2017.02.11

◆雪の牧ノ戸峠にて

 雪景色で思い出した、昨年末の九州旅行。

 阿蘇を後にして湯布院方面へ向かうべく、やまなみハイウェイを北上していた。日本で5本の指に入るくらいの絶景コースだ。

 心配していた雪はもう大丈夫だろうかと思い始めたころ、最高標高地点の牧ノ戸峠(1333m)を前にして、圧雪路となった。
 車はノーマルタイヤのFF(前輪駆動車)である。

 いったん手前で止まったものの、「すぐ先が峠だし、ここまで雪がなかったんだから、目の前の圧雪路さえやり過ごしてしまえば、またすぐ雪はなくなるだろう」と考えた。
 幸い交通量もごく少ない。

 とりあえず様子を見ようと思って圧雪路に踏み込む。緩い上りだ。20〜30メートル走っていったん停止し、再度発進できるか試してみた。

 無理。何度試みても空しく前輪が空転するばかりである。

 とりあえず諦めて、雪のないところまでバックで戻る。上り坂なのでバックすることはできた。

 うーん、どうしよう。いったん止まると身動きがとれなくなる。ただ、おそらくは、のろのろと進み続ければ行けないことはないだろう。
 だが、峠を越えたところの下りはどの程度の勾配なのか。ここはやっぱり引き返すべきだろうなあ・・・ でも、ものすごく遠回りになるよなあ・・・

 その時、対向車がやってきた。窓から手を出して振り、合図する。ゆっくり走っていたこともあって、気づいて止まってくれた。

 互いに窓を開けて視線が合う。ちょっと違和感はあったが、話しかけてみた。

 「あの、すみません、この先の雪はどんな感じですか」

 相手はきょとんとしている。違和感が確信に変わった。ドライバーは外国人なのだ。おそらくは東南アジア系の。
 たまたま止めた車を運転していたのが外国人・・・という時代になったのである。こんなことは初めてだ。

 まあ、車を止めることもそうないんだけれど、ドライバーに日本語が通じないというのは予想しなかった。
 相手から見れば、止めたのは日本人だと予想できたろう。よく止まってくれたものである。

 気を取り直して、英語に切り替える。幸い通じた。

 この先、雪はどんな感じか、それはどのくらい続くのか。

 「うーん、2kmくらい」

 えっ? 2km??
 すぐそこが峠なので、せいぜい数百メートルだと思っていた。2kmはかなり厳しい。
 逆に聞かれる。この先の道路に雪はないのか。うん、まったくない、安心していい。

 そちらは大丈夫だが、こちらは行けるだろうか。うん、大丈夫だ、ゆっくりいけば(You can go slowly.)。

 半信半疑だった。でも2kmだ。何とかなるかもしれない。

 本当におそるおそる車を進め、結局は何とかなった(5kmくらいに感じたけど)。
 ___

 しかしながら、逆の立場だったらどう答えただろう。
 自分はスタッドレスタイヤを履いたレンタカーで峠をゆっくり越えてきた。その雪道を走れるかと聞く人がいる。

 タイヤはノーマルですか? FF? やめておいた方がいいと思います。もちろんご自由ですが、私なら絶対に行きません。

 実際、途中で後にも先にも進めなくなっている車を目撃した。幸いすでにパトカーが来ていたので、そのままやり過ごした。
 私が無事に走り終えたのは、運がよかったからにすぎない。

 つくづく「引き返す勇気」ということを考えさせられた。こんな時でも臆病なのだ。

 今思えば、よくもまあ、雪道を走るのが初めてかもしれない東南アジア人?のアドバイスに従ったと思う。
 結局は背中を押して欲しかっただけのことなのだが、それにしても。

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2016.12.30

★「徐行」(その2)

 九州を旅行中、公安委員会が設置した「徐行」の標識は、結局一度も見なかった。自宅からフェリー乗り場までの往復を含めてもなかった。

 1週間以上、1300km余(フェリーで往復したので大した距離ではないが)を走ってゼロである。

 いったい「徐行」の看板はどれくらいあるのだろうと前から疑問だったのだが、旅行前の朝日新聞に記事が載っていて、たまたま知ることができた(2016.12.15夕刊)。

 それによると、「止まれ」は約170万箇所、「徐行」は約1千箇所だそうである。「止まれ」が「徐行」の1700倍!だ。

 やはり、「「徐行」の標識を立てるべき場所に「止まれ」の標識ばかり設置」しているのは間違いないようだ。

 単純計算で、「止まれ」の看板は1都道府県あたり平均3万6170本、「徐行」は21本ということになる。それでも「20本もあるの?」という気はするが、見ないはずだ。
 以前書いたように、「あそこにあった」と思い出せる「徐行」の標識は全国で1本しか知らない。

 国土交通省のサイトによると、林道や農道などを除く、道路法第三条に規定された道路の総延長は128万キロ弱だそうで、ならば、異なる道を平均して1280kmほど走るごとに1本の「徐行」の看板に出くわす計算になる。

 それほど少ないのだ。今回私が一つも見なかったのも、偶然ではないことがわかる。

 「止まれ」ならば、自宅から数十メートル以内に数本あるのに(実際、平均すると750m走るごとに1本立っている計算になる。これではおちおち走っていられない)。
 ___

 さて、↑の新聞記事では、東京オリンピックを控え、「止まれ」と「徐行」の標識に英語を併記する内閣府令の改正案を警察庁がまとめたことを報じている。

 「止まれ」は "STOP" でいいのだが、「徐行」が "SLOW" なのには驚いた。

 「道路標識及び信号に関する条約」に定める、赤で縁取りした逆三角形の白い看板(日本の「徐行」の看板とほぼ同じ)は、以前も書いたとおり、英語圏では通常、"YIELD"(米語) か "GIVE WAY"(英語) と表記されている。

 要するに、「あなたに優先権はないので、相手に道を譲りなさい」ということだ。

 それこそがこの看板の本質のはずである。

 たしかに、「徐行」の意味は "SLOW" かもしれないが、それならばこの形式の標識を使うべきではない。

 制定の経緯がよくわからないのだが、日本の「徐行」の看板は、いったいどうすることを要求しているのだろうか。
 ほんとうに「徐行」そのものが目的なら、もっと多く設置されていてもいいはずである(現に、工事現場などでは看板によく「徐行」が使われている)。

 国際条約上は、明らかに "YIELD" や "GIVE WAY" の意味で使われるべきなのに、日本では単に速度を落とすことだけを要求しているから、無駄にぜんぶ止まらせたい交通行政が、すべて「止まれ」の看板にしてしまっているのだろうか。

 そのセンスが、「徐行」を "SLOW" と表記させる。

 1700000 対 1000 というのは、いかにも不自然だ。都道府県あたり平均20本ほど、道路延長1280kmあたり平均1本ほどしかない看板など、そもそも不要だとすら言えるかもしれない。なにしろ、青森から広島くらいの距離を走って1本なのである。

 繰り返すが、ピクトグラムとしてのこの看板の意味は、国際条約上、「相手に優先権があるから道を譲りなさい」なのだ。ゆっくり走ることが本質ではない。

 まあ、英語ネイティブではない外国人には、SLOW のほうがわかりやすいというのは理解できなくもないのだが・・・

 いずれにせよ、外国人観光客が「徐行」の標識を見ることはまずないだろうから、どうでもいいのかもしれない。宝探しのようなものである。

 明日からまた探してみよう。ふだんの私の行動範囲には一つもないと断言できるけれど。

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2016.12.25

★九州旅行中継中

 今回は、なぜか自然に twitter で旅行を中継する感じになっています。

 twitter なので、(つまらない)文章はほとんどなく、(つまらない)写真は比較的豊富です。

 このブログの→からもご覧になれますが、よろしければ、以下をご覧くだされば。

 https://twitter.com/windcalmskc

って・・・ だれが見るねん???

 でも、ご覧いただければ、それが私の小確幸です ^^

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2016.12.17

★車中泊大成功

 週末、旅行には行けないので、届いたマットを車に敷き、自宅の車庫で車中泊してみた。

 まったくもう、いいトシをして何をやってるんだか。ほんとにアホである。
 折りから、この冬一番の冷え込みだ。

 しかしこれが大成功。これまでの車中泊が何だったのかと思うほど快適で、朝7時前にトイレに行きたくなって起きるまで、ふつうに寝られた。

 もともと、睡眠の質がいい方ではないので、これなら寝室の布団で寝ているのと大差ない。

 問題は寒さだけか。

 車庫の中なのでまあ寒くはなかったが、これが放射冷却の激しい屋外とかだとどれくらい冷え込むか未知数である。
 ___

 旅行に出るのもけっこう面倒で、「どうしようかなあ、やめようかなあ」という感じが続いていたが、ちょっとやる気が出てきた。

 どんなつまらないものでも、背中を押すのはいつも「新しい経験」だと思う。飽きっぽいからだろうか。

 興味の範囲が狭いし、お金を使うことが好きではないので、なかなか難しいんだけれど。

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2016.12.15

★車中泊大作戦

 昨年夏の北海道旅行、今年のゴールデンウィークの東北旅行などは、車中泊をメインにした一人旅だった。列車やバスではなく、自家用車内での車中泊だ。

 一番の理由はもちろん経費節約だが、朝や夜に行動の自由があることも大きい。夜11時まで走って移動して、朝7時に走りだすなどいうことが簡単にできる。

 だが、悲しいことに、私の車は小型のセダンで、まったく車中泊には適していない。
 北海道と東北は、後部座席とその足もとを埋め尽くすエアマットを使ってしのいだが、身体をのばして寝ることができないばかりか、上に座ることもできない。前席からの移動もその逆も大仕事である。夜中にトイレに行くだけでも難儀した。

 家人が乗っている別の軽自動車がもう20年近くになるので、次は車中泊のしやすい車を購入しようと、しばらく前から考えている。

 何かいい車はないかと、折りに触れてチェックしているうちに、もしかすると、今の私の車でももっと快適に車中泊できるのではないかという思いが生じた。

 そう思って車の横に立ち、長さを目分量で見ると、どう見ても身体をのばして寝られそうにない。大きな車が嫌いでコンパクトなセダンにしたのを少し後悔する。
 まあ、いずれにしても、後部座席の背もたれを前に倒すとトランクとの間に大きな段差ができるし、背もたれ自体も少し斜めになって水平に寝られない。
 どうせダメなんだろうなあ・・・と思っていた。

 しかし、この年末、がんばれば長い休みが取れそうなので、念のため、ダメもとくらいの気持ちで実際に寝られるかどうか試してみることにした。
 あれやこれや試しながら考えると、なんと!最終的に、幅65cm・長さ190cmくらいの、まずまずフラットな寝床を作れることがわかった。頭は前席の背もたれの後ろ、背中は後席の背もたれの裏、足はトランクの中、になる。

 天井が低すぎて寝床の上には座れないとか、背中が少し傾斜するとかの問題はあるものの、これまでよりははるかに快適に寝られそうだ。
 後席は2/3だけ前に倒すので、残りの1席に移動すれば座ることもできる。出入りは後部ドアから。

 問題の段差は、ニトリで売っているわずか1990円(税込)のマットレスを畳んだままトランク内に置くことで、誂えたようにぴったりと解消する。
 頭の部分が、ちょうど後席に座った場合の足を置く位置にあたり、寝たときに頭が空中に浮いてしまうので、そこには同じくニトリで買った背の高い風呂椅子を台として置くことにした。

 後席の背もたれの裏は硬いので、寝るためのマットも必要だ。いったんは、上記の段差解消用マットをもう一つ買い、本来の形に広げて使おうと思っていたのだが、サイズが合わなかったので、結局、ネットでいろいろ調べてキャンプ用のマットを購入することにした。安物ではあるのだが、私にとってはそれなりに高い。
 だがこれも、誂えたようなサイズで、厚さも5cmあり、快適に寝られそうだ。届くのが楽しみである。

 早速この週末、試しに一泊で車中泊旅行に出ようかと思ったが、珍しく両日とも予定があり、しかも、今日、ちょっと重い仕事の依頼が来てしまった。

 まあ、仕事は年明けに回し、年末はまた一人旅に出ようと思う。「明日できることは今日するな」だ(笑)

 それにしても・・・

 こんなに車中泊にこだわるなら、それにふさわしいミニバンとかを買えばよかったのかなあと、ほんの少し考えてみた。

 いやいやいや、やっぱりありえない。年に何度かの車中泊のために、大嫌いなミニバンを日常の足にするなど、私の自我が耐えられない・・・

 つまらない自我だとは承知しつつも。

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2016.12.02

★「徐行」

 みなさんは、正式な(というのは、公安委員会が設置した)「徐行」の標識をご覧になったことがあるだろうか。

 「ああ、あそこにあるよ」と言えれば大したものである。

 私は、茨城県以外のすべての都道府県を車で走ったことがあるが、いま思い出せるのは全国で1つ!しかない(もちろん、他にもあるだろうとは思う)。

 なぜか。

 「徐行」の標識を立てるべき場所に「止まれ」の標識ばかり設置するからである。

 外国の方はそれほど経験はないが、訪れた国の中でこんなことをやっている国はただの一つもなかった。

 ・・・と書いてきたところで、この件は以前書いたのではないかという気がしてきた。

 調べてみるとやっぱり・・・

 われながらなかなかうまく書けていると思う(笑)

 まだの方はぜひお読みいただければありがたい

 この国の交通行政は、本当にひどい。

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2016.08.31

★ヒッチハイカーとサイクリスト

 ヒッチハイカーを乗せてあげたことはない。

 一度だけ、フランス北部をドライブ中に、気の迷いからブレーキを踏んでスピードを落とし、家人に咎められて再加速したことがある。
 喜んで駆け出すカップルをミラー越しに見ながら、申し訳なさでいっぱいになった。
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 アイスランドでは、すでに50人くらいのヒッチハイカーを見たかもしれない。それよりやや少ないサイクリストにも遭遇した。後者には特に、年配の人も多い。

 今日の後半など、210kmにわたって道沿いには店もトイレも何もなかったのだが、そんなところでも自転車を漕いでいる人がいた。
 いったい、どんなふうに日々を過ごしているのか、想像するのも難しい。
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 長い道中のつれづれに、「彼(女)らはなぜヒッチハイクをするのだろう」と考えていた。

 経済的な理由も大きいとは思うが、それよりはむしろ、生き方というかそっちの問題だという気がする。

 彼らだって、ヒッチハイクでアイスランドまで来たわけではない。また、昔のように、貨物船に安い値段でもぐり込んで・・・というわけでもあるまい。
 結局は私と同じように、エコノミークラスの飛行機で飛んできたはずだ。

 たとえば2週間の旅行をするのに、小さい車を借りれば10万円もかからない。飛行機代が払えるなら、もう少しアルバイト?をがんばって車で走れば、あてのないヒッチハイクなどしなくてもよいのである。

 にもかかわらず、彼らはヒッチハイクをする。

 それはまず、旅行期間が2週間とか、そんな取るに足りない長さではないからだろう。たぶん、最低でも2〜3か月、もしかすると3年くらいかけて世界を回っている途中なのかもしれない。

 それに・・・

 いや、結局のところ、ぼくにはできなかったし、これからもできないことを彼らはやっているのだ。それには素直に敬意を表したい。

 サイクリストの方なら、自分の脚で走破したいという実感がほしいことはわかる。それでも、アップダウンの激しい、ときに未舗装の道を、文明に出会うまで(たとえば)210km走るとすれば、2日がかりになるだろう。

 彼らもまた、ぼくにはできないことを・・・
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 それにしても。

 今回の旅行だけではなく、ヒッチハイカーを乗せてあげているところを見たことがない。どのくらい待てば乗せてくれる車が現れるのだろう。

 ぼくにだって、乗せてあげたい気持ちは十分ある。
 でも、第一にレンタカーの約款で禁止されているし、一人ならともかく、二人乗せることは物理的にほぼ不可能だ。彼らの荷物は大きいので、一人だってどうだか、という感じである。トランクはすでに、ぼくらの荷物だけで一杯なのだから。

 それに、あれこれ考えるうちに、実際に乗せてみないとわからないかもしれない問題に気づいた。

 彼らはかなりの臭気を発しているに違いないのである。ときにはたまらないくらいに。

 もしかしたら、ほとんどだれもヒッチハイカーを乗せてあげない最大の理由はそれかもしれない。車内が汚れるとか臭いとか。

 残念ながら、彼らの素晴らしい生き方をもってしても臭気や汚れを消し去ることはできない。

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2016.08.30

★アイスランドの道路事情など

 (このエントリは随時更新していきます。)

 アイスランドの道路事情は悪くない。
 High Lands と呼ばれる内陸部に行かなければ、おそらく問題はないと思う。どのみち、一般的なレンタカーで High Lands を走ることは許されていない。
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 レイキャビク近郊にあるケプラビーク国際空港に着いたとき、「よくこんな立派な空港を維持できるなあ」と感心した。
 なにしろ、アイスランドの人口は33万人ほどなのである。そのうち、勤労者は20万人くらいだろうか。

 国外の旅行者がかなり寄与しているにしても、たった20万人ほどが納める税金で、(人口が計1千万人近い)北海道と四国を合わせた広さの国土のインフラを整備することが可能なのが、とても不思議な気がする。

 どんな田舎に行っても電気は通っているようだし(しかも電柱がない!)、水道水はおいしいし(一度だけ、山中のトイレで「飲めません」の表示があった)、ほとんどの水栓からお湯が出るし、水洗トイレ以外を見たことがない。
 そして、「いったいどこの惑星にいるんだ?」というような原野の真ん中にある宿でも、インターネットが通じる。
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 さて、道路の話。

 これまでに2000km以上を走ってきて、アイスランドをほぼ3/4周した。その経験をもとに、レンタカーでアイスランドを回る方々の参考になればと、簡単に(レイキャビク以外の)道路事情を記しておく。
 (その後の経験も踏まえて更新しています。)

1.ほとんどの道路は片側一車線。ケプラビーク国際空港からレイキャビクに向かう道と、アイスランド第2の街、アークレイリの海岸通りだけは片側二車線だった。
2.田舎へ行くと、橋があるたびに一車線になってしまう場合がある。交互通行になるが、交通量が少ないのでそれほど問題はない。
3.ほとんどの舗装道路の制限速度は90km/h。街(というよりほとんどは「集落」)が近づくと70, 50と規制標識が出て、街が終わるまでは50km/h。学校の近くなどは30km/h制限もある。
4.ほとんどの未舗装道路の制限速度は80km/h!
5.客観的に危険な場合(センターラインで表示される)以外はほとんどの箇所で追い越しOK。交通量も少ないので、遅い車の後に数珠つなぎになることはない。
6.有料道路は(たぶん)存在しない。(後記:レイキャビクの北に、フィヨルドに沿って大回りするのを避けるための海底トンネルが開通しており、そこは有料(ISK1000≒900円)だった。)
7.信号はまったく!ない。もしかしたらレイキャビクにはあるのかもしれない(アークレイリにはあった。赤信号はハートマーク。レイキャビクにはふつうに信号があった。)。交差点は基本的に、ロータリー(中の車が優先)か、一方が徐行(ときに一旦停止)。
8.ヘッドライトは昼間も常時点灯が法律で義務付けられている(よく忘れる)。
9.下手をすると、200km以上にわたってガソリンスタンドがないことがある(実際あった)。小まめな給油が必要。同様に、トイレもないことがある。こちらも見つけたら用を足しておいた方が無難。
10.名所の駐車場はほとんど無料。シンクヴェトリル国立公園のみ、あちこちの駐車場1日券でISK500(≒450円)だった。アークレイリの街も無料で1〜2時間のところが街の中心地にすぐ見つかる。ただし、銀行かガソリンスタンドで無料の時計盤を手に入れ、駐車(到着)した時間をダッシュボードの上に表示しておく必要がある。紙に時間を書いて(Arrived time is 11:40 a.m. Thank you.)置いている人もいた。
11.私の乏しい経験からは、アイスランドほどクルーズコントロールが役に立つ国はほかになかった。私はマニュアルを希望したのにレンタカー会社の都合でオートマチックになったが、むしろよかったと思っている。マニュアル派の方も、クルコン付のオートマチック車を検討してはいかがだろうか。
12.ナビは不要だが、GPSはあったほうがよい。スマホにグーグルマップをダウンロードしておけば通信なしでつかえる上に自分の位置がわかって、必要十分。ダウンロードは一度にはできないが、アイスランドなら10回以下でほぼ全土をカバーできる。
13.ガードレールはほとんどない(西部にはたまにある)ので道路脇に飛び出したりしないように注意が必要。実際に飛び出している車を見た。

 日本のドライバーが驚くのは、未舗装路が多いことだろう。

 アイスランドをぐるっと一周している天下の国道1号線ですら、東部では未舗装区間がけっこうあった。おそらく西部はもっとひどいのではないかと思う(後記:未舗装区間はむしろ少なかった)。
 あるいはまた、ヨーロッパ最大の水量を誇るという滝(デティフォス)を、観光ガイドはさらっと「幹線道路の864号線から近く」と表現しているのだが、国道1号から分かれるこの「幹線道路」は全線未舗装で、滝までは30kmの道のりがあった。しかも、滝に近づくにつれて路面状態が悪くなっていった。
 今泊まっている宿に来る道も、10km以上にわたって未舗装だった。

 ただ、多くの未舗装路はフラットダートで、ライン取りにさえ気をつければ実際に80km/hで巡航できた。それでも、日本のドライバーは未舗装路自体に慣れていない人が多いだろうから、路面状況には細心の注意が必要である。

 もう一つ注意すべきなのは、わき見と居眠りである。

 あまりにも見慣れない壮大な景色(というより「光景」)が広がるので、わき見運転などしないように気をつけなければならない。
 ほとんどの車は100km/hくらいで走っているため、センターラインを超えると相対速度200km/hで衝突しかねず、おそらくは即死する。

 私の場合、わき見は大丈夫だと思うのだが、居眠りの方は自信がない。
 これまで走った道は、たぶん例外なく、路側帯とか車道外側線とかそういうものは一切存在せず、文字通りの片側一車線のみであった(北西部には車道端に線を引いている道があったが文字通り端に線があるだけ)。したがって、車を停めるスペースが皆無の道が十数kmくらいは続いたりして、眠気を催したりしても、停めて休憩する場所がない。

 仕方なくだましだまし走り続け、万一意識が飛ぶと「200km/hで衝突」ということになりかねない。私自身、「どこかに停めて寝なければ」と思いながら、いつまでも場所が見つからず、一度ひやっとさせられた。
 ___

 あ、ついでに。
 ガソリンは高い。リッター170円くらいか。軽油は160円くらい。でも、他の物価に比べればむしろ安いとも言える。今のところ、アイスランドへの大きな不満は、物価が高いことだけだ。

 アイスランドの名所の多くは、公共交通でのアクセスが事実上不可能に近い。レンタカーを利用して安全な旅を楽しみたい。

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2016.05.09

■渋滞嫌い

 渋滞が嫌いだ。

 「好きな人なんていない」とあなたは言うかもしれない。
 しかし、ふつうの人とは嫌いのレベルが違うと思う。行列なんかも大嫌いで、かなり徹底して避けている。結局は並んだほうがよかったんじゃないかというようなことがあっても、並ばなかったことに後悔はない。時間を無駄にすることよりも、並ぶこと自体が嫌いなのだ。

 5年前に初めて東北に出かけるまで、ゴールデンウィークに遠出した記憶はない。どこへ行っても混んでいるのが必定の時期に出かけるなんて、ありえないと思っていた。

 だが、その後、去年も今年も東北へ行った。大きな理由の一つは渋滞に遭わないことだ。
 今回も、まったく遭遇しなかった。

 もっとも混んでいたところでも、車の行列が進まないなどということはぜんぜんなく、天下御免の観光地(例えば八幡平)の駐車場などでも、寂しくない程度のにぎわいにとどまっていた。
 無料のキャンプ場など、「テントを張るところがなかったらどうしよう」と思っていたのに、むしろがらがらで、2箇所目などは私を含めて2人しかおらず、ゼロでもおかしくなかったくらいだった。

 これが信州だと、たぶんぜんぜん違う。何しろ、関東圏と中京圏の双方からの便が非常にいいのだ。

 東北はやはり、21世紀になっても「道の奥」である。それがしかし、おそらくは未来の展望を描きにくいことに結びついているのは、やるせない。

 まあ、日本全体としてもそうなのかもしれないけれど、少なくとも他の地方は、近年、あれほど広域にわたる大災害を経験していない。

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2015.11.30

●「F1カー」もバックができません

 先日、「バイクはバックができません」というエントリを書きましたが、「F1カー」もバックができません。

 昨日、「御堂筋オータムパーティー2015」というイベントがあって、「F1カー」やらフェラーリやらが通行止めにした御堂筋を走ったらしいのですが、フェラーリはともかく、F1のレーシングマシンはバックができないため、Uターンするときは、スタッフ数人が手で押してバックさせたそうです。

 さすがレースカー、バックギアさえついていないんですね(後記:すみません、ついているそうです)。

 でも、あれだけ広いんだから、アクセルターンでも何でも、かっこよくUターンできたはずだと思うのですが、まあ、もちろんというか、安全第一だったのでしょう。

 手押しバックで切り返しているF1マシンというのも、何だか情けないような気がしますが・・・

 もっとも、単なる打ち上げ花火的なイベントで、スピードも出さないんだからそんなものかもしれません。

 「時速100キロ近いスピードで駆け抜けた」(yomiuri.co.jp)なんて、さもすごいことのように書いていますが、私ですら昨日、御堂筋の半分の幅しかない高速道路を100km/hで「駆け抜け」ました。

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