流浪の果て・・・
納得のいくランチというのは案外得難い。これは学生のころから変わらない。価格と内容のバランスがよく、許せる雰囲気の中、それほど手間暇のかからないランチにありつけるのは、むしろ稀有なことである。
近年では、外でランチが食べられる貴重な機会に試行錯誤して失敗することを恐れ、無難な行きつけの店に行く傾向があった。それでも、無難な店があるだけ恵まれている。そうなる前は昼食を求めて彷徨うことも多く、その状態を「昼食ジプシー」と名付けていた(「ジプシー」が差別語とされるようになった現在では、さしずめ、「昼食ロマ」とでもいうのだろうか)。
ところが、またそれが始まってしまったのである。今日など、「改装中」「満席」「駐車場なし」という理由で次々と店を諦め、昼食にありつけたのは実に4軒目にして、であった。それもこれも、もっとも外でのランチに適した火曜日が、「無難な行きつけの店」の定休日であるからだ。店の定休日は以前から変わらないのだが、私の都合が変わったせいであり、文句も言えない。
この店に代わる店を探すべく、この1年ほど、また試行錯誤を繰り返した。にもかかわらず、まだ決定打はない。微妙に気の進まない店を4軒もハシゴしないとランチにもありつけないのかと、寒風吹きすさぶ中で落ち込む昼であった・・・
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