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2004.07.11

●デンゼル・ワシントン初監督作品

 先日、「アントワン・フィッシャー」という映画を見た(もう劇場ではやってません、念のため)。デンゼル・ワシントンの初監督作品だそうだ。主演も同じ。ハリウッドのメジャーな映画で、主要人物がすべて黒人というのは、もしかすると初めてではないか。その意味では画期的だし、文学作品だが楽しめた。

 余計な話。何を考えたのか、ビデオのメインタイトルが「A・Q」になっている。ロードショーの時にはあったらしい「きみの帰る場所」という副題もない。おかげで探すのにえらく手間取った。予告編も、映画の場面をつないではいるものの、わざと内容を反映しないように作っているかのようだ。要するに、デンゼル・ワシントンの戦争イメージ(=クリムゾン・タイド、戦火の勇気など)と「ジョンQ」のアクションイメージで釣っておき、ぜんぜん関係のない映画を売るという手法に見える。ひどい。

 もっと余計な話。主人公のひとり、軍医のデンゼル・ワシントンは少佐なのだが、字幕は一貫して「中佐」。軍に関する最低限の知識すらなく軍が舞台になっている映画の字幕をつける翻訳者って何?

(Antwone Fisher, 2002 U.S.A.)

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コメント

デンゼル・ワシントン初監督作品の実話に基づいた、
「きみの帰る場所/アントワン・フィッシャー」は「答」との向き合い方を教えてくれる。

不幸な生い立ちを背負ったアントワンは孤独を言い訳に、自らの「答」を探すのを恐れ続けていた、デンゼル・ワシントン扮する精神科医ダベンポートに出会うまでは。

特筆すべきは、彼のたたかう姿がダベンポート自身の「答」までも曝け出すことになったということだ。

投稿: フィジカルプランナー社長 | 2005.01.16 13:30

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