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2004.02.11

◆ER VIII 緊急救命室

 またERの季節がやってきた。が、もう旬は過ぎたのだろうか、行きつけのビデオ屋には吹き替え版が各巻1本ずつあるだけだ。すでに1週間レンタルになっているので、誰かに借りられてしまっていることが多い。まあ、焦らず少しずつ見ていこう。
 不思議なのは、吹き替え版しか置いてないことだ。たいていの映画では、字幕版の割合が8割ぐらいを占めていると思うのに。どうして吹き替えしかないのかと店員に聞いてみた。「なんでそんなわけのわからん質問するんじゃ」という戸惑いが見て取れる。同時に、「うわっ、客が話しかけてきた」という驚きも顔に出ている。そういえば、ふだんは一言も口を利かないものね。
 答は「みなさん、吹き替えを選ぶからじゃないですか。『フレンズ』なんかも吹き替えしか置いてないですよ」。一瞬、? だったが、すぐ理解した。この店員の頭の中では、『ER』と『フレンズ』が同じカテゴリーに属するのだ。アメリカのテレビ映画だという以外に何の共通点もないと思うのだが。まるで、名字と世代が同じだけで何の共通点もないのによく並び称される村上春樹と村上龍みたいだ。
 まあ、専門用語も多いし(本場?米NBCのウェブサイトにJargonのコーナーがあるぐらいだ)、吹き替えで見た方が字幕よりよほど理解は進む。でも、ウィットに富んだ生きのいい台詞を味わえないのは残念だ。
 ともあれ、相変わらず血がぴゅーぴゅーと吹き出し、人がバタバタ死ぬ。悲惨を煮詰めたような患者や家族の登場もひっきりなしだ。医師や看護師たちの苦悩も深い。ぼくはこの映画に何を見ているのだろう。「人生」、であることに間違いはないのだが、いったい誰の?

#今調べてショックを受けた。現在、NHKで放映中じゃないか。
#テレビあんまり見ないし、衛星放送は見られないものなあ・・・

(ER, 1994 - ? U.S.A.)

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