ありがたみ
年末に九州を旅行した。飛行機で飛び、現地では父親が以前乗っていた2000ccの国産車を使った(細部の事情省略)。古いせいもあって最初は不満も多かったが、5日間の旅行が終わるころには体にもなじみ、雲仙のワインディングをアップダウンしながら、けっこう悦に入っていた。
ところが、帰ってきて自分の車に乗ると、その良さに痺れてしまった。購入後2年半、すっかり古女房と化し、購入直後のときめきはきれいに姿を消していた。なによりも、日常と深く結びついているのがいけない。
体になじんだ他の車と無意識に比較することで、もっとなじんでいたはずの自分の車が新鮮に見えてきた。新鮮なだけではない。当然のことながら、何をさせても明らかに性能が上で、ことごとくすぱっと決まる。この車のありがたみさえ忘れてしまう自分というのは、おそらくあらゆることのありがたみも忘れているんだろうなと思う。いや、実際忘れているのはすでに実感している。
幸せだったと感じるのは不幸が生じたときと不幸が消えたとき・・・というのは、哀しいことである。
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