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2006.12.20

★また墜落

 たまに飛行機の話題を書くと、また墜落の話になる。何度目だろう。悲しいことだ。

 カリフォルニア州サンノゼで日本人3人が乗った小型機が訓練中に墜落したという。けっこう有名な飛行学校の機体だ。

 報道によると、スピン(きりもみ)しながら地面に垂直に突っ込んでいったということだから、おそらくは訓練中に回復不能なスピンに陥ったのだろうと思う。

 スピンを体験したのは1回だけだ。もちろん訓練中のことである。体がぐるぐる回転しながら真下にある地面がものすごい速さで近づいてくる。そうなったときの回復訓練をするわけだ。
 確か日本ではスピンの訓練が禁止されていたと思うのだが、アメリカではふつうなのだろうか。私でもやらされたくらいなのだから。

 飛行機の種類にもよるが、ふつうの小型機の場合、よほどのことがない限り、誤ってスピンに陥るなどということはない。だから、訓練の時には、必死に操縦して無理矢理スピン状態に持ち込むことになる。

 だが、実際のところ、自分がスピンに入れたとか回復操作をしたとかいう記憶がない。おそらくは教官による「スピン体験」だったのだと思う。あまり恐怖感はなく、変に冷静に速度計を見ていて、VNE(Never Exceed Speed = 絶対に超えてはいけないスピード)を超えていたのをはっきりと覚えている。時速に換算すれば 300 km/h 近く出ていたことになろうか。

 幸い、そのまま地面に激突ということにはならず、無事に回復した。後で教官に「VNE を超えてましたね」というと認めたがらなかったので、やはり本当は超えてはいけないのだろう。機体が空中分解しなくてよかった。

 教官も命がかかっているのだし飛行機も教官の財産なのだから無理はしていないだろうとのんきに考えていたのだが、そうでもなかったのかな。
 日本で訓練していたときの教官なら、まず間違いなく、スピンのデモをやったり VNE を超えたりはしないだろうと思う。

 今回の事故の原因はまったく不明だ。目撃者の証言を信じるなら、「スピンしながら地面にほぼ垂直に突っ込んでいった」という事実があるだけである。
 だが、もしスピン訓練中の事故だとするなら、シミュレータが使えず実機訓練しかしない小型機の場合、くれぐれも危険のないように気をつけねばならないと思う。

 飛行というのは自然が相手だ。「いつもはこれぐらい大丈夫だ」という経験則が通用しない。むしろベテランこそ、そのことを肝に銘じなければならないだろう。

 ・・・というようなことを考えていると、今度は滋賀県の大津で小型機が墜落か?というニュースが飛び込んできた。実際に墜落したところを見た人がいるわけではなく、機体もまだ見つかっていないらしい。誤報であることを祈りたい。

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