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2004.01.14

■Wind Calm その1

 飛行機の離陸・着陸前には、管制塔が風向・風速を教えてくれる。"Wind 270 at 14" (Wind Two Seven Zero at One Four) なら、西(北を起点に270°)の風14ノット(約7m/s)だ。
 飛行機ほど風の影響を受ける乗り物はそうないだろう。飛行訓練中はいつも風に悩まされた。飛んでいても流されるが、離着陸の際には特に、機種が左右に振れたり、機軸が滑走路の中心から離れたりして危険きわまりない。それだけではなく、小型機はちょっとした気流の動きにも敏感なので、あおられたり揺れたり浮いたり沈んだり、忙しいことこの上ない。しかし、初心者のころは操縦に手一杯で、風のことなど考える余裕もなく、とにかく暴れる機体をおとなしくさせるのに必死なところがある(ちょっと大げさかな)
 ある日の離着陸訓練、「今日は珍しくスムーズに飛ぶなあ、まるで氷の上を滑って行くみたいだ」と思いながら、いつもの手順で着陸。嘘のように綺麗に滑空していき、タイヤは「キュッ」とも鳴かずに、気がついたら滑走路の上を転がっている。「え、なんで?」というぐらいあっけない。
 理由はおわかりだろう..."Wind Calm" である。この日は無風であるばかりか、気流がとても安定していたのだ。そのときは一瞬遅れて「そうか、Wind Calmって言ってたような・・・」と気づいた。

 残念ながら、日本での訓練中、"Wind Calm" はほんの数えるほどであった・・・(つづく)

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