★一澤/信三郎 帆布
皆さんは、例の「兄弟骨肉の遺産相続争い騒動」以前から、「一澤帆布」をご存じだったでしょうか。
私はまったく耳にしたことすらありませんでした。
ところが、騒動は騒動としても、作る端からどんどん売れていって、毎日夕方には売るものがなくなるほどのカバン屋さんっていったいどんなのだろうという好奇心がむくむくと湧いてきました。
幸い京都。いるかいないかわからない迷鳥を求めて足を運ぶよりはリーズナブルな気がします。
行ったのは、春休みとはいえ平日のお昼ごろ。まさか入れない客が店の前で行列をなしているとは思っていませんでした(信三郎帆布の方)。
一方の一澤帆布も大賑わい。
とりあえず、一澤帆布の方だけ覗いて、ずっと後で信三郎帆布にも入りました。
結局何も買いませんでしたが、平日の昼間の何でもない日(オープンセールでも店じまいセールでもありません)に行列のできているカバン屋なんて見たことも聞いたこともありませんでした。
あの騒動がなければこれほどのことはないのはおそらく自明で、あれがものすごい宣伝効果を生んだことは間違いないでしょう。
まさか、わざと、ということはないと思うのですが(私は職人魂に高い敬意を抱く者です)、「焼け太り」という感を拭えません。
しかし、そう感じることは、やはり、一途に道を極めようとしていらっしゃる方々に失礼ですね。ここはおそらく、そんな志の高い製品を買わせていただく資格は私にはないと考えて、買わないことが一番かという気がします。
もともと、あの騒動がなかったらその存在を知らなかったのですから。
※帰りの京都駅で「布包」(布偏に包で一字)と書いた信三郎帆布の紙袋を持っている方がたくさんいらっしゃったのには驚きました。梅田で阪急百貨店の袋を持っている人より密度が高いとすら感じました。
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コメント
"行列のできる某番組"の番組中で司会者、S・S氏の「京都裏案内」と言う特集のときにも、このお店が紹介されていました。
漬物店で紹介されていたのは東京や九州にまで出店しているところです。(^^;
投稿: winter-cosmos | 2007.04.09 20:30
滅多に買えませんが、「いいもの」を売っているお店の情報というのは貴重ですね。この時節、おいしいお店の情報は巷に溢れているのですが、いいものの情報はなかなかまとまっては存在しない。まあ、食べ物とかいう限定がないので、範囲が広すぎるのかもしれませんが・・・
関西(特に京阪神)のいいものが売っている店の紹介本というのを探してみたのですが、なさそうでした。
特に何がほしいというわけでもなく、いいものに飢えています。
投稿: Wind Calm | 2007.04.10 20:07
オジャマいたします
それにしても・・・「しんざぶ」 こと 「一澤信三郎帆布」は、すごい人気ですね。
通信販売で買えたら、私も、「しんざぶ」 製を買うのですが・・・。
持っている方が、うらやましぃ~。
投稿: daimon | 2007.05.14 12:59
遠くにお住まいで手に入らないんですね。私もそういう状況だったらすごく欲しくなっていたかもしれません。でも、実際に目にすることができるので、それほど欲しくありませんでした。
皮肉なものですね。
投稿: Wind Calm | 2007.05.19 22:13