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2005.05.27

■絶妙! ツバメ帰り

 ツバメは、バードウォッチャーならずともなじみの多い鳥だ。「ツバメ返し」と呼ばれる空中動作と独特の飛翔型から、肉眼でもすぐにツバメ類だと判断できる。また、ビルや人家などに巣をかけることが多く、昔から幸運を運ぶ鳥とされてきた。

 そのツバメの営巣が東京駅周辺で激減しているという(asahi.com)。

 そのせいでもないだろうが、ここ関西の私の家の近くでは、例年になくツバメを目にするような気がする。今日は初めて、職場にあるビルでの営巣を確認した。

 ヒナはまだ孵っておらず、夫婦で卵を温めている段階らしい。1羽で巣を守っているが、しばらく見ていると相棒が帰ってきて、絶妙のタイミングで交替する。

 その間、約 0.2 秒!

 1羽が巣を後にすると、瞬きするほどの間にもう1羽が巣に入り、すぐに卵を温める態勢になる。外敵から子どもを守り、効率よく卵を温めるために進化した結果だろう。

 ・・・そういえば、息子が小学校1年生になって間もないころ、予定が狂って夫婦とも下校までに帰ってやれないことがあった。いるはずの親がおらず、鍵もなくて家に入れなかった息子がわんわん泣いているのを、近所の方に保護してもらった。たしか、ものの十数分の差で帰ってきたと思うのだが。

 あのツバメなら子どもをそんな目に遭わせることはあるまい。子育てをする動物にはしばしば感心させられる。

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