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2005.11.27

●モズのはやにえ

 モズが散水栓に止まっている。長い間じっとしているのに、ときおり思い出したように飛び立ち、隣の散水栓に移る。

 もちろん、「思い出したように」というのはこちらの勝手な忖度である。飛び移ったときには、必ず虫をくわえていた。
 双眼鏡で見ていると、おいしそうに?食べるのだが、一度だけ例外があった。

 バッタをくわえたまま、近くの藪に入り、何やらゴソゴソやっていたと思ったら、出てきたときにはもうバッタはいなくなっていたのだ。

 これぞかの有名な「モズのはやにえ」であろうか。だとすればすごいものを見てしまった。

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2005.11.26

●「変質者」ども

 「情報過疎」を書いてから日を置かずして、広島市で小学生の女の子が殺害される事件があった。

 わたしの自宅近辺でも、あきれるほどしばしば「変質者」どもが出没しているのは上記エントリで書いたとおり。

 広島市では何と、今年度に入ってからだけで300件以上の事案が報告されているという。毎日1件以上起こっている計算だ。

 この種の事件を起こす性犯罪者は麻薬中毒患者のようなものらしい。だから性懲りもなく何度も繰り返す。

 大事に至っていないとはいえ、相変わらず近所でも「事件情報」が相次ぐ。今回の殺人事件も氷山の一角が顔を出したものだろう。
 近所であれどこであれ、こんなことが二度と起こって欲しくないと切に思う。
 だが、同時にまた、必ず次が起こることもはっきりしている。

 やりきれない。

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2005.11.24

●メディアとしてのブログ

 「●内臓肉と脂肪を混ぜて「ステーキ」」のエントリに、なんと「株式会社フォルクス」から公式のコメントがついた。

 質問状を送ったわけでもメールで苦情を言ったわけでもない。「株式会社フォルクス」が、勝手にこのブログを検索して、お詫びと反論?を載せたのである。
 おそらくは、この件に触れた無数のブログを検索し、そこにいちいちコメントをコピー&ペーストしたのであろう。大変な手間だ。もしかして、コメント付けを自動化するツールでも使ったのだろうか。

 いずれにせよ、つまらぬ一個人が細々と運営しているブログを、フォルクスのような大企業がいちいち相手せねばならない時代になったということには感慨を覚える。

 折しも、昨夜(2005年11月23日)のニュース23(筑紫哲也)では、「メディアとしてのブログ」に関する特集があった。特に本家アメリカで、ブログがもはや無視できぬほどの巨大メディアとなってきていることが報告されていた。

 もちろん、その多数が下劣な「便所の落書き」レベル(ネットにあふれる反中国の言説を見よ)であることを危惧する気持ちはわかる。しかし一方、こんな個人のひとり言を大企業がひとつひとつ相手にしなければならないほどの影響力を、ブログというメディアが持ち始めたというのは画期的なことだ。

 私もまた、「悪貨が良貨を駆逐する」ことを危惧する。
 世のブログ作者よ、悪貨を駆逐する良貨たらん矜恃を持とうではないか。たとえその大部分が取るに足らぬつぶやきで埋められているとしても ^^;

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2005.11.23

●情報過疎ふたたび

 今の職場のすぐ隣、自宅からも遠くないところに以前の職場がある。その前を通ることも少なくないと思っていたのだが、今日通ると、建物がいきなり新築になっていた。

 工事中とかではない。すでに完成していて景色が変わっているのだ。いつのまに・・・

 立て替えるらしいことは風の便りに聞いていたが、こんなに近くのなじみ深い場所ですら、気づかないうちにその姿を変えてしまうとは・・・

 生活圏の中でさえ、通る道と通らない道ははっきりしている。カーナビの軌跡を見ると、ほとんどの道は存在しないのも同然だということがよくわかる。自転車で走る道、歩く道も同様。

 20年以上この近辺で暮らして、こんなところに池が、こんなところに森が、こんなところにカワセミが・・・ という日だった。自分の生活圏の上をオオタカやハヤブサが飛んでいるなどとは考えたこともなかった。

 同じ場所に住んではいても、みんなが違う世界に住んでいる。以前の自分と将来の自分も。

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2005.11.18

●スーパーサイズミー

 1か月間、毎日3食マクドナルドで食べ続けるとどうなるか・・・

 肥満大国アメリカに警鐘を鳴らすドキュメンタリー。非常におもしろく鑑賞できた。

 それにしても、完璧な健康体だった主人公が、たった3週間!で生命の危険まで警告されることになろうとは・・・

(Super Size Me, 2004 U.S.A.)

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2005.11.15

●内臓肉と脂肪を混ぜて「ステーキ」

 ビーフステーキを中心メニューにチェーン展開している外食産業の「フォルクス」が、なんと、

「内臓肉と牛脂を食用のりでつなぎ合わせた「成型肉」を使って」(asahi.com)作った料理

を、ただし書きすらなしに「ステーキ」として販売していたとして、公正取引委員会から排除命令を受けたという。

 何を使っているかわかったものじゃないので、以前からハンバーグなどはなるべく外で食べないようにしているのだが、まさか「ステーキ」までこんな恐ろしいことになっていたとは・・・

 もう2度とフォルクスには行くまい。

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2005.11.14

●近すぎる秘境(その2)

20051113Looptunnel2
 かなり以前に、「近すぎる秘境(その1)」を書いた。それきり半ば忘れていたのだが、その秘境の上を飛んで思い出した。
 日本一の多雨地帯としても有名な大台ヶ原を訪れるには、奈良吉野から、対向車とのすれ違いも困難な国道を、山裾を縫うようにくねくねと走り続けなければならなかった。つい十数年前のことだ。
 それが今では写真(長大なトンネルと橋を組み合わせて360°ループで高低差を稼ぐ)のような高規格道路ができ、ハイウェイ気分であっという間に行くことができる。先日も書いたが、この南を走っている行者還林道も、とうとう国道になってしまった。

 いいことなのかもしれないが、アクセスが楽なところはもはや秘境ではない。同じ場所を訪れても、かつてはあった高揚感がかなり減殺されてしまっている。

 話は同じような違うような・・・
 飛行機に乗るようになってから、大台ヶ原の上を飛ぶのが夢だった。空域の制限が気になっていたのと、雲が出ると恐いこともあって今まで果たせなかった。
 だが、いざ飛んでみると、なんと30分で現場に到着(計算通りだが)。夢にまで見た空からの大台ヶ原や大蛇グラ(JIS外字)のありがたみも、「中ぐらゐなりおらが秋」であった・・・

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2005.11.13

●十月桜

20051112OctoberCherry2
 桜の狂い咲きかと思っていたが、それにしてはどの木にもどの木にも桜らしき花が・・・ 「十月桜」という園芸種だと教えていただいた。春にも花をつけるという。伝統的手法による遺伝子操作の賜らしい。

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2005.11.11

●情報過疎

 息子が学校から「事件情報」と書いた紙をしょっちゅうもらってくる。痴漢が出たとか露出狂が出たとか、変な男に殴られたとか、車に連れ込まれそうになったとか、そういう類だ。

 今のところ深刻なものはなさそうだが、その数の多さには辟易する。平均すると毎週といったところか。

 気になるのは、子どもが学校に通っていなければ、この種の情報を知るチャンネルが全くないことである。回覧板すら回ってこない。
 のんびりしていて何の事件もなさそうな郊外なので、こういう情報がなければ、ほんとに何もないと思ってしまうだろう。というか、そう思っている人も多いのではないか。

 前にも書いたと思うが、私自身、近所のことよりもイラク情勢とかパキスタンの地震被害についてのほうが余程詳しい(いや、もちろん、「近所のことと比べれば」です)。
 近所のスーパーがつぶれたのを知るのは、「逮捕した少年に警官が暴行を加えて処分された」というフランスのニュースを知るより難しいぐらいだ。

 旧来の「情報化社会」にインターネットまで加わり、形容しようのないほど大量の情報があふれかえっている。一方で、一人の人間が経験できること自体はそう増えるわけでもないので、手に入る情報のほとんどは2次情報3次情報ということになる。
 こうして、世界情勢がそれなりにわかっていながら、すぐ近所で痴漢が出没しているのを知らないという状況が生まれる。

 これを埋めるのもネットの役割だろうか。信頼できる地域情報をうまく提供できるポータルサイトが必要だと以前から思っているのだが、なかなか見あたらない。
 いっそのこと作るか(笑)

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2005.11.07

●暑い立冬

 なんとも暑い立冬だった。主観的にはサイパンと同じ。客観的にも、服装が同じ(笑)

 そうそう、サイパンは暑くなくてとても過ごしやすかった。じっとしてればぜんぜん汗をかかない。日本の夏よりよほど快適。
 それでいて海も冷たくない。さすがに日射しはけっこう強かったけれど。

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2005.11.06

●flickr更新しました

 久しぶりに flickr を更新しました。よろしければ左のリンク out of focus, out of sight からご覧ください。

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●Cカード取りました

 サイパンに行ってCカード(ダイビングするための Certificate)を取ってきました。いろんなことがありましたが割愛。

 一番驚いたのは、サイパン随一の繁華街で、泊まったホテルのあるガラパン地区の呼び込み。海外であろうと国内であろうと、夜の繁華街を歩くなんてことはほとんどないので何とも言えないのだが、今までの海外旅行で経験したことがなかったので想像もしておらず、かなり驚いた。

 次に驚いたのは、その呼び込みを初めとして、日本語がデフォルト言語となっていること。泊まっているホテルに「11月5日は選挙なので、北マリアナ連邦の法律に則り、アルコール類の販売はできない」旨の貼り紙があったのだが、その掲示が日本語だけ!でなされているのだ。泊まってるのは日本語人だけなのか??
 その他、どこへ行っても(というほどどこにも行ってないが)ほとんどすべての掲示に日本語が併記されており、これまたほとんどの人が日本語を話す(もちろん、観光関係者に限ります)。

 こんな「海外」は想像したこともなかったので、びっくりした。そういえば、ハワイにもグアムにも行ったことがないもんなあ・・・ もしかして、こういう感じなんだろうか。

 あ、一つだけ思い出した。初めてヨーロッパに行ったとき、経由地のアンカレッジ空港(アラスカ)にも日本語があふれていた。空港であれ島であれ街であれ、経済のかなりの部分を日本からの観光客に依存しているということはこういうことなのかと、初めて肌でわかった気がする。

 帰国してからダイビングショップのウェブサイトを見ると、日本語でしか対応していないと書いてある。海外におけるそういう商売を他に知らないし、考えたこともなかった。

 珊瑚礁と熱帯魚の海に差し込んでくる太陽を水中深くから見上げたのに劣らない、印象に残る経験だった。

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2005.11.01

●宅配DVDのすごさ

 便利で安かった行きつけのDVD屋さんが店じまいしてしまったので、どうしようかと考えていたら、何かの拍子にネットで「宅配DVD」の存在を知った。

 だいぶ前、有無をいわさず毎週適当なビデオが配達され、見た分だけお金を払うとかいうシステムがあったような気がするが、普及しなかった(と思う)。富山の薬屋じゃあるまいし、「適当にひとそろい配達しました」では、使い勝手が悪すぎるからだろう。

 商売というのは進歩するものだ。好きなDVDが選べて、貸し出し中のものは予約もできて、たとえば1か月8枚までで2000円。1枚なんと250円ということになる。これで往復の送料込み!なのだ。
 しかも、いつまでも借りていてもOKで、延滞料金なし(ただしもちろん、返さないと次を貸してもらえない)。郵便受けに直接入れてくれるので受け取りのハンコはいらない。送り返す手間も、素晴らしく工夫された封筒にひょいと入れてポストに投函するだけ。

 これは革命的ではないのか(なんて興奮してるのは私だけで、もしかして常識ですか?)

 こんな業態が存在するなら、街のDVD屋が店じまいするのもわかる気がする。返しに行く手間もほとんどないのだ。それでいて安い。

 問題は、

1.なんでもかんでも宅配になってしまって、ほんとに環境に悪い。
2.月に8枚も見たい作品があるのか?
3.あるとして、そんなに見る時間があるのか?

ということである。まあ、4枚しか借りないとしても1枚500円。それに、そんなに借りないことがわかれば、1350円だかのプランもある。テレビの方で見たいドラマが一つもない!今のクールにおいては特に重宝しそうだ。

 これで、食べ物は らでぃっしゅぼーや から配達され、本はアマゾンから宅配され、DVDはツタヤディスカスから配達されることになる。他の買い物もめっきり通販が増えた。

 ちょっとした未来生活だが、はたしていいことなのかどうか・・・

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