要らないストーブを出してまで扇風機を片付けたいという季節感重視(というか整頓好き?)にはちょっと感心した。

 今年はもう冬も近いので、うちもストーブは出した。それは必要だからで、必要なことはいちおうやるのである。だが、扇風機は別に片付けなくても、邪魔になる以外の支障がないので、一段ハードルが高い。片付け前には掃除もせねばならないし。

 扇風機を片付けられないほど忙しいわけではない。というか、世間の会社勤めの人たちとは比べるのも申し訳ないくらいだと思う。
 それでもやっぱり扇風機が片付かないのは、どこか余裕がないからなのだろう。

 食器を洗ったり洗濯物を畳んだり掃除をしたり・・・は日常的にやっている。というより、やらざるを得ない。
 やりたくもなく、やらなくても何とかなるようなことができるような生活が、精神的に余裕があるということなんだなあと思う。

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2017.10.23

◆ご近所の主婦力(しゅふぢから)

 「主婦力」なんて言うとジェンダーバイアスがかかっているみたいだけれど、実際ほとんどそうなのだろうから許してほしい。
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 台風一過で、玄関のドアを開けると落ち葉がてんこ盛りだった。家の前の道路にも木の葉が散乱している。

 ところが、隣家の家の前からちょっとした幹線道路に出るまでの1kmあまりの間、ほとんど台風を感じさせる場所がなかった。
 一人だけ、やや高齢の女性が掃き掃除をしていたが、それ以外はまるで台風なんか来なかったように、各戸の玄関先も道路も綺麗なのである。

 幹線道路に出ると、まだ行政の清掃が追いついていないために、路肩にはうずたかく葉が積もっている。

 ご近所が綺麗なのは、ほとんどの家ですでに清掃を終えているからであろう。

 もちろん、出勤前に急いでやった可能性は否定できない。だがおそらくは違う。現に家人も私も、そんなものはほっぽらかして出かけてしまった。
 うちの前以外が綺麗なのは、たぶんご近所の奥様方による迅速な清掃の賜なのだ。

 いやあ、ご近所の底力(みたいなテレビ番組があったような気がする)、特に主婦力には恐れ入った。

 うちの前だけ葉っぱだらけというわけにはいかないので、帰宅してから急いで掃除したけれど、うちの場合は主力であるというのが情けない。

 日ごろジェンダージェンダーとうるさい息子は、先に帰ってきているのに玄関はそのままで、こういうときにまったく役立たずだ。うちの前以外は片付いていることに気づきすらしていないかもしれない。
 そのことを指摘すると、ちょっと後ろめたかったのか、あとで家の中を掃除していた(笑)。かわいい奴である。

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2017.08.21

★時代の変化

 時代というのはふつう徐々に変化していくので、なかなか気づきにくい。

 その例として適切なのかどうか分からないが、最近、今の iPhone 7 Plus を使い出してからまだ1年も経っていないことにほとんど愕然としたことを思い出した。
 はるか昔から使っているような気がするのだが、昨夏、アイスランドに行ったときにはまだ au 縛りの iPhone 6 Plus を使っていて、現地 SIM を使うことすらできなかったのだ。仕方なく、息子の iPhone 6s Plus を利用した。

 今の家に越してから20年近くなので、そのころから同じような生活をしている気がするのだが、もちろんそんなことはない。初めて携帯電話を持ったのは確かそのころだが、当時はデジカメすら持っていなかった。
 それに、何であれ iPhone という名前のキカイを手に入れてから、まだ5年も経っていないのである。たった5年・・・ うわっ、びっくりした。
 ___

 リビングの蛍光灯が暗くなったり消えたりして不安定なので、新しい蛍光管を買った。まだ2年なのに早いなあと思いつつ交換した。「新しい」ツインPaの100Wなので、けっこう高かった。

 ところが、交換後もまた症状が出る。どうやら本体の故障のようだ。前日、交換時に掃除したので新品同様に見えるのに、本体はさすがに20年選手である。まあ仕方ないから新しいのを買おうと思うと・・・

 なんと、ほとんど LED のしか売っていない!

 まだ十分使えるのと新品と、高い蛍光管を2つも抱えてどうしよう・・・と思っていたのだが、これまでの経験から、時代に逆らってもいいことはないと思い、諦めて LED のシーリングライトを買うことにした。

 幸いというか、家中の電灯を調べてみると、1つだけツインPaの使えるものがあったので、高い蛍光管はたぶん無駄にならないだろうとちょっとほっとした。

 照明がどんどんLED化しているのは、もちろん知っているつもりでいた。でもまさか、(電球ならともかく)蛍光灯の照明器具ががほとんど手に入らなくなっているなんて思いもしなかった。

 時代は(主観的には)一気に、急に、変化するのである。
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 電機メーカーに勤めている知人から、電解コンデンサの寿命の関係で、照明器具の実質的な寿命は20年程度だと教えていただいた。
 ということは、これから家中の照明器具がどんどん寿命を迎えていくわけである。以前住んでいたマンションから持ってきた中にも、まだ延命しているのがあるのだが、それも時間の問題だろう。

 家中に蛍光灯がいったいいくつあるのやら・・・

 それらを今後全部順次交換していくのかと思うと、ちょっとぞっとする。

 まあ、いろいろがたついてきた体の部品はどれも交換できないことを思うと、新調できるだけましなのかもしれないけれど。

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2017.07.10

●偉大な秤

 四半世紀以上使い続けているアナログの秤が、場所を取って邪魔なことが以前から気になっていた。

 週に2回くらいしか使わないのに、電子レンジや炊飯ジャーと同じくらい大きな顔をしてキッチンの一画を占めている。もちろん、図体自体は小さいのだが、いかにも邪魔だった。
 私が量るのはパスタの重さくらいだが、使う時には狭いので、カウンターまで移動してから量っていた。だから、いつもの定位置に置いておく必要はないのだが、かといって仕舞っておくにもかさばる。

 というわけで、一枚の板のような電子秤を買うことにした。隅に立てかけておくにしても食器棚に入れておくにしても、邪魔にならない。
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 家にあるのはクボタ(コンバインやら田植え機やらを作っているクボタの関連会社らしい)製で、実家で使っていたのは YAMATO(大和製衡)製なのだが、調べてみると、もはやどちらも消費者向けの製品などまったく作っていないようだ。やたらに大仰な工業用計測機械しか見当たらない。

 利益の出ない市場から撤退したのは賢明な判断かもしれないが、そのせいでこの分野はタニタ(TANITA)の独擅場になっている。

 仕方なく?タニタの「クッキングスケール」を買った。結果として、この7月に発売された新製品を選んだ。
 実売で3000円もしないが、200gまでは0.1g単位、1kgまでは0.5g単位、2kgまでは1g単位で量れる。使い方も簡単で、容器に入れた液体や粉の重さなども手軽に量ることができる。精度もそれなりに高い。
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 さて標題。

 偉大だと思ったのは、タニタの最新式の電子秤ではなく、家で四半世紀以上使っていたアナログ式のほうである。

 どうせ捨てるのだから壊してもいいと思って分解してみると、なんと、重さはたった1本のバネの伸び縮みで量られていた。その変化量をラック&ピニオンで回転する針の動きに変えるだけのシンプルなシステムである。何ということのないバネに見えるが、伸縮と重量とが見事にリニアに対応するように製作されているのだ。
 残念なことに、ピニオンと針と外装はプラスティックだが、内部の秤本体はすべて金属製であった。

 タニタで量った重さと比べてみると、数十gの軽いものから1kg近いものまで、何を量ってみても誤差はせいぜい1g程度しかない。もともと、目盛りが5g刻みなのだから、十分すぎる精度だ。
 その精度をバネ1本で実現し、四半世紀以上維持してきたのである。

 タニタの最新式電子秤は25年以上も使えるだろうか?(ネットの評判を見ると懐疑的にならざるを得ない)。そして、たとえ使えたとしても精度を維持しているだろうか?(もし使えれば精度は大丈夫かも)。
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 この偉大なアナログ秤をオブジェとして職場の部屋にでも置いておこうかと思って綺麗に掃除したところ、おそらくアルコールのせいで目盛り盤が一部ハゲてしまった。

 うーん、やっぱり廃棄かなあ、どうせ外から見ると、安物感丸出しのプラスティックだし・・・

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