2017.07.10

●偉大な秤

 四半世紀以上使い続けているアナログの秤が、場所を取って邪魔なことが以前から気になっていた。

 週に2回くらいしか使わないのに、電子レンジや炊飯ジャーと同じくらい大きな顔をしてキッチンの一画を占めている。もちろん、図体自体は小さいのだが、いかにも邪魔だった。
 私が量るのはパスタの重さくらいだが、使う時には狭いので、カウンターまで移動してから量っていた。だから、いつもの定位置に置いておく必要はないのだが、かといって仕舞っておくにもかさばる。

 というわけで、一枚の板のような電子秤を買うことにした。隅に立てかけておくにしても食器棚に入れておくにしても、邪魔にならない。
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 家にあるのはクボタ(コンバインやら田植え機やらを作っているクボタの関連会社らしい)製で、実家で使っていたのは YAMATO(大和製衡)製なのだが、調べてみると、もはやどちらも消費者向けの製品などまったく作っていないようだ。やたらに大仰な工業用計測機械しか見当たらない。

 利益の出ない市場から撤退したのは賢明な判断かもしれないが、そのせいでこの分野はタニタ(TANITA)の独擅場になっている。

 仕方なく?タニタの「クッキングスケール」を買った。結果として、この7月に発売された新製品を選んだ。
 実売で3000円もしないが、200gまでは0.1g単位、1kgまでは0.5g単位、2kgまでは1g単位で量れる。使い方も簡単で、容器に入れた液体や粉の重さなども手軽に量ることができる。精度もそれなりに高い。
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 さて標題。

 偉大だと思ったのは、タニタの最新式の電子秤ではなく、家で四半世紀以上使っていたアナログ式のほうである。

 どうせ捨てるのだから壊してもいいと思って分解してみると、なんと、重さはたった1本のバネの伸び縮みで量られていた。その変化量をラック&ピニオンで回転する針の動きに変えるだけのシンプルなシステムである。何ということのないバネに見えるが、伸縮と重量とが見事にリニアに対応するように製作されているのだ。
 残念なことに、ピニオンと針と外装はプラスティックだが、内部の秤本体はすべて金属製であった。

 タニタで量った重さと比べてみると、数十gの軽いものから1kg近いものまで、何を量ってみても誤差はせいぜい1g程度しかない。もともと、目盛りが5g刻みなのだから、十分すぎる精度だ。
 その精度をバネ1本で実現し、四半世紀以上維持してきたのである。

 タニタの最新式電子秤は25年以上も使えるだろうか?(ネットの評判を見ると懐疑的にならざるを得ない)。そして、たとえ使えたとしても精度を維持しているだろうか?(もし使えれば精度は大丈夫かも)。
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 この偉大なアナログ秤をオブジェとして職場の部屋にでも置いておこうかと思って綺麗に掃除したところ、おそらくアルコールのせいで目盛り盤が一部ハゲてしまった。

 うーん、やっぱり廃棄かなあ、どうせ外から見ると、安物感丸出しのプラスティックだし・・・

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2017.01.22

■縁 あるいは 身の回りの品について

 (いつにも増してとりとめのないだらだらとした文章です。あらかじめお詫び&お礼申し上げます。)

 たかだか椅子くらいのことで縁だのなんだの言うのもどうかと思うのだが、やっぱりこういうのも縁なんだなあと思う。

 昨日午前、なぜか「それなりの安いのでいいや」と思ってニトリやら湯川家具なんか(そうそう、うちのすぐ近所にオフィス家具のリサイクルショップというのがあって、しょっちゅう通る幹線に面しているのに、そういうのがあることを今までまったく知らなくて驚いた)を回り、ニトリなら2万5千円、湯川家具で見つけたイトーキのなら3万5千円という感じで、もうどちらかにしようかと考えていた。
 その値段でも、表(おもて)は一応牛革である。

 また一方で、ぱっと写真で見たところ10万円のと区別しにくいような椅子が、通販で5〜6千円で売っていたりする。「試しにそういうのを買ってみてもいいかな」と思いつつ評判を調べると、案の定というか粗悪品と呼べるようなものが多いらしく、手を出すのはやめることにした。

 そんな中、今日午前、わりと近くにカリモク家具のアウトレットがあるので覗いてきた。

 一目でデザインや質感が気に入った椅子は座り心地がイマイチで、座ってみて「ああ、これならまあいいか」と思った椅子はデザインが論外だった。

 家に帰って昼食後、家人に写真やらカタログやらを見せると、私が論外にした椅子が飛び抜けて気に入ったという。
 美的センスを疑わざるを得ない。

 いやまあ、なんというか、イギリスの古い書斎なんかに置いてありそうな、緑の布張りの椅子で、それ自体のデザインが悪いわけではないのだが、私の好みとはかけ離れているし、うちのリビングダイニングはマナーハウスの書斎ではないのだ。

 座り心地は悪くなかったし、アウトレットだから値段もそれほど高くないので、午後からまた店に出かけ、その椅子に座ったまま「どうしようかなあ」と長時間思案して、結局購入した。

 その時に考えたのが「縁」である。

 アウトレットの現品販売なので、たまたまそこにあるものしか(その価格では)買えない。しかも、書斎用の椅子など、ふだんから扱いが少ない上に、今は特に子供用の学習机のシーズンなので、それに展示スペースを取られて、数点しかない。
 なのに、カリモクの Webカタログにある椅子をぜんぶ見て、家人が断然これが気に入ったという椅子がその中に含まれており、座り心地や機能性の面からいえば、私もそれなりに気に入ったのである。
 さらに、デザインや質感がいいと思った椅子よりも安い。

 これまで、特に指名買いではない(というか、その都度いろいろ探した)のだが、気がつくと、私と家人の机と椅子、書斎のキュリオケース(というらしい)、寝室のローボードなど、なぜかカリモクになっている。
 そして、家人の机と椅子は30年以上、私の椅子と机も20年近く使っている(訂正:机は11年でした)。ローボードもたぶんそれくらいだ。

 椅子は布張りだし、のべつ使っているので、もっと傷みが激しくてもおかしくないはずなのだが、まだ十分使えるレベルなのは、たぶん、モノが悪くないんだろうと思う。

 今回、買うかどうか逡巡しつつ、長い間問題の椅子に座りながら、「これも20年以上使うとすれば、70歳を越えても使っていることになるのかなあ・・・」(生きてるのか?)とちょっとびっくりした。

 そこまでのものを買うのなら、もっといろいろ吟味してから・・・という思いと、何もかも気に入るような椅子がそう簡単に見つかるわけでもないし、これも何かの縁だから・・・という思いとがせめぎ合って、最後は、「なんとなれば家人や息子が使ってもいいや」と、買うことにした。

 もっと余裕が出てきてから椅子を見つくろいに行こうと思っていたのに、一番バタバタしているさなかに見にいって、先週や来週だとなかったかもしれないものを安く買えたんだから、まあよかったのだと思う。

 これをきっかけに、今後は意識してカリモクで統一していこうかという気がちょっとしている。
 数年前に気に入って買った安物のソファーが、やはり価格相応なのかすぐにへたり、ちょっと後悔しているのだ。
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 若いときはお金も暇もないので、なんでも間に合わせで買いがちだ。そうして買った安物の家具だって食器だって、多くは30年以上使うことになっている。どうかするとこのまま50年以上使ったりしかねない。

 どんどん捨てて買い換えるタイプの人ならいいのだが、買った以上は使える間は使うという私たちのようなスタンスだと、歴史を刻んだがらくたが身の回りにあふれ、ますます捨てにくくなる。

 たとえば20代でモノを買うとき、これを50になっても使うなんて想像もしない。しかし、落とせば割れてしまう食器でさえ、30年以上使っている安物が食器棚を占拠しているのが現状だ。
 食器はさすがに処分しようかとも何度か考えたのだが、愛着というか腐れ縁というか、そういうものがまとわりつくと無下に捨てることも難しい。

 今回も結局は高くない品で妥協した私が言うのもなんだが、少し背伸びしてでもいいものを買っておくのが大切なんじゃないかという気がする。
 そうすれば、年を取ってから、安物に埋め尽くされた生活ではなく、年輪を刻んだ味わいのある愛用品に囲まれて暮らすことができるはずだ。

 まあ、たとえば30代で50代を見通すことはむずかしいけれど、50代なら70代を想像できる。
 私自身、もう一歩踏み込んで、少しくらいはいいものに囲まれた暮らしに向かいたい。

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2017.01.16

■物入り

 なんだかいろいろ物入りが続く。

 カメラとレンズはまあ、好きで買ったのだからいいんだけれど、双眼鏡の修理が2万円・腕時計の修理が2万5千円ほどというのは痛かった。どちらも、その値段でそこそこの品が買えてしまう時代だからなおさらである。
 その他にも、なんだかんだと出費があったような気がする。

 なのにまた、椅子が壊れた。

 壊れたというか、ガスが抜けて高さ調節に支障を来すようになったのだが、その他にもあちこちガタがきていて、そろそろ買い換え時かなあと思う。もったいないような気もするけれど、なにしろ20年近く使っているのだ(でも、家人のは30年を経て現役である)。

 ここに何度か書いたことがあると思うのだが、うちのダイニングには、テーブルと仕事机とをL字型に組んでいて、回転椅子を90°回せば、食卓モードと仕事モードが使い分けられるようになっている(並行モードもたまにある)。

 在宅時間も座っている時間もふつうの社会人より長いので、ちょっといいのを買わなければならないんだけれど、同僚が買った有名な椅子をネットで見ると、15万円とか書いてあって、のけぞってしまう。

 しかし、食事の時はまだいいのだが、仕事の時の低い椅子は身体に悪い。余裕ができたら物色しに行こうかと思っているが、このまま一日でも使っていると仕事にならない感じもして困っている。

 とはいえ、一度買うとまた20年なので、適当なのを見繕うわけにも行かず、買うからにはそれなりに吟味して買いたい。

 買えるまでどうしよう? あ、名案! 家で仕事するのをやめようかな?

 仕事なんかしていなくても、こうしてパソコンを叩いていると同じことなんだけれど・・・

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2016.06.21

◆向かいは何をする人ぞ

 先日、向かいのお宅の車のスモールライトがついたままになっているのに気づいたので、お知らせすることにした。

 とはいえ、もう着替えて(というより脱いで)しまっていたので、改めて服を着直して出るのも億劫になり、電話番号がわからないものかと、ネットで調べてみた。
 すると、フルネームと住所付きですぐにばっちり見つかったので、「向かいの車のライトがついたままになってるから、電話するわ」と家人に言うと、ご近所なのにそんなことで電話するのはヘンだと言われ、結局、家人が伝えに行った。

 翌日、私も、恐縮するくらい感謝された。
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 今の家に越してきてからもう20年近くになる。にもかかわらず、近所の方々のことなど、ほとんど何も知らない。

 両隣とは、もらい物のおすそ分けなどを人なみにはしているが、たとえば職業も知らないし、下の名前すらわからない。

 向かいのご夫婦とは頻繁に挨拶を交わすものの、それ以上の会話や交際はない。

 今回の件で驚いたのは、お向かいに関しては名字すら間違って認識していたことだ。
 表札の漢字を勝手に読んで、「○△□さんのとこに、またジョウビタキが来てるわ」などと夫婦で会話していたのだが、その読み方は間違っていて、実は○△◇▽さんだったのである。

 家人など、向かいのお葬式にまで出席しているのに、名字も把握していなかったことになる。もっとも、亡くなったのは奥さんのお母さんで、その名字はきちんとわかってはいたのだが。

 お向かいの電話番号も、初めて知った。両隣の電話番号はまだ知らない。

 そして、もう一つの驚きは、向かいのご主人が全国紙の編集委員や系列誌の編集長などをなさっていたことである。
 うちが越してきたのは、新聞社を退職され、大学教授なんかをなさっていたころらしい。

 今は悠々自適のようだが、特に気にもとめていなかった「向かいのご主人」が、そんな経歴の持ち主だとは考えもしなかった。

 隣のご主人は、いったい何をしている人なのだろう?
(奥さんの方は基本的に主婦だということがわかっている。)

 このネット時代、案外、調べてみれば簡単にわかるかもしれない。
 CIAのスパイだったりして。あ、だとすると、それはさすがにわからないか・・・

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2016.05.23

■歳月

 前回ここに書いてから、はや2週間近く。

 そのことにも驚くが、歳月の主観的短さと客観的長さに気づかされた、別の出来事について。
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 自宅の風呂場には水栓が2つある。洗い場用とバスタブ用だ。前者にはシャワーもついている。

 いずれも混合水栓になっていて、洗い場用は指定した温度のお湯が出るようになっている。

 その2つの水栓の双方から水漏れしていた。

 カランを閉めておけば漏れないので、どうせ風呂場のこと、使用中に漏れても別に大したことはないと、数週間放置していた。

 でもまあ、なんとなく潮時かなと思って、いつものように、バラしてパッキンを替えることにした。

 バスタブの方は、古いパッキンを外すのにちょっと難儀したものの、あり合わせのOリングがちょうどぴったりとはまって、水漏れは簡単に止まった。
 こんなことでも、水道屋さんを呼ぶとたぶん5千円くらいはかかる。いったい、どれくらいの割合の人が頼んでいるのか知りたくなった。

 問題は洗い場用の方だ。「サーモスタット式シャワー混合水栓」とかいうらしい。メーカーなどによって呼び方が違う。

 ロックナットを緩めて吐水口を取り外すと、あるはずのパッキンが見当たらず、黒いカスのようなものが付着していて、その辺に飛び散った。
 まさかとは思ったが、パッキンのゴムが経年劣化で分解してしまっているのかもしれない。

 いい機会だからと、金属磨きで綺麗にしたところ、使用時に目に入る部分は新品のようになった(が、結局は無駄な労力だった)。

 さて、構造自体は単純なので、パッキンがあったはずの場所にOリングをはめて取り付け直す。だが、漏れは改善すらしない。

 理屈からいって、Oリングをはめれば少なくとも漏れは少なくなるはずである。それが、まったく変わったように見えない。

 不思議に思って調べると、自在パイプなので特殊なパッキンが使われているようであった。
 確かに、ふつうのOリングを使うと、吐水口の動きが渋くなる。だが、それはとりもなおさず、隙間がなくなっているということではないのか・・・

 まあ、諦めて本来の「自在パイプ取付パッキン」を購入しようと、再度吐水口を取り外して問題の箇所を子細に見ると、なんと!パイプのくびれた部分が経年劣化して穴が空いているのであった・・・
Img_2851_32_2

 こんなことは初めてだ。

 最初は何か汚れでもついているのではないかと思ったが、部屋を暗くして水の代わりにLEDライトの光を入れると、そこから漏れてくるので間違いない。
Img_2853_32_2

 これはもう、水栓全体を取り替えるしかないかなあ・・・ めんどくさいなあ、お金もかかるなあ・・・ と思いながら調べてみると、吐水口だけを2千円ほどで購入できることがわかった。

 残りの部分だってもうずいぶん長い間使っているんだけれど、今のところ不都合はない。倹約家のわが家のこと、少し思案して、やっぱり2千円ですませることにした。

 それにしても・・・

 この家に越してきてからの短い歳月は、金属パイプに自然に穴を穿つほどの長さなのだ。

 なんかまだ、ちょっと新築みたいな気分でいるのに。

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2016.04.21

★幸福の芳香

 樹齢?30年近い、「幸福の木」が6年ぶりに花をつけた。

 6年前、それまで一房だけだった花が2房出ていたときに驚いていたのだが、今回はなんと4房。夜になると、リビングは強烈な芳香に包まれ、息子なんかはドアを開けるなり「うわっ、くっさ!」と叫んでいる。
 いや、ほんとは甘い香りだし、質としてはそんなに悪くないのだが、つけすぎた香水なんかと同じで、量が問題なのだ。

 初めて中古のマンションを買ったときに、不動産屋の社員が片手にぶら下げて持ってきてくれたのだが、今や3メートル以上になっている部分がある。斜め上に伸びてそこからアーチ状に垂れ下がっているので、幸い天井には届いていない(が、壁にぶつかっている)。

 木の名前が名前だけに、これまでまったく切ったりはしなかったのだが、あんまり繁茂しすぎているので、まっすぐ上に伸びている2メートルくらいのだけ残して、残りは切って処分しようと考えていた矢先に、この繚乱ぶり。
 まあ、最後に一花咲かせたわけだから、やっぱり予定どおり切ろうかと思っている。
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 これまで、幸福の木と幸不幸との因果関係はなかった(と思う)。
 滅多に花は咲かないので、咲くたびに「幸せも花開けばいいなあ」とか夢想するのだが、何かいいことがあったためしは一度もない(断言)。
 でも、特に不幸というほどのこともなかったわけだから、それでいいのかもしれない。

 ただ、今年はもうすぐ母親が肝臓ガンの手術を受けるので、切るのをその前にしようか後にしようかとちょっと考えてしまう。
 もちろん、そんなこと、手術の成否には何の関係もないだろうし、私は基本的には神も仏も超能力もUFOもネッシーも信じない人間なのだが(でもUFOは一度だけ見たことがある ^^;)、手術日が仏滅に設定されていることを含め、何か引っかかってしまうのは、えもいわれぬものへの畏怖の感情から完全には自由でいられないということか。

 もし神がいれば、熊本だってエクアドルだってシリアだって南スーダンだって・・・あんなことにはなっていないはずだ。

 そう思ってはいても、何か超自然的な存在をまるっきり無視するのにはかすかな抵抗がある。

 無神論者の、それが弱さなのか、と思ってみたりする。

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2016.02.08

◆To eat or not to eat, that is the question...

 2年半ほど前に伐採したナンキンハゼの切り株に、びっしりとキノコが生えているのを知った。

 日没後くらいだったので、急いで見に行って写真を撮り、図鑑やらネットやらで調べた。候補は2つ、ツキヨタケとヒラタケである。
 前者なら毒キノコ、後者なら食用でおいしいらしい。

 もう一度庭に出て、一株?取ってくる。縦に裂いて黒い染みがあればツキヨタケだ・・・

 真っ白! 傘の色も、蛍光灯の下で見ると褐色というよりは灰色で、たぶん間違いなく、ヒラタケだろう。
 キノコのいい香りもしている。

Dsc00236_169 一番寒いこの時期に立派に群生しているのも、ツキヨタケではない証拠になるらしい。

 だが・・・

 さすがに食べる勇気が出ない。

 もし万一ツキヨタケでも死ぬことはないらしいが、数日間は嘔吐や下痢に苦しむという。
 嘔吐なんて、もう25年以上経験がないので(前に嘔吐したときは結局入院した)、考えただけでも恐ろしい。

 しかも、この2種以外の毒キノコである可能性もあるわけで、その場合は命の保証もない。

 ものすごく美味しいように書いているサイトもあり、できたら食べてみたいのだが・・・


 いろいろ楽しませてくれたナンキンハゼがまた贈り物をくれたという思いも、食べたい気持ちを後押しする。

 来週になって、仕事を休んでもなんとかなりそうになってから食べてみようか ^^;

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2015.08.13

★クエン酸と重曹の威力

 いや、知ってたんですよ。ネット時代ですから。でもまさか、ほんとにこんなに綺麗になるとは思っていなかった・・・
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 市販の洗剤などではなかなか綺麗にならない、いわゆる「がんこな汚れ」に、重曹やクエン酸が活躍するという話は、何度か目や耳にしていた。

 だが、そんなもの(特にクエン酸とか)どこで売っているのかもわからないし、わざわざ探し回ったり聞いて回ったりするのも面倒に思って、何となく月日が経っていた。

 先日、バスマジックリンとカビキラーを動員して風呂場を大掃除したところ、見違えるように綺麗になったのだが、ほとんど唯一、浴槽の外側側面についた薄いオレンジ色に見える汚れだけはどうしても取れなかった。
 いや、爪で擦れば取れるのだが、それをやるには面積が広すぎるし、研磨剤なんかで無理矢理擦れば傷をつけてしまうだろうから、実質的には取れないということだ。

 この汚れこそ、「水アカ・湯アカ」(水道水中のミネラル成分)であろうと推測した。
 それを取るには、「クエン酸溶液を染みこませたキッチンペーパーを数時間貼り付けておき、しかる後に擦り洗いをするのがいい」というのも知っていた。

 が、半信半疑だった。やってみるまでは。

 今や、百円ショップにお掃除コーナーがあり、そこにクエン酸も重曹も売っていることを知ったので、買ってきて試してみた。

 ほんとに、あれほど取れなかった汚れがみごとに落ちる。

 ついでにというか、キッチンのシンクの汚れも取れ、「もともとはこんなだったのか!」というほど綺麗になった。
 ときどきは一生懸命掃除していたのだが、これまでは取れなかったのである。

 油汚れには重曹。マジックリンと同じくらい綺麗になって、変な臭いもしない。

 あと、酸素系漂白剤があれば、もう掃除に洗剤はいらないそうである(念のため、「掃除」限定です。食器洗いは中性洗剤です)。3つとも、百円ショップで手に入る・・・

 綺麗になるし、安いし、いやな臭いはしないし、安全だし(クエン酸と重曹は食品のようなものだし、酸素系の漂白剤はもちろん塩素を出さない)・・・
 (ただし、クエン酸と重曹はそれぞれ酸性・アルカリ性なので、取り扱いにはそれなりに注意し、掃除の後は水で洗い流したり水拭きしたりするのをお忘れなく。)

 みんなが「酸素系漂白剤・クエン酸・重曹」の3種の神器(←リンク先表示にやや時間がかかります)を知ってしまえば、花王やらP&Gやらの経営が傾くのではないかというくらいのインパクトがあった。

 ところで・・・

 クエン酸の「クエン」って「枸櫞」と書く柑橘類(=丸仏手柑=シトロン)のことだってご存じでしたか? クエン酸なんてことばを使わないで、「柑橘(かんきつ)酸」とか「シトロン酸」とでも呼べばわかりやすいのに。

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★秘密のラップ

 謎のラップのベールが剥がされた。

 いや、やはりベールは纏ったままかもしれない。謎が解けて秘密が残っただけである。

 クリーンハーツラップの販売元、西原商会のウェブサイトから問い合わせメールを送ると、折り返し留守電に2回電話をもらった。
 「またおかけします」とは言うのだが、商売にならないことでこれ以上煩わせるのも気が咎めるので、こちらから電話をかけた。

 結局のところ、クリーンハーツラップは、西原商会が企画して業務用に独占販売している商品であり、他では購入できないという。

 「お寿司屋さんで使いやすいというのを聞いたんですけど・・・」
 「それはありがとうございます。お蔭様で、ものすごく売れております」
 (も、ものすごく???)
 「でも西原商会さんがお作りになっているんではありませんよね」
 「ええ、うちは食材卸の専門商社ですから」
 「では、どこかのメーカーに委託して製造させているということですか」
 「はい、そうなります」
 「どちらのメーカーで作っているかは教えていただけないんでしょうね・・・」
 「ええ、申し訳ありませんが、それは企業秘密ですので」

 だれかの口から直接「企業秘密」なんて言葉を聞いたのは生まれて初めてである。

 「個人様へも、1本からでも代引きでお届け致します」

というのだが、まさかラップを買うために代引き手数料と送料を支払う気はしない。値段が数倍になってしまうだろう。10本くらい買えば、採算は合うかな?

 興味のある方はお試しいただいて、実際に使いやすいかどうか、コメント欄でお教えくだされば幸いです(笑)

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2015.05.17

■日曜水道屋(土曜だけど)

 「日曜大工」という言葉はあるが「日曜水道屋」という言葉はたぶんない。英語だと Sunday Plumber という言葉があるようだ。「日曜配管工」のほうがいいかな?
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 あっちでもこっちでも水漏れしていたのだが、まあ放っておいても問題ない箇所だったので重い腰があがらなかった。

 ところが、洗濯機への給水栓から漏れ始めたのは放っておけない感じだったので、とりあえずパッキンを替えて修理した。
 以前にもやったことがあるはずなのだが、プライヤーで挟んで回さざるを得ない構造で、今どきこんなものがあるのかと改めて驚いた。

 かかった費用自体は105円だけだが、水道屋さんに頼むと最低5千円は取られるようだ。
 気をよくして、もっと面倒な修理にも手を出すことにした。

 漏れているのは、キッチンの水栓と浄水器である。
 前者は根元に水が貯まり、後者は先端からぽたぽたと水が止まらない。
 いずれも、構造や原因がわからないし、パッキンを替えておしまいというわけにはいかないだろう。

 前者は、「ワンホールシングルレバー混合栓」という名前なのだとわかったが、シンクの奥に生えていて自然に湯水が湧いてくるだけで、ほとんどブラックボックスである。
 どういう仕組みでどこから給水・給湯されているのかもよくわからない。そもそも、どうやって流しに固定されているのかすら・・・

 が、便利な時代で、ネットで調べると、原因から必要な部品、修理方法まで教えてくれるサイトがいくつもある。中には修理工程を動画にしている人もいて、「暇だなあ」と半ばあきれつつ、感謝して参考にさせてもらう。

 結局、混合栓は丸ごと交換、浄水器はスピンドルと呼ばれる部品を交換(なんと4000円以上する)すればいいことがわかった。
 混合栓の方は種類が多すぎて、どれにするか決めるのに苦労した。

 作業自体は難しいことはなさそうだが、問題は作業スペースがほとんどないことと、古い部品が固着していて外れにくいことにあるらしい。

 混合栓の方は、シンクの下の米びつやら鍋釜やらを入れている収納部に潜り込んで仰向けになり、ものの10cmほどしか幅のない真っ暗な隙間に腕を入れ、上方のボルトを回したりする必要がある。
20150517taihen
 イラストは三栄水栓のサイトから引用させていただいたが、うちは給水管自体が仕切り板で隔絶されているので、この絵から想像される以上に大変だった(今日は筋肉痛だ)。

 幸い、バイク用に買ったラチェットレンチがあったのでうまくいったが、ふつうのスパナだったら回すスペースがないために外すのに苦労しただろうと思う。
 混合栓の定価は3万円ほどするのだが、通常の実売は1万4千円くらい。それを送料込み9千円程度で買える店を見つけて購入・交換した。
 頼めばぜんぶで4〜5万はかかるかなあと思っていたが、ネットで安いところを探すと2万5千円というのがあった(九州だけど)。

 浄水器の方はまだ部品が届いていないのだが、こちらは部品が固着していることだけが問題で、作業自体は単純である。
 だが、メーカーによると、部品だけ注文したものの、諦める人も多いということで、その場合は9千円で作業員を派遣すると言われた。
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 浄水器の部品が首尾よく交換できたとすると、結局、3万円ほど節約できることになる(思ったより少ないな・・・)。
 給料は10年以上あがらず(というより下がっていたのがやっと10年前のレベルに戻りつつある状況で)、収入を増やす方法はほとんどない以上、こうやって稼ぐしかない。

 いや、巧拙はともかく、たぶん専門の業者さんより掃除に念を入れ、綺麗に丁寧に施工した自信はある。
 普段なかなか得られない達成感もそれなりに大きかった ^^;

 こんなことなら、もっと早くやっておけばよかった。

 こういうことを自分でしない(できない)人たちはどうしてるんだろう。
 素直に高い?料金を払っているのだろうか。水道に限らず、テレビやビデオの配線とかインターネットの設定とか、ウォシュレットやインターホンを交換するとかパラボラアンテナを上げるとか(いろいろやったなあ・・・)、次々と出てくると思うんだけど。

 そんなめんどくさいことじゃなくても、電球や蛍光灯を替えるのですら需要はありそうだ。

 近所ならいつでも私がやってあげますよ、という気だけはあるのだが(人に喜んでもらえるのは好きである)、こちらがそんなことを考えていることを近所の人に宣伝するわけにもいかず、失敗しても責任はとれないし、現実には難しい。

 ともかく・・・

 それ以前に、面倒なこと、不安なことを後回しにして長期間憂鬱な気分が続く怠惰な自分を何とかしたい・・・ようなしたくないような。

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