●近すぎる秘境(その2)
かなり以前に、「近すぎる秘境(その1)」を書いた。それきり半ば忘れていたのだが、その秘境の上を飛んで思い出した。
日本一の多雨地帯としても有名な大台ヶ原を訪れるには、奈良吉野から、対向車とのすれ違いも困難な国道を、山裾を縫うようにくねくねと走り続けなければならなかった。つい十数年前のことだ。
それが今では写真(長大なトンネルと橋を組み合わせて360°ループで高低差を稼ぐ)のような高規格道路ができ、ハイウェイ気分であっという間に行くことができる。先日も書いたが、この南を走っている行者還林道も、とうとう国道になってしまった。
いいことなのかもしれないが、アクセスが楽なところはもはや秘境ではない。同じ場所を訪れても、かつてはあった高揚感がかなり減殺されてしまっている。
話は同じような違うような・・・
飛行機に乗るようになってから、大台ヶ原の上を飛ぶのが夢だった。空域の制限が気になっていたのと、雲が出ると恐いこともあって今まで果たせなかった。
だが、いざ飛んでみると、なんと30分で現場に到着(計算通りだが)。夢にまで見た空からの大台ヶ原や大蛇グラ(JIS外字)のありがたみも、「中ぐらゐなりおらが秋」であった・・・
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