★予期せぬ遭遇
鳥見もそれなりに回数を重ねていくと、新たな種を見ることはほとんどなくなってくる。
いつもは行かない場所、特に遠くへ行くとか、珍しい鳥が出ているという情報に基づいてわざわざ出かけていくとかしない限り、見慣れぬ鳥には滅多にお目にかかれない。
だが、冬鳥が北へ帰り、夏鳥が南からやってくるこの時期は、いつもの場所でもそういう稀な機会に恵まれるかもしれない時期ではある。
いつもの鳥見場所に、渡りで通過中の鳥が立ち寄るからだ。それでも、多くは長くても2〜3日で駆け抜けてしまう。数分の滞在中ということもあるかもしれない。
「今日はこんな鳥が見られるかもしれません」という予想の中にすら入っていない鳥。それを見たときには思わず声を上げてしまった。予期せぬ遭遇である。
サンショウクイ。ベテランの方にとってはどういう存在なのかよくわからない。鳴き声の時点で「サンショウクイが鳴いてるわ」とおっしゃっていたのには舌を巻いた。なんでそんなことがわかるんですか(笑)
もちろん初めて見た。名前の由来は「山椒食い」だが、実際は昆虫食らしい。鳴き声が「ピリリ(と辛い)」と聞こえるところから命名されたという。
比較的遠かったが4羽、防振双眼鏡の威力もあって、じっくりしっかり見られた。
だが、南方の環境破壊の影響か、数が減っているという。今度会えるのはいつになるだろうか。
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