◆イン・ザ・カット(続き)
続きを書くほどのことはない。ごめんなさい。「今日はここまで」と書いた手前、書くだけです、すみません。
ただのサスペンスではなく「エロチックサスペンス」であるらしい。まあそうかなあ、裸も見せるし、表情も動きも蠱惑的だ。メグ・ライアンがこんなに乱れるのは、たぶん、初めてだろう。でも、メグに魅力がないのか、私が年を取ったからなのか、その種のシーンに惹かれることはなかった。たぶん理由は後者だろう、喜ぶべきか悲しむべきかわからないけれど。
DVDをイマドキのパソコンの解像度で見ると、距離が近いせいもあって、テレビとは比べものにならぬほど、細かいところまでよく見える。うぶ毛、毛穴、シワ、肌の質感、クスミ、シミ、ホクロ、衰え、ハリ、化粧のノリ・・・ 女優がハイビジョンを嫌うのがよくわかる。
いや、だからメグに欲情しなかったのではない。こちらが枯れたのだろうと思う。
閑話休題。「芸術作品」だと言ったが、私のレベルでは感性だけで「納得」することが難しかった。自分なりに解釈を与え、それを「理解」して、そういうことが描きたかったのね、という理屈っぽい流れになってしまい、世界にのめり込むことが難しい。人の解釈を教えてもらいたくもなる。見終わったので、morioさんちの評論を読ませてもらおうと思っている。
そうそう、やたらにアウトフォーカスとか、被写界深度の浅さとかを多用した映画だった。映画を見るとき、そういうことはほとんど意識しない(できない)タイプなのだが、今回はすごく目についた。もちろん意図的なことだろう。何を意図しているのかは直感的に解釈できないし、考えるのはめんどくさいので、誰か教えてください(笑)
(In the Cut, 2004 U.S.A.)
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