●近すぎる秘境(その2)
かなり以前に、「近すぎる秘境(その1)」を書いた。それきり半ば忘れていたのだが、その秘境の上を飛んで思い出した。
日本一の多雨地帯としても有名な大台ヶ原を訪れるには、奈良吉野から、対向車とのすれ違いも困難な国道を、山裾を縫うようにくねくねと走り続けなければならなかった。つい十数年前のことだ。
それが今では写真(長大なトンネルと橋を組み合わせて360°ループで高低差を稼ぐ)のような高規格道路ができ、ハイウェイ気分であっという間に行くことができる。先日も書いたが、この南を走っている行者還林道も、とうとう国道になってしまった。
いいことなのかもしれないが、アクセスが楽なところはもはや秘境ではない。同じ場所を訪れても、かつてはあった高揚感がかなり減殺されてしまっている。
話は同じような違うような・・・
飛行機に乗るようになってから、大台ヶ原の上を飛ぶのが夢だった。空域の制限が気になっていたのと、雲が出ると恐いこともあって今まで果たせなかった。
だが、いざ飛んでみると、なんと30分で現場に到着(計算通りだが)。夢にまで見た空からの大台ヶ原や大蛇グラ(JIS外字)のありがたみも、「中ぐらゐなりおらが秋」であった・・・
| 固定リンク | 0
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- ■大阪ガスから「電気料金【青天井値上げ】のお知らせ」が来た(2022.09.02)
- ★「ええこと」2(2021.12.04)
- ★各国はアフガニスタンの人々も救ってほしい(2021.08.25)
- ■夫婦同姓の「伝統」(2021.05.18)
- ●愚かな e-Tax(2021.03.14)
「環境・自然」カテゴリの記事
- ★モンゴイカはモンゴウイカ(紋甲烏賊)だと思っていた(2022.12.17)
- ●ひさしぶりに写真を更新いたしました(2022.11.13)
- ●春を求めて(2022.03.27)
- ■頌春(2022.01.01)
- ●とにかく被害の少なからんことを(2020.07.10)
コメント