■綿矢りさに芥川賞
かわいい。表情や髪型や服装を含めた全体の雰囲気もいい。ただ、20年前の少女という気がしないでもない。いまどきこんな、ぼくが学生のころにある種の理想としたような女の子がいるのだろうか。
朝日新聞の1面に載っていたカラー写真などは、受賞した二人を写したと見せかけて、実のところ、 綿矢りさ「だけ」の最高の表情を切り取っている。一流?新聞社が何やってんだか。「なんだかんだ言っても女は顔」だというメッセージを、こうやってマスコミも垂れ流し続けているのだ。
もともとアイドルには興味ないのだが、こうまでかわいいと気になる。中身がない女の子ではなく、ぼくが大学生のころに生まれたくせに、もう芥川賞を取ったというのだからなおさらだ。いったい、ぼくはこの20年間、何をやってたんだか。
が、実際にしゃべっている映像をテレビで見て、一気に気分が萎えた。この子とは話ができそうにない。やっぱりイマドキの女の子なんだな・・・ 「ある種の理想」なんてのは、どのみち妄想の中にしか存在しない。
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コメント
こんにちは。
実は私は「インストール」しか読んだことがないんですけど、
正直なところ、「この子に芥川賞の実力があるのかな~」
というのが本音です。
受賞作の方は読んでいないので何とも言えないのですが……
投稿: ちねこ | 2004.01.17 23:21
コメントありがとうございます。SORA見せていただきました。テーマに沿った綺麗な写真、いいですね。
芥川賞の件、おっしゃるような場合、私は自分に見る目がないのだと判断するようにしています。ただ、いずれにせよ、ある種の「芸術」なので、「客観的」?評価とは別に、結局は、個々の受け手の何を刺激して受け手がどう受容したかが問われるわけで、その受け手にとっては、自分自身の評価がある意味すべてだと思います。
投稿: Wind Calm | 2004.01.18 10:30
自分と同じ年で小説デビューし世の中の人に認められ、それに加え一番凄いと思われる芥川賞も受賞したときたらビックリしすぎて十代ながら生きていく気力が無くなる始末であるります。いわいる嫉妬て言う奴ですね。
生意気ながら言わせてもらうと自分的には前回のハリガネムシよりも読みやすくて良かった思いますが、それは人それぞれ感じた事は違うわけで好きな人もいれば嫌いな人もいるとゆう事なんですよね。まぁ好きな作家を上げるとしたら前回直木賞を受賞した村山由佳さんなどの作品が好きです。まだ未成年のガキにも解るぐらい村山さんは凄いです。作品を挙げるとしたら直木賞を取った「星々の船」はあたりまえながら「野生の風」も本当に凄い作品です。
投稿: ヒカル | 2004.01.24 23:31
そこまで嫉妬できるほどなら、あなた自身、同じようになれるかもしれません。人間は、絶対なれないものにはなりたいと思わないし、ほんとうには嫉妬もできないものです。本気でなりたいと思えるものになら、ほんとになれますよ。特に若い人は。
投稿: Wind Calm | 2004.01.24 23:49
ヒカルさんのような気持ち、私も解ります。同世代だからか、テレビで話してる姿もとても可愛らしく映った。彼女は無敵だと強く感じました。でも「有名になりたいという夢は叶ったし、東京に出たいという夢も叶った」と言ってしまったのがもったいなかったな、と思います。まだまだ、これからやるべきことがあるから。
投稿: いちい ゆうこ | 2004.01.25 00:45
中学生です。
芥川賞記者会見の次の日、新聞で彼女を見まして、本当に驚きました。僕も最近の女性はどうも、髪をそめていたり、気持ち悪い言葉を使ったりと嫌でたまらなかったのですが、綿矢さんの顔からはそういうものがいっさい感じられない。ですから一種の憧れ(好意)のようなものがありました、webで綿矢さんの肉声を聞きましたところ、やはりあなたの言う通り最近の女性でした。多少失望しましたが、存外現代の一般女性よりはすばらしい方なのではないかと、このごろ思い始めています。
まだ小説は未読ですが本屋さんで「インストール」を立ち読みしまして、冒頭文に衝撃を受けました。17才だがどうも17才らしくない。かといって、この文章を20才が書いたのなら、誰も気にも止めないでしょう。やはりただの女性ではないと思いますね。
投稿: Mizuki.A(男) | 2004.01.25 20:31
こんにちぁ。高①です。なんか、綿矢りささんって普通にすごい人だとしか思ってなかったんですよ、芥川賞受賞まで。本読んで、すごい人がいるなぁ、ってずっと思ってたけど、世の中は褒めるだけじゃないんだってこと、なんかネットさまよってたら気付きました。色々批判とか妬みの言葉があって、大変なんですね。なんの悪気もなく、ただ好きで小説書いただけなのに。
それが世に出るってことなんでしょうか。まだ若いし可愛いから許される部分も多いのだとは思うけれど。でも、批判ばかりをする人たちって、彼女以上の作品を書くことはできなぃような気がしてます。
投稿: お寧音 | 2004.01.30 10:00
「蹴りたい背中」読みました.
短いページ数ながら,実に生き生きと
背伸びすることなく書かれていて,とても好感を持ちました.
「芥川賞に相応しい」とかそんな基準がそもそもどこにあるのか疑問です.少なくとも私は良い作品だと思いました.良い作品とは,ただただ流暢な文体でもって読者を圧倒するようなものというより,読者の心にすっぽり入って活力をくれるような作品だと思っています.
今後の綿矢さんの作品にも期待したいですね.
投稿: 裕子 | 2004.02.11 21:26
話題になっているということで手に取ってみました。
たしかに、文章とか視点とかは面白いし、
すっと体になじむ感じましましたが、
”活力”ってもらえますか??
ふむ。
皆さん仰っているように、外見は清楚な雰囲気ですが、やはり本を読んでイマドキだなぁと思いました。
彼女とは2歳しか違わないのに、私は考え方がオバサンなのかしら。
投稿: みや | 2004.02.13 01:06
文藝春秋で、綿矢りささんのインタビューと「蹴りたい背中」を両方読んで、ファンになりました。三島由紀夫の「十代書簡集」もハイティーンの文章とは到底思えませんが、綿矢さんの文章はまた違ったニュアンスで年齢離れした成熟を感じますね。色々と批判的なコメントも寄せられていますが、彼女の作品も醒めた毒(しかし笑える毒)に満ちています。ああいった作品を書く人は、人間の嫉妬心などは十分に理解し、自分自身の嫉妬心をも冷静に見つめて、小説に活かしているんじゃないでしょうか。それにしても可愛いですねー。
投稿: Taka | 2004.02.15 13:58
綿矢さんやっぱりかわいいんですね~。私も最近の女性の染めようとか言葉使いとかにはうんざりしているんですが彼女にはそんな毒は入っていないようですね。でも声を聞いて失望する人が多いのはなぜでしょう?京都弁を知ってる人なら絶対イメージ通りの声だと認識すると思うんですが・・・。
投稿: けいすけ | 2004.02.22 16:15
蹴りたい背中、インストールを読みました。
さすが賞をとっただけはある作品だなぁ、凄すぎて羨ましい、というのが正直な感想です。内容が、私の中学生時代に似ている事もあり、すんなりとのめり込めました。文章もすごくながれるように綺麗で、実力の凄さをかい間見た気がしました。
同世代の女性として憧れています。
これからも頑張って、いい作品を、世に送り出して欲しいです。
投稿: たか | 2004.02.26 23:05
みなさま、コメントありがとうございます。
綿矢りささんの小説だけでなく、このサイトも読んでくださいね。たぶんもう、100を軽く越える記事があります。おもしろくないかもしれませんが、タダです(笑)
投稿: Wind Calm | 2004.02.26 23:11
インストールを読んだ時にはそれ程すごいとは思わなかったのですが、蹴りたい背中を読んだ時に・・・前回と全く違い、パターンにはまらないでいる、多面性に驚きました。すごい才能だと思います。
投稿: ニンジン | 2004.02.29 21:37
『蹴りたい背中』読みましたよ!史上最年少芥川賞受賞というよりも,彼女の可愛さに魅かれこの本を手に取りました。今私は,高校2年生ですが,入学してからの2年間,親友と呼べる友達も居らず,かと言ってクラスの皆から仲間はずれにされている訳でもなく,上辺だけの中途半端な付き合いをしてきました。そんな私とこの本の登場人物であるハツがどことなく似ている気がしてすごく共感が持てました!そのせいか,本を最後まで読んだことがあまりない私が,一気に最後まで読んでしまいました!こんな本を最後まで読んだことのない私を,最後まで一気に読ませてしまった綿矢さんは天才だなとしみじみ感じます。是非この本を世の高校生に薦めたいです!!!
投稿: 吾妻 猶 | 2004.03.11 17:55
『蹴りたい背中』私も読みました。この作品に芥川賞はどうかと思いましたが・・・
投稿: | 2004.04.14 16:35