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2005.03.03

●アメリカでも日本でも

 相変わらず、小型機が落ちる。今回は、残念なことに、両方とも搭乗者は全員死亡した。

 日本の機は、和歌山県の南紀白浜空港から佐賀空港に向かっていて高知県の山中に墜落。アメリカの機は、訓練生二人と教官を乗せた、夜間飛行訓練中の事故。

 いずれも、現在のところ原因は不明だが、機体や計器の故障でなければ、要するに「見えなかった山に激突した」という可能性が高いだろう。

 有視界飛行では、原則としてパイロットの目に頼って飛ぶ。したがって、もちろん、周りが見えないときには飛んではいけない。それでも、刻々と変化する光線や気象の関係で見えにくくなることはある。その時は、コースを変更したり高度を上げたりするのが普通だ。出発空港に引き返すことも厭ってはいけない。
 だが、引き返すのが嫌で航行を継続したり、雲から出たくて高度を下げたりして、事故に至ることが少なくない。また、周囲が見えないと、上下の感覚がなくなる空間識失調に陥りやすい。水平飛行しているつもりで急降下しており、気づいたら山が目の前ということもあるのだろう。そのためにパイロットは、自分の感覚を信用せず、計器を信用するように叩き込まれる。

 今回の事故ではなぜ「見えなかった」のかはわからない。いや、それ以前に、機体や計器の故障だった可能性もある。航空機の事故調査は徹底的になされるので、それが終われば、ある程度原因はつかめるだろう。つらいことだが、生き残ったものはそれを教訓としていくしかない。

 それにしても、佐賀空港。いつかは降りてみたい空港だ。九州へ行くときに旅客機に乗って上空を通りかかり、その美しさに感動したことがある。海上に綺麗に浮かんでいて、見つけやすく降りやすそうに見えた。そのうち行くぞ、と思っている。
(後記:↑佐賀空港と大分空港を勘違いして書いてました。見たのは大分空港です)

 アメリカ、カリフォルニア州での夜間訓練。ロサンゼルス空港上空を滑走路に直角に横切ったとき、降りてくる飛行機が真横にたくさん連なっていたこと、ディズニーランドやサンタモニカの上空を、夜景を楽しみながら飛んだことなどをまざまざと思い出す。夜の底から聖母のようにやさしく導いてくれたヴァンナイズ空港の管制官の声も。

 楽しいはずの飛行が一瞬で暗転する。だが、飛びたければ、自分だけは墜ちないと信じて飛ぶしかない。

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