2018.11.20

●権力は腐敗する

 かつてここに「◆もう日産は買わない」というエントリを書いたことがある。

 その理由は、カルロス・ゴーンがあまりにも強欲に感じられたからだ。8年前、2010年のことである。

 まさにそのころ受け取っていた報酬に絡んで、ゴーンが逮捕された。

 年収が9億近いのにも驚いたのだが、それよりもむしろ「全取締役に与えられた役員報酬の総額、16億9200万円の半分以上」をゴーン一人で受け取っているのが許せなかった。

 ところが、その年収すら半額にして公表していたらしく、実際の年収は約20億にのぼっていたという。

 不正な操作をして自身の収入を半分に見せ、それでも「あまりにも高額」という批判を浴びていたのだ。
 業界のガリバー、トヨタのトップの報酬が1億前後だったのだから当然である。

 ゴーンの報酬は、報酬委員会等の合議ではなく、ゴーン自身が決めていたらしい。

 ただ一人帝王として君臨していたのだから当然といえば当然か。

 その男が逮捕された。
 プライベートジェットから降りてその日のうちに拘置所へ入った人物は日本では初めてだろう。

 冤罪の可能性を微かに視野に入れつつ、やはり「権力は腐敗する」のだと改めて思う。
 そして、「絶対的権力は絶対に腐敗する」。

 Power tends to corrupt, and absolute power corrupts absolutely.

John Emerich Edward Dalberg-Acton

 至言だ。

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2018.11.19

●かゆいところに手の届かない記事

 夕刊を読んでいて、何ともフラストレーションの残る記事を2つ見つけた。
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 その1

 「焼酎銀行 利子もうまい」というもので、高知の四万十町にある酒造会社が「四万十川焼酎銀行」を運営しているという記事である。
 よそへ移転した銀行の建物を居抜きで使っているが、もちろん銀行ではない。「遊び心で銀行業務をまね」て、焼酎を預けておくと利子として年5%分の焼酎がプレゼントされるというような企画で話題だという。

 何かひっかからないだろうか。

 私はすぐ、「銀行ではない会社が銀行を名乗っていいのか」と疑問に思った。記事はそのことにまったく触れていない。
 調べてみると、当然のことながら、銀行法第六条の2項に「銀行でない者は、その名称又は商号中に銀行であることを示す文字を使用してはならない」とある。

 「四万十川焼酎銀行」は明らかに違法だ。

 だが、それは「名称又は商号」ではなく、単なる愛称だとか何とか、そういうふうにうまく法の網を逃れているのかもしれないとも思った。
 記事には、でかでかと「四万十川焼酎銀行」の看板を上げ、正面にもそう大書した建物が写っているけれど。

 しかし!

 件の会社のWebサイトを見てみると、なんと、「商号 株式会社四万十川焼酎銀行」とあるではないか。
 ということは、「四万十川焼酎銀行」という名前で会社登記がされているということだ。銀行法に違反する商号を国が登記したということなのか? まさか。

 その疑問に答えずして、何の新聞記事か。
 何百万人もが読むのだから、万人単位で同じ疑問を持つ者がいるはずだ。


 その2

 「新天皇パレードは国産車」という記事。

 1990年、現天皇の即位を披露する際に購入された約4千万円のロールスロイスは、皇太子夫妻の成婚パレードで1993年に使われた後、2007年に廃車となってお蔵入りしているそうだ。
 天皇家なのだからまあ当然かとも思うものの、4千万の車を2回しか使わないとは豪儀な話である。17年分の維持費だってかかっただろう。

 それはそれとして、今回の問題は、来秋開かれる新天皇即位のパレード「祝賀御列の儀」に、「国産オープンカーを使う方針を固めた」という点だ。

 即位した天皇がパレードに使う国産オープンカー???

 政府は「国産の新車を購入することにした」というのだが、そんなオープンカーは存在しない。まさか、マツダのロードスターでやるとはとても思えない。

 可能性があるとすればただ一つ、今年フルモデルチェンジしたトヨタのセンチュリーしかありえない。
 だが、センチュリーにはオープンカーがないのだ。

 Yomiuri Online には「発注先のメーカーは今後、検討する」とあるが、たとえば日産が、天皇パレードにふさわしい車を開発するとはとても思えない。そもそも、どのメーカーにしても、これから開発するのは不可能だ。

 結局、センチュリーのロイヤルパレードバージョンをトヨタがオープンカーとして製作することになるに違いない。それだって今からではどうなのかと思うが、もう裏で話がついて開発の目途も立ったから、「国産オープンカーを使う方針」を発表できたのだろう。
 穿った見方をすれば、今年新型センチュリーを発売したのも、即位パレードに使用することと抱き合わせた戦略かもしれない。

 存在しない「天皇の即位パレードに使う国産オープンカー」の話をするのなら、そこに触れないで逃げたり(朝日夕刊)、発注先のメーカーは今後検討するなんて記者発表通り?に垂れ流したり(Yomiuri Online)するだけではなく、もう少し突っ込んだ取材をして「今年フルモデルチェンジしたトヨタセンチュリーを改造したオープンカーを予定している」くらい書いてこそのジャーナリストである。
 ___

 記者たる者、もう一歩踏み込んで、読者に疑問を抱かせないような、かゆいところに手の届く記事を心がけてほしい。

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2018.11.09

●「法定速度」を守っても・・・

 「つまらないことが気になる」ついでに。

 以前からずっと気持ちの悪い思いをしているのが、トラックなどの後ろに貼られた

 「法定速度を守ります

的なステッカーである。

 大型トラックの「法定速度」は、
最高が、高速道路で80km/h・一般道路で60km/h、
最低が、高速道路のみ50km/hだ。

 このステッカーはそれを守ることを宣言している(としか読めない)。

 だが、実際の一般道路の「指定速度」(規制速度)は、最高40km/hや50km/hがほとんどだ。もちろん、20や30だってある。
 「法定速度を守ります」というトラックは、それらを守るつもりはないのだろうか。
 ___

 本来ステッカーが言いたいのは、「法定速度であれ指定速度であれ、決められた速度を守ります」という意味であろう。

 ならばなぜ、ことさら「法定速度」などという不適切な言葉を選び出して使うのだろうか。ごく一般的な「制限速度を守ります」でいいではないか。

 それなのに、これまで「制限速度を守ります」というステッカーを(たぶん)見たことがない。Google で「制限速度を守ります」を画像検索しても、出てくるのは「法定速度を守ります」がほとんどだ。

 中には、「一般道路:法定速度」というタチの悪い?ものまである。これだと、「指定速度(50km/hや30km/hなど)は守らない」としか読めない。
 かと思うと、その上には「制限速度を守ります」と書いてあったりして、もうわけがわからない。

 「法定速度を守ります」というステッカーを見るたびに、なんかこう、「ちょっと格好のいい正式な言葉を使ってみたくて すべってしまった」的な悲哀を感じるのは、やはり私が変だからだろうか。
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(念のため、「法定速度」「指定速度」「規制速度」「制限速度」のいずれの語も道路交通法にはありません。
 第二十二条に「車両は、道路標識等によりその最高速度が指定されている道路においてはその最高速度を、その他の道路においては政令で定める最高速度をこえる速度で進行してはならない」とあり、前者(指定された速度)が「指定速度」、後者(政令で定めた速度)が「法定速度」です。)

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2018.05.04

■2018年GW東北旅行 tweet 集

 恒例になりました、GW東北旅行ツイート集です。ご笑覧くだされば。

2018/4/28 18:46 滋賀・福井県境で、まだ八重桜が満開だった。
2018/4/29 6:56 明るすぎて6時半に起床。日の出が4時台(と言っても56分)であることに驚く@新潟県上越市名立
2018/4/29 7:28 雪をいただいた山々が見えた。
2018/4/29 9:30 標高たった100mの何でもない山里に、まだ雪が残っている@新潟県長岡市小国町
2018/4/29 9:38 日射しが強くて冷房を入れているというのに。
2018/4/29 10:12 山古志村は残雪多し。
2018/4/29 10:45 八重桜、枝垂れ桜が満開
2018/4/29 10:56 道の駅入広瀬。いつぞやは満開だったソメイヨシノがほぼ散り果て。
2018/4/29 11:01 去年は雪で通れなかった国道252号が今年は通れる。一昨日冬季閉鎖が解除されたばかりだという。
2018/4/29 12:11 福島県に入って只見駅前。写真は雪割街道展望台からの眺望
2018/4/29 17:19 福島に入ってからミニストップがやたらに多い。久しぶりにソフトクリームを食べた。
2018/4/29 20:39 宮城県に入ってパスタの夕食
2018/4/30 6:52 6時45分、どうでもいいような「役所からのお知らせ」放送で起こされる。7時まで寝たいというような「怠け者」は、この辺にはいないのだろうか?
2018/4/30 10:10 女川町牡鹿半島の八重桜は散り初め
2018/4/30 10:32 石巻・女川には何度も来てるのに、牡鹿半島・コバルトラインの素晴らしさを今日まで知らなかったなんて・・・
2018/4/30 11:36 山中のスカイラインは平和だったが、津々浦々はことごとく復興途上
2018/4/30 13:33 女川、相変わらず、駅前の賑わいと奥との落差が激しい。
2018/4/30 14:09 忘れてた! 石巻にこんなものがあるのをまったく知らなかった。
2018/4/30 14:33 雄勝で遅い昼食。女川で食べそびれて、かえってよかったかも。
2018/4/30 17:15 気仙沼市街旧中心部、去年まで残っていた鉄筋コンクリートの建物の残骸はなくなっていた。だが、まだ更地になっただけ。
2018/4/30 17:44 陸前高田旧市街地は、見渡す限りの更地になっている。
2018/5/1 6:01 ここ遠野でも、朝6時に大音量のチャイム。スピーカーのすぐ横には家もある。信じられない。
2018/5/1 6:21 売り物の苗を運んできたおじさんに聞くと、5時には起きるということだった。何という働き者。見習・・・えるわけがないか。
2018/5/1 8:41 うちでいま食べているお米を作ってくれている農場に立ち寄った。のどかな山あい。
2018/5/1 8:50 なんかオシャレな、別の農家
2018/5/1 9:57 まもなく栗駒山
2018/5/1 11:10 どれが栗駒山なのかわからないが、結局こういうのが好きなんだなぁと思う。
2018/5/1 13:15 通りたかった県道が、なんと6月8日まで通行止予定・・・
2018/5/1 13:18 ソメイヨシノ?がまだ満開
2018/5/1 17:02 尾花沢やら最上川やら
2018/5/1 17:03 サクランボやモモがなるという。
2018/5/1 19:14 八重桜の綺麗なサイトでテント泊
2018/5/1 20:01 テントですら、こんなに広く感じられるとは。
2018/5/1 20:02 フクロウが鳴いてるが、これは自宅と同じだからありがたくない・・・か。
2018/5/1 20:47 パジャマに着替えて寝られるだけでも贅沢な感じ ^^;
2018/5/2 8:07 急に思い立って蔵王に向かう。いちど行ったからといってこれまで行かなかったのだが、前に行ったのはもう10数年前だし、季節も全く違う。天気がもってくれればいいが。
2018/5/2 9:39 蔵王、栗駒よりはるかに残雪が少ない。
2018/5/2 9:40 まだ晴れている。
2018/5/2 9:43 標高が高くなるたびにエアマットがパンパンに膨らんで困る。抜けばいいのだが、また入れるのが面倒。現在、標高1600m。
2018/5/2 10:38 アマツバメがシュウゥゥゥッと音を立てて飛ぶ@蔵王御釜
2018/5/2 13:20 適当な昼食場所が見つからない@福島市内。幸楽苑だらけ@東北。
2018/5/2 13:32 結局、大規模蕎麦屋(兼なんでも屋、トンカツはおろかスパゲティまである)になる。
2018/5/2 13:43 そうそう、目をつけた二八蕎麦屋は並んでたのでパスした。残念。
2018/5/2 15:03 栗駒も蔵王も磐梯もフキノトウだらけ
2018/5/2 15:21 ホシガラス初見!
2018/5/2 15:33 満開どころか、蕾まじりの桜もちらほら
2018/5/2 15:41 標高825mのソメイヨシノ
2018/5/2 15:43 この桜は?@835m
2018/5/2 21:17 雨の中、交通量のない真っ暗な山岳国道をえんえんと走ってくると、つまらない文明にもほっとする。
2018/5/2 22:06 雨に濡れた国道上に無数のカエル。多くは死体のようだが、申し訳ないけれど とてもよけられるレベルではない・・・@魚沼
2018/5/2 22:55 車中泊は雨音がうるさいことを久しぶりに思い出した。
2018/5/3 8:30 朝5時前、日の出とともに走り出した。「働き者」の仲間入り?
2018/5/4 8:43 帰宅した翌朝、枯れてしまったと思っていたアボカドから若葉が生えてきているのに気付いた。

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2018.01.27

■「履きっぱなしで駆け抜け」たいが・・・

 ここ北摂(大阪北部)にも、やっと雪が積もった。

 雪国の方々には申し訳ないが、雪景色はやはり格別だ。

 隣家の屋根に積もった雪が朝食の間にもみるみる融けていくのを見て重い腰を上げ、雪見ドライブに出かけた。

 以前は四輪駆動にスタッドレスだったのでときどき出かけていたのだが、今の車になってから雪道を走ったことはない。
 当初はノーマルタイヤだったので当然だが、タイヤを替えたあともオールシーズンなので、わざわざ遠方まで雪を見に行くような愚はおかさないよう自制していた。
 ___

 北に向かい、彩都と名づけられた新興住宅街に入る。

 当初の予定では、雪の大阪平野を見下ろし、雪景色の写真でも撮って帰宅するつもりだった。
 ところが、なぜかうちの近所より雪が少なくて肩すかしを食う。
 こうなったら仕方ない、2年前に開通したトンネルを抜けて箕面の山に向かうことにした。

 トンネルを出てほんのしばらく走ると、路肩にトラックが3台止まっている。手前ではドライバーとおぼしき人物が交通整理をしていたが、奥では警察官が現場検証と誘導を行っていた。
 ちょうど路面に雪が目立ちはじめるあたりである。滑って事故を起こしたのだろう。

Img_8837_copy 少し走って勝尾寺手前に至ると、路面が完全に雪に覆われている。平地にまったく雪がなくても、ここから急にこういう状態になっていることも多い。

 交通量はほとんどない。そこから箕面大滝の近くを経て、箕面駅の北側までのドライブウェイを往復した。
 当初は片道だけで帰ろうと考えていたが、走りたりなかったのでそうなってしまった。

 オールシーズンタイヤはしかし、積極的に雪道を走りたくなるようなものではなかった。

 スタッドレスの時は、広い場所でポンとアクセルを踏んで試しても、穏やかにしずしずとしか発進せず、むしろ滑らせるのが難しいくらいであった。優秀な電子制御に支えられた四駆だったということもあろう。

 だが、同じメーカーのFFの車にオールシーズンでは、滑らないようにするのが一苦労である。
 試しに、前後左右に車のいない広いところでちょっと多めにスロットルを開けてみると、電子制御が介入しているインジケーターを点滅させながら、駆動輪がきちんとグリップするまでにずるずると30mほども進む必要があった。

 アップダウンのあるワインディング道路なので、ゆっくり慎重に走っていても滑る場面があり、雪が降ったら雪景色を楽しみに出かけようというような感じではなかった。

 ちゃんとした4WDの車に履けばまた違うのかもしれないが、これだととても「履きっぱなしで駆け抜けよう」(このタイヤのCMコピー)という気にはなれない。
 実際、一切信号がなく、交通量もほとんどない道を10km走るのに、慣れた復路でも30分強かかった。平均時速は20km/h未満である。
 「駆け抜け」るどころか、無様にのろのろ進めるだけである。

 タイアップなのだろうか、このタイヤを褒めそやす記事が雑誌やネットに溢れているが、やはりスタッドレスの代用にはとてもならない。

 それでももちろん、ノーマルタイヤよりは圧倒的にいいので、新しく買った家人の軽自動車(スタンバイ四駆)にも次はこのタイヤを履かせようとは思っている。
 軽い車重に四駆であれば、またかなり違うだろうか。

 何年後になるかわからないが、ちょっと楽しみである。

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2017.12.24

★気がつくとクリスマスイブ

 もはや例年のことだが、プレゼントもケーキもご馳走もなし。

 半世紀で初の快挙、クリスマスまでに書き終えた年賀状(今年で最後にするつもり)をポストに入れ、新しく買った軽自動車を洗車しただけである。
 終了と同時に雨が降り出し、そのうち本降りになり、夜更けには雪へと変わらず、土砂降りになった。

 前の車と同じくらいだと思っていた屋根が思ったより高く、脚立に乗らないと拭くこともできない。もう5cm ルーフが高い方がデザイン的にも使い勝手的にもいいと思っていたが、洗車の観点から言えば低い方がよかったということになる。
 まあ、滅多に洗わないからいいけど。

 あ、そういえば、先日カーナビを取り付けたところ、その素晴らしさにびっくりした。タッチパネルのレスポンスが iPhone なみだし、想像もしなかったような機能がいろいろついている。画面上の車が目的地までのルートをたどって走って行ってくれるとか。

 この年末はどこにも行く予定はなかったのだが、ちょっと行きたくなってきた。

 でも、たぶん無理だろうなあ・・・

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2017.11.05

●私設教習所

 納車された日の夜から4日連続、家人の練習に付き合わされた。

 何しろ、車に乗れなければ連休明けの通勤に支障を来すわけだから、連休中にはふつうに運転できるようにならなければならない。そのために納車日も連休前に設定したのだ。
 私はといえば、毎年この時期には信州とか東北とかサイパンなんかに一人で旅行に行ったり、出張で海外に行ったりするのが恒例になっていたのだが、今年はどこにも行けなかった。

 まあ、40年近くマニュアルの車にしか乗ったことがないのだから、オートマチックの車を練習したいというのはわからないでもない。
 しかし、毎日のように通勤で使っている道を走れるようになるために(家人は他の道はほとんど運転しない)4日間も練習するというのは、わかっていたこととは言え、やはりちょっとあきれてしまう。

 これが私だったら、まあだいたいどんな車でも練習は必要ない。強いて言えば、最初の数分間が練習だ。
 なんとなれば、アメリカや韓国やオーストリアやその他多くの国で、見たこともない車をいきなり与えられ、左ハンドル右側通行の異国を、右手で変速レバーをカチャカチャやりながら走りだすのがふつうだったのだ。
 車両感覚やパワーの出方やブレーキのタッチはもちろん違うし、ライトやウィンカーやワイパーやサイドブレーキなんかの位置や操作も違ったりするが、ほとんど問題ない(一度だけ、レンタカー会社の駐車場を出るときに窓が開けられなくて焦ったことがある。パワーウィンドウのスイッチが車両の中央(運転席と助手席の間)についていたのだ)
 世界中で多くの人たちが異国のレンタカーを借りて旅行しているのだから、それがむしろ当然なのである。

 なのに、ごくふつうの日本車を運転するのに「特訓」が必要なのだ。

 幸いというか、私以上に完璧無事故無検挙(相手側過失100%の軽い追突をされたことは2回ある)だし、何といっても運転歴40年近いベテランだから、4日間の練習を終えるころには運転自体には何の問題もなくなっていた。
 それでも、標識を無視して飛び出してきた車に驚いてブレーキを踏むときには、存在しないクラッチを踏むべく左足が空を切ることや、車庫に入れてしまってから「シフトレバーをどうするんだっけ?」みたいな感覚は、まだ少し残っているようだ。

 ともあれ、明日からも輝かしい無事故無検挙記録を続けていってほしいと切に願っている。

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2017.11.02

●19年ぶり

 家人の車が納車された。

 何ということのない軽自動車なのだが、やはり新しい車となると待ち遠しく、ちょっとわくわくもする。

 それが19年に一度というのはいかにも寂しい。まあ、その間に私は車を2回買っているわけだけれど、それでも世間と比べたら少ない方だと思う。

 現に、3年目で最初の車検を迎える私の車のディーラーは、次の車に買い換えさせようと熱心である。実際に買い換える人も多いからだろう。

 車は数少ない趣味の一つなのだから、3年に一度はともかく、せめて5年や7年に一度くらいは買い換えの楽しみを味わってもいいような気もしてきた。私の前の車もその前も、さすがに19年は乗らなかったが、いずれも十数年は買い換えなかったのだ。
 ___

 今日は慣らし運転を兼ねて、石清水八幡宮飛行神社にお参りしてきた。前者は30年以上ぶり、後者は初めてである。セスナを飛ばしていたころになぜ行かなかったのか不思議だ。

 飛行機はそれで大丈夫だったし、無宗教でもあるのだが、やっぱり、こと乗り物に関しては、お守りくらいは持っていたいという気はある。祈祷まではしてもらわないけれど。
 ___

 家人はまだ1秒も運転していない。これから練習に付き合わされる。

 ペットボトルで栽培している遅いトマトが色づき初め、ハバネロは花をつけた。

 すこーし幸せな気分。

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2017.10.16

◆運転免許証更新時講習による収穫

 運転免許の更新など、貴重な時間とお金を奪われるだけだと思っていらっしゃる方も多いのではないだろうか。
 実際、明確に意味のあることと言えば、視力を測定されることくらいである。
 フランスやドイツなど、免許更新が不要な国も多い。

 まあそれでも、はなはだ不十分ではあるが、高齢ドライバーには認知機能検査を課したり、運転に適さない病歴があることを自己申告させたり、安全意識を講習で喚起したりと、意味がないわけではない。
 写真をアップデートしておく必要もあるかもしれないし、道路交通法改正のポイントをおさらいするのも悪くはない。

 いずれにせよ、やらないですませるという選択肢はないので、仕方なく更新に行ってきた。

 誤算だったのは、前回までと違って、講師がきちんと授業のようなものを行うことである。そのせいで開始時刻が決められており、ずいぶん待たされることになった。
 以前なら、任意の時間に入ってエンドレス上映中のビデオを見、見始めたところまで来たら終了という感じだったので、特に時間を考えずに更新に出かけて失敗した。
 結局最悪のタイミングになって2時間20分も待たされたし、全部で4時間近くかかってしまった。

 帰宅してから「運転免許更新連絡書」のハガキを見ると、最後のところに小さな字で「講習開始時刻は、受講を希望される警察署にお問い合わせください」とあった。わかっていれば問い合わせたのだが、そんなものを電話で問い合わせたり答えたりするのも双方にとって面倒である。Webにでも一覧できるようにしておけばいいのに。

 それはともかく、これを書き始めた動機は、更新時講習で意外にも改めて発見/学びがあったことだ。

 いや、申し訳ないけれど、講師の話から学ぶことはほとんど何もなかった。たいていは「おっしゃるとおりですね」、いくつかは「その説明の仕方や統計の扱い方には疑問があります」という程度。
 まあ、安全意識について思いを新たにするという意味では、もちろん有意義であった。

 発見/学びは、意外なところから訪れた。

 典型的な右直事故について、わかりやすいイラストを添えて講師が説明する。直進は二輪車のオートバイ、右折は四輪の車。
 「さて、この事故の主な原因は何でしょうか?」

 指名された受講者はなんと、「わかりません」と言うのである。やる気がないとか反発しているとかそういうのではない。重ねて問われても首をひねっている。
 「では質問を変えましょう。直進と右折とではどちらの車両が優先ですか?」
 「えっと、直進ですか?」
 もちろん正解だが、もっと自信を持って答えてほしい。
 さすがは講師、ここでちょっと疑問を持ったのかもしれない。
 「では、直進右折等が関係ないとしたら、二輪車と四輪車ではどちらが優先ですか?」
 「四輪車です」
 イラストでは二輪車が直進なので、イラスト由来の勘違いではない。
 「あ、あ、いや、いや、いや・・・」と講師。
 私も思わず、「えええっ !?」とかなんとか、声を漏らしたかもしれない。
 気を取り直した講師はさらに、
 「そうですか、では、ダンプカーと軽自動車ではどちらが優先でしょうか?」
 「ダンプカーです」
 うわお。
 「あの・・・ 衝突した場合にどちらの被害が小さいかというふうに勘違いなさっているのかもしれませんね」と講師は苦しいフォローを入れるのだが、その発言への反応からも、明らかにそうではないことが見てとれた。
 (免許をお持ちでない方のために:二輪も四輪もダンプも軽も優先度に違いはありません。また、車種によらず、直進と右折とでは直進が優先します。)

 もう一人。
 今度は典型的な左巻き込み事故。左折する車とその左後方を直進する二輪車。例によってわかりやすいイラスト付。
 「この事故の主な原因は何ですか?」
 「えっ、私ですか? うーん、えっと・・・」(間)「車が左をよく見てなかったからですか?」
 「そうですね。左折するときは左側をよく確認することが必要です。では、どうやって確認しますか?」
 「ミラーで」
 「そうですね、ミラーできちんと確認してください。まずはドアミラーとバックミラーと両方の確認が重要です。他にはどうやって確認しますか?」
 「えっ?」
 「他に確認の方法はありませんか?」
 「他ですか・・・?」
 「他の方法で確認はしませんか?」
 かなり待ったが、答えられない。
 講師は、
 「車には死角がありますから、ミラーだけではなく、首を動かして直接目で見て確認しなければなりません」と、当たり前のことをいう。「なるほど、そうなんですか」と言いたげな受講者・・・
 ___

 今回の講習の最大の収穫は、これほど愚かで無自覚な人たちにも自動車免許が与えられ、公道上を当たり前のように走行することが許されているという事実を、改めて思い知らされたことだった。

 特に二輪車にとっては、こういう人たちは自分の命をおびやかす存在となる。
 よく言われることだが、オートバイに乗るときには、周囲の車両が何もわからない愚か者だと思って、さらには、無自覚に自分を殺しにきている暗殺者だと思って運転しなければならないのだ。

 この話にはちょっとしたオチがある。

 講師の質問にまともに答えられなかった2人は、5年間無事故無違反の優良運転者講習の受講者だということで、開始30分で帰っていった。受け取る免許はゴールドである。
 「あんな人たちをたったこれだけの講習で野放しにしていいんですか」と言いたかったが、もちろん言っても詮のないことなので何も言わない。何とかしたいと思っても、講師だって制度上何もできないのだ。
 あの2人が、ペーパードライバーであってくれることを祈る。そして、もしそうなら、願わくは、再度の十分な教育なしに運転しようなどという気を起こさないことを。

 右直事故や左巻き込み事故などについて、やろうと思えば5分でも10分でも、双方の優先関係や注意義務や過失、さらには運転者の認知特性や車両の特性まで理路整然と説明できる私(自信過剰のようで申し訳ありませんが、ドライバーやライダーなら本来だれもが説明できるべきです)は、一度「軽微な違反」で検挙された前歴があるので、居残り講習となった。免許はブルーとなる。

 自業自得とはいえ、理不尽なことである。

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2017.09.30

■歳月 ──としつき

 19年乗った、家人愛用の軽自動車。

 故障もなく長い間働いてくれたのだが、車検の見積もりを取ると、寄る年波には勝てず、さすがにそろそろちょっと・・・という話だったので、車検が切れないうちにと、急遽新しい車を買うことになった。こんなこともあろうかと以前からぼちぼち考えていたので、別のメーカーの車だが、あっという間に注文してしまった。
 車の下取り額は100円。価値がないことはわかっていたけれど、わざわざ査定して、そのために待たされたのは何だったのかと思う。

 驚いたのは店長の若さである。「子ども店長」か !? とツッコみたくなるような風貌で、たまらず年齢を聞くと、「30になりました」という返事。
 まだ店長経験3か月だということだが、40代半ばの前の店長が異動し、一番年上の「男」(とはっきり言った)が自分だったとのこと。早い出世を言祝いだが、比較的ブラックな業界で、人の出入りが激しいのかもしれない。

 担当セールスは(たぶん)二十歳そこそこの女の子。もしかすると、家人の車の方が「年上」の可能性すらある。今年入社したばかりで、今月からやっと自分で車を売り始めたという。名刺には初心者マークがついている。今日注文した車が初めて売った車だとよかったのだが、残念ながらそうではなかった。

 注文書説明の際は、念のためにと先輩社員が同席するのだが、せいぜい20代半ば。まあ、店長が30だというのだから当然かもしれない。

 こんな店で大丈夫なのか・・・とも思うのだが、周囲が若く、下手をすると子どもに見えるというのは、間違いなく「相対性理論」である。

 「えっ? 高校野球で甲子園に出てる選手って年下?」と驚いたのが懐かしい。今や、プロ野球12球団の監督ですら、もしかすると全員年下かもしれない。

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