■「ゼロだと思っていた」
大学入試センター試験の英語リスニングテスト。ICプレーヤーの不具合が0.1%弱で見られ、450人以上が再テストを余儀なくされたという。
運の悪かった受験生たちはものすごく動揺しただろう。不具合を申し出なかった人の中にも、機器の不調に悩まされた場合もかなりあったようだ。同情を禁じ得ない。
それはそれとして、驚いたのは大学入試センター事業部長の発言だ。いわく、
「ICプレーヤーの不具合の申し出はゼロだと思っていた。こんなにあるとは」(朝日新聞)
そんな馬鹿な。50万台の機器がすべて正常に動く確率ってどのぐらいなんだろう? イヤフォンだってICカードだって50万セットだ。もちろん、機器自体のスイッチやボリュームすべてが正常に動かなければならない。
工業製品のことを少しでも知っている人なら、50万台すべてが正常に動くことなどありえないと言うだろう。試行テストの時も0.05%程度の不具合がでて、センター自身、不具合はあるという前提で準備を進めてきている。今回の数は、想定よりは多かったに過ぎない。
それでも「ゼロだと思っていた」という事業部長。ほんとにこんなことを言ったのかな? どうしてこんな発言がでるのか。
1.バカである。
2.ウソツキである。
理由はこの2つしかない。おそらくは2だろう。ではなぜウソをつくのか。責任を逃れるためにタテマエとしての理想(あるいは、こうあってほしいという願望)を述べたのだろうか。
最上川の鉄橋上で突風により列車が脱線転覆した際には、JR東日本の安全運行部長が「風は一定に吹くというのがわれわれの常識」だと言った。これもまったく同じ構図か。それともバカなのか。
↓に書いた「安全が確認されるまで」も同じだ。
自分がバカだと宣伝するような愚かな信仰や願望を吐露する「責任者」たちによって動かされている世の中はこわい。彼らもそんな世の中の犠牲者だとは思うのだが・・・
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