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2007.06.29

◆久々にトキの話題

 トキについては、鳥に興味がない人でもよくご存じだと思います。特に、ある年齢層以上の方々は。

 私たちが子どものころには、国語やら道徳やらの教科書に派手に取り上げられたりもしていました。今でも忘れられないのは、さだまさしの次の歌(1982年)です。

 ♪トキが7羽に減ってしまったと新聞の片隅に
 ♪写りのよくない写真を添えた記事がある
 ♪ニッポニアニッポンという名の美しい鳥が多分
 ♪ぼくらの生きてるうちにこの世から姿を消してゆく...

 そして、今、トキが日本に何羽いるかご存じですか?

 実は、100羽以上いるのです。

 1980年ごろまでは、トキは日本にしか棲息していないかのような誤解がありました。中国と国交がなかったり、国交回復後も情報が乏しかったりしたためでしょう。
 それでも、いよいよ日本産のトキが「絶滅」するころには、中国にそれなりの生息数が確認されていたので、最後まで残ったキン(トキの名前)が死んだとき(2003年)以外、あまり大きなニュースにはならなくなっていました。

 学名(ニッポニアニッポン)のこともあり、なんだか日本を象徴するかのような鳥だとされていましたが、もともとは極東ロシア・中国東部・朝鮮半島・日本などの広く東アジア一帯にごくありふれた鳥だったそうです。ただ、その後、1960年代を最後にロシアや朝鮮半島では観察されなくなっていました。

 キンが死んだときには、やたらに「日本産の」最後のトキであることが強調され、それが「絶滅」したという表現が使われていました。
 マスコミ的に言えば、いっそのことほんとにこの地球上から絶滅してくれた方がニュース価値があってよかったのかもしれません。

 ですが、トキに日本産も中国産もありません。DNAレベルで調べても、まったく同じ種だそうです。あんまりヘンにナショナリズムを煽るような報道はどうかと思いますが、逆に、そういう衣装をまとっていないトキに関心を持つ人はそう多くなく、現在日本にトキが100羽以上もいることは、おそらくほとんど知られていないと思います。

 日常のあれやこれやに紛れてしまって、トキが絶滅へ向かっていること、ひいては自然が破壊されていることへの無関心に警鐘を鳴らした さだまさしの歌の時代(25年前!)と、本質的には何も変わっていないような気がします。トキの数がどれだけ回復していようと。

 そんなトキのニュースを、久々に朝日新聞の1面で見ました。夕刊だし、トップ記事でもありませんが。

 それによると、いよいよ「野生復帰訓練へ」だそうです。一応は、「絶滅」とはえらい違いです。ここにいたって、ほとんどコウノトリレベルになり下がって?しまいました。コウノトリは既に野生に復帰しつつあり、今年からヒナも孵っている(野生では何と43年ぶり)ことは報道などでご承知かと思います。

 トキの自然界への放鳥は、来年(2008年)になるそうです。まだまだ安心できないとはいえ、一時は絶滅が確定したかのように歌われたトキが、ここまで回復したのは素直に喜ぶべきことでしょう。

 しかしながら、現在の日本はまだまだコウノトリやトキが自然に暮らせる環境ではありません。
 中国のトキ棲息地にしても、ごく狭い限られた範囲ですし、中国自体、ものすごい経済発展を続けていて、それは、このままではますますトキが住みにくくなっていくことを意味します。幸い、棲息地自体は保護されてはいるようですが・・・

 わたしには、コウノトリやトキが暮らしにくくて、人間にとっては住みやすい環境というものが想像できません。
 日本も中国も、そして他の国々も、鳥にとっても人間にとっても住みやすい環境を目指して努力していかなければならないと、珍しく真剣に考えてしまいます。

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2007.06.27

◆桃栗3年柿8年

 玄関先の猫の額にブドウを植えている。確かデラウェアと巨峰だと思っていたのだが、どうやら違うようだ。

 苗を植えたのはおそらく3年前。最初の冬はすべて葉が落ちて枯れ枝だけになったので、もうこれでおしまいかと思った。それぐらい枯れ果てていた。

 だが、翌春、新芽が芽吹き、見る見るうちに猫の額を覆い尽くすほどの(それどころか玄関先や道にはみ出すほどの)勢いを見せた。
 でもそれまで。

 次の春も同じ。はみ出し度が増えただけである。

 (たぶん)その次の春に当たる今年は違った。初めて花が咲いたのである。花が咲けば、実もなるかもしれない、と期待させた。

 その実がなっている。すでに幾房か。どうも、マスカットのように見える。

 市販品にはもちろんまったく及ばないものの、それなりに立派で、大きい粒は直径2センチ近くありそうである。
 10日ほど前だったか、試しに一粒かじってみた。が、固さといい酸っぱさといい、まるで小粒ガリガリタイプの梅干しのようであった。収穫にはまだ早そうだ。

 と思っていると、福岡で露地物?のブドウに袋かけをする作業が始まっているというブログを拝見した。そうか、これからが勝負なのだ。ちょっと気候は違うけど。

 うちの場合、おいしくなる(なるのか?)ころには、たぶん鳥とか虫とかに食べられてしまうことになるのだろう。
 何の実の話だったか忘れたが、「よし、明日収穫!」と思っていたら、その早朝に鳥に全部やられてしまうのが常だ、と鳥仲間から伺ったことがある。ヤツらはいつ木の実がおいしくなるか、実(じつ)によく知っているのだ。

 小さいころ、桃栗3年柿8年、というのをよく聞かされた(そういうと、最近とんと聞かないなあ)。
 ブドウも、3年経てば実がなるのだ。実感したのは初めてだと思う。

 そうそう、勝手に庭に生え始めたナンキンハゼも、今年初めて花が咲いた。洗濯物を干そうとしていると、ハチがたくさん飛んでいて、初めて気づいたのだ。こちらはそろそろ8年目ぐらいになるのではなかろうか。
 花のことは考えなかったが、いつまで経っても実ができないので、もしかして雄株とか雌株とかがあって、うちの木はオスなのかと思ったりもしていた。

 今年の秋にはおそらく、あの見慣れた実ができて、いくらかは鳥の食糧事情をよくしてくれるだろう。

 葡萄3年南京黄櫨8年。

 あまりにも据わりが悪いなあ・・・ まあ、うちの家に似合いかもしれないんだけど。

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2007.06.26

◆同じパスタ屋で

 コーヒー紅茶を敢然と?断った後、とどめを刺された。

 「料理のお味はいかがでしたでしょうか?」

 きゅ、急にそんなこと言われても・・・ いやたぶん、予想してても返答に困ると思う。

 チェーンのパスタ屋で、そんなこと聞くなよ。「おいしかった」と笑顔で言えるわけがないじゃないか。
 罪のないウェイトレスにそんなことを聞くことを強要して、客ともども困らせるのはぜひやめてほしい。

 「い、いや、あの、まあ・・・」

 完全に変な客になってしまった。

 これだけでも、「今度からこの店は避けよう」と思わせる。味も悪くはなく値段も高くない。なのに昼時に妙に空いているのは、もしかするとこの質問のせいではないだろうか。

 正直に「可もなく不可もありません」というべきだったのか。それもなあ・・・

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◆とあるパスタ屋で

 パスタ単品を注文して食べ終わった後、ウェイトレスがにっこりと

 「食後にコーヒーか紅茶はいかがですか?」

 おいおい、ここはマクドナルドかよ、と顔にはもちろん出さずに一瞬思った後、特に欲しくもないし、それほどおいしいとも思えなかったので、

 「いえ、けっこうです」。

 ところが、「サービスでおつけしてるんですが・・・」

 そう言われて、大の大人が「じゃあ、コーヒーを」って言えますか? 私は言えなかった。

 正直、ついているんならもらわないこともないのだ。それほど欲しくなくてもおいしくなくても。
 でも、いったんいらないと言ったものを、タダだったらいる、とはちょっと言えない。そんな小さなミエを張ることもないんだけど。

 ここはやっぱり、

 「サービスでコーヒーか紅茶をおつけしておりますが、どちらをお持ちしましょうか?」

とでもマニュアルに記して欲しい。まさか、ぼくみたいな小さな客が頼めなくなることを見越してあんな風に言ってるんじゃないと思うので。

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2007.06.24

◆一日中、雨

 今日は朝7時に起きたのに、一日中雨。というか、雨音で目を覚ました感すらある。

 予定していた鳥見もさすがに中止。探鳥会のリーダーにお目にかかって、伺いたいこともあったのだが・・・

 昨日の夜、10時過ぎ、散歩(ウォーキング)していると、近所にあるちょっと大きめのミゾ(住宅地の排水路といったおもむき。もちろん、3面コンクリート。深さ・幅ともに1.5mぐらいか)のところに、怪しい鳥が止まっていたのだ。

 知らずに通りかかると、こちらに驚いたのだろう、すぐ目の前をばさばさと右から左へ横切った。

 一瞬、カラスかと思ったが、シルエットが明らかに違う。目で追うと、後ろの電線に止まった。

 今日に限ってカメラも双眼鏡も持ってない。こんなことがあるからやはり必須なのだ。

 いったんその場を離れ、出先からバスで帰ってきた息子と合流して戻る。まだ電線に止まっていた。明らかに、ゴイサギとかササゴイの類だ。だが、闇夜に遠目、肉眼では、とても同定できない。

 家に戻ってカメラを持ってこようと言うと、ここで見張っていると息子が言う。つれあいは冷たく、もう戻ってこないよ、と息子に告げている。

 急いで家へとって返し、双眼鏡やらカメラやらを鞄につめ、今度は自転車で家を出る。息子のいる場所に戻ると、幸いまだ鳥はいた。

 双眼鏡を出して覗いたものの、黒いシルエットである点は同じである。いくら拡大したって同定できるものではない。私には紫に近い頭が見えた気がしたが、気のせいかもしれない。
 息子の方は特徴的な冠羽を見たという。だとするとやはりゴイサギか。

 ストロボをたいて写真を撮ればはっきりする。息子が修学旅行に持っていってフィルムが余っているカメラと、いつものデジカメの両方を持ってきた。これで万全・・・のはずだった。

 が、カバンからごそごそとカメラを取り出す音に驚いたのか、おそらくは15分以上も同じ電線上に止まっていた鳥が、ばさばさばさと近所の大木の方に向かって飛んでいってしまった。

 それにしても、こんなところで夜中に何をしていたんだろう。採餌以外には考えられないが、こんなところに魚なんかがいるんだろうか。見たことがないんだけど。
 息子によると、以前、カルガモもいたというが、カルガモが食べるのはふつう水草である。
 あるいは、カエルやカニとかならいるのかもしれない。カニなら見たことがあるような気がする。このミゾ沿い、カブトムシがいたりセキレイ類がいたりして、侮れないのは確かなのだが・・・

 それに、あの大木がねぐらなのかなあ?

 ・・・今日は一日中雨で、録っておいた映画(山猫は眠らない2)を見たりエンタの神様を見たり昼寝したりしてうだうだと過ごした・・・と書こうと思っていたのに、いつの間にか昨夜の話になっている。

 まあ、その方が少しは中味があるけれど(あるのか?)。

 図鑑で調べると、ヨシゴイなら昼夜関係なく一日中活動するとある。まあ、違うでしょうね。

 いずれにせよ、今度からウォーキングの際には必ず通るようにしよう。ちょっとした楽しみができた。

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2007.06.23

◆シルキーフライト:五月晴れ、みたび

 昼ごろ起き出してぐだぐだしていたのだが、外はきれいに晴れて空気が澄んでいる。風もない。

 こんな日にこそ飛ばなければならないのだが、たぶん航空身体検査が切れているだろう。午後も2時を過ぎてから出るのも億劫な気がする。

 一度下へおりて、身体検査証明書を確認しようとしたのだが、ふだん使うこともないので、日米の免許に挟んでカードケースに入れ、スコッチテープで止めてある。
 「どうせ切れてるし、確認のために外すのもめんどくさい」と思ってまた2階へ戻った。

 だが、空・・・

 こんなに穏やかに晴れて、かつ空気が澄んでいるのは滅多にない。諦めきれずに、しばらくしてまた下へおり、テープを外して確認してみた。

 今日が期限! 今日は飛べるのである。

 昨日が期限だったら今日は飛べない。今日の方が体調が良くても関係ない。ヘンな話だが法律とはそういうものだろう。

 そそくさと準備をし、空港へ向かう。近畿自動車道を南下しているときから、すでに空気感がいつもと違っているのが感じ取れる。

 予想に違わず、東向きに上がって左旋回した瞬間、淡路島まで見渡せた。こんなことは滅多にない。

 さらに・・・

 ありえないほど安定した大気。日本でこれほど安定した大気を経験したのはせいぜい1〜2度ではないだろうか。
 低い高度でも滑るように進んでいく。まるで旅客機みたいだ。

 お気に入りの、京都・琵琶湖コース。右手に湖を見下ろし、左には比良山系。

 安曇川手前まで行って引き返し、先日、鳥見で這いずり回ったびわ湖バレイ上空を旋回して京都方面へ戻る。

 途中、周囲に航空機がいないのを確認し、スティープターン(急旋回)の練習を左右2回ずつ。
 免許を取る前は飛ぶたびにやらされていたようなものだが、取ってからは必要がないのですることもなかった。
 が、安定した気流のお蔭で、回り灯籠のように綺麗に風景が回転していく。ほぼ高度を保ったまま、スムーズに360°旋回し、30秒ほどで元のヘディングに復帰。
 南カリフォルニアの空を思い出すぐらい、なめらかな動きだった。

 ___

 土地土地によって、それぞれ気候が違うという。

 だが、アメリカの空を飛ぶまでは、それは気温や降水量、積雪量のことだと思っていた。

 もちろんそれらも重要なことなのだが、よりくっきりと違うのは、空気感と光、である。

 還元すれば、所詮は、日射しの強さや湿気の多さや風の強さや大気の状態に過ぎないのかもしれない。
 しかし、そういうものが全体として作り出す空気感と光は、その場所をその場所たらしめるほどの圧倒的な存在感を持ち、五感に訴えかけてくる。

 夏の北海道が夏の北海道であるのは、なだらかな大地がひろびろと広がっているからではない。あの大気と光線が、あの雰囲気を作るのである。

 ___

 京都手前から、東向きにおりる際の手順をイメージトレーニングしていたが、京都を過ぎてから滑走路変更を伝える管制官の声が聞こえてきた。

 風が変わったのだ。

 先ほどまでの澄んだ空気はもう大阪上空にはなく、白く霞み渡った空になっている。それでも、いつもより遠くまで見通せることには変わりないのだが・・・

 降りてから、また、あの澄んだ空気が戻ってきた。でも、それもここまで。明日はまた、いつもの日本、それも梅雨に戻るのだという。

 今日みたいな日が、古人の言う「五月晴れ」なんだろうな。

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2007.06.22

◆プラダを着た悪魔

 メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、スタンリー・トゥッチ。

 うーん。

 さまざまな解釈や評価が可能かもしれないが、とりあえず、おもしろくて見る価値はあった。

 アン・ハサウェイのアップを目の大きさに注目して見ると、ほとんど宇宙人にしか見えない。
 「ダサイ」服を着ていてもブランドに身を固めていても綺麗で可愛いけど。

(The Devil Wears Prada, 2006 U.S.A.)

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2007.06.21

◆五月晴れ?

 皆様ご承知の通り、これはもはや五月晴れではなくただの晴れですね。

 しかも、何か秋空みたいだし。

 でもまあ、明日からは梅雨らしい天気になるそうです。

 いやしかし、今日も雨とか言ってなかったか? それに、これだけ晴れておいて、週末に降らなくてもいいだろうに。

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2007.06.17

◆隣の芝生

 車のドアを開けるや否や、ホトトギスの囀り(←鳴き声出ます注意)。例の「特許許可局」だ。

 さすがに自然が豊かである。

 だが、このあたりの新興住宅地に住む方によると、「夜中にうるさくて寝られない」のだそうだ。

 特に、鳥に興味のない人にとってはただの騒音かもしれない。「夜中にまでさえずるなんて迷惑もはなはだしい」という。それはそうだろうなあ、とも思う。

 信州には、アカショウビンの囀り(←音声注意)で目を覚ます人がいると聞いた。そんなところに住んでそんな目覚め方をしてみたい。

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◆アメリカン・ウェイ・オブ・ライフ

 またまた箕面有料道路(箕面グリーンロード・箕面トンネル)の話題です。ローカルな話ですみません。

 初めて使ってみた。思い切って贅沢に往復。だが、あちこちの有料道路にある、ETCの払戻料金はない。まるまる片道600円取られてしまう。

 しかし早い。すごく早い。まさに、生活圏から非日常へとワープするトンネルだ。

 何しろ、「大阪のチベット」と呼ばれる能勢妙見駅前(駅前なのに私の携帯は圏外になる)から自宅まで25分しかかからなかった。いつもの半分ぐらいである。

 そのチベットにある住宅地、東ときわ台から大阪の中心地である梅田に出るまで、信号は何と6つしかない。うち2つは感応式と押しボタン式だから、実質は4つである。
 繰り返しますが、東ときわ台から梅田まで、ですよ(ごく一部の人にしかわからないだろうなあ・・・ 要するに、浦和から東京丸の内までの距離です)。すごすぎる。

 それにしても、東ときわ台から国道423号に出る道と箕面のトンネルとをうまく直結しなかったのはなぜなんだろう。
 上記4つの信号のうちの2つは、国道に出る信号と国道からトンネル方面へ右折する信号なのだ。これさえなければ、梅田まで信号2つ!になるのである。

 実際、わたしは家に帰るまで2回しか止まらなかった。ふた昔前なら、手放しでモータリゼーション万歳を叫べただろう。
 車を所有するコストと交通事故の危険性と有料道路料金とガソリン代と環境破壊さえ無視すれば(無視すべきものが多いな・・・)、アメリカ的生活が満喫できそうだ。

 現在は片側1車線の対面通行だが、トンネル自体は片側2車線の高速道路なみに設計されている。将来、第二名神高速道路と直結させるためでもあるのだろう。
 でもまあ、無料になっても20年経っても、片側2車線の必要性はないような気がする(30年後はちょっとわからない)。

 以前、電車に乗って明石海峡大橋の横を通ったとき、知り合いのオーストラリア人(女性)に、「あれが世界最長の吊り橋だ」と説明したところ、「あの橋の向こうに何があるのだ?」と聞かれて、やや戸惑ったことがある。
 「向こうには淡路島があって、四国があって・・・」
 「それはものすごく人口の多い地域なのか?」
 「いや、そういうわけではない。むしろ少ない」
 「ではなぜ、世界一長いというほどの長大な吊り橋を架ける必要があるのだ?」
 「さあ? でも、もしかすると、雇用や需要の創出のためではないだろうか」
 「ああ、なるほど。それで納得した。世界中どこでも同じなんだな・・・」

 もっともっとひどい橋が山口県にある。

 箕面トンネルの向こうだって、「すごく人口の多い地域」だろうか。
 もちろん、ぜんぜんそんなことはない。トンネル出口近辺に住んでいるのは、もしかすると数十人ぐらいかもしれない。
 能勢の新興住宅地と結ぶ道路が同時にできたので、かろうじてそれなりの人口は見込めるけれど。

 ___

 そうそう、先にも触れましたが、大阪方面から行く場合には、箕面トンネルを出てから左折して北に向かい、国道423号を1キロあまり走らないと東ときわ台(国道477号)方面へ左折する交差点へ行けません。道案内の看板も間に合わせのものしかない(国道477号から箕面トンネルへの看板は(たぶん)何もない)ので、ご注意ください。

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2007.06.16

◆初めてのビアガーデン

 趣味の方の会合で、(たぶん)生まれて初めてのビアガーデン体験。なるほど、こういうところだったんだ・・・

 この年までビアガーデンに行ったことがないという人もそういないだろうなあ。特に都市近郊に住んでいる人の中には。

 飲まない打たないもちろん買わない。ゴルフもしない。だからちょっとぐらいガソリンを焚くのは大目に見てやりたいと自分を慰めてみる。

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◆五月晴れ

 由緒正しき意味での見事なまでの五月晴れ。

 昔から五月雨の合間にこんな見事な晴れがあったんだろうなあ、だからそんな言葉ができたんだろうなあ、と思わせる空。

 その空を見上げながらフライトとは無縁。仕事の会合と趣味の会合の一日。

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2007.06.15

◆浮世の風景

 こんな話題に触れるのはたぶん初めてだと思うのだが・・・

 Jリーグ、ジュビロ磐田の菊地直哉選手(22)が、静岡県警に県条例違反で逮捕された。いわゆる「淫行」である。

 この選手については聞いたこともないので、どういう人なのかはわからない。ただ、2004年、19歳のときにアテネオリンピックに日本代表として出場したというから、相当な選手なのだろう。

 だが、ここで書きたいのは彼のことではない。

 報道を総合すると、要するに、彼は浜松市内で自転車に乗っていた女子高生(15)をナンパし、その後、車の中で性行為に及んだらしい。

 不思議なのは、女子高生が彼のことを知らなかったという点だ。

 いやもちろん、わたしも知らないのだから知らないこと自体は不思議ではない。衝撃を受けたのは、15歳の女子高生が見ず知らずの22歳の男にナンパされ、その日のうちに性行為に及んだという事実である。

 強制猥褻とか強姦とかではないようだし、あくまでも合意の上の出来事らしい。それに、この女子高生は彼が忘れた財布を警察に届け出るような正直な女の子である。

 まあ、それが菊地選手の逮捕につながってしまったわけだが(なんで?)、そういう女の子(15歳!)が、見ず知らずの男にナンパされてその日のうちに・・・というのがどうしても納得できない。

 わたしの方が古すぎるとか浮世離れしているとか、やっぱりそういうことなのだろうか・・・

 実はかなり強引に無理矢理・・・というのであれば(つまりはもっと凶悪な犯罪であった方が)、むしろまだ救いがあるような気がして、妙な気分になってしまう。

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2007.06.13

◆箕面有料道路:有用情報

 全世界(笑)で「箕面有料道路」の検索結果3位(5万4100件中)になっているわがサイト。

 ぼやき節だけでは申し訳ないので、有用な情報を。

1.ETCが使えます。
2.北側の終点(国道423号に合流)から綺麗なバイパスを通り、ときわ台を経て国道477号(能勢妙見方面)へ抜けられます。
3.自転車歩行者通行禁止(ひどいね)。

 肝腎の公式サイトや公的サイトを見ても、特に1と2がはっきりしないというか、少なくともすぐにはわからないのだ(いや、かなり読んでみてもわからない)。役立たずのサイトである。

 ネット地図の多くも、箕面有料道路(箕面グリーンロード)は開通したことになっているものの、国道423号と合流する終点でおしまいであるかのような表示になっている。
 実はその先、北西へ(たぶん)ほぼまっすぐ抜けて、477号へ出られるようになっているのだ(もちろん無料である)。
 そっちが開通しているかどうかの情報が、個人のブログなどからしか得られなかった。能勢の住宅地へと抜けられるのが、このトンネルの大きな意義なのに。

 実走したわけではないので責任は持てないが、まず間違いない。コメントもいただいてるし。

 というわけで、今週末、天気がよければこのトンネルを抜けて能勢方面へ行ってきます。あ、帰りだけ使うかも。
 環境破壊に荷担しているような気がしてちょっと後ろめたいのだが・・・

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2007.06.12

◆35℃かよ

 厳密な意味での「気温」ではもちろんないものの、外気温35℃の表示。
 これが気象庁の観測した気温なら、今年から「猛暑日」である。これでも日蔭に停車しているときだったのだ。

 あ、この時間にクルマに乗っていたことがばれるな。何かのアリバイにでもなればいいんだけど・・・

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2007.06.11

◆情報を収集しては漏洩し

 「朝日川柳」を読んでいて久しぶりに声を出して笑ったので紹介する。

 情報を収集しては漏洩し
        (春日部市 検索にかかるので著者名割愛 氏)

 もちろん、自衛隊のことである。特高(古いな)や公安よろしく、さまざまな市民活動の情報を集める一方、スパイ行為?や ウイルス感染で機密情報はだだ漏れ・・・

 集めた情報がピントはずれなところなど、昔の憲兵隊にそっくりである。これでは安心して国防!を任せられない。もっとしっかりして欲しい ^^;

 いや、真面目な話、私は自衛隊を好意的に見ている。航空ショーに出かけたこともあるし、護衛艦にだって乗ったこともある。あ、基地見学もした。
 実際、多くの自衛官には頭が下がる思いがする。

 だが、どんな組織にも愚かな連中はいるし、往々にしてそういう連中が権力や権威を持っていたりするのだ。ましてや、最高司令官があの AB氏では・・・

 だからこのエントリも「反自活動(反自衛隊活動)」ではありません。お願いですから、ブラックリストに載せないでください。こんなつまらない文章がもとで、将来「ちょっと来い」などと呼ばれて拷問されたのでは浮かばれません。

 国民・住民の生命・財産・幸福を守り、(アメリカ追従ではなく)世界平和に貢献する自衛隊であってください。いや、真面目な話。

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2007.06.10

◆マイケル・コリンズ

 イギリスのアイルランド支配700年の歴史に終止符を打たせ、自治政府樹立へと導いた愛国的アイルランド人の悲劇。

 本人は結局、アイルランド共和国の成立を見ないうちに、より愛国的な?アイルランド人に殺されてしまう。享年31歳。

 史実と異なる点が目立つことを批判されているらしいが、なに、映画だとわかっていれば大したことではない。

(Michael Collins, 1996 U.S.A., U.K., Ireland)

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◆日常と非日常、束の間の交錯

 以前勤めていた職場の同窓会総会(懇親会のみ)にお邪魔してきた。初めてのことである。

 あ、こんな書き方をすると学校だということがばれるな。まあいいか、以前書いたような気もするし。

 私が勤めていたころからは想像もつかないような新校舎に建て替えられていたのだが、その設計者というのが、かつて担任していた生徒だったので驚いた。

 挨拶に立った彼は、紛う方なき「新進気鋭の若手建築家」という風貌をしている。ファッションセンスからしてわれわれ(って誰だ?)とはまったく違う。

 ちょっとした感動だった。

 歯科医になっている女性や、研究員をしている男性などにも会えた。前者は新聞で名前を見かけたりもしていた。

 もちろん、かつての同僚・先輩方、なかなかそろい踏みとは行かないまでも、懐かしい顔が多くてひとときのタイムスリップ・非日常を味わえた。

 が、比較的近しかった元の同僚たちは、皆まだそこで働いている。つまりは、昨日もそこで授業をし、明日もまた、朝から授業するその場所なのだ。

 諸氏の心中は察するしかないが、私が同じ立場なら、「せっかくの数少ない休日を職場で過ごさねばならない日」だと感じる可能性は高い。「あーあ、明日もまた仕事か」。

 そう、私にとっての非日常は、現役の方々にとっては日常の延長に過ぎないのだ。懐かしい顔や成長した顔に出会う醍醐味はあろうかとも思うのだが、だからといってそこに新たな出会いがあったり、まして何かが始まったりするわけでもない(と思う)。
 もちろん、「日常嫌い」の私と同じように諸氏が考えていらっしゃるかどうかはわからないけれど。

 かつて、「日常」を変えたくて職場を後にした私も、その後2つか3つほどの別の「日常」の中に暮らしているに過ぎない。3つ目?になる現在の日常は、下手をすると年金暮らしを始めるまで続きそうでもある。
 もはや、次の日常に乗り移る意義も見いだせない。まして、非日常へと漕ぎ出していく覚悟も能力もない。ただひたすら、こまごまとした喜びを日々の中に見いだせればいいなあと夢想するばかりである。

 私にとってのひとときの非日常が日常である方々は、どこに非日常を見いだしていらっしゃるのだろう。あるいはもしかすると、別に非日常なんて必要としない、強い精神力をお持ちなのだろうか。

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2007.06.09

◆「箕面有料道路」では3位!

 先日、Google で「近鉄特急」を検索すると拙ブログが8位だということを書いた(現在、49万5千件中に増えているが、8位はキープ)。

 なんと、「箕面有料道路」では3位!である(5万3900件中)。

 1位は設置者である大阪府道路公社の公式サイト、2位は Wikipedia。

 あらゆる公的サイトを抑え、個人ページとしてはもちろんトップ!

 繰り返しますが、誰かこの技術に報酬を払う気はありませんか(笑)

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2007.06.08

◆着うたフル1曲3千円!

 ツーカーから素直にauに乗り換えようか、それとも、980円のソフトバンクにしようか、とか、つらつら考えていると、携帯料金の記事を朝日新聞で見かけた。

 それによると、着うたフル1曲(約1.5MB)をダウンロードすると、2705円になるという。

 えっ!? たった1曲で3千円!! そんなものをダウンロードするバカがいるんだろうか。しかも、わずか1.5MBなのである。今このパソコンでダウンロードできるとすれば1秒もかからないのだ。

 もっとすごいのは、EZチャンネルとかいう動画(らしい)で、1配信(約3MB)5072円!!

 別にハリウッドムービーの最新作が大画面で2時間見られるわけではない(それでも高いけど)。おそらくはしょぼい動画が携帯の3インチ以下の画面で数分・・・

 しかも問題は、通信ごとに料金が表示されるわけではないことだ。

 こんな驚愕の料金では、「月数十万円になることもある」のは当然だ。ああ、恐ろしい。

 実質的には、たとえ月に1曲だけでも着うたフルをダウンロードする可能性があるなら、定額制の料金体系を選択するしか仕方がないのだろう。

 だが、そういうことを知らないでたとえ数曲でもダウンロードした日には、請求が数万円にならないとも限らない。

 どうせユーザに定額制を勧めるんなら、何のためにこんなに無茶苦茶な高額に設定してるんだろう。「無茶苦茶な高額になるから全員定額制にしてね」という策略なのだろうか。

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2007.06.07

◆ケリ

 いえ、何かにケリをつけたわけではなくて・・・

 先日、大阪府箕面市にある今宮交差点の北西にある水田にケリがいました。私の中ではどこかに出かけないと見られない鳥に分類されているので、ちょっと嬉しかった。

 ただそれだけです。備忘録ですみません。

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2007.06.02

◆近鉄特急様

 実に久しぶりにアクセス解析を見てみると、やたらアクセスが増えている。原因はどうやら、「近鉄特急」にあるらしい。

 「近鉄特急」だけをキーワードに、Google で検索してみると、なんとこのブログが48万6千件中の8位!にランクされるのだ。検索結果の1ページ目である。
 個人のページとしては2位。残りは近鉄のオフィシャルサイトと Wikipedia と はてなダイアリーだけ。

 さんざん文句を言ったのに申し訳ない。がんばれ、近鉄特急様。

 さらに、何か有用な情報を求めてここを見てくださった方にも申し訳ない。お許しください。
 (でも、これをご縁にごひいきにしていただければ幸いです)

 それはそれとして、どなたか、このワザ(Google の検索結果を上位にするコツ)に対して、スゴイ報酬をくれたりしないだろうか。
 いや、別に意図的にやってるわけじゃないんですけど、できる気はする。

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◆ツーカー

 ここら辺で一度書いておけと背中を押されたような気がするので書く。
 なんといっても、これはツーカーユーザにしかわからない事実なのだ。ちゃんと整理しておけばよかった。

 ツーカーがau(というかKDDI)に吸収されて以来、「auに乗り換えよ」「乗り換えるとこれだけトクする」というダイレクトメールやら Sky Message やら電話やら(これには出ない)に悩まされている。

 常に、「今がチャンス」であり、「特典付き」で、「あれも無料これも無料」、「入ってからもこんなにおトク!」なのだが、今日来たダイレクトメールにはとうとう、

 「史上最大の大特典!! ※2007年6月現在

 と書いてあった。

 ものすごく小さく添えられた「※2007年6月現在」の文字が笑いを誘う。来月はもっと「おトク」になるのが目に見えているから、実際しょうがない。

 そう、「今がチャンス」に騙されて乗り換えると、その後必ず、もっと「おトク」なキャンペーンが始まる。既に乗り換えた人には、それ以降の、さらに有利なキャンペーンが届いてないから、わからないのかもしれないが、もし届いていればその度にきっと悔しい思いをするはずだ。

 2007年5月31日に乗り換えるのと、6月1日に乗り換えるのとでは、「おトク」度に3150円の差が生じる。先月末に乗り換えて、このダイレクトメールを受け取った人は、きっと歯がみしているだろうと思う。

 「今こそ換え時!」と書いてあるが、そんなワケはない。断言してもいいが、8月はもっと換え時になるし、10月ならさらに換え時になるだろう。

 でも、さすがに年を越すとどうなるのかな、とも思う(ツーカーの運用は2008年3月末まで)。ラストスパートで、「3万円プレゼント!!」みたいになるかもしれないし、逆に、少しは後退する可能性もなきにしもあらずだ。

 まあ、どうでもいいんだけど。

 ただ、少なくとも、待てば待つほど新しくて素晴らしい機種が出るのは決まっているから、できるだけ待とうとは思っている。

 それより驚くのは、「ツーカーを持っている」というと、たいていの人が「ツーカーってまだ使えるんですか?」と聞くことだ。
 もちろん使えます。ほとんど使ってないけど・・・

 皆さんも、ツーカーに乗り換えてはいかがでしょうか? 他の「なんかもう必死」((C)松本人志)な携帯と違い、「話せりゃええやん」なので、毎月の電話代、1500円ほど。

 あ、さすがにもう、新たな契約はできないか・・・

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2007.06.01

◆箕面有料道路

 箕面有料道路(公式愛称:箕面グリーンロード)というのがひっそりと開通した(右の写真は結果的に開通前日だった)。関西の人でも知ってる人は多くないんじゃないかな。

 大阪府道路公社というのが作ったらしいのだが、そんなものがあることも認識していなかったような気がする。

 大阪の中心部を走る御堂筋を北に真っ直ぐ行くと、新御堂筋を経て箕面の山に突き当たり、T字路になっていた。その、猿と滝と紅葉で有名な山をトンネルでぶち抜いてさらに北へと延伸する道路だ。

 トンネルを抜けた向こう側の人たちにとっては、とりあえずすごく便利になったに違いない。建設による環境破壊とか税金の無駄遣いとか騒音とか排気ガスとかの問題を別にすれば。
 明かりがなければトンネルで真っ暗、景色なんか何も見えないのに「箕面グリーンロード」なんて愛称をつけたのは、「環境のことを大事に考えてますよ」というアリバイ作りだろうか。見え透いていてしらじらしいけど。

 便利は便利なのだが、なんと600円もする。距離はたった6.8キロ。700円払えば池田から堺まで走れる阪神高速のことを思うと、いかにも高額である。

 個人的には、300円にすれば倍以上の交通量が見込める(つまりはその方が収入が増える)と思うのだが、そうでもないのかな。

 ともあれ、ある理由から(もちろん艶っぽい話ではない)、完成したら毎月1度は能勢方面の往復に使おうと考えていた。でも、その時はまさか有料だとは思っていなかったのだ。
 これまでの道を使うのと結果的に5分や10分しか違わないようなら、往復1200円はやっぱり痛いなあ・・・

(後記:100回回数券を買うのが一番安いと教えていただきました(コメント参照)。その他の有用な?情報はこちら

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