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2004.10.22

◆距離5mの神業

 先日、岐阜基地で行われた航空自衛隊の航空祭にでかけた。自衛隊の飛行展示を見るのは初めてだ。
 ものすごい人出ではあったが、こういうイベントが行われていることをどのぐらいの人が知っているんだろう。富士演習場で行われる総合火力演習はよくニュースになるけれど、自衛隊による航空ショーのニュースは、事故でも起こらなければたぶん見たことがない。大規模なものが関西で行われていないせいもあるのかもしれない。

 「われらがニッポンの自衛隊万歳」であれ、「なんという素晴らしいショーだ」であれ、「とんでもなく巨額の税金の無駄遣いだ」であれ、1度は見ておいて損はないと思う。

 F15がもの凄い轟音を立てて旋回する。普段もここでこんな音を出しているとしたらとんでもないことだが、たぶんいつもはおとなしく離発着して海上の訓練空域に向かうのだろう。
 ヘリコプターが、被災者に見立てた隊員を吊り上げる。災害出動でよく見る光景だ。この後、台風23号が大洪水を引き起こした兵庫県の豊岡で、すぐ実際のシーンが放送された。
 C1輸送機が空挺隊員を鳥のフンのように吐き出す。1度に15人のパラシュート降下。
 その他さまざまな航空展示や地上展示。今のプロフィール写真は「異機種大編隊」だ。

 対戦車ヘリや空挺隊員など、日本が地上戦に突入した後にしか必要とならないような装備や人員の存在はどうかと思うが、まあ、今回はそれには言及しない。

 何よりもすごかったのは、やはり自衛隊唯一の曲技飛行隊、ブルーインパルスの展示飛行である。写真の右上の2機の翼端距離は5メートルほどしかない。500メートルや300メートルでニアミスだと大騒ぎする航空業界にあっては、信じられない距離である。この距離のまま、急旋回する。まさに神業だ。パイロットの端くれとして、それだけでもどれほど困難かは想像に難くない。もちろん、ただ編隊を組んで飛ぶだけではなく、さまざまなアクロバット飛行を見せてくれた。

 それにしても、どの飛行機も無茶苦茶に速い。セスナの172型機で訓練を初めてしばらく後、ふつうのジェット旅客機の離陸滑走のスピードに度肝を抜かれ、客席で思わず、「はやーっ」と口走ってしまったことがある。が、それをはるかに超える速度で離陸し、時には垂直上昇していく。あるいは、輸送機であるC1が、90度旋回(飛行機がタテになる)したりする。
 これでどれも音速を超えていないのだから、たとえばF15が、この2倍以上にもなる最大速度で飛んだときなどはどんなことになるのだろう。

 機の性能といい、操縦の腕といい、もはや「参りました」というしかない。自衛隊の任務がどうあるべきかはともかく、この飛行を可能にしている科学技術や製造技術、あるいは、操縦技術や整備技術を持った人々には、素直に敬意を表するのみである。

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