◆空中衝突
三重県で、自衛隊のヘリコプター同士が衝突して2機とも墜落した。お二人が亡くなり、もうお二人が負傷したらしい。
あの広い空で、と思う。同じ場所に同じ高度で存在しなければ衝突しない。小型機なら、高度だけでもたった5メートル違えばぶつからないのだ。
一方で、逆の思いもある。自分で飛行機を操縦するまでは、けっこう近くを他の機体が飛ぶこともあることを知らなかった。
ジェット旅客機などは、決められたコースと高度を、管制の指示に従ってほぼまっすぐ飛んでいる。旋回すら最低限しかしないから、よほどのことがなければ、ぶつかりようがない。だが、VFR(有視界飛行)で飛ぶ航空機は、原則として自由に飛んでいいのだ。簡単な話、自宅の上をくるくる旋回し続けるとか、彼女の家の上で空にハートマークを描くとかしてもかまわない(もちろん、種々の条件をクリアしていれば、です)。いろんな飛行機が好き勝手に旋回していれば(そんなことはまずありませんが)、ぶつかっても不思議ではない。
そうでなくても、空港周辺にはレポートポイントというのがあり、あちこちからそこへ飛行機が集まってくる。その上空で、「着陸したいんですが・・・」と管制塔にお願いするのだ。高度もだいたい決まっているので、けっこう近くに来たり、すれ違ったりする。空港周辺はけっこう危ない。私自身、日本で1度、アメリカで1度、「おおおっ」と思う程度には他の飛行機に近づいた(近づかれた)ことがある(ニアミスとまではいわないと思うけど)。アメリカの時など、速い飛行機が無法にも一方通行(のようなもの)を逆行してきて、そのルートに斜めに進入(正しい方式です)しようとしていた私の横っ腹に突っ込んできそうになった。相手は、"Oh, I almost hit you !" と陽気に無線で叫んでいたが、ちょっとこわかった。
ただ、実際に衝突するのは(たぶん)ヘリが多い。何かあると、わっとハエがたかるように目標物の周りに集まるからだろう。実家の近所でも以前その手の事故があった。幸か不幸か、飛行機には真似ができない。
今回の事故は、そういうのとは違うようだ。フォーメーションフライトをしていたのだろうか。昨日今日と、吹き荒れた風の影響もあるだろう。訓練だから、けっこう危険なこともしていたのかもしれない。いずれにせよ、死者を悼み、負傷者の快癒を祈るばかりである。
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